2年「総合的な探究の時間」の時間に京都先端技術大学より山本淳子先生にお出でいただき、「源氏物語はどこがおもしろいのか」と題した講演をしていただきました。
「源氏物語」には、洛中のみならず、洛外とされた嵯峨・嵐山地域も舞台になっています。
先生はその中でも『松風』の一節「 (光源氏が)造らせたまふ御堂は、大覚寺の南にあたりて、 滝殿の心ばへなど、劣らずおもしろき寺なり。」を取り上げて、本校と物語の浅からぬ繋がりを指摘されました。その後、生徒は「源氏物語」に登場する女性たちをチャート化した「あなたはどの女君?」に取り組み、作品に描かれた女性たちとの共通項を見いだして楽しんでいました。
山本先生は登場する一人ひとりの女性を紹介しながら、平安時代の人と現代の人の変わらない生き方について言及され、物語が今なお共感をもって受け入れられる理由であることを説明されました。
「総合的な探究の時間」では、嵯峨・嵐山の昔~現在について学んでいます。生徒の皆さんには、観光地としてのみならず、文化・文学の舞台にもなってきたこの地で学ぶことの意義を味わって欲しいと思います。
読書月間の取り組みの一つとして、11月13日~16日の昼休みの図書館で部活動対抗ビブリオバトルが開催されています。
出場する部活は男子バレーボール、ソフトボール、剣道、地学、男子ハンドボール、女子バスケットボール、バドミントン、美術、硬式野球、女子バレーボール、サッカー、陸上競技、女子ハンドボール、山岳、文芸部で、4部活ずつ4日間に分かれて熱戦が繰り広げられています。
発表者が自分のおすすめの本について5分間発表をした後、質疑応答し、すべての発表が終了した後に参加者全員で「一番読みたいと思った本」に投票しその日のチャンプ本が決定します。発表者は自分のおすすめ本について熱く語り、参加者からは色々な質問が飛び交い盛り上がりを見せていました。
11月10日(火)
10月31日に引き続いて冷泉流の先生にお出でいただきました。
今回は今までに作った和歌を学んだ所作とともに発表する、まとめの授業です。
会場に清凉寺の大方丈をお借りし、ご住職に清凉寺や大方丈についてのお話をお伺いしました。
その後、前回学んだ所作とともに着席し、墨をすって和歌を短冊に写しました。
そして選ばれた一首をもとにみんなで披講を体験しました。
披講とは、できあがった和歌に節をつけて詠い、歌会などで披露することを言います。
節の調子が書かれた譜面の「乙之博士」を手元に、先生の披講を参考にみんなで声に出して、和歌を楽しみました。
和歌を作るだけではなく、所作とともに披講を体験できることはあまりないことです。
本物に触れることができる京都ならではの体験を大人になっても忘れないでいてください。