給食室より(2025年1月)

「トンポーロー」の「トン」の意味は、「豚」ではなく、人の名前です。「トンポーさん」と言う人が気に入って食べた料理であることから、この名前がつきました。

「みそおでん」は、八丁みそで有名な愛知県の郷土料理です。おでんの味付けや具材は、地域によって変わるので、調べてみるとおもしろいかもしれません。

「ミネストローネ」という名前のもとになった言葉の意味は、まかないです。まかないとは、料理人が自分たちの食事のために、あり合わせの材料で作る料理のことをいいます。ミネストローネには、まかないのようにいろいろな具材が使われます。

「竜田揚げ」は、奈良県にある紅葉で有名な「竜田川」にちなんで名付けられました。揚げたあとの赤色が竜田川に浮かぶ紅葉のようであることが由来です。

おせち料理に入っている「なます」には「家が安定しますように」との願いがこめられています。これは、なますに使われる大根とにんじんは、根菜で、根菜は、土の中に根を張ることからです。

「淀大根」は、久御山町の特産品ですが、別名「聖護院大根(しょうごいんだいこん)」と呼ばれます。京都の平安神宮の近くにある「聖護院(しょうごいん)」という地区で栽培されていたからです。

「フレンチドレッシング」は、アメリカで生まれたドレッシングの基本となるものです。油、酢、塩、こしょうを使って作ります。

「はりはり漬け」は、新潟県の郷土料理です。名前の由来は、「はりはり」とした食感だからです。雪の多い新潟県では、冬を越すための保存食として作られていた「干し大根漬け」を「はりはり漬け」とも呼んでいます。

「卯の花」とは、おからのことです。おからは、大豆を煮て粉々にしたものを絞り、豆乳と分けた時に残る絞りかすです。初夏に咲く「卯の花」という花に似ていることから、この名前がつきました。

にんにくやニラには、「アリシン」という特有の強い香りが含まれています。アリシンには、ビタミンB1の吸収を助ける働きがあります。高野豆腐は、豆腐を凍らせ水分を抜いた乾燥豆腐で、地方によって「凍り豆腐(こおりとうふ)」や「凍み豆腐(しみとうふ)」、「連豆腐」、「ちはや豆腐」と呼ばれています。

「ワンタン」は、漢字で「雲呑」と書きます。スープに浮かぶワンタンが雲のように見えることからこの漢字がつきました。

今日の根菜のクリームシチューには、久御山町で採れた大根、白ねぎの他に、ごぼう、にんじん、さつまいも、ブロッコリー、しょうがといったたくさんの野菜が入っています。野菜の旨味がたっぷり入ったシチューを味わって下さい。ごぼう、にんじん、さつまいもは、土の中の根を食べる「根菜」です。それに対して、キャベツは葉をとうもろこしは実を食べる野菜です。

うちこみ汁は、香川県の農村の冬の日常食のひとつです。小麦粉と水だけで打った麺をそのまま煮込んで作ることから「打ち込み汁」と名付けられました。

「根深飯」の「根深」とは、ねぎのことです。ねぎは、土を盛り上げて根を深く長く育てることから、「根深」という別名がつきました。旬のねぎをたくさん使ったごはんです。味わっていただきましょう。

雑煮は、もともと年神様にお供えしたその土地の産物と、もちを煮たものでした。鯛(たい)や蟹(かに)が入ったもの、小豆が入った甘いものなど、地域によって色々な種類があります。

過去の記事

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA