8月7日(水)~8日(木)の2日間にわたり、神戸国際展示場において「令和元年度スーパーサイエンスハイスクール生徒研究発表会」が開かれました。1日目は全国SSH指定校等全218校によるポスター発表会が行われ、桃山高校は自然科学科3年生の佐野玉緒、中川栞、中野恵大による「根粒菌による窒素固定のはたらきを理解するための実験」についての研究発表を行いました。本研究は自然科学科2年生で取り組んだ課題研究の成果です。生徒はとても熱心に発表し、発表ブースに来られた多くの方に興味深く発表を聞いていただきました。質疑応答もとても楽しそうに受け答えしていました。その結果、生物(植物・農学系)部門で最優秀であったとして、2日目に口頭発表を行う代表6校に選出されました。2日目はとても大きな会場で代表6校が約2000人の日本と海外の生徒、関係者に向けて口頭発表を行いました。桃山高校の発表はとても素晴らしく、見事「審査委員長賞」を受賞しました。この賞は、本大会の銅メダルに相当するものであり、出場全校から代表校が選出される現行の制度となって以来、京都府初の受賞となります。
生徒3人の地道な研究活動はもとより、多くの支援や助言、温かい応援を下さった皆様のおかげでこの度の受賞となりました。ありがとうございました!
2月2日(土)に自然科学科1年生のGSベーシック発表会を本校視聴覚室で実施しました。GSベーシックはGS課題研究(2年生で実施)の基礎を学ぶ探究型授業です。生徒たちはこの1年間、理科・数学・情報・英語の基礎を学び、科学的な内容のプレゼンテーションを作成して英語で発表する取組を行いました。10月から生徒は班ごとに下記の実験テーマから1つ選び、短期間の課題研究を行いました。その後、パワーポイントを用いたプレゼンテーションを作成し、発表内容をすべて英訳しました。また、英会話学校からネイティブの先生方に来ていただき、発音やプレゼンテーション方法を指導していただきました。今回の発表会では自然科学科の全員が英語で発表し、質疑応答するなど、生徒たちにとって大変貴重な経験となりました。発表内容も班ごとに様々な工夫が加わっており、とても発想豊かでした。GSベーシックで学んだ内容を活かして、2年生のGS課題研究が素晴らしい内容になることを期待しています。
1 Paper Drop ペーパードロップ
被災地等で救援物資を「安全」に「正確」に投下することをモチーフに、A3用紙をどのようにすればゆっくりと正確に落下させることができるかをペーパーシミュレーションで調べた。
2 Solutions 溶液
融点や沸点など、水溶液と純水の科学的な性質の違いを調べた。
3 Molisch's Death-Ring モーリッシュの死環
樹木の葉に線香の火を押し当てるとできる茶色く変色した環状の模様(モーリッシュの死環)を調べた。
4 Crater 月のクレーター
泥のボールを砂の入ったバットに高いところから落としてどのような跡が出来るかを調べた。
5 Fermi estimate フェルミ推定
フェルミ推定とは実際に調査するのが難しいようなとらえどころのない量を、いくつかの手掛かりを元に推論し、短時間で概算することを言う。例えば、地球上のアリの数や、新幹線に今乗っている乗客数などを推定した。
1月26日(土)に自然科学科2年生のGS課題研究発表会を京都府総合教育センター講堂棟で実施しました。
GS課題研究は桃山高校のスーパーサイエンスハイスクール事業において中核となる探究型授業です。生徒は自分達で研究テーマを設定し、1年かけて探究活動を行いました。
今年度の発表会は例年よりも遅い1月に実施したことで、研究をまとめる時間が例年よりも確保でき、より質の高い発表が増えたと思います。当日はKBS京都の取材があり、発表会の様子をニュースで放映していただきました。
今回の発表会では、本校の19班と、招待発表の高知県立高知小津高校の計20班がパワーポイントによる口頭発表をおこないました。いずれの発表も生徒達の一生懸命さが伝わる素晴らしい発表でした。大学の先生方や聴衆の生徒からも多くの質問があり、活発な質疑応答も行われました。また、発表会には自然科学科の1年生も参加し、先輩達の発表を目の当たりにすることで来年度のGS課題研究に向けた気持ちを高めていました。
次回のGS課題研究の授業では奨励賞の表彰と発表のふりかえりを実施します。その後、生徒達は課題研究の内容を研究論文にまとめ、3年生では英語でポスター発表を実施する予定です。
今年度の発表タイトルは下記の通りです。
1 河川の汚染度 どうかせんと
2 硝酸の濃度と鉄板の反応
3 chompにおけるGrundy数に関する必勝法の研究
4 振動発電
5 アリジゴクの味覚について
6 方べきの定理の拡張に関する研究
7 "Catch the Radon~ 断層での放射線の原因を突き止めよ~"
8 ムンカー錯視
9 "熱音響を利用したゼロエミッションの演奏装置の開発"
10 運および幸福感の定量的な測定について
11 バイオ炭の作成とその浄化力を探る
12 "水和物と無水物における溶解熱の違いに関する研究"
13 ダンゴムシの交替性転向反応について
14 "根粒菌による窒素固定がクローバーへ与える影響"
15 イモリを用いた天気予報
16 線状降水帯
17 髪の毛とニキビ
18 雲の天気予報~暴れ巻雲とは?~
19 "光の屈折を探る~レーザーポインターを使って~"
20 甘味について【招待発表】
京都府立桃山高等学校「SSH課題研究発表会(2期目4年次)」について(御案内)
本校は平成22年度から文部科学省より「スーパーサイエンスハイスクール」の指定を受け、研究開発事業に取り組んでいます。
つきましては、これまでの研究の成果として「SSH課題研究発表会(2期目4年次)」を下記のとおり開催いたします。多数の皆様方に御参加いただき御指導、御助言を賜りたく、御案内申し上げます。
1 日 時 平成31年1月26日(土) 受付 8:30~ 開会 8:50~
2 会 場 京都府総合教育センター 講堂棟(桃山高校西隣)
〒612‐0064 京都市伏見区桃山毛利長門西町
近鉄・京阪「丹波橋駅」下車徒歩6分、またはJR「桃山駅」下車徒歩10分
3 対 象 自然科学科
4 プログラム
8:30 ~ 8:50 受付
8:50 ~ 9:05 開会行事(挨拶・来賓紹介)
9:05 ~ 10:15 課題研究口頭発表(7チーム)
10:15~ 10:25 休憩(10分)
10:25~ 11:35 課題研究口頭発表(7チーム)
11:35~ 11:45 休憩(10分)
11:45~ 12:35 課題研究口頭発表(5チーム)
12:35~ 12:45 招待発表 高知県立高知小津高等学校
12:45~ 12:55 講評・閉会挨拶
5 参加申込みについて
(1) 「FAX用 参加申込書.xls」に必要事項をご記入の上、平成31年1月16日(水)までに本校宛FAXまたはE-mailにて
お送りください。
(2) 参加料は無料です。
6 問合せ先
京都府立桃山高等学校 〒612-0063 京都市伏見区桃山毛利長門東町八番地
TEL 075-601-8387 FAX 075-601-8388
E-mail [email protected]
7 その他
会場には駐車場がありませんので、公共交通機関を御利用ください。
8月8日(水)~9日(木)の2日間にわたり、平成30年度スーパーサイエンスハイスクール生徒研究発表会が神戸国際展示場で開催されました。本発表会は日本全国のSSH指定校から代表生徒や教員など約4000名が集結し、学校で取り組んでいる生徒研究の成果を発表するSSH最大のイベントです。開会式では、有名な数学者の秋山仁先生による基調講演も行われました。
1日目は全参加校によるポスター発表会が行われました。桃山高校は自然科学科3年生代表生徒による「アリスタルコスに挑む」を発表しました。アリスタルコスは古代ギリシャの天文学者であり、宇宙の中心は地球ではなく太陽であるという太陽中心説を最初に唱えた人物です。アリスタルコスはこの太陽中心説に基づいて「太陽と月の大きさ」と「太陽までの距離」を初めて算出しました。桃山高校の研究は、アリスタルコスと同じ手法を用いて「太陽までの距離」をより正確に測定しようという内容です。研究では太陽と月の角度を測る測定器を手作りし、今回の発表でも実際に演示しながら説明しました。とても高校生らしい発表であり、発表ブースに来られた多くの方に興味深く発表を聞いていただきました。質疑応答もとても楽しそうに受け答えしていました。
2日目は1日目のポスター発表から選出された代表6校による口頭発表がおこなわれました。代表発表はいずれも高校生らしい創意工夫と努力が満ち溢れる素晴らしい内容でした。閉会式では代表発表だけでなくポスター発表の表彰もありました。残念ながら桃山高校は受賞することはできませんでしたが、他校の発表から生徒も教員も大きな刺激を受け、とても充実した発表会でした。参加した生徒の満足そうな表情が忘れられません。
2月3日(土)に自然科学科1年生のGSベーシック発表会を本校視聴覚室で実施しました。GSベーシックはGS課題研究(2年生で実施)の基礎を学ぶ探究型授業です。生徒たちはこの1年間、理科・数学・情報・英語の基礎を学び、科学的な内容のプレゼンテーションを作成して英語で発表する取組を行いました。10月から生徒は班ごとに下記の実験テーマから1つ選び、短期間の課題研究を行いました。その後、パワーポイントを用いたプレゼンテーションを作成し、発表内容をすべて英訳しました。また、英会話学校からネイティブの先生方に来ていただき、発音やプレゼンテーション方法を指導していただきました。今回の発表会では自然科学科の全員が英語で発表し、質疑応答するなど、生徒たちにとって大変貴重な経験となりました。発表内容も班ごとに様々な工夫が加わっており、とても発想豊かでした。GSベーシックで学んだ内容を活かして、2年生のGS課題研究が素晴らしい内容になることを期待しています。
1 Paper Drop ペーパードロップ
ペーパードロップは、A4用紙を2mの高さから落下させ、どのようにすればゆっくりと正確に落下するかを調べた。
2 Solutions 溶液
水溶液と純水の科学的な性質の違いを調べた。
3 Molisch's Death-Ring モーリッシュの死環
モーリッシュの死環は、樹木の葉に線香の火を押し当てるとできる茶色く変色した環状の模様を調べた。
5 Crater 月のクレーター
クレーターは、泥のボールを砂の入ったバットに高いところから落としてどのような跡が出来るかを調べた。
6 Fermi estimate フェルミ推定
フェルミ推定とは実際に調査するのが難しいようなとらえどころのない量を、いくつかの手掛かりを元に推論し、短時間で概算することを言う。例えば、オーストラリアの羊の数や、日本の公衆電話の数を推定した。
12月24日(日)に自然科学科2年生のGS課題研究発表会を京都府総合教育センター講堂棟で実施しました。GS課題研究は桃山高校のスーパーサイエンスハイスクール事業において中核となる探究型授業です。生徒は自分達で研究テーマを設定し、1年かけて探究活動を行いました。今回の発表会では、本校の19班と、招待の高知県立高知小津高校の計20班がパワーポイントによる口頭発表をおこないました。大学の先生方や聴衆の生徒からも多くの質問があり、活発な質疑応答を行いました。また、発表会には自然科学科の1年生も全員参加し、来年度のGS課題研究の雰囲気を感じていました。全班が発表した後、審査を行い、奨励賞5班が表彰されました。今年度の発表タイトルは下記の通りです。
1 ペットボトルロケット
2 よく飛ぶ紙飛行機を作る~実験とシミュレーションを用いて~
3 液状化現象
4 偏光透過光はなぜ色づくのか
5 宇宙エレベーターロボットの開発
6 CIRCLE RAINBOW
7 低融点の合金
8 カビを防ぐ食べ物
9 効率の良い栄養摂取
10 酸化チタン光触媒の浄化能力の向上に関する研究
11 風邪をひいた時、果物を食べてはいけない!?
12 ヤクルトにおける有機酸と乳酸菌の関係性について
13 完全有機培養土をつくる
14 クマムシの乾眠と蘇生に関する実験
15 白黒だけで色が見える?!~ベンハムのこまの謎~
16 生物毒を保有する生物の進化と環境
17 アリスタルコスに挑む
18 蜃気楼」完全制覇!
19 発見! 京都の乱気流