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2016/09/23
 
 

 9月22日(祝)に龍谷大学深草キャンパスを拠点として地下鉄くいな橋付近の鴨川でSSH事業として「鴨川の水生動物と植物の生態と分類」の講座を実施しました(対象;希望者)
講師は  龍谷大学文学部教授 土屋 和三 先生(植物)
     龍谷大学 非常勤講師 上西 実 先生 (水生昆虫)

のお二人です。

 朝9時に龍谷大学深草キャンパスの実習室に集合し、まずは上西先生の水生昆虫とその研究の歴史についてお話を聞きました。津田 松苗 氏、今西 錦司 氏など、水生昆虫の研究の発展に重要な役割を果たされた研究家のお話が出てきました。その後、くいな橋付近の鴨川に行き、水生生物の採集と、植物の観察をしました。また、桃山高校で教鞭をとられていた先生が水生昆虫の研究をされていた話も聞かせていただきました。

 土屋先生には、昔、カラムシという鴨川の河原にたくさんはえている植物の繊維から織物を作ったこと、中州のオオイヌタデは水の引いたわずかな時間に発芽、成長、結実をするというお話、クズやイタドリは海外ではやっかいな植物になっているなど植物にまつわる興味深いお話をいろいろしていただきました。
 水生動物の採集では水生昆虫、魚類、プラナリアなど約40種の動物がとれました。
 午後は上西先生のご指導のもと、採集した水生動物の同定とスケッチをしました。最後に土屋先生からシーボルトのフローラ・ヤポ ニカ,日本人の手による植物図譜のお話をしていただきました。現在の図鑑は絵を描ける人がいないので写真ばかりになり、わかりにくいというお話とか、植物の分類はDNAの解析が導入されて、大きく変化してきているという話をしていただきました。
 盛りだくさんで参加者一同満足の講座となりました。

 

 
 
 

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