SAGANO BLOG

 7月29日にサマーセミナーとして京都工芸繊維大学ショウジョウバエ遺伝資源センターを訪問しました。

 ショウジョウバエ遺伝資源センターは常時3万系統のショウジョウバエの変異体を維持・継代している施設であり、世界の研究者へ向けて研究に使うショウジョウバエを送っています。日本では国立遺伝学研究所と並び有数のショウジョウバエ資源センターとなっています。

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 生徒達は研究室を見学し、実際に野生型、White(白眼の変異体)、Curly(翅が曲がる変異体)、Antennapedia(触覚が脚に変わる変異体)など教科書に載っている有名な変異体を直に観察し、熱心に説明を聞いていました。

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 その後、センター長の高野先生からショウジョウバエが希少疾患の治療の研究に使われているという講義をしていただきました。遺伝学研究では必須のモデル生物であるショウジョウバエですが、生徒達はハエをより身近に感じて研究の面白さを体感できました。

 京都工芸繊維大学ショウジョウバエ遺伝資源センターの皆さんありがとうございました。

 

 7月30日にサマーセミナーとして武田薬品京都薬用植物園を訪問しました。

 京都薬用植物園は、武田薬品工業株式会社が絶滅危惧種を含む重要な薬用・有用植物資源の収集・保全を行い、環境教育の支援活動のために開放されている施設です。園内では、3班に分かれて見学を行いました。

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園内には身近なハーブや野菜として普通に食べているゴボウやシソも栽培されており、薬用植物であると知って驚きでした。

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また、生薬や漢方薬として栽培されている植物種の中には、味や匂いを体験できるものもあります。案内してくださった社員の皆様のアドバイスを聞きながら、実際にその植物の味見にチャレンジしました。

最初はおそるおそるだった生徒達も、五感で感じられる植物の魅力に惹かれ、次第に積極的に触れようとしていました。また、質疑応答の時間には歴史と植物のかかわりなどの幅広い質問が出ました。

武田薬品工業株式会社の皆様、ありがとうございました。

 
いよいよ最終日。2年生は昨日立てた計画や分担を、その意図も含めて1年生に伝えていきます。

準備も念入りに行い、最終日の調査に向かいました。2日間で準備をした土壌断面調査では、教員の一言一言を聞き漏らすまいと集中する生徒の姿がありました。化学分析を行う班は土壌の様子も確かめながらサンプリングを行い、土壌貫入強度班は、慣れた手つきの2年生の横で1年生が手際よく記録を取っていきます。

無線でお互いに連絡を取りながら、何とか時間内に調査を終えた生徒達。最後の記念写真では、やり切った表情を見せてくれました。

学校に帰ってきてからも、参加した生徒達は採集したサンプルの分析や調査をさっそく始めています。

また、9月13日~15日には熊本県玉名郡にて、熊本県立第二高等学校、鹿本高等学校とともに調査(JFR in 熊本)を行います。今回の経験を活かして、さらに研究を深めていくことを期待しています。

 

2日目も天気に恵まれた中での実施でした。

引き続き調査地点の選定を行う班もあれば、測量班は本調査地点の測量を引き続き行いました。1年生も、2年生サイエンス部や校有林調査ラボの先輩とともに行動し、研究の基礎を身につけていきます。


「せーの!」

つる性植物班は、現地に生えていた大型のつる性植物を発見。が、掛け声とともに数人がかりで引っ張っても、まだまだつるは抜けません。

綱引きの要領で何度も声を掛けながら引っ張り、ようやく取れたつるは、なんと全長18m! つるどうしで絡み合っている部分なども観察できました。


2日目の調査を終え、振り返りも行いほっと一息......かと思いきや、2年生はそのまま、明日の作戦会議に入りました。限られた時間内に調査を終えるため、あとどの調査が残っているのか、どれくらいの時間と人数が必要なのか、昨年度のJFRを経験したメンバーだけでなく、全員での議論が進みます。

準備期間そして調査の3日間の中で、教員が指示をしなくても、自分達で計画を立てて動けるようになっていく背中が、頼もしくなってきました。

 

7月19〜21日にかけて、SSH事業の一環としてジャパンフィールドリサーチ(JFR) in 丹後を、京都府立丹後海と星の見える丘公園で実施しました。 本取組の一部は、公益財団法人 中谷財団の科学教育振興助成を受け実施しました。研究タイトルは「京都府丹後半島の森林小流域における土壌生成に関する研究」です。 今年度の参加者は、校有林調査ラボとサイエンス部の生徒合計25名という大人数。また、昨年度嵯峨野高校を卒業した先輩がTAとして参加してくれました。

1日目は現地に到着後、公園内を歩き調査地点をどこにするかの選定を行いました。本校地理教諭の案内で山を登りながら、道端に落ちている石や地形1つ1つの解説を受けることで、生徒の興味も広がっていきます。

「木に実がなってる!」と生徒が見上げるのは、宿舎の部屋名の1つにもなっているヤマモモの木。施設職員の方に許可をもらい、ちぎって食べてみました。 「すっぱい!」「この実はおいしかった」「どのくらいの色の実が熟しているんだろう」気付きを口に出すことで、さらに興味が広がります。

事前に計画を立てていた中で、調査地点が決まった班はさっそくセッティングへ。動物班は、獣道とみられる箇所を見つけ、角度を調整しながら赤外線カメラを設置しました。ここから、2日。果たして生き物の姿は捉えられるでしょうか?!

夜には満天の星空が広がり、さそり座を中心に夏の星座を観察することができました。京都市内では見られない光景に、生徒達の視線も釘付けでした。

 

今日の午前中に発表を行った3年生と、同じラボに所属し、今年の4月から探究活動を本格化させた2年生が座談会形式で意見交換を行いました。

同じラボに所属する先輩と後輩なので、和気藹々とした雰囲気で、笑い声が絶えませんでしたが、実験や調査の方法について3年生がアドバイスする場面では、2年生は真剣に聞き入っていました。

 

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午後の部で3年生は、Research Reflectionを行いました。


①午前中の研究発表はどうだったか

②探究活動を通じてどのような力が身についたか

③その力は将来の自分たちにどう役立つのか


この3点について英語で意見交換しました。

TA達からも具体的なアドバイスをもらいながら、長期間取り組んだ探究活動について振り返ることができました。

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6月13日 2年生 講演会

本校と高大連携協定を結んでいる京都府立大学の学長である塚本先生にご講演いただきました。

塚本先生はダチョウの研究の第一人者であり、ダチョウの生態やダチョウの卵を使った抗体の研究など、これまでの研究についてお話していただきました。大変興味深い話が多く生徒たちも興味津々でした。

<生徒の感想紹介>

・身近な動物などもしっかり調べてみると無限の可能性を秘めていたりするから探究はおもしろいと感じた。

・先生は様々な研究を成功させて実用化されていましたが、人が一生にこれほどの成果をあげられるものかと驚きました。最初に先生がおっしゃっていたように、研究は成功もあれば失敗も多いからです。私たちも探究において失敗を恐れず興味関心に従って積極的に行動を起こしていきたいと思いました。

・ダチョウがさまざまな分野で役に立っていて興味深かった。自分も先生のように夢中になれることを見つけてらぼなどで研究していきたい。

・何か夢中になることの大切さ。その夢中になることが、一生関わり続けるものになるというのはとても良いことで自分の幅を広げていくものだということがわかった。

・僕も獣医学にすごく興味があったけれど、こんなにも世界に貢献していてすごいと感じて、自分も将来同じような研究をしてみたいと思った。

 

一般社団法人e-donutsさんをお招きして、1年生を対象に「廃材から価値を生み出すワークショップ」を行いました。

「画材」「タオル」「古着」の廃材の中から一つを選び、「新たな価値」を持った品の製作に挑戦しました。

一見すると価値を感じにくいものから、いかに人に魅力を感じさせられるものを作るか。

生徒は、ブレインストーミングにより多面的にアイデアを出し合い、新たな価値の創出について粘り強く考えました。

画材をスリッパに、タオルをトートバックに、ニットをネクタイに。

高校生ならではの発想を形にし、その価値を説得的に発表しました。

今後の探究・研究で求められる「ゼロからイチ」を生み出すプロセスを身をもって感じることができたと思います。


 

6月13日 AM「課題研究発表会」

 全校生徒が一日探究に触れるSagano Global Forum for Student Research (SGF) を行いました。

 生徒は、課題研究発表会の他、午後には講演会やワークショップなどに参加し、濃密な「探究Day」を過ごしました。

 午前中は、3年生の課題研究発表会です。体育館での開会式の後、3年生1~6組の生徒はアカデミックラボの研究成果を英語で、3年生7・8組の生徒は、スーパーサイエンスラボⅠ~Ⅲの研究成果をそれぞれプレゼンテーションしました。

 アカデミックラボ57件、スーパーサイエンスラボ27件、さらに海外からJunipero Sera High School 4件の合計88件の研究発表が行われる一大イベントとなりました。

 

 6月8日(日)に表題の研究発表会が、京都大学百周年時計台記念館において開催されました。みやこサイエンスフェスタ(京都府教育委員会主催)は、スーパーサイエンスネットワーク京都を構成する府立高校(洛北・桂・桃山・南陽・亀岡・福知山・西舞鶴・宮津天橋・嵯峨野)各校から代表として選ばれた研究チームが口頭発表を行う催事で、毎年開催されています。今年度は、各校から2件ずつの口頭発表(合計18件)の他、島津製作所の研究支援を受けた本校生徒の研究発表を行いました。発表生徒59名の他、各校から参加した見学生徒約500名が百周年記念ホールを埋め尽くし、熱気を帯びた研究発表会となりました。

 本校からは、以下の3件の発表を行いました。

 「森林内における音環境〜森林の吸音効果の測定〜

 「新たな陶土の可塑性評価法の開発〜嵯峨野焼実現に向けて〜」

 「"嵯峨野焼"の可能性を探る〜熱分析と圧縮強度試験を用いた陶土の特性評価とその活用〜」

 また、京都大学大学院農学研究科の博士後期課程に在籍している本校の卒業生が、以下の研究タイトルで発表をしてくれました。

 「肉牛糞の連続-バッチハイブリッドメタン発酵槽の開発」

 大学の先生方5名の他、本校の卒業生5名も講評者として参加してくれていました。ちなみに、「"嵯峨野焼"の可能性を探る~」は、嵯峨野高校校有林の土を利用した"嵯峨野焼"を、校有林の敷石として利用するための研究ですが、実は敷石を利用した土壌の浸食防止の研究に最初に取り組んだのは、今回講評に参加してくれた卒業生の1人でした。研究は受け継がれて深化していくものであることを実感させられました。

 生徒達にとって、大変有意義な取組となりました。この経験をきっと今後に生かしてくれると思います。

 

 6月7日(土)に恒例の常磐野小学校実験教室を開催しました。本行事は、本校のサイエンス部およびボランティアとして希望した生徒が先生となり、近隣の常磐野小学校の小学生に自然科学の楽しさを伝える取組です。今年度も小学校4~6年生合わせて48名が来校しました。4年生と5・6年生の2班に分け、それぞれ実験と、本校が設備として保有しているプラネタリウムの鑑賞をしました。

 4年生の実験は、恒例「ちりめんモンスターを探せ!」。ちりめんじゃこをよく観察すると、シラス以外に多数の"モンスター"、すなわち、様々な生物が混じっています。子ども達は注意深く観察しながら生き物を発見し、その特徴をよくみて分類する楽しさに熱中していました。

 5・6年生は「レインボー砂糖水」!水に砂糖を混ぜると、その濃度が高いほど密度が大きくなります。密度が大きい砂糖水の上から、密度の低い砂糖水を静かに注ぐと、混ざり合わずに層に分かれます。今回は、濃度が異なる6種の砂糖水と水に食紅で自由に色をつけ、さらに酸・塩基を砂糖水に少量混合し、BTB溶液を滴下して呈色させることでカラフルな砂糖水を調製して実験しました。みんな、同じ砂糖水なのに濃度が違うと簡単には混じり合わないことに驚くとともに、様々な色の砂糖水が層状に美しく重なる様子を楽しんでいました。

 プラネタリウムを鑑賞しながらの解説も本校生徒が行いました。今回のテーマは「****」。小学生の皆さんは、宇宙の壮大なスケールを感じながら、しばしの宇宙旅行を楽しみました。

 最後の集合時には「楽しかった!」と多くの小学生が感想を述べていました。

 来年もお待ちしています。そして、将来はぜひ嵯峨野高へ!

 

5月27日(火)2年7・8組の生徒がSE(サイエンスイングリッシュ)の授業内で、考古学者のDr. Noxonを招きVR技術についての特別講義を受けました。該当クラスの国際交流委員がその様子をまとめてくれました。

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『考古学、特に縄文時代についての講義をしていただきました。教科書の写真でしか縄文時代については見たことが無かったため、3Dプリンタで作成された複製品、AR やVRを見て、大きさや縄の模様が意外と平べったいのに、驚きました。3D,ARやVRは昔のものや希少性の高いものなど、実際に触れられないもののイメージを容易にする、素晴らしい技術だと思いました。』

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『縄文時代とAR,VRについての話を聞きながら土器のレプリカを触ったり、土器をAR技術でiPad内で動かす体験をしました。特に土器のレプリカの正確さに興味を持ちました。大昔の縄文時代と最先端の技術の融合が素晴らしいと思いました。』


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スーパーサイエンスラボの校有林調査ラボ3名、数学ラボ4名、物理ラボ1名の計8名の3年生が千葉県幕張メッセで行われた日本地球惑星科学連合2025大会に参加し、ポスター発表を行いました。発表タイトルは以下の通りです。

「地表環境(地表圏、水圏、大気圏)をコントロールする~フラクタル構造の可能性~」

「正確で簡易な陶土の可塑性評価方法の検討~土を科学する~」

「画像デジタル解析による土色調査~再現性のある土壌断面の色情報解析方法の検討~」

「機器分析による粘土鉱物学的解析~"嵯峨野焼"の実現に向けて~」

生徒たちは発表をする前は緊張した様子でしたが、他校の生徒や他校の先生、大学の先生方から多くの質問・助言をいただくことができ、充実した学びの機会となりました。

前日には、在学中に同じく日本地球惑星科学連合で発表をした卒業生の先輩から大学での学びと、大学で研究した内容を現在どう仕事に活かしているかということについてお話をいただきました。

これから生徒たちは6月の校内の発表に向けて、今回の学びを活かして準備を進めていきます。

 

最近のスーパーサイエンスラボの様子をお伝えします。

1年生はミニ探究に取り組んでいます。

今回の活動は「木の高さを測ろう」です。

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距離と角度から木の高さを測定します。

先月数学で学習した「三角比」を使って計算しますが、担当しているのは地学の教員です。

探究では教科横断の学びが必要です。

1年生のスーパーサイエンスラボは、学校設定科目「理数理科」や「理数数学」と連携しながら進んでいきます。


続いて2年生。

各ラボに分かれ、研究テーマとグループが決まり、予備実験を始める生徒たちもいます。

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1年生とは違い、2年生は実験方法もすべて自分たちで考えます。

失敗も多々ありますが、試行錯誤する中で発見があり、探究が深まっていきます。


そして3年生。

成果をまとめ、論文やスライドを作成しています。

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学会で発表したグループは、いただいた助言を共有し、さらなる改善について議論していました。

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こうして3学年の活動を比べてみると、ラボ活動を通して生徒たちが成長している様子がよくわかります。

本校が大切にしている「ほんまもん」の学びの一場面でした。

 

スーパーサイエンスラボ数学ラボの3年生3名が神戸市産業振興センターで行われた第69回システム制御情報学会研究発表講演会に参加し、ポスター発表を行いました。発表タイトルは以下の通りです。

「ルービックキューブを用いた耐量子計算機暗号のアルゴリズムの開発」

「辺連結度を中心とした交通ネットワークの評価指標」

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本校の発表2件はともに優秀発表賞をいただくことができました。

自分の興味・関心からどんどん探究していく生徒たちの姿に、私たち教師は日々感心しながら活動をサポートしています。

きっと高校を卒業しても彼らの探究は続くのだと思います。

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310()に京都地学教育研究会の中で、本校生徒が地学系のスーパーサイエンスラボの研究発表を行いました。

発表タイトルは、以下の通りです。

土色調査の簡易化・迅速化~スマートフォンを用いた調査の検討~

陶土の可塑性評価~アッターベルグ法とペッファーコルン法の代替案開発~

焼成土の利活用~登山道敷石の形状比較とその物理性~

竹林とどう付き合うか~熊本県玉名郡和水町での土壌ポテンシャル評価~

森林における音の癒やし効果の解析

草木染めで染色した布の紫外線遮蔽効果

嵯峨野高校校有林における植樹種の設定~研究活動の結果に基づく~

森林における土壌侵食防止に向けて~スパイクピンを用いたホートン流と土性の評価方法の検討~

京都府北部における皆伐期を迎えたスギ(Cryptomeria japonica)林の土壌特性

シェルピンスキー四面体の特性評価

津波被害を軽減するための効果的な防波堤の形状について


ポスターセッション方式で、京都府の地学教員12名に対して、研究動機や研究成果を発表しました。質疑応答を通して研究への理解が深まるとともに、研究の改善案についての助言をいただき、今後に活かせる有意義な発表会となりました。


 

 2月16日に令和6年度高校生理科研究発表が京都市青少年科学センターで行われ、本校スーパーサイエンスラボ生物ラボから2チームが発表しました。6校12本の研究発表が行われ、生徒同士や他校の先生と白熱した議論となりました。

発表タイトルは以下のとおりです。

「トマトのポリフェノールの最大許容値」

「切断の長さと生育条件の違いによるプラナリアの再生条件」

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●参加しての感想

 他校の生徒や先生方の新しい意見をもらうことができ、有意義な場でした。自分の研究を深められることに加え、嵯峨野高校のラボとは少し違った他校の研究を見られる貴重な機会になったと思います。

 私たちにとって、外部の研究発表会としては初めての参加となりました。少し緊張もありましたが、京都府の高校生が中心に集まる発表会であったため、終始和やかな雰囲気で落ち着いて発表することができました。発表が終わった後は、活発に質問や意見が飛び交い、各々の研究をさらに高めていける機会を多く得ることができました。他の学校の教員の方から、実験に関する助言を頂いたので、その助言も参考にしていきたいです。研究が自分たちの思うようにいかず、自信がなくなってしまうこともあるかもしれませんが、発表をしたり、質疑応答をしたりする中で新たな気づきを得ることもできるので、発表会に積極的に参加するのをお勧めします。

 

3月16日に金沢大学角間キャンパスで第66回日本植物生理学会 高校生生物研究発表会が行われ、スーパーサイエンスラボ生物ラボから3名が発表しました。

「切断後の処置が植物に与える影響」というタイトルで行った発表は、大学の先生方や大学院生を中心とした多くの方々にご覧いただき、実験の考察や研究への新しいアプローチについて多くの質問・助言をいただきました。


●参加しての感想

・調べ不足もあったと思うし、仕方ない部分もあると思うけど、これがわかってたら実験も上手く行ったし、さらにもっと深い研究ができたな〜って後悔したり、でも新しい気づきや知識を得ることでもっと色々やりたい!って思えるほんまにいい機会になりました!

・アドバイスもたくさんいただき、実験室の中だけでは知ることのなかった学びやたのしさをたくさん手に入れることができました。今回のような専門的な括りの発表会は自分たちが研究している分野の専門家の方がたくさんいらっしゃりメモする手が足りないほどでした。

・研究者の方の様々な、専門的な意見に、新しい発見を見出すことができてとても有意義な時間になった。高校生だからできない、と諦めるのではなく、高校生だからできること、高校生でもできる方法を探すことが大切だということを後輩に伝えたいと思った。

 

こちらの記事の続きです。

韓国の全南科学高等学校の生徒と交流したクラスの国際交流委員が、その様子をまとめてくれました。

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『お互いの研究を発表し、意見を深め合いました。ワックスワームという蜂の巣を消化できる虫がプラスチックをも消化できるという研究結果がとても興味深かったです。プラスチックは微生物の力では分解できないので、もしワックスワームがプラスチックを消化でき、それによるワックスワームへの害がないのであれば、プラスチックの環境問題の解決につながるのではないかと思いました。』

『科学について英語で交流するのはかなり難しかったですが、それでも事前にある程度知識を入れておけば何とかやり取りできると感じました。だから、科学の分野を英語で交流する際でも難しいから無理と決めつけず、積極的に学んでいこうと思いました。』

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『私たちのグループは福笑いをしました。初めてやったのにも関わらず、みんなとても上手でびっくりしました。みんな積極的にゲームに参加してくれて嬉しかったし、もっと私たちからも積極的に相手のことを知ろうとすることが大切だと思いました。』

『嵯峨野高校について質問をしてくれたり、韓国の学校のことを教えてくれたりと積極的に話してもらえたので、私たちも話しやすく、話の流れの中で質問ができたと思います。互いに話しやすい雰囲気を自分から作れるようにしたいです。』

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『一緒にランチを食べました。話している中で驚いたのが、トリリンガルの生徒がいたことです。韓国語はもちろん、英語、日本語までペラペラで、私もいつかこんなふうに複数の言語で色々な人と話せたらいいなと思いました。また、天文クラブに入っている人もいて、望遠鏡を使って撮った星の写真を見せてくれました。とても幻想的で綺麗でした。勉強や自分の好きなことを続ければ、コミュニケーションの幅が広がることを学びました。』

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『ご飯を食べて、お互いに好きな歌手や曲を質問しあったり好きなものについて話しました。印象に残ってるのは米津玄師が好きだと言っていたことです。日本の歌手を知っていると知り、親近感が湧きました。今回の交流で楽しく会話をしながら韓国の方の趣味や好きな曲、学校で何をするのかなどを話せてとても楽しい機会となりました。』

『喋りながらお昼ご飯を食べました。その中で最も驚いたことは、全南科学高校にはカラオケがあるということです。日本と韓国の高校の違いについてわかって面白かったです。』

 
 
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