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2020/11/10
 
 

2020年11月7日(土)、日本動物学会近畿支部主催の「高校生オンライン研究発表会」に、本校グローバルサイエンス部生物班が「プラナリアの多眼形成について」のテーマで参加しました。本校を含めて6校11テーマの発表があり、他校がおこなっている活動に触れることで、大きな刺激となったようです。このような発表の場を設定・運営していただいた日本動物学会近畿支部の皆様、興味深い発表を聞かせていただいた参加校の皆様に御礼申し上げます。

 
 
2020/10/23
 
 

 10月20日(火)、本校生物実験室においてSSH事業「簡易組織培養」が実施されました。梁川正先生(京都教育大学名誉教授)のご指導の下、簡易組織培養の講義を受けた後、寒天培地の作製、紫ランの種子や、シンビジウム、セイロンベンケイソウの植物組織の植え付けをおこないました。無菌状態で作業をおこなうことに注意を払いながら、全員熱心に取り組んでいました。生徒たちは、無菌状態が保たれ、培養が成功したかどうか、その結果が出る一週間後を楽しみにしています。無菌操作や組織培養を通して、非常に貴重な体験をさせていただきました。梁川正先生、ありがとうございました。

 
 
2020/10/13
 
 

 10月11日(日)、滋賀大学環境総合研究センターの「びわ湖・瀬田川オブザベトリ」においてSSH事業「琵琶湖を探る」を実施しました。例年は全校から参加希望者を募集していましたが、今年はコロナ禍ということもあり、グローバルサイエンス部の生物班7名が参加しました。滋賀大学教育学部教授・石川俊之先生のご指導の下、午前中は実習船で、表面水の採水と水温・電気伝導度測定・採水と採泥・透明度測定・プランクトンの採集と観察・鉛直プロファイラーによる水質観測をおこない、午後は採集したプランクトンの観察と、琵琶湖の環境に関する講義を受けました。参加者全員が熱心に作業や観察に取り組んでいました。生徒にとって、フィールド調査をはじめ、五感で琵琶湖を感じるという貴重な体験をさせていただきました。石川先生、TAの皆様、ありがとうございました。

 
 
2020/10/01
 
 

 9月1日(火)理系の1,2組、9月10日(木)に理系の3,4組、9月25日(金)に文系の5,6,7組を対象に、普通科GS課題研究の経過報告会を実施しました。

 今年のGS課題研究はコロナ禍のため、6月からの開始となりました。生徒は希望する研究テーマごとに大きなグループに分かれた後、担当の先生と相談しながら研究課題を検討し、最終的には研究課題ごとに少人数の班に分かれて研究を行います。今年は延べ28名の教員と共に、生徒約280名が66班に分かれて課題研究に取り組んでいます。研究テーマは理数系分野だけでなく、人文科学,社会科学,芸術学,スポーツ科学など様々な分野が対象になっています。いずれのテーマも調べてまとめるだけでなく、調べた内容から自分たちなりの仮説を立て、客観的に検証するという科学的なアプローチを用いた探究活動を行っています。

 今年はコロナ禍のために経過報告会の中止も検討しましたが、課題研究の進捗状況を発表してなるべく多くの人から意見をもらうことは課題研究を推進する上でとても重要であり、マスクの着用や備品の消毒、ソーシャルディスタンスの確保など、感染対策を十分に行えば実施できると判断しました。報告会は会場スペースを十分にとってポスター発表形式で実施しました。発表者と聞き手の組み合わせをあらかじめ指定し、一定時間毎に交代することで交流者を追跡できるようにしました。これらの感染対策を行うことで、安心安全に報告会を実施できたと思います。生徒は活き活きと発表を行い、多くのコメントをもらうことで手応えを感じていました。

 1月にはいよいよ全班による成果発表会が行われます。さらに、2月7日(金)には代表班による普通科GS課題研究発表会を予定しています。今年はどんな研究成果が得られるかとても楽しみです。

 
 
2020/08/31
 
 

 この夏、SSHの全国大会である「令和2年度スーパーサイエンスハイスクール生徒研究発表会」が開かれました。例年は神戸国際展示場でポスター発表と口頭発表を行っていましたが、今年は新型コロナウイルス感染拡大防止のため、約20日間に渡るオンラインでの開催となりました。

 桃山高校は自然科学科3年生の藤本大輔、藤野響太郎、山本悠稀、杉本幸大が「あみだくじの公平性」について、数学・情報分野で研究発表を行いました。本研究は自然科学科2年生で取り組んだ課題研究の成果です。

 一般的なあみだくじは当たりの位置がわかっている場合、横棒を追加してもくじを引く場所によって当選確率が異なることが知られています。生徒達はあみだくじの不公平性を克服するために立体的なあみだくじを考案し、全てのくじの当選確率が等しくなるための必要十分条件を発見して証明することに成功しました。

 全国SSH指定校等の222校が参加した一次審査は書面及び動画審査で行われました。桃山高校は無事に一次審査を通過し、63校による二次審査に挑みました。二次審査はオンライン質疑応答で行われ、生徒はとても熱心に受け答えをしました。残念ながら代表6校による最終審査に進むことはできませんでしたが、発表生徒は最終審査と表彰式のオンライン配信にも参加し、他校の発表から大きな刺激を受けていました。今年は現地開催ではなくオンライン開催のため、様々な点で困惑する場面もありましたが、とても充実した発表会になりました。

 

 

 
 
2020/04/02

(1)研究開発課題名

次世代社会を創造し牽引するグローバルサイエンス人材の育成

 

(2)研究開発の目的・目標

 <目的>

 探究型学習、人材育成プログラム、科学部の取組を通して、次世代社会を創造し牽引するグローバルサイエンス人材を育成することを目的とする。

 世界では、人、物、情報が国境を越えて行き交うグローバル化が急激に進み、様々な分野において世界を巻き込んだ競争が激化している。また、日本でもAIやロボティクス、ビッグデータ、IoTといった情報や技術の急速な発展に伴い、Society5.0と言われる超スマート社会が到来する。このようなグローバル化とサイエンスの発展が進んだ次世代社会において、国際的に活躍し得る科学技術人材(グローバルサイエンス人材)の育成が急務である。次世代のグローバルサイエンス人材には以下の資質・能力「5C」が必要だと考える。

 ① Critical thinking and problem solving(批判的思考力と問題解決)

 ② Creativity and innovation(創造力と革新)

 ③ Collaboration(協働力)

 ④ Communication(コミュニケーション力)

 ⑤ Challenge(挑戦力)

 上記の資質・能力「5C」は、アメリカ合衆国教育省や米アップル、米マイクロソフトなど20以上の組織や教育専門家(Partnership for 21st Century Skills (P21))(2002)によって「21世紀型スキル」として提唱されている「4C」に、桃山高校独自で困難や対立を克服する力「挑戦力」を追加したものである。これらの「5C」は、OECDのEducation2030(2019)で述べられている、これからの時代に求められる3つのコンピテンシーにも以下のように対応している。

 ① 新たな価値を創造する力  = 創造力と革新 + 協働力 + 挑戦力

 ② 対立やジレンマを克服する力= 批判的思考力と問題解決 + コミュニケーション力

 ③ 責任ある行動をとる力   = 批判的思考力と問題解決 + 協働力

 桃山高校のSSHでは探究型学習、人材育成プログラム、科学部の取組を通して生徒の資質・能力「5C」を育成する。「5C」の資質・能力は新たな価値の創造や社会的課題の解決に必須であり、これらの力を身に付けたグローバルサイエンス人材が次世代社会を創造し牽引し得ることを期待している。

 SSH3期概要.jpg

 <目標>

 目的の達成に向けて以下の目標【1】【2】【3】を設定する。なお、各目標は独立したものではなく相互に関連しながら相乗効果を発揮するものと考える。

【1】探究型融合教科「グローバルサイエンス」の深化に向けた指導評価方法と連動型カリキュラムの開発

 第1期、第2期では探究力を「自分の考えや心理を論理的に追及する能力」と定義し、探究力を育成するための探究型融合教科「グローバルサイエンス」(以下GS)を開発した。その結果、教科GSにおける探究の過程を通して、批判的思考力や協働力、コミュニケーション力等の資質・能力「5C」の向上に一定の成果が見られた。第3期では教科GSの指導評価方法と連動型カリキュラムを開発することで教科GSをさらに深化させ、より効果的で確実な資質・能力「5C」の育成を目指す。

 指導評価方法の開発では、これまで主に課題研究で実施していたパフォーマンス課題とパフォーマンス評価を教科GSの科目(以下GS科目)全てで実施し、学力の三要素の観点から探究的な学びを深化させる。連動型カリキュラムの開発では、各GS科目の内容を課題研究に係る科目「GS探究Ⅰ,Ⅱ,Ⅲ」と連動させたカリキュラムを開発し、3年間を通した体系的な探究型学習を確立させる。

(1)GS深化.jpg

     

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【2】グローバル、サイエンス、キャリアの視点からグローバルサイエンス人材を育てるGS人材育成プログラムの開発

 グローバルサイエンス人材を育てるためには、グローバルとサイエンスの視点に加えて、キャリア形成の視点から人材を育成することが重要である。第3期ではこれまでの取組の充実を図るとともに、授業の中で自身のキャリアについて考える「キャリア探究」や、大学教員や社会人、大学生等からキャリアを聴く講演会や交流会、京都の企業や大学での実習を行う等、キャリア形成の取組を実施する。グローバル、サイエンス、キャリアの取組を授業と連携しながら3年間体系的に実施することでグローバルサイエンス人材に必要な資質・能力「5C」を育成する。

(2)GS人材育成プログラム.jpg

    

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【3】国際的に活躍し得る科学技術系トップレベル人材を育てる科学部の発展と充実

 次世代社会を創造し牽引するトップレベル人材を育成するためには、カリキュラム開発や人材育成プログラムの実施等、全校生徒が共通して行う取組だけではなく、これらの取組の枠を超えて新しいことに柔軟な発想で継続的に取り組むことが重要である。桃山高校ではこれらの取組を行う場として、グローバルサイエンス部(科学部)による活発な研究活動を行っている。第3期ではグローバルサイエンス部の活動をより発展させ、研究活動の場を海外に広げるGS海外研修や、科学オリンピック・科学の甲子園等での活躍を目標にした新たな桃山サイエンスゼミを実施する。

(3)GS部.jpg

 
 
2020/04/01
 
 

  桃山高校は文部科学省から令和2年度スーパーサイエンスハイスクール(SSH)の指定を受けました。

 第1~2期に続く、第3期(令和2年度~令和6年度)5年間の指定です。

 4月から桃山高校のSSH事業は11年目に入ります。

 今後もますます充実する桃山高校SSHにご期待ください。

 
 
 

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