先ほど1学期期末考査が終了しました。生徒のみなさん、おつかれさまでした。
1学期終業式は7/20(火)です。残りの2週間も有意義に過ごしてくださいね。
6月9日(水)、LHRの時間に1年生に向けた系・科目登録説明会を実施しました。桃山高校では、普通科の生徒が2年次より「文系」「理系」の2つの系に分かれます。また普通科理系および自然科学科の生徒は2年次より「物理基礎・物理(GS物理)」「生物基礎・生物(GS生物)」のどちらかの科目を選択して学習します。
系・科目の選択は、大学への進学や将来の職業選択に関わる重要な選択です。桃山高校ではそれぞれの系・科目の特性などについてしっかり説明を行った上で、生徒の主体的な選択を応援しています。
4月28日(水)LHRの時間に、クラス対抗クイズ大会を実施しました。
クラス全員で考えた問題の中から各クラス3問を厳選し、ホームルーム運営委員が読み上げる映像を流しました。班ごとに解答を行い、全部の班の総得点をクラスの得点として競います。担任団からの出題9問を合わせた全36問。さまざまなジャンルの問題で盛り上がるとともに、桃山高校に関する問題も出題され、仲間との交流を楽しみながら、桃山高校のことを知っていく、充実した時間を過ごすことができました。
遠足が延期となったことから、今回のクイズ大会を企画することとなりました。今回の取り組みで培ったクラスの団結力を次の球技大会へとつなげていくことでしょう。
校長式辞
一雨ごとに木々の新芽が膨らみ、誰もが春を待ちわびる季節となりました。今日のこの佳き日に、京都府立桃山高等学校 第七十三回卒業証書授与式を、多くの関係者の皆さま方の御協力・御支援のもと、晴れやかに挙行できますことを、心より感謝申し上げます。今回は、感染症安全対策の一環で、関係者の皆さま方に卒業生の前途を直接お祝いしていただく機会を設けることができませんでしたが、卒業生はそれぞれに、お世話になった皆さまへの感謝の思いを胸に、今日の晴れ舞台に臨んでくれていることと思っています。
只今、346名の生徒の皆さんに、卒業証書を授与いたしました。
卒業生の皆さん、御卒業おめでとうございます。
皆さんは今日から社会人としての第一歩を踏み出すことになります。誰かから自分の生き方を強制されることがない代わりに、誰かが親切に生き方を導いてくれることももうありません。自分の未来は自分で切り開く覚悟をもって、社会人としての第一歩を歩き始めてください。
振り返ってみると、今年は高校最後の大切な一年をコロナで振り回されてしまったと感じている人が多いかもしれません。年度初めの4月、突然の臨時休校に入ることになったみなさんを鼓舞する気持ちも込めて「自ら学ぶ姿勢を持つ者になれ」との応援メッセージを贈りました。しかし実際は、受験学年となったみなさんに、いきなりの学校休業は気持ちのうえで相当に負担を感じているに違いないと心配していました。ところが、この学校休業を最もたくましく、明るく、前向きに乗り越えてくれたのは3年生の皆さんでした。ぐずぐず言っていても何も始まらない。自分のできることをやるんだ、一人一人のやれることをやっていこうという前向きな気持ちが、結局は下級生をリードするばかりでなく、我々教職員をも勇気づけてくれて、3年生のおかげで学校全体が明るい雰囲気に保てたと、今更ながら当時を振り返ってその思いを強くします。学校再開後、勉強はもちろんのこと、文化祭や体育祭にも全力で精力的に取り組んで、学校全体をさらに活気づけてくれましたし、進路実現に向けた各人の取組も、お互いを励ましあいながら着実に前進を続けてくれました。感染症に振り回される異例の事態が、3年生をより強くたくましくリーダーに育ててくれたように思えてなりません。これからの未来社会は予測不能の社会がやってくると言われていますが、皆さんが身に付けた主体的なたくましさで、さらなるリーダーシップを発揮して、次世代の担い手として存分に活躍してくれることを期待しています。
最後にもう一つ卒業生の皆さんに伝えたいのは、苦しい時も楽しい時も、ともにみなさんを支え励ましてくれたサポーターへの感謝です。「感謝は過去を意味あるものとし、今日に平和をもたらし、明日への展望をもたらす。」というアメリカの作家の言葉があるそうですが、自らの努力によって本当の困難を乗り越えた人は必ず感謝の言葉を口にするのだそうです。自分が一生懸命取り組んできたことは、実は多くの人の支えによって成り立っていて、決して自分一人では成し得なかったなぁと素直に感じることができた瞬間、人は自己の体験を内面に深化させ、経験に変えることができるからだと思います。オリンピック選手のインタビューで共通して感謝の想いが語られるのは、一生懸命取り組んできた証なのだと思います。「ありがとう」は言った人も言われた人もすべての人が幸せになれる魔法の言葉です。今日の卒業の日が、「ありがとう」のあふれかえる1日になってほしいと願っています。
それでは、卒業生の新しい旅立ちを暖かく見まもりつつ、卒業生の皆さんの今後ますますの御活躍と御多幸を心からお祈りいたしまして、式辞とさせていただきます。
令和三年三月一日
京都府立桃山高等学校 校長 増 田 恒