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2021/04/28
 
 

 まだ寒さは残るものの、徐々に春らしい陽気になってきました。まるで春の訪れを祝福しているかのように、正門横のヒラドツツジも見事な咲きっぷりです(画像①)。白・赤紫・薄ピンクという色の美しさに加えて、甘い芳香も魅力的な花です(画像②~④)。


 このヒラドツツジをよく観察してみましょう。基本的には同じ色の花がまとまって咲いていますが、所々異なる色の花が混ざっています(画像⑤)。不思議に思って花の根元を確認してみると、なんと一つの枝から異なる色の花が咲いていました(画像⑥)。
 さらによく観察してみるとこんな変わった花も見つかりました。画像⑦,⑧の花は一見ただの白色の花に見えますが、よく見ると赤紫色の斑点やラインがはいっています。そしてさらに面白いのが画像⑨,⑩の花。まるで白色と赤紫色の花を切り貼りしてくっつけたように見えます。


 さて、さらに科学を深めましょう。花びらの色だけでなく形、模様、大きさ、数に違いはあるでしょうか。雄しべや雌しべに違いはあるでしょうか。そして反対にすべてに共通している特徴はあるでしょうか。しっかり観察してみましょう。

 ちなみにこのような現象が起こる植物はヒラドツツジ以外にもあります。もしかしたら皆さんの身の回りにある植物でも見つけられるかもしれません。ぜひ探してみてください。


どんなことに気が付きましたか?

どんな疑問をもちましたか?

どんなことが予想できますか?

どんなことを知りたくなりましたか?


参考文献
・有村源一郎・西原昌宏(2018)『植物のたくらみ 香りと色の植物学』ベレ出版
・柿本辰男(2010)「サツキ・ヒラドツツジの咲き分けについて」日本植物生理学会|みんなのひろば<https://jspp.org/hiroba/q_and_a/detail.html?id=2186>(閲覧日: 2021年4月22日)

 
 
 

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