4月12日(水)の5限、京都こすもす科専修コース2年生の生徒を対象に、SSL(スーパーサイエンスラボ)Ⅱのガイダンスを行いました。
SSLⅡは、物理・化学・生物・校有林調査・地学(気象)・数学 の6つのラボからなり、各自・各チームが探究テーマを設定し、研究をします。
はじめに、SSLⅡの1年間の予定について、説明しました。11月のSSH生徒研究発表会(みやびサイエンスガーデン)や、外部の発表会に向けて、探究を進めてほしいと思います。
全体ガイダンスの後は、各ラボに分かれ、全員が自身の研究テーマについて発表する「テーマ検討会」を行いました。研究を深める第一歩は、よいテーマ選びから始まります。生徒たちは、同じラボの友人や担当教員からの質問を受け、研究を始めるまでに考えるべき課題に新たに気付いたようでした。
これから、恵まれた実験設備や環境の中で研究を始めるのが楽しみです。
2023年4月13日
2023年3月23日
アカデミックラボ 数学活用ラボ所属の2年生5名が、第一薬科大学・日本薬科大学・横浜薬科大学主催「高校生サイエンス研究発表会2023」(全国から243件の研究発表)にて、研究発表を行いました。
研究発表1 最後の一粒をすくえ!
「炒飯のご飯粒など最後に残った一粒をどうしたら簡単にすくえるのか」という身近な疑問をきっかけに、スプーンの厚さや平皿とスプーンのなす角(入射角)が物体のすくいやすさにどのような影響を与えるのかについて、力学的視点から力のモーメントのつり合いに着目した研究
研究発表2 癒し空間をつくるフラクタル図形の日除けへの利用
「木漏れ日が心地いいと感じるのはなぜか」,「"日を適度に遮り,適度に風が抜ける"この"適度"とは具体的にどの程度なのか?」という問いのもとで、実測予定日に合わせた遮光角をもつシェルピンスキーの四面体で日除けを自作(3Dプリンター)し,日除けの放射環境への影響を捉える研究
今回、この2チームは学校外の研究発表会に初めて参加しました。
研究を伝える難しさや、テーマのおもしろさを伝えるための工夫の余地など、今後に向けた課題も見つかったようです。研究発表会への参加経験は、多くの気づきと学びを与えてくれます。
この経験を自信につなげて、今後さらに研究の奥深さと楽しさを感じてほしいと願っています。
2023年3月25日
3月24日、第17回科学地理オリンピック日本選手権および第19回国際地理オリンピック選抜大会で銅メダルを受賞した3年生川﨑さんが校長室に受賞の報告に来てくれました。
銅メダル受賞の朗報は卒業式前日に届きました。そして本日、国際地理オリンピック日本委員会から届いた賞状、メダルの授与とともに、遅ればせながら嵯峨野高校教育賞の表彰も行いました。
賞状授与の後、川﨑さん、橋長学校長、加藤第3学年部長と談話する時間がありました。
先生方から「地理オリンピックが開催される予選の12月、本選の2月中旬は受験勉強の大変な時期。それでも挑戦しようと思った理由は?」との質問に川﨑さんは「2年生の時にもチャレンジしたが、その時は僅差で2次選抜には行けなかった。去年から3年生でも挑戦しようと決めていた。」「12月は大学入学共通テストのため地理の勉強をしていたが、2月の二次選抜は、国公立大学前期入試1週間前だったこともあり、地理オリンピックの勉強は出来ていなかったが、結果が出せて嬉しい。」と語ってくれました。
また、「大学二次試験1週間前に地理オリンピックがあり、それぞれの挑戦で緊張はしなかった?」という質問には、「陸上部に所属していて、試合にも出ていた。陸上のスタートはフライング1回で失格になる。その時のプレッシャーや緊張感を経験していたので、大学入試は落ち着いて取り組むことができた。」と答えてくれました。
日々の学習だけでなく、部活動や校外の活動にも真摯に取り組み、それぞれの活動の中から多くの学びを得て素晴らしい結果を残してくれました。
川﨑さんは、この春から京都大学農学部に進学し、ロボットファーミングについて学ばれます。
大学でも更なる飛躍を期待しています!
おめでとうございます!
学校長、第3学年部長とともに記念写真
3月14日の午後、大塚製薬株式会社 大津栄養製品研究所の所長 甲田哲之様から「企業における研究」について、生徒37名に対面で御講義いただきました。
一般に「ものづくり」の仕事という言葉はよく耳にしますが、高校生にとっては、自身が研究・開発に携わっている将来像というのはどうしてもイメージがしにくいものです。甲田様は、大塚製薬(株)の製品として、今や知らない人はいない数々の商品がどのように世に送り出されてきたかを例として「世の人が気づいていないニーズの探求」「常識を疑うこと」から課題を見いだし、「簡単なことより難しいことへチャレンジする」ことの大切さと面白さを判りやすく伝えて下さいました。御講義後、活発な質疑応答もあり、生徒の感想文からは、学校生活だけでは得られないきっかけや気づきが得られたと大きな反響がありました。
課題探究学習アカデミックラボ【数学活用ラボ】の活動をご紹介します。
2年生4名からなる研究グループは「フラクタル日除けの日除けとしての機能をどのように評価するか」について研究しています。
フラクタル日除けが設置されている京都大学を訪問し、考案された京都大学大学院 人間・環境学研究科 教授 酒井 敏先生に研究への助言をいただきました。
フラクタルとは「図形のどの部分をとってみても自分に相似な部分から成り立っている性質(自己相似性)」のことで、京都大学に設置された日除けはその性質を持った「シェルピンスキー四面体」という立体の形状をしています。
この四面体が平面を覆うようにして配列された日除けスペースは「シェルピンスキーの森」と呼ばれ、学生たちの憩いの場になっています(フィールドワークの最中にも普段の勉強に利用しているという学生が1名やってきました)。
生徒の素朴な疑問に回答いただきながら、これまでの研究の経緯や、科学する面白さについてお話いただきました。
人の考える「完全・完璧さ」と自然のもつ「不完全・中途半端さ」の距離について、また、
森はなぜ涼しいのか、葉っぱ1枚の大きさは涼しさにどう影響しているか、など自然に学ぶ姿勢についてたくさんの気づきを得ることができました。
先日実施されたSSH 生徒研究発表会(みやびサイエンスガーデン)では中間成果を発表し、大学の先生や京都府の様々な高校生と意見を交流しました。
京都工芸繊維大学で発表する様子
今後の研究の展開が楽しみです。
11月14日(月)国立京都国際会館 アネックスホールで京都環境文化芸術フォーラム国際シンポジウムが開催されました。
その中のプログラムの一つ「府内高校生とKYOTO地球環境の殿堂入り者とのトークセッション」の中で、本校1年能山君が他の4名の高校生と共に登壇しました。能山君は専門家の方々による3回の勉強会を通じて気候変動についての理解を深め、ビデオメッセージ作成などに取り組みながら向き合った問いについて、登壇された村上氏や西岡氏とのやりとりを通して、さらに学びを深めました。
11月12日(土)3年ぶりに京都工芸繊維大学を会場に、「みやびサイエンスガーデン」が京都府教育委員会・京都府立嵯峨野高等学校主催により開催されました。日頃、自然科学分野の探究活動を行っている生徒が、研究の中間報告としてのポスターを作成して発表しました。今年は、京都府立高校のSSH指定校を含む、SSN(スーパーサイエンスネットワーク京都)校のうち南部6校、園部高等学校、北嵯峨高等学校、鴨沂高等学校の計9校、ポスター数112件の発表となりました。
感染拡大防止対策を徹底した上で、生徒は発表者のみの来場としました。また、ONLINE CONFというWEBプラットフォームを用いて、事前に研究成果のポスターや動画を閲覧できるようにし、それを踏まえた質疑応答などがおこなわれました。他の探究テーマの成果から刺激をもらったり、当日の発表を聞いた高校・大学の教員から今後の探究活動に向けて貴重なアドバイスをもらったりと非常に有意義な活動となりました。
今年度は新たな取り組みとして、ポスター発表と同時並行で洛北高等学校、桃山高等学校、嵯峨野高等学校出身の方による研究内容の講演をしていただきました。嵯峨野高等学校からは「ペロブスカイトという新しい材料を用いた太陽電池とは」、「阿蘇火山周辺の地殻変動メカニズム~火山活動監視の試み~」、「大学で学ぶ航空宇宙工学」のタイトルで計3名の卒業生に講演いただきました。
探究活動を取り組んだ先輩方が、実際に大学で研究している内容をわかりやすく発表いただき、来年6月の最終発表に向けて生徒たちも気合いが入ったようでした。
また、11月12日当日の午前には、洛北高等学校、桃山高等学校と合同で、3校合同SSH成果報告会を開催しました。全国より多数の視察者が来られ、今後のSSH事業をより充実させるにあたって、様々な御意見をいただきました。
10月22日(土)に、洛北高校主催のペーパークレーンコンテストが行われました。
本校からは4名の生徒が参加しました。
紙だけでクレーンを作り、その耐久性・高さ・長さなどを競うイベントでした。
持っている知識を存分に活用したり、他校の作ったクレーンを参考にしたりして、よりよいものを作り上げていました。
授業とはまた違った一生懸命な姿を見ることができました。
結果としては入賞することはできませんでしたが、充実感や達成感、反省などの様々な気持ちを抱えて終えることができました。
このようなイベントに是非ともまた参加したいとの声も聞けたので良かったです。
嵯峨野高校の南門を入ると、「あじさいロード」があります。2018年に有志生徒が南門からテニスコートに続く道の両脇にあじさいを植えたものです。ただ、よく見てみると、東側(校舎側)と西側で育ち方が違っており、同じ側でも違いが見られます。これは土壌・日照など様々な要因が考えられます。
そこで、その違いが何によるかを研究し、「あじさいロード」をより美しいものにする「あじさいプロジェクト(仮)」が立ち上がりました。本日はサイエンス部の部員5名が、地学教員にレクチャーを受けた後、まずは現地で各株の樹高調査を実施するとともに、検土杖による土壌のサンプリング方法を体験しました。
今後、サイエンス部に加えて有志生徒も募り、研究活動を始める予定です。
これまで、本校ではフィールドサイエンス、特に森林を用いた課題研究に取り組んできました。本プログラムは、スーパーサイエンスネットワーク京都関係校の生徒がつどい、森林に関するレクチャーを受け、土壌等の観察を行うことでフィールドサイエンスへの関心を高めることが目的です。
9月23日(祝)、本校が所有する校有林で実施し、洛北高校の生徒が参加してくれました。本校からはサイエンス部の生徒がボランティアとして、準備から案内や片づけまで担当してくれました。
雨模様ではありましたが、安全に留意しての実施となりました。
開会式の後、安全等注意事項の説明を行いました。地理担当教員より、地域の歴史や地理・地形など幅広い説明を受け、参加生徒全員が興味深く聞いていました。
林内では、現在サイエンス部が取り組んでいる「嵯峨野高校校有林における大気中のラドン濃度測定 ~地震予知の可能性~」「嵯峨野高校校有林茶栽培プロジェクト」等について生徒が説明をしました。最後に、地学担当教員より、植物と共生関係にある球状の外生菌根に関する説明をしました。
次回は、10月中旬に2回目のプログラムとして、地球環境問題から森林生態系についてのレクチャーを実施予定です。
9月17日に京都府立大学で実施されました第86回日本植物学会高校生ポスターの部でスーパーサイエンスラボ生物ラボの生徒が優秀賞をいただきました。以下生徒の学会レポートを掲載します。
学会:第86回日本植物学会
参加者:藤井 明理、荒古 朱里
今回私たちは第86日本植物学会高校生ポスター発表に参加しました。全国の色々な高校が参加していました。他の人の研究はおもしろいテーマや知らない方法を使っていてとても勉強になりました。フラッシュトークでは、大学生や大人の方の研究内容も知ることができ、そのレベルの高さに驚かされました。発表を通して人に伝える力や質問を考えたり答えたりする力が身についたと思います。発表を聞いてくださった方々は新しい視点から私たちの研究を見てくださったので、さらに考察が深まり、改善点も見つかりました。自分達の研究を評価してもらえる機会を得ることができて、嬉しかったです。この経験を大学で少しでも活かせていけたらいいなと思います。是非皆さんも挑戦してみてください。
7月28日、表題サマーセミナーが実施され、1-2年生28名が参加しました。
コースは、丹後半島一周(天橋立・伊根・屏風岩・琴引浜・郷村断層)です。
巡検の楽しみのひとつは、車窓からの景色を見ながら解説を聞くことです。
天橋立に到着し、運よく小天橋(廻旋橋)が廻るタイミングに出くわしました。廻旋橋とは、船舶通過時に90°回転する橋です。天橋立では、環境省名水百選「磯清水」や植生について学びました。
伊根が地元である参加生徒が中学生の時の経験を語ってくれました。現地で「生きた経験」を聞けることは、巡検の醍醐味のひとつです。
琴引浜では、グリーンタフや生痕化石など貴重な大地や生物の過去の活動を観察しました。参加生徒は、巡検の雰囲気にも慣れ、担当教員に質問できるようになり、多くの質問が出ていました。
琴引浜で、参加生徒全員で記念撮影を撮りました。
郷村断層(小池地区)では、地表地震断層を観察しました。
天候はよいものの、酷暑にもかかわらず、生徒は一日元気に活動することができました。
参加生徒のレポートからは、実際に現場に足を運び、「地理」や「地学」の教科書に出てくる地形や岩石などを観察することの大切さを実感している様子が伺えました。
8月3-4日、表題発表会に、京都こすもす科専修コース校有林調査ラボ所属の3年生2名が参加しました。全国からSSH指定校220校が集いました。
本校の発表タイトルは、「"森林の多様性"を考える ~現地調査に基づいた植樹種の選定~」です。調査地点は、本校が所有する校有林です。
生徒の目的は、研究成果を発表することは勿論、フィールドサイエンスの難しさや「森林」「土壌」の大切さを伝えることです。
参考図書や調査道具を並べたブースを作りました。ポスターのデザインは、土壌断面をイメージしました。質疑応答は、地球温暖化のような大きなテーマから、測定機器の使い方まで多岐にわたりました。また、参加生徒と同じようにフィールドサイエンスを経験した他のSSH指定校の生徒と調査やサンプリングの苦労話を共有する姿が印象的でした。
時間の許す限り、他のSSH指定校の発表に参加し、質疑応答を行いました。
生徒は大会に参加し、伝えることの難しさを知るとともに、研究の楽しさを再認識したようでした。
普通科・京都こすもす科共修コースの探究学習「アカデミックラボ」では、自身の興味や関心に応じて所属するラボを選択することができます。
その中でも「数学活用ラボ」では、身の回りのことを数学的な視点から捉え、解決策を考えます。
2年生が1年間かけて,
"数学は社会のどのような場面で役に立つのだろう"
という問いに向かい合います。
数学活用ラボの昨年度の探究テーマは次の6つでした。
・郵便ポストの巡回方法―重み付きグラフのコスト最小化問題―
・確率からポーカーのより良い戦い方を考える
・雨に濡れない傘の大きさの考察
・信号の有無,場所で交通量はどのような変化をするのか
・エスカレーターで片側に立ち,もう片側を歩く人のために空けるのは効率がよいのか
・身近な数理曲線に紋様の規則性は見出せるか
このうちの1つについてご紹介します。
テーマ「身近な数理曲線に紋様の規則性は見出せるか」
模様(ウォールペーパー・パターン)は17種の対称性に分類できることがわかっています。
高校で学ぶ曲線(三角関数)を四則演算で組み合わせてできあがる模様の規則・周期性を研究しています。
使用しているPCソフトはフリーのもので誰でも簡単に模様を描くことができます。中学生のみなさんにもぜひオリジナルな模様を描いてみてほしいと思います。
その先にある"なぜ?"が研究の出発点です。
先日の学校説明会では、研究発表資料の掲示ポスターに中学生のみなさんの視線が集まりました。
次回は、ラボの時間中の取り組みの様子をご紹介します。
6月18日(土)に、今年度から規模を数学から科学全般に拡げ、マス・スプラウト改めサイエンス・スプラウトが行われました。
スーパーサイエンスネットワーク京都(以下、SSN京都という。)関係校生徒の課題探究活動について交流する機会をつくり、生徒の課題設定能力や問題解決能力を育成し、各校の探究活動の質を向上する目的で行われています。
対象はSSN京都関係校の2年生で、今年度は約140名の生徒が、42のテーマについて交流しました。
どの発表も魅力的なものばかりであり、自分の言葉で人に説明すること、人の説明を聞いて理解しようとすること、自分の知らない世界を知ることなど、普段の授業では経験できないようなことばかりだったと思います。
是非とも、今回の交流を活かして、これからも探究活動に励んで欲しいと思います。
6月12日(日)、令和4年度「みやこサイエンスフェスタ」を京都大学百周年記念館にて実施しました。みやこサイエンスフェスタは、京都府立SSH指定校を含む、スーパーサイエンスネットワーク (SSN) 京都校計9校が、一堂に会し、1年間の探究活動の成果を披露する研究発表会で、3年ぶりに京都大学に集合しての開催となりました。各校には、Zoomでライブ配信することで密を避けながらの実施となりました。
開会式では、百周年記念ホールにて行われ、京都府教育庁指導部理事村田勝彦様の挨拶と激励をいただきました。
村田勝彦理事の挨拶/開会式の司会生徒
嵯峨野高校からは、
「森林を育てる ~植生回復に向けた植栽の樹種選定~」
「トランプを用いた一対一の真の勝利確率についての考察」
「持続可能な間伐材の有効活用~コースター製作を通して適切な厚みと木材の保温性を考える~」
「ツツジの色素抽出とその活用方法」
の4つのテーマについて発表しました。
各校の素晴らしい発表に現地のみならず、各校からもたくさんの質問が寄せられ、活気あふれる発表になりました。また、午後からはASRP(アジアサイエンスリサーチプロジェクト)の発表も行い、各校で協働して得たデータを発表しました。嵯峨野高校からは
「森林の水源涵養機能の評価に向けて~土壌透水性と土壌貫入強度~」というテーマで発表を行いました。
ASRPの発表を行った各校の生徒
閉会式では、京都大学の松原誠二郎教授と三田村啓理教授にご講評をいただきました。また、発表者の全員には研究奨励賞が授与されました。探究活動の集大成となるこの発表会で得た経験を、今後に活かしてほしいと思います。最後に嵯峨野高校の橋長正樹校長から閉会の挨拶があり、10年後20年後の世界を引っ張るのはみんなだというエールをいただきました。
発表者の集合写真/司会を務めてくれた1年生8名
6月10日(金)、表題の課題研究発表会(略称 SSGF)が開催されました。本校に設定された31会場で、3年生全員が課題研究の成果を口頭発表し、2年生全員が聴講・質疑応答に参加する嵯峨野高校最大の発表会です。
京都こすもす科専修コースの生徒は日本語で発表と質疑応答、普通科および京都こすもす科共修コースの生徒は英語で発表と質疑応答を行いました。英語による発表会場には京都の大学院などで学ぶ海外からの留学生などがティーチングアシスタントとして参加し、英語を活用した活発なやりとりが交わされていました。
実演や身ぶり、指示棒を駆使した分かりやすい説明
2年生からも積極的に質問、丁寧に答える3年生
TAさんからのありがたいコメント、手元の端末で資料を確認しながら熱心に聴く2年生の姿
5月29日(日)、校有林調査ラボの生徒がオンラインで開催された日本地球惑星科学連合Japan Geoscience Union Meeting 2022の学会発表を行いました。
発表タイトルは、「日本茶発祥地付近でのチャノキ栽培に向けた土壌調査 ?嵯峨野高校校有林茶栽培プロジェクト?」と「芳香剤の開発 ~ヒノキ(C.obtusa)間伐材とソメイヨシノ(Prunus × yedoensis)について~」です。オンラインシステムに緊張することなく、英語での発表を含め、質疑応答もしっかりと出来ていました。
この後、6月10日(金)開催の校内課題研究発表会「Sagano SSH Global Forum for Student Research」でも発表します。さらに、「日本茶発祥地付近でのチャノキ栽培に向けた土壌調査 ?嵯峨野高校校有林茶栽培プロジェクト?」は6月12日開催の府立高生による課題研究発表会「令和4年度みやこサイエンスフェスタ」、8月上旬の全国SSH指定校が集う「令和4年度SSH生徒研究発表会」での発表も予定しています。
5月14日(土)、常磐野小学校の4~6年生 61名を迎えて、表題の催し物を実施しました。当日は「ちりめんモンスターを探せ」、「人工イクラを作ろう」、そして本校保有の「プラネタリウム鑑賞」の3メニューを実施しました。全ての催しについて、本校のボランティア生徒15名がプレゼンターとして進行および実験指導を行いました。小学生は科学する楽しさを十分に味わい、にぎやかに楽しい時間を過ごしました。
4月29日(金)の昭和の日に地理地学巡検を行いました。当日はサイエンス部5名、校有林調査ラボ16名、地理・地図ラボ13名の計34名とたくさんの生徒が参加しました。また、卒業生も4名ティーチングアシスタントとして参加し、巡検のサポートをしてくれました。
コースは京都市営地下鉄松ケ崎駅を出発し、百瀬川扇状地―水月湖(福井県年縞博物館)―大島半島夜久野―舞鶴赤レンガパークをバスで巡りました。残念なことに天候には恵まれず、途中から雨が降り強風が吹くこともありましたが、生徒たちは積極的に観察し、大変有意義な時間を過ごしました。特に、福井県の年縞博物館では案内係の方の説明を熱心に聴いたり、展示をじっくりと観覧したりしていました。また、リモートワークツールの「ZOOM」を使用して2台のバスをつなぎ、引率教員の講義をBYODで導入したiPadで受けました。特に今回の巡検では10名の教員が引率し、それぞれの専門科目の視点からの解説があり、教科横断的に知識を深めることができました。