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2020/06/01

 みなさんおはようございます。
 まずは、この度のコロナウイルス感染拡大の影響で、健康被害にあわれた方、経済的損失をはじめ、様々な被害にあわれた方々に、心よりお見舞いを申し上げたいと思います。

 さて、ようやく全国的に感染者の数も大幅に減少し、すべての都道府県の緊急事態宣言も解除され、社会的活動再開の機運が高まる中、本校でも本日から本格的に学校を再開する運びとなりました。結局のところ4月13日からの実質7週間もの長期間にわたり、皆さんには自宅待機生活を強いることとなってしまいました。本当に苦しい日々が続いたと思いますが、皆さん一人一人がそれぞれに自覚して、毎日規則正しい生活を送り、個々に工夫して学習を進め、体力・モチベーションの維持に努めてくれたおかげで、今日この日を迎えられたのだと思います。皆さんの頑張りに敬意を表するとともに、今日久しぶりに皆さんと集えたことを共に喜びたいと思います。

 休業期間中は、いろいろな人から様々に応援され、励まされて過ごしてきた人もたくさんいるでしょう。しかし、中には逆に様々なストレスを抱えながら過ごした人もいるのではないかと思います。今日から毎日学校に通えます。悩みを一人で抱えたままにしていてはいけません。まずは、皆さんそれぞれに抱えている不安や心配があるのなら、すぐに担任の先生に相談して解決策、解消方法を一緒に相談していきましょう。

 また、コロナ感染は完全に収束したわけではありません。今後第二波、第三波が来る可能性もありますから、学校再開にあたっては、私たちは「新しい行動様式」を充分意識して生活しなければなりません。「新しい行動様式」とは、三密状態をできる限り避ける、換気・手洗い・うがいをこまめに行う、マスクを着用する、などです。新しくも何ともありませんが、これまでの自粛期間中に当たり前に気を付けてきたことを、今後はそれぞれが誰に言われずとも自覚して行動しましょうという点が重要です。少し我慢したり、少し距離をとったり、少し相手の立場に立つことが、思いやりとなって、やがては全体の幸福へとつながることを、私たちは今回のコロナ騒動で学びました。学んだことを今後につなげていきましょう。

 今回のコロナ騒動では、予定変更を余儀なくされた点もたくさんあります。延期や形態の変更、場合によっては中止というケースもあります。今後の学校生活における主な変更点等をお知らせします。

 まず、今後しばらくの学校生活時間についてですが、6月第1週、第2週については交通機関の混雑時間帯を避けるため、9時10分始業、16時下校とし、授業時間は40分とします。また、補習、土曜授業、土曜学習会、自習室等もすべて6月13日の土曜日以降に再開する予定です。部活動については6月第1週は禁止、第2週は水曜・土曜、日曜のみ条件付きで実施可能とし、第3週目からは全曜日で条件付きで実施可能とする予定です。

 また、休業期間中に実施できなかった授業日程についてですが、皆さんには更に負担をかけますが、長期休業期間の短縮で学習の遅れを回復することとします。具体的には、一学期の終わりを7月31日まで、二学期の始まりを8月20日から、二学期の終わりを12月25日までとしますので予定してください。

 そして、遠足、球技大会、宿泊研修、研修旅行、体育祭、文化祭など様々な行事については、実施の可否、実施形態の変更を含め、現在先生方と検討を進めている最中です。今後の感染状況にも左右されますし、一定の準備期間を必要とする行事や代替日程が取れない行事など様々な条件がありますから、場合によっては中止せざるを得ないケースも出てくるかとは思います。

 中でも特に文化祭は、体育館や教室という密閉空間で、演劇やパフォーマンスを演じ、鑑賞するというスタイルや準備期間の長さから、例年通りの実施形態は難しく、中止も止む無しかと思っていましたが、思いのほか学校再開の動きが早まったので、実施形態を様々に工夫すれば、例年通りとはいかないまでも、何かしら代わりとなるものを実施できないかとも考えています。とにかくこの休業期間中、皆さんには、自分のこと、自分たちのことを主体的に考える習慣がついたと思いますので、ぜひとも今年度の文化祭については生徒の皆さんのアイデアを出してもらいたいと思います。ちょうど、6月には生徒会長選挙が行われますので、文化祭への思い入れのある人は積極的に立候補してみてください。

 そのほか授業内容のこと、一学期考査や成績評価のこと、進路に関すること、ICT活用のことなど、気になることはいろいろあるかと思いますので、この後担任の先生から説明を受けてください。

 今回のコロナ騒動では、失ったものもたくさんありましたが、逆に得たものも多かったのではないかと思います。「想像力を働かせて他者を思いやる気持ち」の大切さに気付かされましたし、「主体的に学び考え行動するチャンス」を得たのも、大きな収穫だったと思います。今日から仕切り直して年度のスタートです。みんなで、あせらず、じっくりと、一歩一歩、日常を取り戻していきましょう。  

               校 長   増 田  恒

 
 
 

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