法学ラボ
平成23年度の取組
私たちの社会生活は、いろいろな法律によって支えられており、大学で法律を学ぶことが将来の職業につながるケースも多く見られます。また、日常生活をめぐって起こるさまざまな問題も、社会のルールである法に従い、法的なものの考え方に沿って解決されなければなりません。
今年は20人の生徒が参加している法学ラボでは、京都大学法学部や京都弁護士会などの御協力をいただきながら、法律のしくみはどうなっているのか、法的なものの考え方とはどのようなものかについて、私法分野(民法など)を中心に、体験的にわかりやすく学んでいます。
1学期には、「ルールづくり」のワークショップや、大村敦志(東京大学法学部教授)『父と娘の法入門』(岩波ジュニア新書)の輪読に取り組みました。
2学期に入って、まず、ラボの取組全体を監修していただいている京都大学法学部の笠井正俊教授に御来校いただき、「民事裁判の基礎」と題して、民事訴訟の基本構造と原則、訴訟手続のあらましに関する御講義をいただきました。
そして、10・11月は、模擬裁判に取り組みました。
笠井先生が考えてくださった (1) 英会話教材の勧誘販売をめぐる事件 (2) 自転車と歩行者の衝突事件 のそれぞれについて、5人1組で4つに分かれて原告・被告を分担し、 民法や道路交通法などの条文をもとに主張を組み立てて、弁論を戦わせます。
この間、京都弁護士会に所属する4人の若手弁護士の方々が、6回にわたって来校され、法律の規定の意味を講義してくださり、どういった争点があるか、どのように主張すべきかなどについて、法的なものの考え方を深めてゆくことができるように、丁寧に御指導くださいました。
最後に、生徒たち自身が裁判官になって判決を出しました。生徒は、「法律を詳しく学ぶのは初めてだったが、判例を調べたり、事件から情報を抜き出して法律の条文に当てはめてゆくのは、けっこう楽しかった。難しいことも多かったが、弁護士の先生方のアドバイスで、判決を出すところまで来ることができました。」と感想を述べていました。
