10月20日(月)に家庭科3年文科科学コース選択科目「保育基礎」の授業において、五感で学ぶ料理教室・ククラボから、五十川喜子先生と松尾美知枝先生をお招きして、調理実習を実施しました。この後、2講座もお世話になります。
新米ごはん、具だくさんのみそ汁、つくね、みず菜のごま和えの一汁二菜のメニューを作りました。京都産の新米を炊き、地産地消の食材として京野菜のみず菜を使い、すり鉢とすりこぎを使ってごまをあたり、音や香りを感じながらの実習となりました。日本の食文化である和食の良さを感じるとともに、子どもと一緒に調理をする際の調理器具の扱い方の注意点や、絵本を通して食の大切さを伝える食育についても学びました。
御指導いただいた五十川先生、松尾先生、誠にありがとうございました。
2年人文科学・文科科学コースが学ぶ「総合的な探究の時間」では、学習内容も後半に入りました。対象とする時代が過去から現代に移り、「現代の嵯峨嵐山地域について学ぶ」と題し、生徒たちは観光・景観、環境問題、祭り・イベント、商店街、伝統工芸、伝統芸能などの6つのテーマに取り組みます。
本日は嵐山商店街会 会長 石川恵介さんにお越しいただき、「嵐山の観光課題への取り組み」についてご講演いただきました。嵐山には現在年間約800万人の観光客が訪れるそうです。その中でこれまで嵐山保勝会が取り組んできた嵐山の魅力を維持するための方策、そしてインバウンド客が回復した現状の課題や対策、今後の計画などをお話いただきました。内容はゴミ箱の設置を巡る問題から観光客を分散化させること、1980年代にあった松並木を復活させることなど多岐にわたり、また将来のことも視野に入れて街作りをしなければならないなど、人気商店街が中心となり考えるべき問題の多さに気づかされました。
お世話になっている地域に、高校生がどんなことを還元できるのかを考えながら探究学習のテーマに取り組みたいと思います。
10月10日(金)、中間テスト終了後に本校体育館にて、第1学年を対象とした俳句創作活動の講演会を開催しました。講師には俳句作家の木村和也先生をお招きし、「俳句は楽しい」をテーマにご指導いただきました。
まず、「秋の果物」という題材で各自が俳句を詠み、その後、班ごとに優秀な一句を選出。代表作による「句相撲」を行い、勝ち残った1句に拍手が送られました。
木村先生からは、優勝した俳句への丁寧な講評とともに、先生が選んだ他の秀句も紹介していただき、参加した生徒たちは俳句の奥深さと楽しさを実感しました。
次回は大覚寺への校外学習で感じたことを題材に俳句を詠みます。どんな作品が生まれるのか、今から楽しみです。
10月1日(水)
「総合的な探究の時間」において、2年生を対象に京都先端科学大学国際学術研究院の山本淳子先生をお招きし、「源氏物語はどこがおもしろいのか」と題したご講演をいただきました。
恋多き男性として描かれる光源氏が、なぜ恋を繰り返すのかといった物語の本質的な部分や、栄光の陰に人間の持つ罪や寂しさを味わい尽くした光源氏の人生、関わった女性たちの幸せや悲しみといったことなど、様々な視点から源氏物語という作品の味わい深い魅力を十分に伝えていただきました。
物語の中で、光源氏が晩年を過ごしたのがこの嵯峨の地であるということも話され、実はゆかりが深いということも生徒たちの興味を引き付けていました。
生徒たちは「恋とは」「愛とは」といった難しいテーマについて考えさせられる講演となりました。山本先生ありがとうございました。