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2020/02/04
 
 

 1月31日(金)の3限と5限に2年生普通科理系生物選択生68名を対象に「京の水と酒の文化」というテーマで(株)キンシ正宗製造部長の田中 明 先生に講演をしていただきました。
 最初に京都の名水についてのお話をしていただきました。京都には膨大な量の地下水があり、それがわき出して多くの名水を生んでいます。それをもとに多くの酒蔵が存在しましたが、市中心部の酒蔵は減り、だんだん水運のよい伏見に集中するようになりました。今でも伏見に多くの酒造メーカーがあります。
 次に日本酒造りの方法を写真で説明していただきました。酒米をたいて麹カビをつけ、できた米麹をタンクや樽で発酵させ、しぼる。この行程を細かく教えていただきました。
 次に日本酒の製造と消費についてお話ししていただきました。日本酒は京都と兵庫で日本全国の45%を製造しているのに消費量は近畿が全国で最も少ないということです。
 日本酒のお話のあと、「伝統と革新」というお話をいただきました。伝統を守るには、
 ・変わってはならない
 ・変わらなければならない
 ・続けなければならない
 が大切。伝統の品をつくりつづける一方、地ビールや飴などの新商品をつくったり、外国人向けの商品を開発したりされています。
 体験としては米麹や麦芽を食べさせていただいたり、きき水をさせていただきました。きき水では伏見の名水(軟水)と硬度の高い海洋深層水(超硬水)と水道水と市販のおいしい水(軟水)を飲み比べました。硬水は舌にピリッときます。それに比べ、伏見の名水はとてもおいしいと評判でした。
 最後に「仕事をすること」とはというお話をしていただきました。仕事をするときの「成功への鉄則や出会いの大切さ」について語っていただきました。
 生徒達にとっては内容の濃い、貴重な一時間であったと思います。

 
 
 

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