2023年8月1日以降のブログをすべて時系列に掲載しています。
華道部です。
私たちは、小原流の先生にご指導いただいてお稽古しています。
2年生5名、1年生5名で、日々楽しく活動しています。
文化祭で、作品展示を行いました。
そして今年は、より多くの方に華道の魅力を知っていただくため、「生け花体験」を行いました。
基本の、たてるかたちです。
ご参加いただいた皆さんは、とても上手に生けておられました。
「お花を生けるのは初めですが、上手にできました」
「楽しかった」「癒やされました」
という声をいただきました。
見て楽しむだけでなく、花の美しさを引き出すことができる生け花を体験していただきました。
四季折々の草花を通じてその美しさをしることができる部活動です。
初心者大歓迎です!
文化祭もいよいよクライマックス。文化委員長が閉会の言葉を述べます。
多くの人に支えられながら、高校生という時間が一つずつ大切な思い出に変わっていきます。
とこのは祭の受賞に輝いたみなさん。おめでとうございます。
加えて、受賞の有無に関わらず、全ての嵯峨野生の健闘を讃えます。
思い通りにいかず、友達と揉めてしまったみなさん。
裏方に徹して行事を支えたみなさん。
クラスと両立して、クラブの出し物を頑張ったみなさん。
もし失敗したことがあったなら、それはあなたが何かに挑戦した証拠です。
その勇気と努力を讃えます。
最後に、この文化祭を全力で実行した生徒会のみなさん。貴方たちはカッコイイ!
行け!嵯峨野戦隊!生徒会レンジャー!体育祭まで突っ走れ!
嵯峨野高校の【とこのは祭】は吹奏楽部の演奏から始まります。
その後ろから現れた副会長の血沸き肉躍るような開催宣言。
続いて、校長先生降臨。徳の高さで後光が差す校長先生と、眩さで目がくらむ生徒のみなさん。
ここで校長先生、まさかの「とこのは祭」であいうえお作文を披露。
負けじと我らが生徒会長は突然の謎かけ。
会長「とこのは祭とかけまして~。美味しいお味噌汁とときます!!」
生徒「その心は~?」(全員で練習したかのように相槌を入れる生徒のみなさん)
会長「どちらも出汁(出し物)が気になるでしょう~!」(生徒歓声)
熟練した政治家のように、聴衆の心を掴む嵯峨野の生徒会長。...将来が楽しみです。
一方、舞台の幕の裏には...。黙々と司会、音響を担当する放送部のみなさん。
舞台の上だけでなく、裏方となって「とこのは祭」を支えるのも生徒たち。嵯峨野高校の自慢です。
自分の見つけた場所で、自分の思うとおりに、
輝け嵯峨野生!
クラスの黒板にみんなで描いたという3年生教室の黒板アート。
8月26日に教職員研修として、カードゲームを用いたシミュレーションでSDGsを体感するワークショップを実施しました。資格をもつ2人の教員が企画し、多くの教職員が参加しました。この日は、朝から会議や別の研修も実施されており、忙しい1日でしたが、交流や振り返りの時間は、この日一番の盛り上がりを見せるほどの熱気に包まれていました。
「世界はつながっている」そして「私も起点」であり、「誰一人残さない」というSDGsの理念を体感したこの研修を生かし、これからの嵯峨野高校の教育活動がSDGsの達成につながるよう、学校全体で取り組んでいきたいと思います。
8月22日に東京の国会議事堂参議院別館講堂にて開催された全国高校生政策甲子園決勝大会に、本校2年生4名の「Re:Approachers」が出場しました。うち3名は昨年度の第一回大会にも「Approachers」として出場しています。
提案した政策は、学校の放課後の時間に子ども、青年、高齢者の3世代が交流し、地域で子育てを行う社会を実現する未来をつかむ「Project "GRAB"」です。今年度は5チーム中4番目という発表順にも恵まれ、会場を巻き込む工夫を交えながら聴衆を惹きつける発表を行うことができました。今夏の都知事選で一躍時の人となった石丸伸二氏が有識者として参加されており、氏から質疑応答の時間に的確な指摘や具体例を交えたアドバイスをしていただけたおかげで、発表時間だけでは伝えきれなかった思いや政策の論拠をアピールすることができました。
その後の記念撮影や国会議事堂見学では、他校の参加生徒と打ち解ける様子も見られ、非常に充実した時間を過ごしました。
決勝大会の結果は、事前に提出した政策説明動画を視聴した方々の、インターネット投票に基づいて決定されます。この記事をご覧いただいた皆さまには、以下のリンクもしくはQRコードからLINEの友達登録の上、ぜひ、ご視聴と投票をよろしくお願いします。
https://line.me/R/ti/p/@705lepyr?oat_content=qr
8月27日に2学期の始業式・着任式を各HR教室への配信で行いました。
初めに着任式が行われ、新しくALTのウェスト・ブレンデン先生が着任されました。
次に2学期の始業式が行われました。
校長先生の式辞では、まず残暑や感染症拡大、台風接近について触れられ、安全に文化祭準備が進み、無事に本番が終えられるよう、一人一人が高い危機管理意識を持って行動するよう促されました。
また、夏休みは部活動や勉強、研修などを通して「ほんまもんの学び」と出会う絶好の機会であったこと、そして、夏休み中の「ほんもんの学び」に触れた経験を一過性のもので終わらせるのではなく、それを次のステップへとしっかりつなげる2学期として欲しいと述べられました。
「ほんまもんの学び」は学習だけでなく文化祭活動もその一つであり、良い作品を作り上げていく過程では色々な意見が出たり、考え方の違いがあったりしてなかなか思うように進まないこともあるはずだが、意見や考えが違ったときこそ発展・成長のチャンスだと考え、「対話」や「会話」を大切にし、「ほんまもんの学び」となる文化祭活動となることを願っていると述べられました。
その後、生徒指導部長からは、2学期のスタートにあたって、「時を守り、場を清め、礼を正す」の3つを改めて自分の言動を見つめ直すものさしにし、それでもうまくいかない時は周囲の人を信頼して欲しいとのお話や携帯電話のルール確認が行われ、きちんと規則を守って活動するよう促されました。また、限られた時間を有効活用し、今年の文化祭が素晴らしいものになるよう協力して、各クラスで準備を進めて欲しいと述べられました。
最後に伝達表彰がありました。
8月1日・2日、岐阜県高山市で行われた、第48回全国高等学校総合文化祭将棋部門兼第60回全国高等学校将棋選手権大会の結果報告です。
予選はスイス式トーナメント4回戦で行われ、3勝1敗で決勝トーナメント(15チーム)に進出しました。決勝トーナメント1戦目は兵庫県の白陵高校と対戦し、2勝1敗で勝利しました。2戦目は予選で敗北した神奈川県の横浜高校と再び対戦し、1勝2敗で惜しくも負けてしまいました。その結果、全国第5位として表彰していただきました。生徒たちはとても悔しそうでしたが、非常に立派な成績です。
対戦前の1コマ
11月には近畿高等学校総合文化祭も控えています。生徒たちは上位目指して頑張りたいと決意を新たにしていました。
LL教室前にソファーが並べられた国際交流コーナーがあるのをご存じですか?
新校舎の完成に合わせて整備されたものですが、30年近くが経過し、傷みが目立っていました。
そこで昨年度と今年度にかけてソファー座面の張替え修繕を行いました。
布から撥水加工の合皮に変え、色も元気の出るビタミンカラーに一新。
明るく楽しい雰囲気のコーナーになりました。
生徒の皆さんの憩いの場所になることを願っています。
2024年8月4日から9日まで、本校生徒が韓国全羅南道州の麗水市にある全羅南道州教育庁国際教育院に滞在し、日韓高校生グローバル公民権プロジェクトのサマーキャンプに参加しました。国際教育院は多文化教育に特化した教育施設であり、国内外から教員や児童生徒が集まり研修を行います。
このプロジェクトはオンラインで月に1回程度実施されており、サマーキャンプはそのプログラムの一環として対面で実施されたものです。参加したのは、全羅南道州にある高校の生徒、日本からは嵯峨野高校他3校の生徒総勢約40名でした。プログラムの内容はグローバル課題に関するもので、国際教育院所属の教員によって開発されており、生徒同士のやりとりも含めプログラムは全て英語で実施されました。また全生徒が国際教育院の寮に滞在し生活を共にしました。生徒は講座や寮での生活を通じて、英語でのコミュニケーションやグローバルリーダーとしての素養を育むことができました。12月には今回の研修に参加した韓国の生徒が嵯峨野高校を訪問する予定です。
以下では簡単に研修内容について紹介します。
8月4日 出国日
1時間程度のフライトの後、釜山空港に到着しました。そこからバスで2時間30分移動したところにある全羅南道国際教育院に向かいました。施設内には世界の衣食住の文化を紹介する多文化共生教育ならではのコーナーがありました。地元の食堂で夕食を済ませた後、寮に戻りました。
8月5日~8月9日 日韓高校生グローバル公民権プロジェクトサマーキャンプ
8月5日の午前中は開会式とアイスブレイクを行いました。その中で、生徒は研修を共にするグループとバディを決め、緊張した面持ちで自己紹介を行っていました。8月5日の午後以降はグローバルリーダーシップの育成を目指す様々な講座、文化施設や商業施設を訪れるフィールドワーク、生徒間の交流を深めるイベント等が実施されました。以下ではその中からいくつかをご紹介します。
Global Food Culture
この講座では、世界の食文化や我々が普段から慣れ親しんでいる食材のルーツについて学びました。その後、生徒には世界各国の食材を使用した新しい麺料理を考え、実際にそれを作るという課題が与えられました。どのような料理を作るかスムーズに決められないグループや、料理が決まっても調理過程で上手くコミュニケーションができず、作業が進まないグループもありました。しかし間違いを恐れず積極的に意見を伝えようとしたり、指示を出そうとしたりする姿を見せる生徒もいました。即興で料理を考えて、それを作ることは生徒にとって難しい課題でしたが、難しいからこそ生徒には積極的な意見交換や協働することが求められました。この講座では食文化だけでなく、異文化の人々との協働とその難しさについても学べたようでした。
フィールドワーク: 順天湾ガーデン
フィールドワークの1つとして順天湾ガーデンを訪れました。順天湾ガーデンは2023年に国際庭園博覧会が開催されており、博覧会以降も多くの観光客が訪れるスポットになっています。生徒はグループで世界各地の美しく整備された庭園、湖、丘、そして何千本もの花や木々を鑑賞していました。
Talent Show Prep & Talent Show
講座に加え、生徒間の交流と異文化理解を深める活動も実施されました。この活動では、10人程度のグループに分かれてKポップダンスを一緒に練習し、その踊りを披露しました。韓国の生徒が提案してくれた曲の一つに日本のとても有名なアニメの主題歌がありました。韓国における日本のアニメ文化の認知度の高さを知る一場面でした。生徒は意思疎通が上手くできない時も、互いの国の文化をきっかけに話が盛り上がったり、関係性を深めたりしていました。研修を通じて、国を超えて人を繋ぐ文化の偉大さをどの生徒も身を持って理解できたと思います。
Closing & Farewell Ceremony
閉会式では、講師から一人ひとりに修了証書が渡されました。「この閉会式は関係性の終わりではなく、将来続いていく友情の始まりです。この機会に感謝し、関係性を続けていってください」との言葉があり、多くの生徒は大きく頷きながら聞いていました。また自ら手を挙げ、みんなの前で涙ながらに感謝を伝える生徒や感謝の思いを書いた手紙を渡す生徒の姿を見て、今回の研修が生徒にとって非常に有意義であったかが伝わってきました。
8月9日〜8月10日 フィールドワーク:釜山・帰国日
国際教育院での閉会式を終え、空港がある釜山に移動しました。釜山ではナマク高校の生徒と合流し、釜山の市場や観光スポットを案内してもらいました。のどかなリゾート地であるヨス市とは異なり、巨大なビルや商業施設が立ち並ぶ釜山を生徒たちは楽しんでいました。
最後に
研修が進むにつれて、生徒は英語だけでなく、現地の高校生から韓国語も積極的に学び、使おうとするようになりました。また帰国の際にも、「もっと英語・韓国語を学びたい」と話していました。湧きあがる感情や思いを、機械翻訳ではなく、自分の言葉で目の前の人に伝えたいと感じたのだと思います。これは対面での国際交流だからこその学びであり、現地に赴き、直接人と触れ合うことの尊さを実感したようでした。
このサマーキャンプを通して生徒たちは貴重な学びと成長の機会を得ることができました。参加した生徒たちがグローバルリーダーとして、社会で活躍してくれることを期待しています。様々なご支援・ご協力を本当にありがとうございました。
ジャパンフィールドリサーチ in 丹後 の最終日は,昨日の雨での調査中断を取り返すように,残された時間を有効に活用しました。
3日間には、生徒たちは教員のアドバイスがほとんどなくても,キビキビと動けるようになり,「自分たちが何をしなければならないか」を理解し,互いに確認しながら調査を進めることができるようになりました。
そして何よりもフィールド調査の難しさや大変さとともに,楽しさを大いに実感してくれたのが3日間の最大の成果だと考えます。
この経験と得られた学びが,生徒たちの今後に活きることを願います。
2日目も引き続き、吸音効果班、土色調査班、土壌硬度測定班に分かれて、調査を進めました。各班員が交代しながら調査を進めていきます。
途中、雨で調査を中断する場面もありましたが、その間も丹後海と星の見える丘公園の施設内でデータを整理したり、休息を取って次の調査に備えました。
雨が止んで再び調査へ。休息の間に研究テーマを思いついたのか、マツ(Pinus densiflora)の枝先にできているまだ若くて青い松ぼっくりを採集に行く班や、夜間の動物の行動調査を行うために赤外線カメラを設置する班なども出てきました。
現地に行ってみて思いつく研究テーマがあるのも、フィールド調査の醍醐味です。
また、夜には今回の調査でTAとして参加している卒業生2名から、高校時代に取り組んだ研究内容やカナダ・ケベックでの調査研究について、紹介をしてもらいました。
先輩が取り組んできた研究の話に興味津々の生徒たち。今まさに研究に取り組んでいるからこその視点で、実験条件や準備について、質問が飛び交いました。
最終日に向けて、大きく前進した2日目でした。
朝、亀岡駅をバスで出発し、午後から実地調査に入りました。
初日の調査は、4つの班に分かれて行いました。
植物による吸音効果を調べる班では、草原やクマザサ(Sasa veitchii)が多く生えている地点など、植物の種類による吸音効果の差について、パソコンで記録を取りながら実験を行いました。
土色調査を行う班は、調査地の選定を行い、卒業生サポートチームのメンバーで現在大学院でも研究されているTA(ティーチングアシスタント)に教わりながら調査断面を作成しました。
粘土からレンガを作る班も、調査地を見つけて土を掘りだしていきます。
またサイエンス部を中心とした班では、昨年度のサイエンス部も調査していた宿泊棟横の地点を調査地として、地点ごとの土壌の硬度を測定しました。
天候に恵まれた今日の1日をいかに使うか、各班で工夫を凝らしました。
8月6~7日に神戸国際展示場で開催された令和6年度SSH生徒研究発表会にアカデミックラボ・理科ラボのメンバー4人が参加しました。
北海道から沖縄まで全国のSSH校が神戸に集まり、231本の研究発表がありました。
本校は「化粧品に利用可能な植物由来機能性成分を探し求めて」というタイトルで発表しました。
答えやすい質問から専門性が高い質問まで飛び交い、新しい見方や考え方を得ることができました。
わかりやすく他者へ説明する力、深く論理的に思考し議論する力の大切さを学びました。
今回の本校の出場チームのようにグループ研究を行っている学校が多い一方で、同じ高校生でも個人研究を行い発表をしている生徒の姿を見て、その熱意や内容理解の深さにとても関心しました。
この経験をさらに自分たちの研究に生かし、また後輩たちへ伝えて嵯峨野高校の探究をより盛り上げていきたいと思います。
自らの研究を発表できたことは勿論、他校のレベルの高い研究を見て、様々な意見をもらうことで成長できた2日間でした。
7月30日(火)に、本校生徒35名が京都大学の化学研究所を見学しました。化学研究所は宇治キャンパスにある京都大学の附属研究所で、大学の学部・学科の境界を越えて、化学を軸とした様々な領域の研究室が最先端の研究に取り組んでいます。今回は3つの研究室に訪問させていただき、最前線の研究を肌で実感することができました。
まず、化学研究所の歴史ある施設「碧水舎」での全体ガイダンスの後、生徒は3つのグループに分かれ、各研究室で見学をしたり、御講義を聴講したりしました。
中村研究室では有機分子変換化学領域の研究を通じて、新規有機合成方法や有機材料の創出に取り組まれています。まず、青木敏先生から、化学の役割や有機化学・有機金属化学について御講義いただいた後、実験室に移動し、有機金属化合物として重要なGrignard(グリニャール)試薬によりヨウ素が還元されて色が消失することを利用した滴定実験について御講義・演示していただきました。高校生にとっては、張り巡らされた何本ものガラス管からなる反応ラインが印象的でした。
若宮研究室では分子集合解析研究領域の研究に取り組まれており、今回は主にペロブスカイト太陽電池の研究設備について見学・御講義をいただきました。空気中のわずかな酸素や水分などにも影響を受けるため、アルゴンガスで完全に置換されたグローブボックス中での操作など、実験は一貫して不純物やゴミなどの混入をさける環境で行われており、また、電子顕微鏡をはじめ多数の高額な装置があり、将来このような環境で研究が出来たら・・・と感じさせられました。
緒方研究室は化学生命科学研究領域で微生物生態進化学の研究に取り組まれています。今回は、ウィルスでありながら細胞性生物並みの大きさをもつ「巨大ウィルス」の研究に関して見学・御講義をいただきました。この分野では、従来の実験を手段とする研究(ウェット研究)に加え、コンピューターによるゲノム解析などの「ドライ研究」は必須です。こちらでは、スーパーコンピューターの見学の後、巨大ウィルスがアメーバを宿主として感染した様子を実際に顕微鏡で観察させていただきました。
今回の見学で、高校生がイメージする教科としての「化学」が、実は様々な領域の「科学」の軸となる学問であることを知ることができ、有意義な体験となりました。
8月2日(金)と3日(土)の2日間、本校ESS部の1年生が一般社団法人パーラメンタリーディベート人財育成協会(PDA)主催の全国高校即興型英語ディベート合宿・大会2024に参加しました。本大会はオンラインで開催され、日本全国から英語ディベートに取り組む高校が参加しました。
即興型英語ディベートでは、その場で与えられた論題に対して、賛成または反対の立場で15分間準備した後、英語によるディベートを行い、審査員が勝敗を判定します。
今回参加した1年生は、初めてのオンライン形式、初めての他校との試合で、最初は緊張した面持ちでしたが、全ての試合を懸命に戦い、予選ラウンド3戦中2勝と勝ち越すことができました。
引き続き嵯峨野高校ESS部では、実践的な英語力を身に付けるべく、様々な形式の英語ディベートに楽しみながら取り組んで参ります。
8月1日、サマーセミナーで「京都薬用植物園」の見学に行きました。
京都薬用植物園は、武田薬品工業株式会社が絶滅危惧種を含む重要な薬用・有用植物資源の収集・保全を行い、環境教育の支援活動のために開放されている施設です。
「京都薬用植物園」見学は本年度からの新たな取組ということもあり、楽しみにしていた生徒達。園内では、3班に分かれて見学を行いました。
園内にはアスピリンが発見されたヤナギや、お茶としても使用されているセンブリなど、様々な植物が並びます。
また、生薬や漢方薬として使用されている植物種の中には、味や匂いを感じられるものもあります。案内してくださった社員の皆様のアドバイスを聞きながら、実際にその味を体験してみました。
最初はおそるおそるだった生徒達も、五感で感じられる植物の魅力に、次第に積極的に触れようとしていました。また、質疑応答の時間には歴史と植物のかかわりなどの幅広い質問が出ました。
武田薬品工業株式会社の皆様、ありがとうございました。
7月29日(月)に、本校生徒39名が大阪大学を訪れ、核物理学についての知見を深めました。
午前は大阪大学大学院理学研究科の川畑貴裕教授から、この世に存在している原子核の謎が宇宙の成り立ちと密接に関係があることについて、非常にわかりやすく御講義していただきました。例年、本講義は嵯峨野高校で実施していたのですが、今年度は大阪大学豊中キャンパスの理学研究科にて受講しました。なお、理学研究科には、日本初のノーベル賞受賞者 湯川秀樹博士がコロンビア大学で愛用されていた黒板が移設されており、御講義後に見学しました。この黒板はコミュニケーションスペースに設置されていて、学生が自由に使えるそうです。
午後は吹田キャンパスに移動し、コロナ禍以降5年ぶりに大学生協の食堂で食事をしました。高校生にとっては、これも大学の雰囲気を直に味わう楽しい体験となりました。
食事後は、大阪大学の核物理研究センターを訪問しました。まず、保坂淳教授から"物理学とはいかなる学問か"、"ミクロな世界を見るためには、なぜ巨大な装置とエネルギーが必要なのか"について御講義いただきました。また、核物理研究センターではアルファ線放出核種アスタチン-211を生成し、阪大病院などでのアルファ線核医学治療に供給するための新たな施設「TATサイクロトロン棟」が竣工し、実用化に向けた準備を整えるなど、医学分野への貢献についても御説明いただきました。
ひきつづき福田光宏教授から加速器施設の説明後に加速器を見学しました。ここには世界有数の加速器-AVFサイクロトロンとリングサイクロトロンがあり、国内外から様々な研究者が実験に訪れ、成果が生み出されています。リングサイクロトロンでは、陽子なら光の速さの70%まで加速することが出来ます。
1・2年生にとって、すべてを理解することは難しいかも知れませんが、設備の巨大さや複雑な構成を目の当たりにするだけでも、日進月歩の核物理研究の世界を充分に体感することができ、自分の将来の研究者としてのイメージを持つには充分な実りのあるサマーセミナーでした。