桃山高校では火・水・金曜日に清掃を行っています。不思議なことに火曜日に清掃した場所も、水曜日にまた掃いてみると意外とホコリが出てくるものです。ではこのホコリは一体どこからやってきたのでしょうか?そもそもホコリとは一体何なのでしょうか?なぜ決まって灰色なのでしょうか?なぜ決まってあの見た目になるのでしょうか?
実際にホコリを観察してみましょう。今回は化学実験室の箒から採取した画像①のホコリを観察することにします。実体顕微鏡を用いて拡大してみると、ホコリは主に複数の繊維や髪の毛が絡まってできていることが分かりました(画像②~⑤)。驚くべきことに、繊維のほとんどは白色や黒色であり、私たちがホコリと聞いて思い浮かべるような濃い灰色の繊維はまったく見つかりませんでした。灰色の繊維は含まれないのに灰色に見える......不思議ですね。キーワードは「並置混色」。画像⑥や画像⑦がヒントになりそうです。
さて、ホコリの正体が繊維だということが分かりましたが、そもそもこの繊維はどこからやってきたのでしょうか?服やカーテンに使われている繊維が少しずつ切れているのでしょうか?ひょっとしたら100年前のホコリは、今とは全く違う色や形をしていたのかもしれませんね。皆さんも掃除の時間にホコリに注目してみてはいかがでしょうか。
参考文献
・シーシーエス株式会社「第18回 混色(その 3 )」光と色の話 第一部<https://www.ccs-inc.co.jp/guide/column/light_color/vol18.html>(閲覧日: 2021年5月6日)