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2月最初の練習はボルダリングからです。
部員たちは頑張って登ります。前回苦戦した課題を難なくクリアしていきます。顧問もまけじと登ります。でも、壁際にへばりついて、背中から落ちてくる。やっぱりおまえはむずかしんだなと思う。それでも、失敗ばかりじゃないと、登れるイメージをかき集め、気合いをいれてる気配をみせる。
「登り始めたなら成功してしあわせになるのがいい。落ちる気持ちはいつでもないのよ。ボルダリングの壁よ!顧問にせめてすこしはかっこつけさせてくれ。」顧問は心の中でそうつぶやき続けたそうです。
顧問が落ちるたびに、両手を挙げた生徒たちから「ああ、あああ、あああ、ああ」という声がもれるのでした。