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2016/09/27
 
 

 9月26日(月)4限と6限にSSH講座「植物の簡易組織培養」が実施されました。
(対象生徒;3年生自然科学科生物選択生24名)
講師は 京都教育大学 梁川 正 名誉教授に来ていただきました。
 植物の組織培養とは試験管やフラスコの中で植物の組織を培養し、植物体を再生するバイオテクノロジーですが、細菌やカビが入るため、通常はオートクレーブなどの滅菌装置で滅菌したり、クリーンベンチと呼ばれる無菌装置で操作するなどけっこう面倒な操作が必要です。梁川先生はこの点を改良され、家庭で使用されている漂白剤を用いて簡易に滅菌装置なしで培養することに成功されました。この技術を用いれば家庭でも比較的簡単に組織培養ができます。今回はその技術を生徒に伝授していただきました。
 4限は培地を作成しました。皆で協力して通常培地と植物ホルモンの添加培地を、一人3つずつになるように作成しました。この方法では市販のストック用の袋に培地をいれています。高温で滅菌する従来の方法ではこのようなことは不可能です。 
 6限はいよいよ植物体を培地に植える作業を体験しました。植えたのはベンケイソウの葉とシンビジウムのPLBです。PLBとは芽の細胞の塊で、このまま通常培地に植えると細胞が増殖して植物体が再生してきます。
 生徒達はつくった培地を持ち帰り、これから細胞が増殖していく様子と植物体が再生していく様子を家庭で観察します。

 
 
 

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