SAGANO BLOG

 地理オリンピックの一次選抜・二次選抜が終了し、大会本部から嵯峨野高校にメダル賞状が届きました。

 受賞したのは、今春の卒業生と3年生の2名です。3月末と4月8日の伝達表彰時に、校長先生から銅メダルと賞状がそれぞれ授与されました。

 嵯峨野高校生が地理オリンピックでメダルを獲得するのは、4年連続となります。嵯峨野高校で複数のメダリストが誕生したのは今回が初めてです。

 受賞した2名からのコメントを紹介します。

 「地理オリンピックに限らず、科学オリンピックというのは、自分がその科目が好きという気持ちと普段受けている授業で得た知識や考え方だけでも、十分挑戦できるものだと思うので、後輩のみなさんもぜひ、科学オリンピックにチャレンジしてみてください。」

 「学んだことを繋げていき、世界を俯瞰する自分なりの視点を得られることに、地理の醍醐味を感じました。限られた時間の中で自分の好きをとことん追求する時間を持てたことは、非常に有意義だったと思っています。」


 地理オリンピックに興味のある人は、地理オリンピックのホームページをご覧ください。過去問も出ています。今年度、多く嵯峨野生が地理オリンピックにチャレンジすることを期待しています。

 

4月7日(日)に梅小路公園で開催された循環フェスというイベントに、コーヒーかすの再利用プロジェクトに取り組んだ3年生4名のグループが参加し、自分たちで考案・製作したコーヒーかす製スモークチップの販売を行いました。

パッケージやポスター、店の装飾などを工夫したり、買っていただいた方向けの使い方説明書を用意したり、スモークの実演とスモークしたお菓子の試食を取り入れたり、2月に参加が決まって以来、実際の販売に向けて様々な準備を重ねてきました。

それでも最初は緊張してしまって売り込みの声のかけ方にも自信がなく、開始当初はなかなか売れない苦しい時間を過ごしましたが、徐々に商品の説明にも慣れてきて、しっかりと商品の面白さをアピールすることができるようになり、用意した商品はイベント終了時刻の1時間ほど前に完売することができました。「売上高-原価・諸経費」はわずかながら黒字になり、その利益分については循環フェスの運営事務局に寄付させていただきました。

実際に販売を行う難しさと面白さを体感する貴重な経験を積めたのはもちろん、販売の空き時間で他ブースに参加したり、運営の方にイベントで出た生ごみ類を堆肥化するプロジェクトを紹介してもらったりして、「循環」の大切さを実感しました。

さらに、イベントを取材されていた京都新聞社さまからインタビューを受けたり、2月の高校生ビジネスプラングランプリの発表会でアドバイスをいただいた学生起業家の方と再会したりと、学校の外に出て生徒たちの世界がさらに広がった1日になりました。


ここに至るまで、ビジネスプランそのものに関わるアドバイスや、このイベントを紹介していただいたり、移動販売車を無償でレンタルさせていただいたり、当日に様子を見に来ていただいたりと、多くの方の支援のおかげで、ビジネスプランを実際の商品化を試す段階まで進めることができました。

このメンバーでの活動はひと区切りとなりますが、新年度、新しいメンバーでアカデミックラボの活動が始まります。嵯峨野高校生の活躍の場がまたさらに広がってくれることが楽しみです。


 

2年生アカデミックラボ「スポーツと環境ラボ」で取り組んだことについて報告します。


今年度は5つのグループに分かれて活動しました。

グループ1

遊びを通して幼児の投げる能力を向上させることをテーマに活動しました。

近隣の幼稚園の協力を得て実際に子どもたちに的当て遊びに挑戦してもらいました。

実施期間が短いこともあって能力の向上が目に見える形にはなりませんでしたが、的当て遊びに熱中する子供たちの姿を見ることができました。

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グループ2

サッカーチームのソーシャルメディアの投稿内容について分類、比較を行いました。

ファンを増やすために、どのような発信が効果的か考察することができました。

グループ3

障害者スポーツをテーマに活動を進め、自分たちで新しいアダプテッドスポーツを考案しました。

12月には障害者スポーツセンターで体験会を実施し、様々なご意見をいただくことができました。

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グループ4

高齢者施設の方々にeスポーツを体験してもらい、認知機能の向上を目指しました。

eスポーツを高齢者の方に楽しんでもらうための工夫について、日本アクティビティ協会からご指導いただき、「健康ゲーム指導士」の資格をいただきました。

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グループ5

NPO法人京都発竹流域ネットにご協力いただき、竹で「モルック」を作りました。

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また、実際に京都モルックの会の体験会で使っていただき、竹ならではの良さや改善点などをご意見をいただきました。

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そして今年度の成果について、マイプロジェクトアワード2023で発表し、地域summit特別賞を受賞しました。

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18名で1年間楽しく活動できました。

活動にご協力いただいた皆様、ありがとうございました!

 

downsized.jpegスーパーサイエンスラボ、アカデミックラボの生徒各5名ずつが、「第6回 高校生サイエンス研究発表会2024」(主催 第一薬科大学・日本薬科大学・横浜薬科大学)において研究発表を行いました。今回はZOOMによるオンライン発表形式で、3月12日と13日に、それぞれ以下の2件の発表を行いました。

「段差がドミノの倒れる速度に与える影響について」

「自然由来の化粧品原料を探し求めて~京野菜とキンモクセイの秘める効能~」

生徒は少し緊張しながらも、発表及び質疑応答をしっかりと行いました。

 

令和6年2月3日に京都リサーチパークにあるカフェGOCONCにて、第11回高校生ビジネスプラングランプリのプラン発表会in京滋が開かれ、嵯峨野高校ソーシャルビジネスラボの4名が参加しました。

この発表会は、今年度全国で5000件以上の応募のあったビジネスプランの中で、ベスト100に選ばれた京滋地区6校のチームが発表を行いました。

発表会に先立って大学在学中に起業された作野充氏の基調講演をお聞きし、「挑戦する=後悔しないこと」、「『今できること』以上に『これからもやり続けたいこと』が人生を豊かにしてくれる」などの印象的なお話をいただきました。

本校の参加生徒のビジネスプランは「"コーヒー×キャンプ"で新燻製!~未利用資源の活用大作戦~」で、京都市が全国で消費量1位であるコーヒーのドリップ後のコーヒーかすを回収し再利用する方法に注目したものです。

参加した生徒たちは、機器の扱いに苦労しながらも堂々と発表をやりとげ、着眼点や実験で説得力のあるデータを提示した点、実際の商品見本を提示した点などが高い評価を受けました。また貴重なアドバイスも多くいただけました。

発表会後には交流会も実施され、地ビールの麦芽かすの活用について発表した生徒たちとの交流には、特に大きな刺激を受けた様子でした。

ビジネスプランをプランにとどめず、実現に近づけるためにさらに探究を深めていきたいと思います。


 
校長先生の開会あいさつ
メディアの取材も入っており、NHKの番組で放送されました。

令和6年2月8日(木)の午後、令和5年度アカデミックラボ課題研究発表会を開催しました。2年生1~6組の生徒が、1年間かけて探究した58のテーマについて、それぞれ発表しました。

視聴生徒として1・2年生全生徒が参加したほか、それぞれの探究活動でお世話になった方やSSH関係校の視察・メディアの取材などで来校いただいた方にもご参加いただき、活気あふれるポスターセッションが行われました。

発表は一つの区切りではありますが、この後も次年度の英語でのスライドプレゼンテーションに向けて探究活動を続けていきます。


 

京・平安文化論ラボとジュヴァンセル様とのコラボ企画であるチョコレートが、旧三井家下鴨別邸様の喫茶で、提供されることになりました。

会場:旧三井家下鴨別邸  京都市左京区下鴨宮河町58番地2 075-366-4321

   京阪電車「出町柳」駅 徒歩5分

期間:令和6年2月10日(土)~2月29日(木)※水曜日は休館日です

開館時間:9:00~17:00(喫茶営業ラストオーダー 16:00)


旧三井家下鴨別邸様は、「文化と観光の融合による文化財の保存と活用の好循環の実現」を運営目的に掲げておられ、施設を一般公開されている他、伝統文化等を身近に体感できるイベントを開催しておられます。

この度、『源氏物語』をテーマにして商品化されたチョコレート3種(「萩の上露」・「絶えぬ思ひ」・「淡月」)を、旧三井家下鴨別邸様の喫茶メニューとして、期間限定で提供されることが決定しました。

私たちの洋菓子のデザイン画も展示されます。

旧三井家下鴨別邸様は、『源氏物語』にも登場する糺の森の中にあります。

この機会に旧三井家下鴨別邸様で、『源氏物語』の世界にひたってみてください。

 

1月24日(水)に、古典の日文化基金未来賞を受賞したことを報告するため、京都府教育委員会を訪問しました。

京都府教育委員会の前川教育長から、お祝いの言葉をいただきました。

そして、ラボでの取り組みについては、「できたことや良かったことだけでなく、これからの課題についても、きちんと分析できていることが良いですね。これからも頑張ってください。おめでとうございます。」と温かい励ましの言葉をいただきました。

また、京洋菓子司ジュヴァンセル様とのコラボ企画で、2月1日から一般販売される洋菓子について、「洋菓子から源氏物語の世界を知るというのは、面白い取り組みです。」とお褒めの言葉をいただきました。

アカデミックラボという探究活動の授業で自分たちが考えたことが一つ一つ形になっていくこと、そして古典の魅力を多くの方に伝えて楽しんでいただけることに、生徒たちはやりがいや充実感を感じています。

さらに、昨年9月に古典の日文化基金未来賞をいただいたことは、この上ない喜びです。

表敬訪問でいただいた言葉を励みに、これからも古典の魅力を発信していけるよう取り組んでいきます。


なお、洋菓子の一般販売は、2月1日(木)から、京洋菓子司ジュヴァンセル様の御池店とオンラインショップで販売されます。(ジュヴァンセル御池店 京都市中京区御池通高倉西入高宮町216 Tel.075-231-7571)

 

アカデミックラボ「スポーツと環境ラボ」では、「幼児の身体能力」をテーマに探究活動を行っているグループがあります。

幼児のボール投げの力を伸ばすための遊びを考え、近くの幼稚園で園児たちに紹介したところ、みんな夢中で遊んでくれました。

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この遊びを通して、どれくらい投げられるようになったか測定します。

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その結果はいかに・・・

2月の発表会で報告しますので、お楽しみに!

 

京・平安文化論ラボです。

古典離れを課題とし、その課題解決のための探究活動をしています。

その取組やスタンプラリーの様子を、NHK京都様に取り上げていただきました。

当日は、生放送での出演となり、とても緊張しましたが、良い経験となりました。

今後は京洋菓子司ジュヴァンセル様とのコラボ企画により、生徒一人につき登場人物一人をデザインした洋菓子の販売を予定しています。

〔NHKプラスでは、1週間は見逃した番組を見ることができます。(登録必要)〕



商品のご紹介        ※「」は商品名です

1チョコレートの詰め合わせ・・・・・・「萩の上露」~光源氏・紫の上・桐壺更衣~

2チョコレートの詰め合わせ・・・・・・「恋路」~玉鬘・六条御息所・夕顔~

3チョコレートの詰め合わせ・・・・・・「淡月」~光源氏・明石の君・朧月夜~

4チョコレートの詰め合わせ・・・・・・「絶えぬ思ひ」~光源氏・女三宮・柏木~

5チョコレートの詰め合わせ・・・・・・「すゑつむ花」~内面と外面~

6タルト・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「光源氏」

7クッキー・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「薫る大将」

8パウンドケーキ・・・・・・・・・・・・・・・・「花散里」

9ケーキ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「藤壺」

10ケーキ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「葵の上」


以上、10種類です。

なお、一般販売は、2月から、京洋菓子司ジュヴァンセル様の御池店とオンラインショップで販売されます。

(御池店 京都市中京区御池通高倉西入高宮町216 TEL 075-231-7571)

2月からということで、少し先ですが、どうぞお楽しみに!

 

京・平安文化論ラボです。


「ちゅう源氏と巡る 源氏物語 京都スタンプラリー」にご参加いただきまして、ありがとうございました。


10月28日(土)、29日(日)、11月3日(金祝)、4日(土)、5日(日)の5日間、天気に恵まれ、快晴でした。

28000枚の台紙を用意しましたが、その多くを手に取っていただくことができ、約2000人の方が、景品交換していただきました。



その中で、生徒は参加者の方と交流することができました。

「『源氏物語』に関係する寺院のことが良くわかって楽しめました。」

「来年の大河ドラマの下調べとして、ためになった。」

「これのおかげで、知らなかった神社やお寺に行くことができました。」

「外国のお客さまにもすぐに対応しているのがすごいです。」

など、多くの温かい言葉や励ましをいただき、喜んでいます。



秋の京都をお楽しみいただき、古典の世界を身近に感じていただけたら幸いです。

 

アカデミックラボ「京・平安文化論」です。

「ちゅう源氏と巡る 源氏物語 京都スタンプラリー」を実施します!

この取組は、『源氏物語』の世界を、身近に感じていただくことを目的にしています。

京都には、『源氏物語』ゆかりの神社仏閣がたくさんあります。

スタンプラリーにご参加いただき、秋の京都をお楽しみください!

〈日程〉

10月28日(土)、29日(日)

11月3日(金祝)、4日(土)、5日(日)の5日間です。

〈場所〉

スタンプ設置場所は、京都市内の『源氏物語』ゆかりの神社仏閣11ヵ所と特設会場です。

①下鴨神社 ②上賀茂神社 ③雲林院 ④仁和寺 ⑤清凉寺 ⑥野宮神社

⑦天龍寺  ⑧廬山寺   ⑨清水寺 ⑩渉成園 ⑪東寺

〔特設会場〕古典の日フォーラム2023(事前に応募登録された方のみ)

〈台紙の配布〉

・本校事務室

・京都市バス・京都バスの車内

・神社仏閣11ヵ所(古典の日フォーラムを除きます)

〈景品〉

スタンプを3つ集めると、「ちゅう源氏」オリジナルコットンバックをプレゼントします!


最新情報は、X(旧twitter)やInstagramでお知らせします。

X     @kyo_heian_labo

Instagram  kyo_heian_labo です。


どうぞ、ご参加ください!お待ちしています!

 

9月13日に仁和寺で開催された建築学生ワークショップ2023大学生✕高校生交流会に本校の文化・デザインラボで建築をテーマに探究する2グループが参加しました。

この取組は、全国の建築やデザイン、芸術を学ぶ大学生・大学院生を対象に公募し多数の応募者から選出された学生たちが、地域滞在型のワークショップで作品を制作するもので、毎年全国の世界遺産や寺社仏閣で開催されています。

今年度は京都仁和寺で開催され、参加されている大学生の皆さんは9月17日の公開プレゼンテーションを目指し、作品を制作されていました。

真夏日が続く中、参加大学生が屋外で仲間と1つの作品を作り上げるためにお互いに意見を交わし合い、イキイキと活動する姿や、自分たちの作品を自信をもってプレゼンする様子を見させていただきました。

また、交流会ということで、高校生にも積極的な意見の発言を求められ、本校生徒も慣れないながらも感想や意見、質問をしていました。

建築やデザインについての考え方が広がり、自分たちの探究活動に良い刺激になった日となりました。

 

9月8日、2年生のアカデミックラボの時間に、文化・デザインラボで建築やデザインをテーマに探究する生徒を対象に、3Dプリンター講習会を実施しました。

今回、公教育の探究活動を支援するソーシャル企業として活動する、本校卒業生で一般社団法人e-donuts代表理事の方にコーディネートしていただき、株式会社Monozukuri Venturesから講師の方をお招きし、デザインについてや、プロダクトや建築といった立体構造の捉え方(プロダクトデザインスケッチ)、CADソフトウェアの使い方をレクチャーしていただきました。

生徒達は慣れないソフトの使用に最初こそ苦戦していましたが、20分ほどするとすぐに使いこなし、与えられた課題をアレンジして制作するなど夢中で取り組んでいました。

完成したデータは、本校が所有する3Dプリンターで実際に出力してみました。

この講習会で「なんとなく難しそう」と感じていた3Dプリンターが自分たちでも使用できるということを知り、今後デザインしたものを試作するにあたり3Dプリンターで試作を重ねることができる選択肢が広がったように思います。

 

アカデミックラボ「京・平安文化論」ラボです。

「京・平安文化論」ラボでは、『源氏物語』などの平安文学の研究はもとより、古典離れを課題として探究活動を行っています。

この取組が認められ、第3回「古典の日文化基金未来賞」をいただくことになりました。

この賞は、古典の研究・普及・啓発に取り組む個人や団体に授けられます。

令和5年9月3日京都コンサートホールで行われた授賞式に行ってきました。

名誉総裁の彬子女王殿下をはじめ、都倉俊一文化庁長官、京都府知事、京都市長など、多くの来賓の方々がいらっしゃる盛大な授賞式でした。他の受賞者の皆さんも、古典に真剣に向き合って、伝統や文化を守っていこうとする素晴らしい取組をされていました。

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ラボ生の声を紹介します。


Q1 今の気持ちを教えてください。

たいへん光栄なことと感じています。私たち「京・平安文化論」ラボは、毎年、嵯峨野高校の2年生の16名が探究活動を行っています。先輩からのバトンを引き継ぎ、毎年アップグレードさせてきた様々な企画をこのような形で評価していただき、とても嬉しく思います。

14の企業様、市内の11ヶ所の神社やお寺、京都先端科学大学教授の山本淳子先生、イラストレーターのながたみどり先生、そして、古典の日推進委員会の皆様のご支援がなければ、今日を迎えることはできなかったと思っております。私たちの「挑戦したい」という気持ちを支えてくださることに、感謝申し上げます。

Q2 苦労したことはありますか?

まず苦労したのは、お寺や神社に協力を依頼することから始まった6年前の先輩方だと思います。また、コロナ禍による活動の制限もありました。しかし、英語版のサイトを完成させることができました。英語版のサイトを作る際には、日本固有の概念を英語で伝えるのが難しいと感じました。

Q3 今後の目標は?

嵯峨野高校の中だけではなく、より多くの皆様に古典に親しんでいただけるような取組を目指していきたいと思っています。今年は、洋菓子のジュヴァンセル様にお願いして、ケーキや焼き菓子、チョコレートで、『源氏物語』の登場人物を表現します。ジュヴァンセル様の店頭でも購入していただけます。販売時期が決まりましたらお知らせいたします。今回、賞をいただいたことによって、より多くの方に私たちの活動を知っていただき、そのことが、古典に興味を持っていただけるきっかけになればと思っています。京都の魅力や、平安文化の魅力を広めていけるよう、今後も頑張っていきます。この度は、本当にありがとうございました。

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 7月7日(金)2・3年生アカデミックラボ交流会が実施されました。2年生が自分たちの探究テーマや探究活動における悩みについて3年生に相談し、先輩たちは自身の経験をふりかえりながら、苦労した点や教訓などを後輩たちに伝えました。

 先輩が昨年度取り組んだ探究テーマを引き継いだグループもあり、この機会に多くの質問を投げかけながら、具体的な探究活動のイメージをひろげることができました。

 先日、探究成果発表会(SSGF)を終えたばかりの3年生から実感のこもった話を聞き、2年生は今後待ち受ける試練にプレッシャーを感じるとともに、自分たちの活動へのモチベーションを高めている様子でした。

 

 「京・平安文化論」ラボでは、文学研究はもとより、若者の古典離れを課題とし、それをくいとめるためにはどうすればよいかを探究しています。その活動の一環として企画・運営したのが、『源氏物語』ゆかりの地を訪ね歩く「ちゅう源氏と巡る 源氏物語 京都スタンプラリー」です。参加者の方に、下鴨神社や上賀茂神社、野宮神社や東寺など京都市内全12ヶ所の寺社を巡っていただきます。また、『源氏物語』の登場人物をイメージした和菓子を私たちがデザインし、地元企業様にご協力いただいて販売するなど、古典に親しみ、その魅力を伝える様々な取組をしています。

 『源氏物語』を読み進めていく中で私たちが感じたこと。それは、平安時代の人々と現代の人々は似ているということです。貴族の恋愛が物語の軸にありながら、登場人物が抱く苦悩や喜びの感情は、令和を生きる私たちにも通じるものがあります。この魅力を、今後も若い世代へ発信し続けていきたいと思います。

 私たちの企画の中でも「ちゅう源氏と巡る 源氏物語 京都スタンプラリー」は、毎年多くの方々にご参加いただいています。今年度も10月28日(土)、29日(日)、11月3日(金・祝)4日(土)5日(日)に実施する予定です。英語版のホームページもあります。地元京都の方をはじめ、海外からのお客さまにも楽しんでいただけるように準備しています。皆様にご参加いただくことを、「京・平安文化論」ラボ一同、心よりお待ちしております!

 

6月23日(金)に実際のソーシャルビジネスの事例を学ぶため、町屋をリノベーションしたプライベートサウナを見学するフィールドワークを実施しました。

案内していただいた講師は、公益社団法人日本青年会議所に所属されている、株式会社山下組専務取締役の山下翔太朗さまです。本業である工務店の経営資源を活かして、このプライベートサウナの設計・施工に取り組まれ、経営を取り仕切っておられます。

最寄りの北野白梅町駅からの道中にある町屋の中には、空き家となって放置されているために老朽化し、景観や近隣の安全の面で問題のあるものも多いことに気づかされます。訪れたプライベートサウナは、道中の空き家と比べても、さらに危険な状態で放置されていた町屋を改装したものであり、町屋の意匠を活かして外観が美しく整えられているため、地域の景観にも溶け込んでいます。建物の中では、昨今のサウナブームの需要に応える経営者のこだわりの詰まったプライベートサウナが営まれ、落ち着いて寛げる空間が広がっています。

山下さまは、本業や趣味を生かし、お客様のニーズの高まりに応えたビジネスを営まれています。その事業は町屋の保全・発展に貢献し、風呂おけなどの備品の職人の宣伝にもなり、近隣住民にも歓迎されています。これぞ、ソーシャルビジネスです。

今回フィールドワークに参加した生徒たちは、自分たちがビジネスプランを考えていく上で、商売の原点ともいえる「三方よし」の大切さに気付かされるとともに、自分の考えたビジネスを経営していく面白さにも目覚めました。めざすべき理想のビジネスのあり方として参考にしながら、高校生らしい夢と希望に満ちたビジネスプランを考え出すべく、探究を進めていきます。

 

 6月9日(金)2・3年生合同行事である表題の課題研究発表会(SSGF)が開催されました。3年生にとっては、嵯峨野高校でこれまで取り組んできた探究活動の集大成となるイベントです。校内21会場で、3年生全員が課題研究の成果を口頭発表し、2年生全員が聴講・質疑応答に参加しました。

 今年は、普通科・京都こすもす科共修コース・専修コースそれぞれの生徒が、コースの枠組みを超えて自由に好きな発表を聴講できる形になり、活発な質疑応答が見られました。

 アメリカのJunipero Serra High Schoolから参加した2名の生徒も本校生徒と同じように課題研究発表を行いました。例年通り、英語による発表の会場では京都の大学院などで学ぶ海外からの留学生などがティーチングアシスタントとして参加し、質疑応答を通じて探究活動を深めることができました。他校からも視察があり、本校の取組を知っていただく良い機会となりました。

 

5月21日(日),スーパーサイエンスラボ[校有林調査ラボ]と,アカデミックラボ[数学活用ラボ]に所属する3年生8名が,千葉県で開催された日本地球惑星科学連合2023大会にて学会発表を行いました。

発表タイトルは次の4件です。

・嵯峨野高校校有林土壌の岩石風化層(Ⅽ層相当)の陶土利用

・嵯峨野高校校有林の健康診断 ~林分材積、胸高形数、相対幹距比~

・フラクタル図形の日除けへの利用に向けた特性評価

・フラクタル日除けの放射環境への影響の定量的評価



これまでに経験のない大きな舞台でも堂々と,また丁寧に説明する姿が見られました。

説明を重ねる度に質疑応答が上手くなっていく様子に頼もしくも感じました。

研究を伝える難しさを感じたり,さらなる研究課題に気づくこともできたようです。

この経験が,生徒の今後にとって意味のある時間となることを願っています。



全国の高等学校からの研究発表,大学や企業の展示も多数あり,高校生に向けて科学する面白さを伝える雰囲気に溢れていました。

前日には,国立科学博物館に出向き,科学の歴史を身体で体感しました。

 
 
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