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前編ではオオカナダモという「水草」に注目しましたが、この世のほとんどの植物は陸上に生育しています。
ではオオカナダモは何のために水中にいるのでしょうか?反対に多くの植物は何のために陸上にいるのでしょうか?水中での暮らしと陸上での暮らし、それぞれどんなメリット・デメリットがあるか、植物の欲しがるものや嫌がるものに注目して考えてみてください。
ところで陸上に生育する植物-例えばタンポポ-をオオカナダモのように無理やり水中に沈めて育てることは可能でしょうか?オオカナダモをタンポポのように土の上で育てることは可能でしょうか?・・・・・・試したことがないので正確なことは分かりませんが、なんとなく無理な気がしますよね。
ではどうしてタンポポは水中、オオカナダモは陸上で生育できないのでしょうか?・・・・・・と言うよりは、どうしてタンポポは陸上、オオカナダモは水中で生育できるのでしょうか?それぞれ陸上や水中で生きていくためにどのような工夫を備えているのか考えてみましょう。
生き物や組織の名前を覚えるだけが生物の勉強ではありません。みなさんが普段目にしている生き物についても、その背景に潜んでいる理由や工夫について考えてみてください。キーワードは「What for?-なんのために?」「How?-どうやって?」です。