今週は卒業生が講義に来てくれる、嬉しい授業が続きます!
第一弾は12月13日(水)1,2時間目、『サイエンスレクチャー2023』!!
丸岡さんは生物間(虫と植物など)相互に作用する化学因子に注目して、
メカニズムを解明する研究をされています。
その研究から生まれたのが...今注目の『虫秘茶』!!
なんと虫(蛾の幼虫)のウンチでできたお茶なのです!!
そして...そのウンチ!
おっかなびっくり実物の香りを嗜む生徒のみなさん。しかし、無意識のうちにウンチの匂い方も手で空気を鼻孔に送る理系作法です。
あまりの芳香に「桜餅の香り!飲んでみたい!」「このまま食べられる!」との声も。
このメカニズムをどのように解明するのか、分析の方法も教わりました。
ここがサイエンスレクチャー!
生徒から研究の今後の展望や社会的な展開などの質問を受け、丁寧にお答えいただきました。その最後に「この研究の意義は何より、自分が一生楽しめる研究を見つけたということです」とお話しされたことがとても印象的でした。講義後「好奇心が既存の常識を上回ったのはいつ頃からですか?」とお尋ねしてみると「僕は馬鹿になれることが、かっこいいことだと思っています。そうなれたのは高校2年生のときです。受験勉強がきっかけで、人の目を気にせず、やりたいことに真っ直ぐ努力できる人になりたいと思いました。」とのことでした。
生徒の皆さんが一生懸命質問しているとき、嵯峨野生の好奇心が育っているのを感じました。この講演を企画した先生の顔はとてもうれしそうでしたよ。
どうか皆さんも好奇心を味方に、無限の可能性で嵯峨野から大きな空へ羽ばたいてください。
12月7日(木)、立命館大学大学院スポーツ健康科学研究科博士課程2回生の廣松千愛さんをお招きし、サッカー部と希望者を対象にサイエンスレクチャーを行いました。これまでの研究で明らかになったことや、これからの研究の展望について御講演いただきました。また、質疑応答の時間では、生徒の素朴な疑問から専門的な視点の質問まで、丁寧にお答えいただき、さらに知見が広がりました。
研究内容はもちろん、廣松さんのキャリア形成や、研究に取り組まれる姿勢など、生徒たちにとってたくさんの学びと気づきを得る時間になりました。
なお、今回のサイエンスレクチャーは、RARA(立命館先進研究アカデミー)が主催する「ライスボールセミナー」との共催でした。「ライスボールセミナー」とは、昼休みに若手研究者の研究発表を聴き意見交換する企画です。これまでは主に立命館大学の附属校・提携校を対象に行われており、それ以外の学校へ出向いての実施は今回が初開催となります。
11月11日(土)、「令和5年度 みやびサイエンスガーデン」を京都工芸繊維大学にて開催しました。このイベントは、京都府教育委員会と、SSH指定校である京都府立洛北高等学校・嵯峨野高等学校・桃山高等学校が主催となり、自然科学分野を中心とした探究活動に取り組んでいる生徒たちがポスターでの中間報告を行うものです。今年度はスーパーサイエンスネットワーク(SSN)校のうちの南部6校と園部高等学校の計7校から115件のポスター発表、京都府立西舞鶴高校主催の「海の京都サイエンスガーデン」から25件のポスター展示が行われました。また、両イベントはオンラインのGood Job Cardにて質問やコメントを送る交流を行いました。
本校2年生は、これまでのスーパーサイエンスラボ(SSL)Ⅱでの取組の途中経過を報告しました。
【テーマ例】
「フライパンにおけるマイクロプラスチックの発生量の仕組みと変化」
「クリプトビオシス状態のクマムシが復活するスクロース溶液の濃度検討」
「振動に対する構造物の揺動と地中埋設部の深さの相関」
「占い師の行動における人狼ゲームの勝率の変化」
「陶土の種類によるオカリナの音色比較」
「アカマツ(Pinus densiflora Siebold et Zucc.)の根長と土壌物理性の関係」
「熊本県における放置竹林問題~竹林利用に向けた全バイオマス量の推定~」
準備の段階では初めてのポスター発表を不安に感じている生徒もいましたが、当日には、特に質問されたところを丁寧に説明するなど、それぞれ工夫しながら発表を終えることができました。他校の生徒の発表に質問をしたり、研究について議論したりすることで新たな交流の輪を広げた生徒もいました。
今後、頂いた質問やコメントを元に実験を重ね、自身の研究についてより深く、より多角的な視点で語れるようになってほしいです。
また、今年度は発表者だけでなく、1年生も見学に参加し、嵯峨野高校や他校の先輩の発表を聞き、質問やコメントを行いました。参加した1年生は
「説明をしている人が生き生きとしていて楽しみに思った」
「自分の興味のある分野が以前よりはっきり見えてきた」
「まずは日常でテーマを見つけることをがんばろうと思います」
など、今後の探究活動に向けて期待を膨らませていました。
10月16日(月)、2年生専修コースの生徒がサイエンス英語の授業で、立命館大学のノックソン先生から考古学の講義を受講しました!以下、その時の様子を英語でお伝えします。
The other day we had a special guest lecturer from Ritsumeikan University visit our Science English classes. Dr. Corey Noxon, an Assistant Professor, came and gave the students a lecture and a workshop on creating AR and VR models. Dr. Noxon uses AR and VR when researching Jomon Period archaeology. He explained how AR and VR helps researchers to study Japan's past, even when they live in countries all over the world. Then he showed the students how to use some of the AR tools and they created their own sample models. It was a lot of fun, and everyone had a new appreciation for how technology can help us to learn more about history!
1年生京都こすもす科専修コースでは、SSL(スーパーサイエンスラボ)Ⅰが始まりました。
先週のガイダンスを終え、今週から理科(物理・地学・化学・生物)・数学の各教科の実験を行います。
初回は、物理と地学です。
【物理】
本日のテーマは「綱引きにおいて、どのような姿勢を取るのが効果的か?」
今回は、角材を用いてモデル化した実験装置を組み立て、データロガーで張力の測定を行いました。iPadを用いてデータ計測や分析を行い、グループで結果について議論するなど、より深い実験になりました。
【地学】
本日のテーマは「木の高さを測ろう」
木の高さをどうやって測るか、初めて触れる器具を用いながら、試行錯誤を繰り返しているうちに、数学で既習の三角比や、中には相似を使って求めるなど、それぞれの班で工夫が光る実験でした。
9月16日(土)~18日(月)、熊本県玉名郡にて、ジャパンフィールドリサーチ(JFR)in 熊本を実施しました。
この取組は、各種学術学会での発表を目標にした、参加生徒の発案による森林環境調査です。
本校教諭の親族にご協力いただき、玉名郡和水町にある「ゆるっと!ひふみ亭」を拠点として、サイエンス部と校有林調査ラボの2年生12名が研究活動に参加しました。
また、熊本県立第二高校と熊本県立鹿本高校の生徒・教職員の皆さんと合同実施となりました。
初日は開会式の後にまず、前和水町教育長 岡本貞三 先生から、和水町の自然と歴史についての御講義をいただきました。
そして、熊本県の高校生と共に、ひふみ亭近隣の山林にて調査・研究活動を実施しました。
森林調査の際には、九州大学大学院農学研究院教授 平舘俊太郎 先生と、東海大学農学部教授 井上弦 先生からも指導・助言をいただきながらの活動となりました。
地面に穴を掘って土壌の観察をしたり、土の硬さ等を調べたりしました。
また竹林では、竹の太さや高さ、本数などを調べました。
調査地の測量をして、地形の調査も行いました。
当初は悪天候も想定されており、どのような活動ができるか不安もありましたが、幸いにも、ときどき小雨が降った程度で3日間の活動を無事に終えることができました!
本校の生徒たちも、現地で採取した竹や土のサンプルを持ち帰って、さらに探究活動を進め、11月に実施予定のみやびサイエンスガーデンにおいて「熊本県和水町の放置竹林における土壌断面と土壌物理性」「熊本県における放置竹林問題~竹材利用に向けた全バイオマス量の測定~」「陶土の種類によるオカリナの音色比較」という研究主題で中間発表を行う予定にしています。
最後になりましたが、この活動の拠点としてお世話になったひふみ亭の方々には、参加生徒の調査研究活動に際して安心・安全の確保の観点からも全面的にご協力いただき、本当にお世話になりました。
特に、用意していただいたお昼ご飯は絶品でした!
お世話になった皆様、本当にありがとうございました。
嵯峨野高校には相互交流で親交を深めている高校が国外にいくつかあります。シンガポールにも何校かあります。コロナ禍が落ち着きはじめ、久しぶりにシンガポールからの訪問客を受け入れることができようになりました。そして、爽やかな初夏にシンガポールにあるChung Cheng High School の副校長先生が嵯峨野高校を訪問してくださいました!それぞれの学校の取組やグローバル社会での共通課題などについて本校教員と交流した後、本校の授業見学もされました。グローバルインタラクションの授業では、シンガポールの教育について英語で講義をしてくださいました。スーパーサイエンスラボにおける生徒の取組にも大きな関心を寄せてくださり、将来的に協働でサイエンスプロジェクトを計画するお話もすることができました。楽しみです!
9月10日(日)の午後、国立研究開発法人 科学技術振興機構(JST)主催、嵯峨野高校共催で、第37回JST数学キャラバンを実施しました。
大学及び企業の研究者から、ご自身の専門分野や、身の回りで数学がどのように活用されているかということを高校生にわかりやすくご講演いただきました。
昨年度まではオンライン開催でしたが、今年度は嵯峨野高校を会場として対面形式で実施しました。
参加した生徒は講演を熱心に聞き、その後の研究者を囲んで意見交流回を行う場では、積極的に質疑応答をしていました。研究者の高校時代の話や、研究者になった経緯、数学とどのように向き合えばよいか等、貴重なお話をざっくばらんにしてくださり、大変有意義な時間が過ごせました。
7月27日(木)、サマーセミナーの一環として、法学フィールドワークを実施しました。京都地方裁判所・京都弁護士会のご協力により、1・2年生25名が裁判や法律について学びました。
午前は、京都地方裁判所にて職員の方から裁判についての説明を受けた後、実際に刑事裁判を傍聴しました。法廷見学では、参加者は法服を着て、裁判官席に座るという貴重な体験をしました。
午後は、京都弁護士会館にて、弁護士の先生方から、刑事裁判の原則について講義を受けた後、その指導の下、模擬裁判に取り組みました。模擬裁判では、班ごとに参加者が裁判官・検察官・弁護人・被告人・証人の役割を演じた後、裁判員の立場で証拠を吟味しながら被告人が有罪か無罪かの判決を出し、判決理由を発表しました。最後に班ごとに法律事務所を見学し、弁護士の仕事のやり甲斐やご苦労などについてお話を伺いました。
参加者からは、「裁判について授業で学んではいたけれど、今日見た実際の裁判の緊張感は座学では味わえないと思う。いい経験になった。」「今の私たちが安心して生活できているのも罪を犯した人をしっかり裁いてくれる『法』というものがあるからだと考えた。」「直接裁判を見たり、お話を聞いたりすることができて貴重な経験ができたし、裁判の意義を知れて良かったと思う。将来、法学部や法曹を目指すことがなくても、人権について考えるきっかけになったし、人として必要な考え方の要素を学ぶことができた。」などの声がありました。法学の学びを深める有意義な機会になったと思います。
本年のサマーセミナー「地理地学巡検」を7月28日(金)に実施ました。大型バスに乗り、近畿地方北部の地理や地学に関わる巡検ポイントを見て回りました。
まず向かったのが、地理の聖地「百瀬川扇状地」です。地理の教科書や資料集に必ずと言っていいほど登場する百瀬川扇状地ですが、京都に近いにもかかわらず、実際に現地へ行く機会はほとんどありません。今回の巡検は実際に教科書に登場する場所を確認できるよい機会です。
現地に到着するまでにバス内で、近畿地方北部の断層運動について、教員からレクチャーがあった後、バスは「近江中庄」駅に到着しました。所謂「扇端」にあたるこのあたりには、湧水地があるはずです。少しうろうろと歩き湧水地を探しあて、その水に実際に触れてみました。暑い日でしたのでその水の冷たさが印象に残りました。次に教科書にも登場する百瀬川の「天井川」の百瀬川隧道を見に行きましたが、昨年からの工事で天井川下のトンネルがついに撤去されていました。撤去された後の天井川の断面がきれいに見えました。
扇端の湧水地を確認
天井川の断面がきれいに見えました
百瀬川扇状地を見学後、福井県に入りました。事前にバス内では、C14年代測定法やO18・花粉分析などによる古気候の復元、ミランコビッチサイクルやダンスガードオシュガーサイクルなどについて、自然地理を専門とする教員からレクチャーがありました。年縞博物館では館内の方から丁寧な説明がありました。7万年もの間、1年の欠けもなく堆積し続け、奇跡的に現在まで残った縞模様である「年縞」の本物を目の前にしながら、生徒たちは熱心に聞き入っていました。偶然の発見から世界標準になるまでの話は本当に聞き応えがありました。
年縞博物館内で説明を聞く(年縞博物館の許可を得て掲載しています)
昼食後、大島半島のモホ面露頭に向かいました。大島半島は、海洋プレートが陸上に露出した複合岩体である「夜久野オフィオライト」の中で海洋性地殻と地球内部のマントルの両方の部分が見られる珍しい場所で、日本で唯一モホ面の露頭がみられる場所です。私たちはトンネルを抜けた左カーブでバスを降り、モホ面の露頭を観察しました。かんらん岩とはんれい岩の両方が確認できました。大切な露頭です。露頭には触れないようこころがけました。
露頭の前でオフィオライトの説明を聞く
露頭に近づき、観察する
この日の巡検の最後は、バスで五老ヶ岳に登り、逆Y字型をした舞鶴湾を一望しました。城下町として発展した西舞鶴と軍港として発展した東舞鶴の違いが確認できました。
舞鶴湾口を望む
溺れ谷地形が天然の良港になっている様子を確認する
7月15日(土)~17日(月)、京都府立丹後海と星の見える丘公園にて、ジャパンフィールドリサーチ(JFR)in 丹後を実施しました。この取組は、各種学術学会での発表を目標に、参加生徒の発案による森林環境調査であり、サイエンス部と校有林調査ラボの生徒12名が参加しました。生徒たちは、この取組のために約1ヶ月間にわたり、校有林や校内で事前学習を行ってきました。
開会式を行った後、本校卒業生のTA2名の案内により、周辺を探索しました。天橋立や伊根の町並みが見える景色に、生徒たちも期待が高まります。
1日目午後から3日目午前にかけて、「土壌調査・透水性調査」「森林調査」「昆虫採集」の3つのテーマに分かれ、調査を実施しました。
土壌調査をしたり
傾斜30°以上の斜面で森林規模の調査をしたり
公園の様々なエリアに生息する生き物を観察・採集したりしました。
次回は9月15日~18日に、熊本県玉名郡にて、熊本県立第二高等学校、鹿本高等学校とともに調査(JFR in 熊本)を行います。今回の経験を活かして、さらに研究を深めていくことを期待しています!
6月18日(日)、京都府教育委員会・京都府立嵯峨野高等学校主催の「令和5年度みやこサイエンスフェスタ」を実施し、京都府立SSH指定校を含む10校が自然科学に関する探究活動の成果を発表しました。
本校からは、3年生4人が
「嵯峨野高校校有林の健康診断 ―林分材積、胸高係数、相対幹距比―」
「赤土山の土壌物理性評価 ―"嵯峨野焼"実現を目指して―」
の2つのテーマで発表を行いました。
また、4年ぶりに各校の生徒が観客として参加し、本校からは、京都こすもす科専修の1年生やサイエンス部を中心としたメンバーが参加しました。各校の研究発表や、広い会場の中で質問をする様子を目の当たりにし、今後の探究活動をすすめる上で刺激になったと思います。
卒業生による研究発表では、本校の卒業生が、「微生物の代謝経路を紐解く」というテーマで自身の研究分野を選んだきっかけや、研究の楽しさについて語ってくれました。生徒にとって非常に参考になったと思います。
閉会式では、京都大学の真常仁志教授と三田村啓理教授にご講評をいただき、発表者全員に奨励賞が授与されました。
今後、8月9・10日に実施されるSSH生徒研究発表会で「赤土山の土壌物理性評価 ~"嵯峨野焼"実現を目指して~」というテーマで、発表します。
表題のサイエンスレクチャーが、2年生専修コース生徒を対象に実施されました。今回は、京都新聞のキャンペーン「日本人の忘れもの知恵会議」対談シリーズの1つとして実施され、教育者で前・京都精華大学長のウスビ・サコ先生をホストに、宇宙飛行士・京都大学特定教授の土井隆雄先生をゲストとしてお迎えして実施されました。
土井先生からは宇宙開発の歴史に始まり、宇宙から地球をみた経験から生じた見方・考え方の変化や、宇宙での生活が現実味を帯びてきたこれからの社会のあるべき姿などについて、サコ先生の司会進行で、わかりやすくも新たな視点を多数ご提示いただき、生徒達は大きな刺激や啓示を受けることができました。最後には質疑応答の時間が設けられ、生徒からの素朴な疑問や新たな見方に対して、丁寧なご回答をいただきました。
また、土井先生とサコ先生からは、本校生徒に向けた色紙をいただきました。
6月9日(金)2・3年生合同行事である表題の課題研究発表会(SSGF)が開催されました。3年生にとっては、嵯峨野高校でこれまで取り組んできた探究活動の集大成となるイベントです。校内21会場で、3年生全員が課題研究の成果を口頭発表し、2年生全員が聴講・質疑応答に参加しました。
今年は、普通科・京都こすもす科共修コース・専修コースそれぞれの生徒が、コースの枠組みを超えて自由に好きな発表を聴講できる形になり、活発な質疑応答が見られました。
アメリカのJunipero Serra High Schoolから参加した2名の生徒も本校生徒と同じように課題研究発表を行いました。例年通り、英語による発表の会場では京都の大学院などで学ぶ海外からの留学生などがティーチングアシスタントとして参加し、質疑応答を通じて探究活動を深めることができました。他校からも視察があり、本校の取組を知っていただく良い機会となりました。
シンガポールの教育省と国立教育研究所が共同で主催する「リーダーシップ・イン・エディケーション・プログラム」に参加されている校長先生・副校長先生のグループが嵯峨野高校を参加されました。以下その報告を英語でお伝えします!
On May 22nd we had special VIP guests from Singapore and Brunei come to Sagano High School. From Singapore came one principal and 7 vice principals and from Brunei one vice principal. They were from so many different schools but they all had chosen to focus their studies on the educational system of Japan. Therefore we were very happy to introduce them to the Japanese public school system here at Sagano High School.
We had a question and answer session with our school administration as well as with Sagano teachers. Then they attended our 2nd year Science English class. Class 2-8 students were explaining about Environmental Problems in Japan. The VIPs all seemed to have a very nice time and we were so happy to have them. They even brought us some souvenirs from Singapore! We hope they left with a good impression of education in Kyoto and in Japan!
5月21日(日),スーパーサイエンスラボ[校有林調査ラボ]と,アカデミックラボ[数学活用ラボ]に所属する3年生8名が,千葉県で開催された日本地球惑星科学連合2023大会にて学会発表を行いました。
発表タイトルは次の4件です。
・嵯峨野高校校有林土壌の岩石風化層(Ⅽ層相当)の陶土利用
・嵯峨野高校校有林の健康診断 ~林分材積、胸高形数、相対幹距比~
・フラクタル図形の日除けへの利用に向けた特性評価
・フラクタル日除けの放射環境への影響の定量的評価
これまでに経験のない大きな舞台でも堂々と,また丁寧に説明する姿が見られました。
説明を重ねる度に質疑応答が上手くなっていく様子に頼もしくも感じました。
研究を伝える難しさを感じたり,さらなる研究課題に気づくこともできたようです。
この経験が,生徒の今後にとって意味のある時間となることを願っています。
全国の高等学校からの研究発表,大学や企業の展示も多数あり,高校生に向けて科学する面白さを伝える雰囲気に溢れていました。
前日には,国立科学博物館に出向き,科学の歴史を身体で体感しました。
全国の高等学校からの研究発表,大学や企業の展示も多数あり,高校生に向けて科学する面白さを伝える雰囲気に溢れていました。
前日には,国立科学博物館に出向き,科学の歴史を身体で体感しました。
5月13日(土)、常磐野小学校の4~6年生51名を迎えて、実験教室を実施しました。
4年生は「チリメンモンスターを探せ」、5・6年生は「クロマトグラフィー・浮沈子」の実験に取り組みました。実験方法や原理の説明、実習の補助については、サイエンス部の生徒を含む、本校ボランティア生徒13名が分担して行いました。
また、当日は「化石の話」として、嵯峨野高校にある化石標本を触ってもらいました。
この化石は栃木県那須塩原市で出土する、今から数十万年前の生物の化石です。これら化石の生物は、現在でも生息し、図鑑などでどの種類が化石になっているのか調べることができます。
子どもたちが初めて見たり触れたりするものに驚き、感動する様子を見ながら、高校生ボランティアも楽しめたプログラムでした。
常磐野小学校の皆さん、また来年もお待ちしています!
5月13日、カナダBishop's Universityから訪日中の教員、学生の皆さんが、ESS部員と校有林ラボの生徒と一緒に嵯峨野高校の校有林とその近くにある愛宕念仏寺、嵐山周辺のフィールドワークに参加しました。この取組は、SSHの取組であるジャパンフィールドリサーチの一環として行われました。
当日朝に奥嵯峨にある校有林の入り口で集合し、グループ毎に自己紹介を行った後、一緒に校有林に入りました。お互い英語でコミュニケーションをとりながら、険しい山道を頑張って登りました。山の中腹では、ティーチングアシスタントとして参加した本校の卒業生と現役の校有林ラボ所属生徒が自身の研究内容について英語でプレゼンテーションを行いました。
続いて、隣接する愛宕念仏寺を参拝しました。ここではESS部員が愛宕念仏寺について英語で説明しました。Bishop's Universityの学生さんもこの寺についてリサーチしてきており、その内容を話してくれました。互いに日本の伝統文化への理解を深める機会となりました。
その後嵐山までゆっくり歩いて、渡月橋のたもとで解散となりました。道中では時折足を止めながら、解散の直前まで、Bishop's Universityの学生さん達と楽しそうに英語で会話する姿が見られました。
4月29日SSHの取組として 校有林調査ラボ、地学(気象)ラボ、地理・地図ラボの生徒23名を対象に、丹後巡検を実施しました。
天橋立、丹後海と星の見える丘公園、伊根、屏風岩、琴引浜、郷村断層を巡りながら、各地点とバスの車窓からの風景について教員がレクチャーを行いました。本物を見ることで教科書や資料の知識だけではわからないことに気付き、今後の探究活動に生かしてほしいと思います。
天橋立を歩いて渡り、周囲には海水がある中で松林が成立している理由や、天橋立の砂浜を維持するための方法などを学びました。松林がきれいな観光地というだけではなく、なぜ?どうして?と考えてみることで、表層土壌の様子など見えていないところまで思いを巡らせていました。
海と星の見える丘公園では、素晴らしい眺望で天橋立から伊根まで見渡せました。また、夏に行うジャパンフィールドリサーチin丹後の調査地点の確認を行いました。
鳴き砂を鳴らす様子(音声付)
さらに地形等の成因についてレクチャーを受けながら、伊根の舟屋、海岸段丘の地形、屏風岩などを巡りました。琴引浜では、現地の管理をされている方の案内で、砂をうまく鳴らす方法を実演していただき、生徒たちも一緒に鳴らすことができました。鳴き砂は少しでも汚れると鳴らなくなるため、冬の荒波で砂が洗われた後の、この時期が一番鳴りやすいそうです。
最後に、郷村断層を訪れ、およそ100年前に起こった北丹後地震について学びました。断層によってずれた道路が残されており、断層の大きな動きに驚いていた生徒もいました。
生徒は「鳴き砂は今まで知らなかったが、実際に鳴いて面白かった。鳴き砂には石英が多く含まれることを聞いて、今まで持っていた知識と実際に触れたものがつながった感覚になった」「知識をもって地形を見ると、それまで見えていなかったことに気付けるようになった。今までの旅行では観光地を見ることが目的になっていたが、巡検を通して見える世界が少し広がった」などそれぞれ感想を持ったようです。生徒はレポートにまとめ、今回の経験を広く伝え、今後の探究活動に生かせることと思います。