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学校紹介

 

進化から深化

~新たな歴史に向かって(創立50周年記念式典挨拶)~


 日ごとに秋の訪れが感じられる気候となって参りました。本日、ここに京都府立城陽高等学校創立50周年記念式典を挙行するに当たり、公私ともに大変ご多用のなか、 京都府教育委員会教育長 橋本幸三様、城陽市長 奥田敏晴様をはじめ、多数のご来賓のご臨席を賜り、誠にありがとうございます。またご来賓の皆様方におかれましては、日頃から本校の教育推進にご理解とご支援を賜り、心より御礼申し上げます。

 さて、城陽の地に公立高校の設立を望む地元の熱い期待を受け、昭和47年4月、鴻の巣山の麓のこの地に、本校は開校いたしました。

 グラウンド造成中に古墳が見つかり、開校当初はグラウンドが半分しか使えないという古墳問題なども乗り越えながら、以来、地域の発展と共に本校は50年の歳月を積み重ねて参りました。卒業生は17,000名を超え、昭和、平成、令和のそれぞれの時代において、さまざまな分野の第一戦で活躍しておられます。

 私自身も8期生として城陽高校で高校生活を送り、恩師の勧めによって現在の教職の道へと進むことができました。私の原点ともいえる母校の50周年という大きな節目に、校長として学校運営に携わることができることは、私にとっては光栄の極みであります。

 本校は開校以来「知性を磨き、自らを律し、たくましく行動する」を校是とし、新しい社会の形成者を育てることを目標に教育活動を行ってきました。創立40周年を契機に「進化する城陽」をスローガンに掲げ、新しい教育システムの構築等さまざまな学校改革を推進し、一定の成果を上げてきました。しかしながら、その一方で、ここ数年の選抜状況等に示されたように、必ずしも地元の中学生から一番に選ばれる学校とはなり得ていない現状があります。50周年を契機として、今までの城陽高校の歩みを振り返り、これまで築き上げられてきた価値ある伝統を守りつつ、次の10年を見据えて必要な改革を躊躇なく進めていかなければならないと考えています。

 60周年に向かう次の10年間は、まさしく本校の真価を問われる大切な10年になると思っています。先ほど書道部がパフォーマンスで書いてくれた言葉「進化から深化へ」を新しいスローガンとして掲げ、次のステージに進んでいきたいと思います。このスローガンを合言葉に、我々教職員一同は、これまでの本校の教育活動の内容をさらに深め、新学習指導要領の柱でもある「主体的、対話的で深い学び」へとつながる授業改善を積極的に推進し、先行き不透明なこれからの時代に活躍できる人材を育成していきたいと考えています。

 在校生の皆さん。今日ここに、本校の歴史における一つの大きな節目を、皆さんと一緒に迎えられたことを心より嬉しく思います。私の教員生活の中でも、きっと忘れ得ぬ一日となることと思います。本日発行する50周年記念誌には、本校の歴史を作ってこられた先輩方の母校への熱い思いが綴られています。ぜひ、皆さんはその思いを受け止め、城陽高校への誇りと愛情をより一層深め、後輩達にその思いを受け継いでいって欲しいと思います。城陽高校の新しい歴史を作るのは皆さん自身です。

 そして、教職員の皆さん。このような場で身内への感謝を述べることはふさわしくないかもしれませんが、あえて言わせてください。コロナ禍において今日このようにすばらしい式典を開催することができたのも教職員の先生方の知恵と工夫のたまものだと思っています。また、本校が50年の長きに渡り優秀な人材を輩出し続けているのは、先生方が日々生徒と真摯に向き合い、情熱と愛情を持って子どもたちの指導に当たっていただいたおかげです。心より感謝申し上げます。これからも城陽高校の生徒たちをよろしくお願いいたします。

 結びに当たり、京都府立城陽高等学校創立50周年記念事業に際し、同窓会、PTA、卒業生、地域、関係諸機関の皆様方から、さまざまな御支援、御協力を賜りましたことを、厚く御礼申し上げます。

 今後とも引き続き本校の教育活動の推進に御理解、御支援を賜りますようお願い申し上げ、ご挨拶とさせていただきます。

                               令和三年十月一日 

             京都府立城陽高等学校 

校 長  畑中 正文 

 
 

令和3年9月29日

生徒の皆さんへ

                      京都府立城陽高等学校 
校 長   畑中 正文 

創立50周年 開校記念日について

 10月1日は本校の開校記念日です。
 本校は昭和47年4月1日に開校し、今年で創立50周年を迎えました。
昭和40年代後半は京都府南部の人口増加が著しく、高校の新設が待望されていました。本校は府民の要請を受け、城陽の地に公立高校を設置すべく、昭和46年10月1日に京都府庁内に開設準備室が設けられ、この日が本校の開校記念日と定められました。グラウンド造成中に3基の古墳(宮ノ平古墳群)が発見されたため、開校当時のグランドは現在の半分の面積しかない状態のままのスタートとなりました。このような開校当初の困難を乗り越え、地域の発展と共に本校は50年の歳月を積み重ねてきました。卒業生は1万7千名を超え、さまざまな分野の第一線で活躍されています。
 初代校長の村高 懐(ゆかし)先生は、「城陽は京都と奈良の中間点でもある。平城京と平安京という日本の二つの古い文化圏を結ぶ大和街道は、学校のすぐ西を通っていたとも想像されるし、古い文化圏を背負いながら新しい文化を創造することを学校の基本的な性格にできないだろうか」と述べておられました。その先生の強い気持ちが校歌の二番の歌詞から読み取れます。
 創立50周年を節目に、生徒諸君一人ひとりが、気持ちを新たにし、今後とも (1)知性を磨き (2)自らを律し (3)たくましく行動することに一層邁進し、城陽高校生としての誇りを抱きつつ、学業や部活動等をとおして充実した高校生活を送ってくれるよう期待しています。

 
 
 

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みなさん、おはようございます。 本日から2学期が始まります。四十日間の長い夏休みでしたが、皆さんはどのように過ごしていたでしょうか?7月23日に開幕した東京オリンピックでは、日本代表選手たちのめざましい活躍によって、我々は多くの感動を味わうことが出来ました。また、現在行われているパラリンピックでも、連日我々の胸を打つ熱い戦いが繰り広げられています。

 ただ、その一方で、7月下旬頃から、全国的に新型コロナウイルスの感染者が爆発的に増加し、各地の医療現場はかつてない危機的な状況に陥っています。特に注目すべき点は、今回の感染拡大では高校生を含む10代の感染者が急増しているということです。府立高校でも連日多くの高校生の感染者が出ており、複数の学校で部活動によるクラスターも発生しています。デルタ株への変異によって確実に高校生への感染は広まっています。もし未だに、自分は感染しないと思い込んでいる人がいれば、今すぐその認識を改めなければなりません。

 そこで、改めて「命の大切さ」について考えてみたいと思います。

 「人の命を奪ってはいけない」ということは誰もが知っています。

 では、なぜ人の命を奪ってはいけないのでしょうか。

 それは、失われた命は二度と戻ってこないからです。消えてしまった命の灯火に再び火を灯すことは我々にはできません。人の命を奪うということは、その人の未来にあるさまざまな可能性を全て奪ってしまう行為であるということです。私自身、今現在、大変幸せな日々を送っています。これからもこんな毎日がずっと続いて欲しいと願っています。その私の幸せな人生を他人の手で奪われてしまうなんて、絶対にあり得ないし、絶対に許せません。では、幸せでない人の命は奪ってもいいのか。そんなことも絶対に許されません。今は辛い状況にあったとしても、いつかそこから抜け出して、生きることの喜びを感じられる日が必ずやってくるはずです。生きていれば絶対に、嬉しいことや楽しいこと、感動することなど、本当に生きていてよかったと思える瞬間に出会えるはずです。そんな未来まで奪ってしまうことが許されるはずはありません。

 我々は「命はかけがえのないものである」ということを十分理解した上で、日々の生活を送っているはずです。しかしながら、実際には、本人にそんなつもりはなくても、結果的に他者の命を危険に晒すような行為をしてしまうことがあるのです。高校生の皆さんが新型コロナウイルスに感染したとしても、重症化して直接命を失う可能性は低いと思われます。しかし、このまま、若年層への感染が広がれば、医療崩壊へとつながり、正常な医療体制であれば救えたはずの命が救えなくなるケースが増えていくことになります。つまり、感染対策への意識の低い若者がどんどんコロナに感染していくことは、間接的に他者の尊い命を奪うことに繋がってしまうのです。

 京都府でも8月20日から緊急事態宣言が出され、さまざまな感染対策を行っているところですが、全校生徒が登校する今日からは、さらに気を引き締めて、感染防止対策に努めなければなりません。また、最近のデータによると高校生の感染者は「感染経路不明」が最も多いということが分かっています。学校以外の普段の生活における感染対策が大変重要な意味を持っています。登下校時や家庭でも意識を高く持って、絶対に校内にウイルスを持ち込まないようにしましょう。今学期も学校行事の変更や部活動の制限などで皆さんに我慢を強いることとなりますが、自分や他者の大切な命を守るためにも、また、学校での学びを止めないためにも、皆さん一人一人の自覚ある行動をお願いします。

 私から出した夏休みの宿題については、既に多くの人がアンケートに回答をしてくれています。今週末まではアンケートへの回答をできるようにしておきますので、夏休み中に何かSDGsに関する実践を行った人はぜひClassiから回答してください。皆さんがどんなことに取り組んだかについては、いずれ何らかの形で紹介したいと思っています。

 また、10月1日には創立50周年記念式典を開催します。生徒の皆さんにもいろいろと協力をしてもらうこともありますので、よろしくお願いします。

 最後になりますが*、どの学年にとっても、この二学期は大変重要な学期となります。しっかりとした目標を立て、それを達成するためには日々どう過ごせばよいかということを考えて、一日一日をしっかりと生きていきましょう。 

 以上、二学期始業式の式辞とします。

 
 

 みなさん、おはようございます。

 さて、1学期の終業式を迎えることとなりました。

 今日はコロナ対策及び熱中症対策として、ICT機器を活用したリモート終業式を実施します。せっかくの機会ですので、要点を画面に提示しながら話していきたいと思います。画面を見ながら私の話を聞いてください。

 はじめに、今学期を振り返ってみると、新型コロナウイルス感染症は未だに終息の兆しが見えず、令和3年度に入っても感染防止対策を行いながら新しい生活様式に基づいた学校生活が続きました。また、緊急事態宣言の発令などが出される度に、行事の延期や中止、部活動への制限など、さまざまな面で皆さんに負担をかけることも少なくありませんでした。そういった状況の中においても、皆さんはコロナに対する意識を高く持って、しっかりと感染防止対策に努めてくれたのではないかと思います。そのおかげで、休校措置をとるような大きな混乱もなく、今日を迎えることができました。改めて皆さんに感謝するとともに、引き続き気を緩めることなく感染防止対策に努めてもらいたいと思います。

 今日は「幸福」ということについて話したいと思います。

 私は、「児童・生徒に幸福な人生を送ることができる力をつけること」が教育の目的だと思っています。何を持って「幸福」とするかは人ぞれぞれの価値観によりますが、かつては、お金や地位や名声を手に入れることが「幸福」の典型のように捉えられていました。しかし、その「幸福」はあくまでも、他者との比較による個人的な価値観でしかなく、長続きするものではありません。最近の幸福の捉え方は、個人だけではなく社会全体が持続的に幸福になることが大切であるという考え方が世界的にも広まり、社会全体の幸福をウェルビーイング(Well-being)という言葉で表すようになってきています。我々城陽高校の教職員は、生徒の皆さんが、将来「幸福」な人生を送り、さらに社会全体のウェルビーイングに貢献できるような人材になってくれることを願っています。

 それでは、幸福な人生を送るためにはどんな力が必要でしょうか?今皆さんに最も付けて欲しい力は「学力」です。さまざまな困難を乗り越えるための基礎力が「学力」です。しっかりした「学力」を身につけることによって、初めてその上に「生きる力」が養われていくのです。「学力」は頭の良し悪しで決まるものではありません。確かに個人の能力には差がありますが、最大でも2倍までと言われています。では、どこで「学力」に差がつくのでしょうか?当たり前のことですが、それは「どれだけ努力したか」にかかっています。努力できるかどうかの個人差は200倍あるとも言われています。では、何を努力すればよいのか?それは、毎日勉強すること。すなわち家庭学習習慣を確立することです。ぜひ、この夏休みの間に学習に対して努力できる環境を作り上げましょう。この後、通知表で各教科の成績を確認してもらうことになりますが、皆さんがこれからできることは、なぜそのような結果になったのかを振り返り(CHECK)、次に向けて何を改善するかを考え(ACTION)、次の計画(PLAN)と実行(DO)に反映することしかありません。思い通りの結果が出せなかったからといって、過去のことを悔やんでいても何も変わりません。ぜひ前を向いて次のACTIONを起こしてください。

 幸福学研究の第一人者である慶應義塾大学の前野隆司教授が「幸福度を高める4つの因子」ということを提唱されています。参考までに皆さんに紹介しておきます。

一、「やってみよう」因子=自己実現と成長の因子

・夢、目標、やりがいを持ち、実現に向けて努力、成長を続けること。

・やりたいことをやってわくわくすること。

二、「ありがとう」因子=つながりと感謝の因子

・多様な人や社会とつながり、親切にし、感謝をすること。

・自分だけでなく、他人も幸福にしたいという強い気持ちを持っている。

三、「なんとかなる」因子=前向きと楽観の因子

・物事を前向きに、楽観的にとらえる。

・やるべきことをやって後は楽しむという前向きな考え方。

四、「ありのまま」因子=独立と自分らしさの因子

・他人と比較せず自分らしく、自分軸を持って生きる。

・本来の自分をわかっていて自分らしくふるまう。

いかかですか。この因子を多く持っているほど幸福感を得られやすいそうです。城陽高校での生活を通して、生徒の皆さんが一つでも多くの因子を手に入れてくれることを祈っています。なお、今日の話の内容は「PTAだより」にも書いていますので、併せて読んでみてください。

 最後に、私から夏休みの宿題を出したいと思います。

 まず、日本ユニセフ協会のホームページ「SDGs CLUB/SDGs17の目標」※を見て、SDGsについて学んでください。このホームページではSDGsの17の目標それぞれについて、動画や数値データなどを用いて大変わかりやすく説明されています。次に、SDGsが掲げる17の目標のうち、最も関心のあるものを一つ選び、その目標達成のために自分は何ができるかを考えて、夏休み中に実際に取り組んでみてください。そして、Classiで配信する報告用アンケートに、自分がどんな取り組みをしたか積極的に投稿してください。多くの皆さんがこの宿題にチャレンジしてくれることを楽しみにしています。

 明日から40日に及ぶ長い夏休みに入ります。コロナ対策や熱中症予防などの体調管理には十分気をつけながら、学習はもちろん、部活動やボランティア活動等にも積極的に参加して、自分を鍛える夏にしてください。二学期の始業式に皆さんの成長した姿を見られることを楽しみにしています。

以上、一学期終業式の式辞とします。

  ※日本ユニセフ協会「SDGs CLUB/SDGs17の目標」 https://www.unicef.or.jp/kodomo/sdgs/17goals/

 
 

 みなさん、おはようございます。

 本日から令和3年度がスタートします。

 本校は昭和47年に開校し、今年で記念すべき50周年を迎えることとなりました。100年以上の歴史を持つ伝統校に比べれば、まだまだ歴史は浅いと言えますが、城陽高校にとって50周年は一つの大きな節目であると思います。

 皆さんは50周年の時にたまたま城陽高校に在籍しているわけですが、人間の人生において、この「たまたま」とか「偶然」という巡り合わせは実は非常に重要な意味を持っています。人間の人生はいくつかの分岐点でその人がどんな選択をするか、すなわち本人の意志でその人の生き方が全て決まっていくものだと思いがちです。ところが、実際は自分の力ではどうにもならない偶然や巡り合わせなどに大きな影響を受けているのです。皆さんは自分の意志でこの城陽高校を選択し高校生活を送っています。ただし、城陽高校でのクラスメイトや担任の先生、教科担当の先生などを自分で選んだわけではありません。「たまたま」同じクラスになり、「たまたま」教科担当の先生の授業を受けることになったのです。

 ここで大切なのは、その偶然の出会いをどのように捉え、自分が置かれた環境の中でどのように行動していくのか、ということです。古くから欧米で使われている言葉に

「Bloom where you are planted」

という言葉があります。日本語に訳すと「植えられた場所で花を咲かせなさい」という意味になります。新しい年度が始まり、皆さんは昨年度とは違った環境の中で高校生活を送ることになります。もしかすると、その環境は自分が望んでいたものとは違うかもしれません。それを自分自身にとって意味のあるものにして花を咲かせるのは、あなた自身です。まず、新しい出会い、新しい巡り合わせを前向きに捉え、その中で何か自分が吸収できるものがないか探してみましょう。きっと成長できるきっかけが見つかるはずです。

 また、50周年を迎える年に城陽高校に在籍できるのは、今年度の3学年しかありません。こんなラッキーな巡り合わせはめったにありません。そのことを前向きに捉えて、勉強や部活動でより高いレベルを目指して頑張りましょう。

 次に、新年度にあたり、皆さんに一つの言葉を紹介します。

 「最大の危機は目標が高すぎて失敗することではなく、低すぎる目標を達成してしまうことだ」

 これは、ルネッサンス期の偉大な芸術家でダビデ像や「最後の審判」の作者として有名なミケランジェロが残した言葉です。自分の持っている力を低く見積もって、少しの努力で到達できる目標を設定し、それを達成して満足していることの危険性を説いた言葉です。皆さんは、自分の可能性を自分自身で閉ざしてしまっていませんか。目標は高く掲げ、その目標に向かって一歩ずつ進んでください。一日一日を大切にし、「まあこれぐらいでいいか」と思うのではなく「もう少しやってみよう」「もう少しできるかも」という気持ちを常に持って、目の前の一つ一つの課題を乗り越えていきましょう。

 最後になりますが、今年度も引き続きコロナ禍での学校生活が続きます。学校としても感染防止対策を行いながら、昨年度出来なかった行事等を実施していきたいと思いますので、皆さんも気を緩めることなく、新しい生活様式に基づいた自覚ある行動を取ってください。

 令和3年度が皆さんにとって素晴らしい一年となることを祈念して、一学期始業式の式辞とします。

 
 

 みなさん、おはようございます。
 本日をもって三学期を終えることとなりました。

 令和2年度は皆さんにとってどんな一年間だったでしょうか?コロナ禍の中での高校生活は、本当に不自由だったと思いますが、皆さんの協力のおかげで、大きな混乱もなく年度末を迎えることができました。

 今日は「備える」ということの大切さについて話をします。

 まず、災害に「備える」ということ。

 先日の3月11日に東日本大震災の発生から10年という節目を迎えました。地震による津波等で15000人を超える犠牲者を出し、東北地方に甚大な被害をもたらした戦後最大の大災害となりました。10年が経過した今も、行方不明者は2500人を超え、避難生活を続ける方も4万人以上と、復興への道のりはまだまだ遠い状況にあります。今も癒えることのない悲しみや苦しみの中で復興に向けて前に進んでおられる被災者の方々のために、当事者ではない我々自身が、この災害を自分事と捉え、自分は何をすべきなのか、あるいは何ができるのかを考え行動していくことが、本当の意味での復興につながっていくのではないかと思います。

 災害はいつどこで起きるか分かりません。もし、今、この瞬間に大きな地震が起きたら、皆さんはどんな行動をとりますか?どこへ避難すればよいか知っていますか?また、災害により家族が離ればなれになってしまったときの再会場所を決めていますか?

 東日本大震災では、押し寄せてくる津波に対してどんな避難行動をとったのか、その瞬間の判断が生死の境目となりました。皆さんはどんな災害が発生しても、冷静に自分のなすべきことを判断して行動できるでしょうか? 私自身も、2018年6月の大阪府北部地震が発生した際に、慌てて動揺してしまい、前任校の教職員に的確な指示を出すことができなかったという苦い経験があります。

 災害が起きたときに冷静に行動するためには、平穏な日常生活を送っている間に、もしもの時のためにしっかりと備えておくことが大切です。今年度はコロナ禍のために学校で避難訓練や防災訓練を実施することができませんでしたが、来年度は必ず実施したいと考えています。皆さん自身も改めて、自分や自分の大切な人の命を守るのは、自分自身の行動であるということを肝に銘じて防災意識を高めてください。

 次に、自分の将来のために「備える」ということ。

 この後のHRで令和2年度の通知表を確認してもらいます。これは、皆さんが高校での学習にどのように向き合ってきたかを示す最終の結果です。まず結果をしっかりと受け止めて、自分自身の課題は何か、課題解決のために具体的にどうするのかということをしっかり考えてください。高校での学習は、皆さんが社会で生きていくための力を養うものです。一つとして無駄な教科はありません。高校での基礎基本をしっかりと身につけておくことが生きる力につながっていきます。長い人生を送る間には、壁にぶち当たって思うように進めないことも多々あります。そんな時に皆さんを助けてくれるのが、高校時代に培われた「生きる力」です。自分自身の人生は自分自身で切り開いていくものです。誰かが導いてくれるものではありません。自分の意志でしっかりと前に進んでいけるように、新しい学年で自分自身を鍛えましょう。

 最後に、新型コロナウイルスに「備える」ということ。

 コロナとの戦いも、ワクチン接種が開始され、ようやく長いトンネルの出口が見えてきたようにも思います。ただ、こういった状況であるからこそ、これから先の皆さんの行動が大切になってきます。春休みに入りますが、気を緩めることなく、引き続き新しい生活様式に基づいて行動してください。

 それでは、4月に元気な皆さんと会えることを楽しみにしています。

 以上、三学期終業式の式辞とします。

 
 

 開校二年目にあたる昭和49年3月に植樹された玄関横の白梅が、今年も清楚な花を咲かせ始めました。春の訪れを感じられる今日の良き日、京都府立城陽高等学校第47回卒業式を挙行するにあたり、保護者の皆様の御臨席を賜り、誠にありがとうございます。高段からではございますが厚く御礼申し上げます。お子様が、高等学校の課程を修了され、本校を卒業されます今日のこの日を、万感の思いで迎えられたことと存じます。教職員を代表いたしまして、心からお祝いを申し上げます。

 改めて、ただ今卒業証書を授与した292名の皆さん、卒業おめでとうございます。本日をもって、皆さんの城陽高校での学生生活は完結することとなります。皆さんにとって高校生活最後の一年は、新型コロナウイルスに振り回された一年となりました。これまでの充実した高校生活が一変し、さまざまな我慢や変更を強いられた一年であったと思います。そんな中、皆さんは自分を見失うことなく、それぞれの目標に向かって努力を続けてきました。そして、いよいよ今日、皆さんはこの高校という枠組みを超えて、より広く大きな世界に羽ばたいていくことになります。

 卒業に際し、私から二つのメッセージを皆さんに贈りたいと思います。

 一つ目は、流される人間ではなく、自分の頭で考え、自分の意志で歩む人間になってほしいということです。現在は高度情報化社会であり、スマホさえあれば、自分の欲しい情報が簡単にすぐに手に入ります。また、望む望まざるに関わらず、日々刻々と新しい情報が洪水のように押し寄せてきます。しかし、皆さんが手軽に手に入れたその情報は、本当に自分にとって正しい情報なのでしょうか。大量の無意味な情報に流されて漂流し、気がつけば自分の進むべき方向が分からなくなっているということはないでしょうか。そうならないためには、目の前にある情報が、自分にとってどういった意味があるのかということを、自分自身の頭で考え、自分自身の意志でどう対処するのかを決めなければなりません。その際に重要な基準となるのが、「自分自身にとって何が大切なのか」という価値観です。卒業生の皆さんの価値観は、まだまだ発展途上にあると思います。自分の中に確固たる価値観を築き上げるためには、多様な人々と交流し、多様な価値観に触れ、自分自身の価値観を見直し続けることが大切です。ぜひ、狭い世界から飛び出して、多くの経験を積んで、自分自身をアップグレードし続けてください。そうすれば、きっと、自分自身の人生を主体的に生き抜くことができるでしょう。

 もう一つは、人類にとってより良い未来を築くのは皆さん自身であるということです。地球上の環境破壊、紛争、差別、貧困などをなくし、持続可能な明るい未来を築くためには、全ての人類が、自分たちの子孫や地球のために努力を続けなければならないのです。そのための指標として国連で定められたのがSDGsの17のゴールです。これを2030年までに達成しようと、世界中の国々で多くの人々がさまざまなことに取り組んでいますが、残念なことにコロナ禍により大きく後退してしまったものもあります。ぜひ皆さん自身も地球上で生きる人類の一員として、自分の目の前の狭い世界だけではなく、グローバルな視点を持って、地球上の「誰一人取り残さない」幸せな未来を築き上げるために、それぞれが出来ることに取り組んでもらいたいと思います。

 皆さんは明日からは城陽高校の卒業生になります。我々教職員にとって、教え子が社会で立派に活躍してくれることは、この上ない喜びです。皆さんの活躍を心から祈っています。本校は、今年の十月に記念すべき50周年を迎えます。50年を契機に城陽高校もさらなる発展を目指します。皆さんも母校である城陽高校のこれからの姿を見守り続けてください。

 終わりになりましたが、卒業式に御臨席いただきました保護者の皆様方には、これまでの間、本校の教育活動に多大なる御支援と御協力を賜り、心より感謝申し上げます。今後も引き続き、城陽高校発展のためにお力添えくださいますようお願い申し上げます。

 それでは、卒業生の皆さんの前途に幸多きことを心より祈念し、私の式辞といたします。

 令和3年3月1日

京都府立城陽高等学校 

校 長  畑中 正文 

 
 

 みなさん、明けましておめでとうございます。

 新年にあたり私の好きな俳句を一つ紹介します。

去年(こぞ)今年貫く棒の如きもの

 これは明治から昭和にかけて活躍した俳人、高浜虚子(たかはま きょし)の年末年始の句です。句の意味としては「何の変哲もない棒のようなもの、それが去年と今年を貫いている」ということになりますが、私はこの句に詠まれている「棒」は、自分の中にある「信念」のようなものではないかと思っています。つまり、「去年から今年へと年は変わり、周囲の状況がどんなに変わろうとも、自分の中には変わらない信念が貫かれている」という意味がこの句には込められていると私は解釈しています。自分には貫き通せる信念はあるのかということを自身に問いかけさせてくれる句であり、自分も常にこうありたいという気持ちにさせてくれる句です。

 コロナ禍により世界は一変してしまいました。しかし、どんな世の中になろうとも、我々人間が大切にしなければならないものは変わらないはずです。城陽高校の先生方は、皆さんが幸せな人生を送ることができるよう、日々皆さんを鍛えようとしています。先生方のアプローチの仕方はそれぞれ異なりますが、「生徒たちに生きる力をつけてもらいたい」という信念は、どんな世の中になろうとも、棒のようにまっすぐ貫かれて変わることはありません。

 皆さんには「これだけは譲れない」といった信念のようなものはあるでしょうか?皆さんの周りにはさまざまな情報が溢れかえり、表面上は楽しいものやワクワクするもの、のめり込んでしまうものなどが山のように存在します。しかし、その一方で「何が本当に大切なのか」ということが非常に見えにくくなっているように感じます。「人生100年時代」ということがよく言われます。この言葉通りに100歳まで生きるとすれば、皆さんの高校卒業後の人生は80年以上あるということです。そんな長い人生をたくましく幸せに生きていくためには、自分自身を貫く棒のようなもの、すなわち「自分の中で本当に大切にすべきもの」をしっかりと持っておくべきではないかと思います。

 それではどんなことを大切にしていくべきでしょうか?

 ここで、経済産業省が提唱している「社会人基礎力」を紹介します。これは3つの能力と12の能力要素から構成されており、職場や地域社会で多様な人々と仕事をしていくために必要な力を示したものです。皆さんが、社会人として幸せな人生を送るためには必要不可欠な力であると言えます。

 一つ目の能力は「前に踏み出す力(Action)」です。この中には「主体性」「働きかけ力」「実行力」の3つの能力要素が示されています。

 二つ目の能力は「考え抜く力(Thinking)」です。この中には「課題発見力」「計画力」「想像力」の3つの要素が示されています。

 三つ目の能力は「チームで働く力(Teamwork)」です。この中には「発信力」「傾聴力」「柔軟性」「状況把握力」「規律性」「ストレスコントロール力」の6つの要素が示されています。

【参考:経済産業省作成資料より】

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 また、これらの能力と要素を発揮するにあたっては、ライフステージの各段階で自分自身を振り返ること(リフレクション)が人生100年時代には必要であるとされています。

 皆さんには、今紹介した能力がいくつ備わっているでしょうか?まだ自分に備わっていない能力を身に付けていくために、どんな高校生活を送るべきでしょうか?それは、目の前の課題から逃げることなく、一つずつクリアしていくことしかありません。それを続けることによって、やがて自分自身を貫く棒が出来上がって行くものだと思います。

 本日から三学期がスタートします。

 まず、3年生にとっては、高校生活の締めくくりの学期となります。大学受験もこれからが山場です。最後まであきらめず、それぞれの進路希望を実現してください。既に進路が決定している人も、次のステージへの準備期間として自分自身に磨きをかけてください。

 また、1、2年生には、進級に向けた大切な学期となります。一日一日を大切にして充実した学期にしてください。

 まだまだコロナの感染拡大が収まらない状況です。これまで以上にくれぐれも感染対策に留意して、充実した学校生活を送り、今年度の有終の美を飾りましょう。

 以上、始業式の式辞とします。


 
 

 みなさん、おはようございます。

 本日をもって二学期を終えることとなりました。

 今学期はコロナと戦いながらの四ヶ月間でしたが、皆さんにとってはどんな二学期だったでしょうか。

 残念なことにコロナとの戦いは未だにゴールが見えません。最近の全国の感染状況も、これまでとは違うレベルで拡大しているようにも思えます。三学期もコロナとの戦いを続けていくことになりますので、改めて今の自分の生活における感染防止対策が大丈夫なのかを見直し、年末年始も不要不急の外出を控えるなど、できる限りの対策を続けて欲しいと思います。

 皆さんの二学期の学習の結果である通知表にハンコを押しながら、全校生徒の成績に目を通しました。努力の成果が現れ優秀な成績を収めている人も多いですが、残念ながら成績不振科目のある人も少なくありません。この結果は紛れもなく皆さんが残した結果です。各教科の結果について自分自身で反省すべき点がないかしっかりと振り返ってみてください。自分自身に矢印を向けることが改善への第一歩です。

 そこで、三学期の学校生活につなげてもらうために、私の座右の銘でもある「継続は力なり」という言葉について話をします。

 書道で使う半紙は一枚では非常に薄くて軽い紙ですが、それが百枚、千枚、一万枚と数が増えて行くにつれて厚さと重さがどんどん増していきます。皆さんが勉強や部活動で努力を続ければ確実に成長していきます。しかし、その伸び方は、まさしく一日一枚ずつ半紙を重ねていくような、ほんのわずかなものでしかありません。人間というものは欲張りな生き物ですから、往々にしてすぐに結果を求めたがる傾向があります。なかなか結果に結びつかないために、多くの人が短い期間で努力をあきらめてしまいます。「三日坊主」という言葉も、まさしくそのあたりの事情をうまく表現した言葉だと思います。たった三枚半紙を重ねただけで終わってしまえば、風が吹けばどこかに飛んでいってしまいます。でも、何ヶ月とか何年という長い期間に渡って努力を続け振り返ってみると、初めて自分が元の自分よりもはるかに分厚く、重みを持った人間に成長していることに気づくのです。

 しかしながら、続けることの大切さは分かっているけれど、実際には継続することは難しいものです。それではどうすれば努力を続けることができるでしょうか?私は、「イチロー選手のルーティーン」にヒントがあるような気がします。元メジャーリーガーのイチロー選手は、現役時代、次の日の試合開始時間に合わせて、前日に寝る時間、当日に起きる時間、食事の時間などの全てのスケジュールを決めて、その通りに行動することを続けていました。マリナーズ時代には試合当日の朝食は必ずカレーを食べていたというエピソードもあります。イチロー選手は、試合当日よりも、それまでにいかに準備してきたかということを大切にしていたそうです。
 彼は、メジャーリーグの公式戦の日程に合わせて、シーズンを通して毎日のルーティーンを黙々とこなし、万全の準備をして試合に出場し続け、球史に残る偉業を達成したのです。もちろん、彼のように全ての行動をきっちりとこなすことは、なかなかマネができるものではありません。しかし、皆さんに是非マネをしてもらいことがあります。それは、「やらなければならないことを日々のルーティーンにしてしまう」、つまり「習慣化する」ということです。
 皆さんは毎朝歯磨きをする時に「今日は眠たいから歯磨きするのが辛いけれど頑張ろう」などと自分を奮い立たせて歯磨きをしていますか?おそらくそんな人はいないのではないでしょうか?ほとんどの人は、何も考えず無意識のうちに歯磨きをしているはずです。「習慣化」とは、無意識のうちに自然とその行動ができるようになることです。しかも、習慣化してしまえば、その行動には苦痛が伴うことはありません。
 皆さんは先生方から「家庭学習の習慣を定着させよう」ということをよく言われると思いますが、それは毎朝歯磨きをするように、毎日家で勉強するという意味なのです。気づいたら机に座って勉強していたというのが理想的な形かもしれません。城陽高校の生徒は、家庭学習が習慣化していない人がまだまだ多いように思います。例えば「学校から帰ったらまず宿題をやる」とか「寝る前に必ず英単語を覚える」とか「朝早く起きて数学の問題を解く」といった具体的な目標を立てて、それが習慣化するまで続けてみてください。
 最初は辛い時期があると思いますが、そこを乗り越えて「習慣化」してしまえば、毎日家庭学習を続けることができるようになります。その積み重ねが半年、一年と続いて行けば、完全にルーティーンとなり、皆さんは確実に大きく成長することができるはずです。ぜひ、この冬休み期間中から取り組んで、「継続は力なり」を実践してください。

 年末年始は家族との時間を大切にして過ごしてください。来たる令和3年、2021年が我々にとって素晴らしい一年となることを祈って、終業式の式辞とします。

 
 

 2日間の学校祭が終わりました。

 真っ青な秋晴れの下で、生徒の皆さんの輝く笑顔をたくさん見ることができました。

 今年度は新型コロナウイルス感染拡大の影響から、例年行われているさまざまな学校行事について、実施すべきかどうか、また実施するならどのような形で行うのがよいのかということを考えさせられることばかりでした。

文化祭・体育祭は生徒にとって、修学旅行と並ぶ高校生活最大の学校行事と言えますが、「三密」を避けて実施することが非常に難しい内容であるために、校内での感染拡大を防止するという観点から、やむなく「中止」という選択をする学校もありました。

 本校でも学校祭の実施についてさまざまな議論を行いましたが、早い段階から先生方の思いは「どんな形でもいいから生徒たちに文化祭・体育祭を経験させてやりたい」ということで一致しており、感染防止対策と文化祭・体育祭をどうやって両立させるかという前向きな議論が進められました。

 そうしてたどり着いた方法は、文化祭1日半、体育祭半日の計2日間を全てグラウンドで実施するという形でした。文化祭は、準備期間はたった4日間、1・2年生は10分、3年生は15分という短い持ち時間の中でパフォーマンスを行い、体育祭は、伝統の「城陽体操」、団体競技三つ、ブロック対抗リレーに種目を限定という大幅に規模を縮小した内容となりました。

 果たして、こんな内容で生徒たちは本当に楽しんでくれるのだろうかという私の一抹の不安も、初日の心地よい秋晴れが空高く吹き飛ばしてくれました。文化祭では、1年生から3年生まで、限られた枠組みの中で精一杯工夫を凝らした楽しいパフォーマンスを見せてくれました。2日目の午後からの体育祭では、全校生徒による伝統の「城陽体操」の素晴らしい演技を皮切りに、団体競技でも大変な盛り上がりを見られました。

 スタンドからグラウンドを眺めていた私は、グラウンドに不思議な空間が生まれていることに気づきました。生徒たちを楽しませようとしつつも、感染防止への注意喚起を訴え続けながら、行事を運営する先生方の姿。また、その先生方の思いをしっかり汲み取って、脱線しそうになる気持ちをうまくコントロールしながら、体育祭を楽しんでいる生徒たちの姿。その両者の思いが通じ合った温かい空間がグラウンドの中に出来上がっていることが感じられたのです。その空間をスタンドから眺めながら、私は胸が熱くなりました。

 生徒の皆さんにとっては、どんな学校祭だったでしょうか。恐らく物足りなく感じている人も少なくないでしょう。でも、間違いなく城陽高校の生徒、教職員にとって幸せな2日間となったのではないかと思っています。また、皆さんを喜ばせようと素敵なプレゼントを準備してくださったPTAの方々への感謝の気持ちも忘れないでください。

 今後もコロナ禍における学校生活が続きますが、今回の学校祭のように生徒の皆さんが先生方の思いを受け止めながら学校生活を送ることができれば、きっとさまざまな困難を乗り越えていくことができるはずです。

 今年の学校祭は私にとって忘れることのできないものとなりました。

 関わっていただいた皆さんに改めて感謝いたします。