SAGANO BLOG

 7月29日(水)は、京都大学の人間・環境学研究科を19名の生徒が訪問しました。この日は、京都大学の松原誠二郎教授のコーディネートにより、様々な所属・分野で研究に取り組んでおられる先生方4名に御講義いただき、普段聴くことのできない広汎な学問領域に視野を広げることができました。

 竹邊日和先生は、学術情報メディアセンターに所属されており、研究者の実験に関する情報管理について研究されています。御講義では本校HPで公開されている「ラボ活動ハンドブック」を引用しながら研究プロセスについて説明され、紙のノートの大切さを伝えつつ、時代はデジタルノートに移行している変化について解説されました。

 佐山葉先生は、大学院情報学研究科の博士後期課程に在籍しておられます。本校の卒業生でもあり、本校のラボやフィールド調査活動においてTAとしてもお世話になっています。佐山先生は福島における放射性Csに着目し、ミミズによる土壌攪乱ならびに深層土壌への移動について研究されている内容について御講義くださいました。

 坂野慧悟先生は、大学院農学研究科の博士後期課程 に在籍しておられます。アリを専門に研究されており、マレーシア・サラワク州(ボルネオ島)の森林を研究フィールドとされており、貧栄養な熱帯林で生きる植物の戦略について御講義いただきました。

 藤田健一先生は、人間・環境学研究科の教授で、環境調和型物質変換反応の開発に取り組んでおられます。この日は『「水素エネルギー」って何?―水素を使いこなすための研究―』というタイトルで御講義くださり、高校生へのメッセージもいただきました。

 御講義後は、藤田先生の研究室を見学させていただき、実際の研究の最前線を実感することができました。非常に有意義な一日となりました!

 

 8月5日・6日に、表題の研究発表会が神戸国際展示場で開催されました。全国のSSH指定校および経験校 239 校の代表が一堂に会して、各校1件ずつのポスター発表が行われ、活発な質疑応答など交流を行いました。5日はポスター発表校から代表校12校が選ばれました。6日は代表校の口頭発表が行われ、審査を経て表彰が行われました。

 本校からは今年度はスーパーサイエンスラボで生物分野のテーマ「上方からの光刺激がオカダンゴムシ(Armadillidium vulgare)の交替性転向反応に与える影響」について取り組んだ1名が代表として研究成果を発表しました(共同研究者1名は部活動と重なり参加できませんでした)。惜しくも表彰は逃しましたが、多数の高校生や先生方とディスカッションや交流ができた貴重な経験となりました。

 また、本校1・2年生の希望者(両日併せて14名 延べ16名)が見学団として参加しました。全国から集まった多数の高校生と交流し、レベルの高い研究に大いに刺激を受けた2日間となりました。

 

 7月31日(金)、京都大学大学院農学研究科の土壌学分野研究室を訪問しました。こちらの研究室では、持続的な土地管理法の確立/多様な生態系における土壌の特徴と物質動態の解明/人間と土壌・自然・農業の関わり を主なテーマとして研究しておられます。

 まず、渡邉哲弘先生から窒素がどのように循環していくかについて御講義いただきました。植物には窒素化合物が不可欠です。空気中の窒素は窒素原子が共有結合で強固に結びついており、そのままでは不活性ですが、マメ科植物の根粒菌などの細菌によるアンモニア合成(生物学的窒素固定)や、稲妻の放電による窒素酸化物合成などを経て土壌に取り込まれ、植物に吸収されていく過程を学びました。

 その後、理学研究科植物園と、農学部の畑それぞれで土を採取し、水抽出して濾過後、濾液中のアンモニウムイオンと硝酸イオンの含有量の違いをパックテスト®により評価し、森の土はアンモニウムイオンが多く、畑の土は硝酸イオンが多いことを確認しました。さほど離れていない2カ所の土壌を比較しても、窒素の存在状態が大きく異なることを実感することができました。なお、実験のTAとして、本校のOGもご指導くださいました。

 実習終了後に研究室を見学させていただきました。我々が生活している身近な土を研究するためには、高度な科学的原理に基づく様々な装置が必要であり、いずれも高価で、研究には資金も大切であることを感じることができました。

 全体実習終了後、「ジャパンフィールドリサーチ(JFR)」で土壌調査研究に取り組んでいる5名は、研究室に移動して渡邉先生に加えて真常仁志先生とディスカッションし、取り組もうとしている研究テーマに関する貴重なアドバイスをいただくことができました。大変有意義な半日間となりました。

 

 7月30日(木)大阪大学吹田キャンパスを生徒36名が訪問し、午前中は核物理に関する御講義を聴講し、午後は核物理研究センターで御講義を聴講後、加速器実験施設を見学しました。

 午前は大阪大学大学院理学研究科の川畑貴裕教授から御講義をいただきました。理学研究科は豊中キャンパスにあるのですが、川畑先生は吹田キャンパスまで来て下さり、感染症総合教育研究拠点(略称 CiDER)で御講義下さいました。

 御講義タイトルは「原子核と元素合成の秘密~フェムトワールドの探検」。宇宙の始まりとともに水素やヘリウムなどの軽い元素から重い元素が合成されていく過程で、金やプラチナなどの重い元素が如何にして生成したのかは未だ謎を秘めており、川畑先生はご自身の研究成果も交えながら、現在考えられている仮説について、壮大な御講義をしてくださいました。また、勉強とは、知識を得るだけでなく、得た知識を元に自分で考え判断するために重要であることもお伝えくださいました。終了後は、質疑応答の時間では足りず、移動前のわずかな時間も使って質問をしている生徒の姿が見られました。

 学生食堂で昼食後は、核物理研究センターを訪問しました。加速器は原子核などの荷電粒子を加速させて原子核の核変換や発生する放射線について研究する施設で、ここには光速の70%まで陽子を加速することができるリングサイクロトロン、その入射器としても使われているAVFサイクロトロン、さらに世界でもトップクラスの運動量分解能を誇るグランドライデン・スペクトログラフを有しています。

 まず、松田洋平先生から「サイクロトロン加速器に潜むアインシュタインとピカチュウ」というタイトルで御講義をいただきました。ピカチュウなみの高電圧で荷電粒子を加速する基本原理、アインシュタインの特殊相対性原理により粒子が光の速さに近づくにつれて加速しにくくなること、その課題を解決するための特別な技術は高校と大学で物理学を学ぶことにより理解できるようになることを御講義いただきました。核物理研究センターの加速器が宇宙の始まりや原子核研究に重要な実験設備であることはもちろん、ガンの治療など医療分野への応用にも取り組んでいることも御講義いただきました。

 その後、2グループに分かれて加速器施設の見学を行いました。松田先生と、午前にお世話になった川畑先生が案内してくださいました。加速器は1つの部屋に収まるようなものではなく、粒子を加速・誘導したり分析したりする設備が広大な敷地の部屋にわたって設置されており、巨大なリングサイクロトロンをはじめ、そのスケールに圧倒されました。

 物理学の最先端に触れた有意義な一日となりました!

 

729日に読売テレビ本社を訪れ、「芸術と社会の関わりを知るフィールドワーク(FW)」を実施しました。

芸術系大学を卒業後、テレビ局の美術部で活躍されている社員の方から、芸術を学んで身に付けた力が社会でどのように生かされているのかについて、実例を交えながら具体的にお話しいただきました。

その後の社内見学では、スタジオセットや美術倉庫などを見学させていただきました。

生徒の感想には、「社員の皆さんがいきいきと仕事をされている姿が印象的だった」「テレビ番組は、自分が想像していた以上に多くの人が関わり、それぞれの思いをもって制作されていることが分かった」といったものがありました。

「大学で美術を学んだ先には、どのような進路があるのだろう」という疑問を抱く人は少なくありません。しかし、美術を学ぶことで培われる力は、社会のさまざまな場面で生かすことができます。また、それは自分の人生を豊かにする力にもつながります。今回のFWを通して、芸術を学ぶことが将来の可能性を広げることにつながるということを、生徒たちは実感できたのではないかと思います。

 

 7月29日(水)の午後は、学食で昼食後、大阪大学大学院工学研究科の物理学系専攻 応用物理学講座を訪問し、御講義聴講や研究室見学・実習指導をしていただきました。こちらの研究室では、自然界に存在しないナノ物質の創製と、それらナノ物質で発現する新奇物理現象の解明、さらにナノ物質を用いたデバイス創出への応用研究を展開しておられます。

 坂本一之先生からは、量子力学が見せる不思議な世界について、「シュレディンガーの猫」など有名なエピソードを交えて簡単に御説明いただき、量子力学の特徴が顕在化するナノの世界、特に表面原子の割合が高い原子層物質が見せる特異な物理的性質について研究されていることを御講義いただきました。

 ひきつづき寺川先生からは、本日の実習内容について御講義・御説明をいただきました。ちなみに寺川先生は本校の卒業生です。

 実習・見学内容は、「光の回折実験」、「シリコンウェハーの劈開(へきかい)実験」、「光電子分光・電子回折実験」でした。光の回折は光の波動性を示す現象で、微細構造を解析するための基礎となる実験です。シリコンウェハーは、原子層物質を作製する基板となりますが、「劈開面」が直線となる事を確認することで、シリコンが結晶構造を持つことを体感できます。「電子回折」装置は、電子の波動性を利用して結晶構造を、「光電子分光」装置は、物質に光を照射して飛び出す光電子のエネルギーと放出角度を同時に測定し、原子層物質の電子状態を調べる装置です。

 午前中の応用化学系と併せて、「材料科学」の面白さを知ることができた、貴重な一日となりました!


 

 

 7月29日(水)に、大阪大学吹田キャンパスを20名の生徒が訪問し、工学研究科の研究室で御講義・見学・実習をさせていただきました。午前の部は応用化学分野で研究をされている二人の先生とTAの学生の方々にご指導いただきました。

 星本陽一先生は高反応性分子の精密設計と反応性制御に基づく革新的な水素活用技術の開発研究に取り組んでおられます。今回の御講義では、研究内容の他、アンモニア合成が世界に与えた影響を例に「化学がなぜ重要なのか?」について、また、人々がチョコレートに魅了される理由を分子構造と作用から考察することで、化学の奥深さと「分子レベルで物質を組み立てる唯一の技術者」であることのやりがいについて御講義くださいました。

 仲本正彦先生は高分子システムズケミストリーに関する研究に取り組んでおられます。タイトルは「高分子化学で生命をコントロールする!」。例として、がん細胞によるアミノ酸取り込みと細胞内酵素活性を利用し、細胞内で蛍光性高分子を合成することでがん細胞をイメージングする研究について説明いただき、ライフサイエンスへ応用する意義と面白さを御講義いただきました。

 御講義後は、実際に実験室を見学させていただくとともに、液体窒素による凍結、グローブボックスを用いた実験操作、液性変化と紫外線照射による蛍光実験なども体験させていただきました。なお、グローブボックスを指導してくださったのは、本校を卒業した先輩の大学院生です!

 非常に有意義な一日でした。生徒は学食で食事後、引き続き応用物理系の研究室を訪問しました(PartⅡへ続く)。

 

7月28日(火)に、標記の巡検に1,2年生23名が参加しました。

巡検とは、自ら地域をじっくり「歩いて、観察して、学ぶ」というプロセスを大切にするフィールドワークの形態です。このセミナーは、大阪市の都心部を舞台に、地理、歴史、政治、経済のそれぞれの知識を結集して、「地域の捉え方」を学ぶという巡検です。昨年度に続き2回目の取組です。

主な訪問箇所と学習内容は次の通りです。

①北大江公園

  「ブラタモリ」も訪れた公園。都心部の台地・低地の対照性とそれに対応した土地利用

北船場(きたせんば)

  大坂城の城下町、都心地域の都市機能(学術、証券・金融、薬などの地域特化)

③大阪取引所(案内付き見学ツアー)

  大阪の金融経済の変遷、「デリバティブ(金融派生商品)」取引の内容

④中之島・「水の都」

  蔵屋敷の立地、「大大阪」時代の都市問題の発生と都市整備

⑤大阪堂島浜タワー展望台

  キタ・船場・ミナミの都市景観の特質、CBDCentral Business District:中心業務地区)の形成

⑥「うめきた」地区

  バブル経済崩壊以後の都市の再生、大規模再開発の展開とその実態


以下は参加した生徒が提出したコメントの一部です。

今回のサマーセミナーに参加して、街の見え方が変わった気がしました。普段何気なくみていた風景にも、その風景が形成された背景があって、地理的な要因や歴史的な要因、政治的な要因などが絡み合って街が作られていることがわかりました。

 

教科書にある世界だけでなく、実際に現地を訪れ、まさに「ほんまもん」に触れて学習するよい機会になったのではないかと思います。

何気なく存在しているような「空間」や「景観」、「地域」も、それを捉えるツールがあれば、鮮やかに、色づいてみえてきます。

そして、ふとしたことを疑問に感じたり、興味深く思ったりします。こうした営みを今後も大事にしてほしいと思います。

 

1月31日(金)に、本校で探究成果発表会を実施しました。

この探究成果発表会は、普通科、共修コースのアカデミックラボ58班、専修コースのスーパーサイエンスラボ37班、サイエンス部、探究委員の発表を含めると、およそ100件の発表が行われる嵯峨野高校の一大イベントです。

1年生全員に加え、保護者の方や、京都府立大学の学生の皆さん、探究に御協力いただいた方々、その他教育関係者にも御来校頂き、生徒の発表を見学していただきました。

各班の発表はもちろんのこと、そのあとの質疑応答では、見学者との活発な対話があり、会場全体が熱気に溢れました。

発表会後の振り返りでは、「広い視野を持てるようになった。」「根拠をもとに、論理的に推測・考察するようになった。」「他人との協力や、意見の出し合いの大切さをより実感することができた。」等、自分自身の成長を実感する言葉が多く出ました。



 

 2月12日(木)1年生7・8組を対象に、SSLⅠにおいて表題の講義をしていただきました。

 講師の稲田圭さんは本校の卒業生で、現在は京都大学大学院の博士後期課程で昆虫の遺伝子に関する研究に取り組んでおられます。一昨年度よりSSLⅡのTAとして生物ラボの課題研究指導にも来ていただいており、今回は初めて講義をしていただきました。

 稲田さんからは、あらかじめ「もし、あなたがゲノム編集で生物を自由に"創り変える"ことができるとしたら、どのような生物を生み出したいですか?」という問が投げかけられており、1年生の回答をもとに、さまざまな実在する様々な生物の生態やゲノム編集の可能性について教えていただきました。次に、現在研究しておられるマダラシミの特定遺伝子欠失が形態形成に与える影響に関して話しをしていただきました。

 最後は「"良い研究"とは何か?」について考えました。その中で、研究の有用性は未知であり、必ずしも役に立つ研究を目指す必要はないことや、興味や気づきから生まれたアイデアから研究テーマに昇華させたものは、どれも良い研究になり得ると教えていただきました。

 いま、まさに研究テーマに頭を悩ませている1年生にとっては、非常に元気づけられる先輩からの講義でした。

 

12月20日(日)、狂言部の定期公演「嵯峨野高校狂言の会」を開催しました。2009年に狂言の取組を始め、3年目から発表会を開いていますので、今年が15回目になります。冬青庵能舞台では12回目。舞台と客席が近く、お客様の暖かい反応が伝わってくる、高校生にはありがたい会場です。

(1)「蟹山伏(かにやまぶし)」 山伏と強力が異形の者に出会います。蟹の精と察して「今晩のおかずにしてやろう」と打ちかかるのですが......。 蟹山伏.jpg (2)「呼声(よびごえ)」 無断欠勤している太郎冠者を、主人と次郎冠者が呼び出しますが、太郎冠者は居留守をつかいます。主人たちは謡で呼び出そうとして......。 呼声.jpg 部員は3人とも今年度から加入したので、狂言装束を着け、能舞台に立つのは初めてです。これまでの着物・袴や校内のホールでの上演に比べ、声の張りや動きのキレが「1.5倍増し」くらいになりました。蟹の精が山伏と強力を翻弄したり、主従3人で謡ったり踊ったりする面白さを、生き生きと演じることができました。

 どちらの曲でも、客席から賑やかな笑い声が上がり、狂言の楽しさ面白さを伝えることができました。これも、茂山千五郎先生はじめ茂山狂言会の先生方が懇切に御指導くださった賜物です。あらためて心から感謝を申し上げます。

 休憩をはさんで、茂山千五郎先生と茂山茂先生が「仏師(ぶっし)」を演じてくださいました。動きの安定感やチラッとした表情の動きひとつで笑いを誘う演技は高校生と比べものにならず、仏師が次々に繰り出す印相(仏像の手や指の形)の大胆な変化に客席が大いに沸き、伝統の芸の素晴らしさを堪能させていただきました。

 狂言部の卒業生が何人も来てくれて、大学で勉学のかたわら、狂言を続けたり、興味を能に広げて稽古を始めたりしている様子を教えてくれました。こうした良い伝統が続いていくよう、これからも励みたいと思います。

 

芸術文化週間の一環として、本校卒業生で福田美術館で学芸員をされている方にご講演いただきました。

今回は、「学芸員の仕事」についてご自身の経験をもとにお話ししていただきました。

学芸員が展覧会のテーマ、展示作品を決めたり、解説文をいかに来場者に読んでもらうかを工夫したりと、1つの展覧会開催に向けてやりがいと責任感をもって仕事にあたっておられる様子が講話の中から伝わり、社会で活躍する先輩の話に生徒たちは興味深く聞き入っていました。

講演後の質疑応答では、学芸員の仕事に就くには大学でどのような勉強をするのか、学芸員になるための就職活動での経験談等、高校生の疑問にまっすぐに答えていただきました。

参加者からは、なかなか学芸員の仕事について知る機会がないので知れてよかった、将来芸術に関わる仕事に就きたいと考えていたので興味深かったという感想がありました。

 

芸術文化週間の一環で、本校音楽科の教員が「ほんまもんコンサート」を開催しました。

昨年度に続き2回目の開催です。

今年度はプロの声楽家(ソプラノ)の方をゲストにお招きし、本校の音楽科教員のピアノ演奏で生徒にも馴染み深い校歌やジブリの曲、本格的なカンツォーネも披露されました。

コンサート当日、開場とともに熱心な音楽ファンの生徒が特等席を確保していました。「ピアノ演奏家としても活動する先生の手元を近くで見たい!」「プロの声楽家の迫力を間近でみたい!」と、この特別な機会を楽しみにしていた様子。

開演時には音楽室に多数の生徒・教職員が集まり、演奏が始まると学校とは思えない優雅な時間が流れました。

優しく、美しい歌声から、まさに身体が楽器であるかのようにお腹から頭の先まで声を響かせるような、美しくも迫力のある歌声で観客は「ほんまもんの音楽」に惹きこまれました。

目の前で見るから感じる「ほんまもん」の凄さを鑑賞でき、素晴らしい経験をさせていただきました。



 

今年度も2学期期末テスト後の12月12日から17日まで、芸術文化週間として教科やクラブ、図書委員会の作品展示、発表を実施しました。会期途中の13日(土)には、保護者参観日として約120名の保護者の方にお越しいただき、嵯峨野の文化力の高さも実感いただけたかと思います。

今年度は校内各所に作品を展示し、校舎内を生徒たちの作品で彩りました。

勉強や探究活動、クラブ活動で忙しい嵯峨野生に、教室移動時や休み時間の隙間時間に芸術や文化に触れ、少しでも心豊かな時間を持ってほしいという思いで展示しました。

実際に生徒たちは友人の作品を見つけて感想を言い合ったり、じっくりと見入ったりして作品を鑑賞していました。

嵯峨野生の素晴らしいところは、他人の良いところを見つけ、それぞれの個性を尊敬する姿勢持っているところです。芸術文化週間では、作品鑑賞を通じてそんな嵯峨野生の姿がいたるところで見ることができました。

授業作品はもちろん、クラブの作品も力作揃いです。茶道部は校有林で採った土で制作した茶碗、華道部はクリスマスに合わせた華やかな作品、放送部は全国大会や近畿大会出場を果たした映像作品の上映、美術部、デザイン工芸部、写真部は作品展示を行いました。

発表部門では、軽音楽部、ダンス部、バトントワリング部、吹奏楽部が芸術文化週間にむけて準備してくれ、観客を楽しませてくれました。

作品制作や、演奏、演技、ダンスで表現することはこれから大人になるうえでも貴重な経験です。校内での小さな発表かもしれません。でも、10代の「今」だからできる表現をこれからも大切にしてほしいと思います。


また、今年度は現在、芸術大学や建築デザイン系大学に在学している卒業生の作品も展示しました。自分の「好き」を高校時代に見つけ、それぞれのフィールドで頑張っていることが作品から伝わります。嵯峨野高校では、芸術系に進学する生徒は少数ですが、芸術系に関心を持っている在校生に先輩から作品を通じてエールを送ってくれました。






 

 9月26日(金)、2年生を対象に表題の講義が実施しました。講師は京都大学大学院農学研究科の博士後期課程に在籍しておられる丸岡毅さんです。丸岡さんは2015年に本校を卒業された先輩です。

 丸岡さんは修士課程在籍時に、飼っていたガの幼虫に桜の葉を食べさせたところ、フンがとても良い香りをしていることに気づいたそうです。「これは・・・!」と、大胆にもお茶として飲んだところ、とても美味しいことを発見しました。その後丸岡さんは、様々な人と関わりながら「株式会社 虫秘茶」を立ち上げたところ、ミシュラン三つ星レストランにも認められ、NHKの番組にも取り上げられるなど、一躍話題の人となりました。現在はビジネスを拡げながら、耕作放棄地の利活用など地方活性化にも取り組んでおられます。

 丸岡さんが持参された様々な[幼虫]×[葉っぱ]の組み合わせによるフンのサンプルの「香り」を楽しみながら講義を聴きました。いろいろな幼虫を試されたそうですが、ガの幼虫が一番良いそうです。

 丸岡さんからは「Open-mindedであってください」「バカであってください」「好きなものを(意識的に)集めてください」とのエールをいただきました。ご講演後は生徒からの質問が続き、終了後も残って話を伺う生徒もいました。

 

 

 なお、翌日(9月27日)には大阪万博で「地球の未来と生物多様性」をテーマとしたパネルディスカッションに参加されていました。今後のご活躍にますます目が離せません!

 

 9月18日(木)、京都こすもす科専修コースの3年生を対象に、表題のサイエンスレクチャーを実施しました。講師は京都大学名誉教授の柴田一成先生に来ていただきました。柴田先生は京都大学大学院附属花山天文台において太陽、宇宙について幅広く研究に取り組んでこられ、数々の研究成果をあげてこられました。また、天文学の普及活動を積極的に推し進めておられ、近年は花山宇宙文化財団理事長として御活躍されています。

 今回の御講演では、太陽で起きている激しい活動と、その活動が地球におよぼす影響を、貴重な観測映像を用いながらわかりやすく御講義していただきました。また、「宇宙人は存在するか?」という、誰もが抱く命題について、人類とコンタクト可能な文明の数の推定なども交えながら、興味関心を大きくかき立てられる内容でした。

 御講演後の先生のまわりには、新たに生まれた疑問について先生に教えを請うべく、多くの生徒が先生のまわりに集まり、気がつけば昼休みが終わろうとしていたほどでした。

 柴田先生、ありがとうございました。

 

京・平安文化論ラボは「NAKED meets 二条城2025 観月」コラボ企画を行います!

「NAKED meets 二条城2025」は、京都・二条城で開催されるプロジェクションマッピングなどのデジタルアートイベントです。

伝統的な歴史建築と最新のデジタルアートを融合させ、幻想的な空間が生まれることが魅力です。

この度、私たちがこちらの企画に参加させていただくことになりました!

テーマは「観月」ということで、「月」や「秋」をテーマとした和歌の世界を光りアートで表現します。


【会期】2025年10月31日(金)~12月7日(日)38日間

【会場】元離宮二条城


現在は、生徒1人につき和歌を1首選定しています。

そして、光アートのデザインも、私たちの手で創り上げていきます。

光アートが美しいのはもちろんですが、和歌の解説や私たちの「推しポイント」もご紹介するために、解説書を作成しています。

絵巻物のような和歌の世界を五感で感じてみませんか?

秋の二条城へ、ぜひお越しください!



イベントの内容・チケットの購入方法等の詳細は、下記のURLをご覧ください。

https://event.naked.works/nijojo/autumn/ja/


 

こんにちは、京・平安文化論ラボです!

「古典の日推進委員会」公式HPにて、今年度「古典の日絵巻」というコーナーを、京・平安文化論ラボが担当しています。

今年の4月から来年の3月までの1年間、嵯峨野高校が連載させていただくことになりました。

題して「古典の魅力を伝え隊!~高校生が読む古典の世界~」です。

アカデミックラボ 京・平安文化論ラボでは、平安文学や平安文化について探究しています。

平安時代の人々の暮らし、感性、文学の魅力を、高校生の目線からわかりやすくお伝えします。

私たちと一緒に、平安の世界をのぞいてみませんか?



4月号:京・平安文化論について             5月号:光源氏の母桐壺更衣(きりつぼのこうい)


6月号:『古事記』のさまざまな愛            7月号:光源氏の憧れの女性、藤壺(ふじつぼ)


8月号:光源氏の妻、紫の上(むらさきのうえ)      9月号:『枕草子』と長谷寺



絵巻物のように、時を超えて出会う古典の魅力を、ぜひご一緒に!



掲載場所:古典の日推進委員会HP

https://hellokcb.or.jp/kotennohi/home/picture/

更新:毎月1日(予定)

 

 シンギュラリティバトルクエスト2025万博大会の決勝戦が8月1日に開催され、嵯峨野高校コンピュータ部の2年生からなるチームが、AIクエストで1位、サイバークエストで3位を獲得しました。

 シンギュラリティバトルクエストとは、高校生がAI/ICTのスキルを競う大会で、2025年は大阪・関西万博の開催に合わせて、2025万博大会が開催されました。

 AIクエストの課題は、Codenamesというカードゲームを戦うAIエージェントを作成することでした。AIエージェントとは、人間のように自律的に判断・行動する人工知能プログラムのことす。近年では、生成AIを構成要素として利用することで、より高度なタスクの遂行が可能になっています。 

決勝大会では各チームが作成したAIエージェントがトーナメント方式で戦い、嵯峨野高校のAIエージェントは接戦を制して見事1位を獲得しました。

 サイバークエストは、情報セキュリティに関するクイズ形式の問題を、セキュリティの知識やソフトを駆使して、隠された言葉(Flag)を見つけるCTF形式の競技です。嵯峨野高校のチームは7時間にわたる戦いの結果3位を獲得しました。

 応援ありがとうございました!

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AIクエスト優勝おめでとう

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AIクエスト決勝戦(BLUE teamが嵯峨野)

 

 7月29日(火)生徒23名が京都大学吉田キャンパスを訪問し、化学を軸としたフィールドワークを行いました。

 松原誠二郎先生(京都大学 国際高等教育院吉田カレッジ 特定教授)の御講義では、自分のベースとなる学問領域を極めることの大切さや、AIが発達しても人間にしか出来ないことがあり、そこを切り開いていくことが重要であることを御講義いただきました。

 竹邊日和先生(京都大学 学術情報メディアセンター 助教)からは、失敗した実験データをAIに記憶させ、それを活用して研究をアシストするシステムの構築について御講義いただきました。論文で発表されるのは主に成功した実験ですが、うまくいかなかった例も重要であるというお話は、なるほどと納得させられました。

 藤田健一先生(京都大学大学院 人間・環境学研究科 教授)の研究室では、環境調和型物質変換反応の開発に取り組んでおられ、研究室の見学をさせていただきました。「科学のこれからを担うのは君たちだ」と励ましのお言葉もいただきました。

 充実した半日を過ごさせていただき、生徒もさらにがんばってくれるでしょう。ありがとうございました。

 
 
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