部活動

 9月26日(木)に京都大学で開催された令和6年度日本水産学会秋季大会に6名が参加をし、日頃から取り組んでいる大手川の環境保全活動についてポスター発表をしました。

  2004年の台風23号により、大手川で大規模な改修工事が行われ、その結果川の環境が変わってしまい、水害の危機への当事者意識が遠のいてしまいました。そこで、川の環境に多様性を取り戻すために土木事務所と協力し大手川の親水公園にビオトープを構成したり、大手川にもう一度親しみを持ってもらうために地域の子供達対象でイベントを開催したりなどの取組をしてきました。

  学会には各地から多くの高校が参加していて、どれも興味深く今後に活かせる内容でした。発表後、多くの講評を頂きました。「活動の結果をより明確に書くべきである」、「生物調査の結果を比較する際に、以前と今で調査の方法や環境に違いがあると結果を出すのが難しい」という御指摘は、今後自分たちが目を向けるべきことがさらに明確になり、視野が広がりました。

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 6月16日(日)に1年生4人と2年生1人で上世屋へ行きました。
 宮津エコツアーの安田潤様にお話を伺い、上世屋に生息している植物の種類や生態を教えていただきました。他にも、以前安田様や先輩たちによって作られた池を見に行きました。そこはカエルの産卵地となることを目的に作られており、モリアオガエルの卵を見つけました。
 また、小川の水が流れるパイプに詰まった泥を抜きました。その途中でアメリカザリガニやカゲロウの幼虫、ニホンアカガエルを見つけました。
 さらに、高さ2メートルほどの木を掘り起こし、畑のそばまで運んで植えました。安田様の指示のもと剪定を行い、剪定した枝で新たに挿し木をしました。
 今回のフィールドワークでは子どもたちをはじめ、幅広い年代の方々と協力して作業を行いました。普段は聞けない地域の話を知ることができたり、水木にブランコを設置し子どもたちと触れ合ったりしました。今後も、地域の自然を地域の人々と共に作り上げていきたいです。

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4月29日(月)に、宮津市を流れる大手川で、生物調査や環境づくり・通路の整備・ワンドの砂出しを行いました。

ワンドとは、魚類などの水生生物に安定した住みどころを与える川とつながった池のことです。

新しく入部した1年生と2年生に加えて、地域の方々とも協力して作業を行い、その中で大手川の環境について詳しく知ることができました。

作業後、記者の安倍拓輝様とともに、土木事務所に勤めておられた安田肇様から話を聞き、大手川で活動されてきたことやフィールド探究部との関わりについて知ることができました。

高校生だけでは、なかなか得ることができない貴重な体験であったと思います。

今後もこのような活動を通して地域のために尽力したいです。

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4月28日(日)、丹後海と星の見える丘公園で、アースデイに参加しました。

アースデイとは地球の環境保護への支援を示すため世界各地で行われているイベントです。

フィールド探究部は苔テラリウム、川遊びを開催(企画)しました。

当日は、ブースの位置に問題がありましたが、全員で力を合わせたくさんの方々に御参加いただきました。

子供たちが魚や苔などの生物に触れ、笑顔で楽しむ姿を見て大きな達成感を得ました。

私たちは、今回のアースデイを通じて、地球について考えるだけでなく、「運営者」という立場で様々な年齢層の人たちに対してどうすれば楽しんでもらえるかという、これまでと違う視点を得ることができました。

今後は自分たちの視点だけでなく、相手・自然の視点に立って物事を考えるとともに、自分たちも自然の中で「楽しもう」、そんな3年間を過ごそう、と心に誓った1日でした。

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 令和5年度大気・水・土壌環境保全活動功労者表彰は大気・水・土壌環境の保全に関し顕著な功績のあった団体や個人に対し、その功績を讃えるために環境省水・大気環境局長から授与されます。今年度は全国で14の個人とグループでした。フィールド探究部では、学校付近にある宮津市の大手川の環境保全活動を行ってきました。また、川の生物相の経年変化や流域住民の意識調査をもとに2004年の大手川改修によって生じた影響を調べ、多様な生物が生息でき、地域から親しまれる川に戻すために生物調査などを行ってきました。この活動を評価していただき受賞することになりました。地域の方々が日頃から私たちの活動に御理解、御協力をいただいたおかげでもあります。誠にありがとうございました。


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 12月9日(土)に東京都で行われた第12回イオンエコワングランプリ普及・啓発部門において、イオンワンパーセントクラブ賞(全国3位相当)を受賞しました。イオンエコワングランプリとは、日本全国の高校生が日頃取り組んでいる「エコ活動」についてプレゼンテーションするコンテストです。フィールド探究部が「大手川で育ち、大手川を育て、大手川を未来へ繋げる」というテーマで日頃から取り組んできた活動を3名(HR12 新井滉太朗・HR13 井笹大己・HR13 小西泰志)が発表しました。そのことが評価され、大変栄誉のある賞をいただくことができました。地域の方々には日頃から、私たちの活動に快く協力していただき大変感謝しています。この経験を励みにさらに活動を深めていきます。

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 826日(土)、フィールド探究部1年生5人は上世屋へ集合し、野菜の収穫とキノコ調査、巨樹の調査を行いました。

1.野菜の収穫

 まず、私たちはいつもお世話になっている、矢野さんの農園にお邪魔しました。そこで育ていたカボチャやナス、ピーマンなどの夏野菜を収穫しました。特にカボチャはよく採れ、50個ほど採ることができました。

2.キノコ調査

 次に、私たちは京都府でキノコの研究を行っている藤田さんの話を聞いた後、農園の近くの山へキノコ調査に向かいました。いつもお世話になっている安田さんにも同行していただきました。山の上にある小屋を目指しながら様々なキノコを発見、採集しました。手のひらと同じくらいの大きさの赤色のキノコや茶色の小さなキノコなどを採ることができました。

 今後秋になって行くにつれ様々なキノコが採れるそうなのでとても楽しみです。

3.巨樹の調査

 午後から私たちは内山のブナ林へ向かいました。6月の調査では大宮町側から山へ入りましたが、今回は上世屋側から入りました。険しい山道を通り抜け山頂にたどり着いた後、巨樹の調査へ向かいました。調査の中で幹回り3mを越えるブナやホオノキ、クリの木などを発見することができました。

〈全体を通して〉

 今回の調査を通して、キノコという一つの大きなテーマについて考えることができました。今後キノコ調査が本格的になっていくので、今回学んだことを活かしてとりくんでいきたいです。

1年生男子

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 9月10日(日)、我々フィールド探究部は、午前中は由良海岸にて『スポGOMI in 由良川』に参加し、午後からは上世屋にて、キノコの調査を行いました。

 はじめに午前の取組について、今回参加した『スポGOMI in 由良川』とは、決められた範囲の中でゴミを集め、ポイントを競うスポーツです。今回我々は3チームで出場し、他にも20チーム以上参加していました。今回参加し、狭い範囲の中で45分ほど集めただけで200キロ近くも集まり驚きました。また、ゴミの種類も様々で、ペットボトルや瓶だけでなく、水筒やブイ、未使用のスプレー缶など様々なものがあり集めていて楽しかったです。結果としては、1位は取れませんでしたが、特別賞をいただくことができました。また参加したいとみんな意気込んでいます。

 午後の上世屋キノコ採取では、京都府の森林技術センターから来ていただいた職員の方に助言をいただきながら散策しました。採取したキノコの中には鮮やかな黄色のキノコや、とても大きなキノコ、食べると死んでしまうキノコなどとても面白いキノコを見つけることができました。今回の採取では、前回のときよりも多く採ることができ、また全く違う種類のキノコも採取することができました。秋になるとまた違う種類のキノコが採れるらしいので楽しみです。

 今回は宮津の端から端、海から山まで自然を感じました。これから守るもの、受け継いでいくものを再認識できました。これからもこの丹後を知って、良くしていきたいです。

1年生男子

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 7月23日(日)、フィールド探究部1年生は犀川に集合しました。
 今回のフィールドワークでは犀川の調査と畑に植えた作物の収穫、世屋川につながる源流の調査をしました。

1.    犀川の調査
 地域の子どもたちと犀川の調査を開始しました。そこでは様々な生物の大きさを比べたり、工夫して生物を捕まえたりしました。調査を終えた私たちは上世屋に向かいました。

2.    丸ズッキーニの収穫
 以前畑に植えた丸ズッキーニの収穫をしました。1年生は畑に植えてから初めての収穫であり、皆気合が入っていました。収穫した丸ズッキーニはとても大きく、部員の頭と同じ大きさの物もありました。

3.    源流の調査
 上世屋におられる安田さんから、世屋川につながる源流があるかもしれないという情報を聞き、源流の調査を開始しました。調査の道は険しく、足を怪我する人や沼に足を突っ込む人、マムシに出会う人がいました。その道を乗り越えた先には、岩壁から染み出す素晴らしい水がありました。そして安全に水を確保できるようにし、一人ずつ水を飲みました。調査後に飲む水はとても冷たく、水が喉を通るとともに、今までの疲れが吹っ飛びました。

<感想>
 今回、初めて自分たちが植えた作物を収穫しました。作物はどれもよく育っており、来年はもっと新しい作物を育てたいと思いました。犀川の調査では、短時間でしたが子どもたちと楽しくふれあうことができました。今後も子どもたちに自然について触れてもらう機会を作りたいです。源流調査では、トラブルこそあったものの、無事最高級の水を飲むことができたので良かったです。

1年生男子

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 9月18日(月・祝)、宮津市にある京都府立丹後海と星の見える丘公園(以下うみほし公園)にて「丹ガキになろう!デイキャンプ」が開催され、私たちはボランティアとして参加しました。

 このイベントは小学生を対象に火を起こしたり料理をしたり川で遊んだりするものです。今回は小学1~5年生の20名が参加しました。

 最初に火おこしのための落ち葉を拾いにいきました。はじめは緊張して静かだった小学生たちでしたが、「この木の葉っぱ燃えやすそうだよ」と、次第に打ち解け、会話をしながら落ち葉を拾っていました。

 落ち葉が拾えたら次は火おこしです。いくつかのチームに別れて火おこしを行いました。どうすれば火が燃えるかを考えながら、かまどの中に拾ってきた落ち葉や木の枝を入れていきました。初めてのマッチに苦戦しながらも無事、着火。火が薪に燃え移ってもなお、さらによく燃えるようにせっせと落ち葉を投入し続ける小学生達の姿が印象的できた。

 お次は昼食のカレー作りです。米は自分たちで研いだものを飯ごうに入れ、先ほどみんなで起こした火にくべ、じっくりと炊きました。炊き上がった米を皿に盛り付け、高校生が真心込めて作ったカレーをかけていただきました。お米は粒の一つ一つが際立っており、付け合わせのサラダとの食べ合わせも最高でした。

 午後からは公園近くを流れる川に行き、川遊びや魚取りをしました。水中で体を浮かばせながら素早く移動したり、夢中で魚を取ったりと楽しいひと時を過ごしました。公園職員の方が前日に設置しておいた仕掛けを引き揚げるとモクズガニがたくさん入っており、小学生たちはその大きさに驚いていました。

 今回の活動では、小学生の参加者とたくさん触れ合うことができました。夢中になって自然と戯れる子どもたちの姿を見て、私たちは忘れかけていた大切な何かをもらったような気がします。これからも地域の子どもたちと交流しながら、丹後の自然の豊かさや魅力を伝えていければと思います。

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