教育内容

「環境に負荷を与えない農業」を模索する木津高校システム園芸科では野菜温室内の害虫対策として天敵を導入してきました。

これから発生が予想される「コナジラミ類」の対策として「カスミカメムシ」を導入しました。

彼らが活躍できる環境を整えて害虫から作物を守って行きたいと思います。



 

4月15日(月)、総合地球環境学研究所 阿部健一先生をお招きし、システム園芸科の生徒を対象に、出張講義をしていただきました。

「農業の未来可能性」をテーマに、世界農業遺産についてのお話をお聞きしました。

何世代にもわたる伝統的な農林水産業のなかで育まれた文化などが、どのように生物と一体化したのかを講義の中から学べました。

 

木津高校の畑では今「アブラナ科」野菜の花が満開です。

一般的な畑は栽培が終わると直ぐに耕し露地状態にします。木津高校ではこの時期なるべく畑を露地状態にしないよう取り組んでいます。

それは、GLOBAL GAP の認定項目「生物多様性を保持する取組」「土壌の劣化をおさえる取組」を実現するためです。

キャベツ、ハクサイ、ダイコンの花は「ポリネーター(植物の花粉を運んで受粉(送粉)させる動物)」として活躍するミツバチやハナアブたちを守り育てることにつながります。

木津高校農場は、たくさんの生き物と共生した農業を模索して行きたいと考えています。

 

3月下旬から、春から夏にかけて栽培する作物の植え付け作業が大忙しとなってきました。

茶業では新茶に向けた準備で大忙し。草花は夏の花苗の移植作業がピークを迎えました。野菜は施設野菜のトマト、キュウリの植え付け。露地野菜の育苗が開始。夏作に向けて「給食堆肥」の施用など作業が盛りだくさんです。

桜の季節が終わると栽培作業はピークを迎えます。

 

3月25日 農林水産省近畿農政局より表記のコンクールにおいて「優良事例」として表彰を頂きました。

表彰の理由として、お茶の生産にかかわる「GAP」関連の認証への取組と生徒の取組について評価されたことです。

木津高校は、GLOBALGAP認証を京都府で初めて取得。現在まで認証の更新を続けてきました。環境に負荷を与えない持続可能な農業をめざし様々な工夫や改善を生徒たちと創ってきました。これからも、生徒たちが生き生きと活躍できる現場をつくりつづけて行きたいと考えています。

 

3月16日(土)、城山台防災フェスティバルに参加しました。

このイベントへの参加は昨年度に続いて二回目となります。

地元婦人会のブースでの防災クイズや避難体験、防災グッズの紹介などの手伝いや木津高産のお茶各種、パックごはんの販売も併せて行いました。

 

3月11日(月)、農林水産省が実施した「令和5年度近畿地域未来につながる持続可能な農業推進コンクール」において、木津高校がお茶の栽培で取り組んでいるGAP部門で近畿農政局長賞を受賞しました。表彰式は3月25日(月)に木津高校で行われます。

(以下近畿農政局ホームページの関連URL)https://www.maff.go.jp/kinki/press/kankyo/240311.html


また、令和6年度に全国的に実施される「みどり戦略学生チャレンジ」にも応募しました。木津高校が取り組んでいる「環境に配慮した農業」を伝えていきたいと考えています。

さまざまな取組を通じ、生徒達が活躍する場を広げていきたいと考えています。

 

1月24日(水)に3年生の「課題研究」発表会を開催しました。

2年生の後半から各専攻班に分かれ、それぞれが設定したテーマで学習活動を行いました。

今回はその結果をシステム園芸科全学年の前で発表しました。

今年の発表題目です。

1)野菜専攻班       野菜専攻栽培管理実習の作業内容分析と改善点

2)ABCマーケット担当班  本年度の成果と販売傾向分析

3)茶業専攻班A      米粉スイーツコンテストに関する報告

4)草花専攻班       木津高校農場における生き物図鑑の作成に関して

5)茶業専攻班B      日本茶アワードへの挑戦に関する報告

6)茶業専攻班C      新しいハーブーティの作成と課題

最後に 小野副校長より指導講評を頂き発表会を終了しました。


 

1月16日(火) 宇治茶会館(京都府宇治市宇治折居)で「南山城村手もみ技術保存会」の協力を得て「手もみ製茶」実習を行いました。

製茶は現在では機械製造が中心です。伝統的な「手揉み」によるものは、ごくわずかしかつくられていません。そのため、伝統技術の伝承はとても大切な課題となっています。

生徒達は説明を受けた後、実習を開始しました。指導を受けながら揉みを繰り返し茶葉の水分を取り除いていきます。最後は針のように細く長く形を整えます。全行程約5時間余りの作業となりました。


 

12月20日より雑煮ダイコンの収穫が始まりました。

「雑煮ダイコン(祝ダイコン)」は、奈良県近郊でお雑煮の具材として「お正月」に欠かせません。近年、本校周辺では栽培者が激減。木津高校は3年前より祝ダイコンの栽培にチャレンジしています。

初年度は小さすぎ、昨年度は、間引きをしすぎて大きすぎ。3年目となる今年度は過去の失敗から学んだことを活かし栽培に活かしました。

10月中旬の種まきは、木津中学校2年生による「体験授業」で実施。その後、除草や間引きなどの管理を行い収穫を迎えました。寒い季節に冷たい水での洗浄作業はとてもたいへんです。

理想となる直径3センチ前後、長さ20センチあまりのダイコンを目指しました。今年はまずまずの完成度となりました。

しかし、3〜4割程度の規格外ができてしまい栽培管理を見直す必要性を感じました。収穫調整作業は12月22日まで続きます。

〇野菜の収穫調整作業後に出てくる「野菜クズ」。奈良鹿愛護会が保護する「鹿」餌として提供しています。

 

「農業と環境」の授業で取り組んできた1年生ハクサイ栽培プロジェクト。12月13日(水)収穫を行いました。

計画では、11月末に収穫を予定していましたが、播種時期に当たる9月上旬の猛暑と小雨の影響を受け成長が進まず時期が大幅にずれ込みました。

ハクサイは結球したものがそろわず、一斉収穫とならず、毎年恒例の「品評会」は中止となりました。

収穫したハクサイは各自持ち帰り「どのように料理し、食したか」の食レポを作成します。

持ち帰り以外のハクサイは校内販売や出荷とします。

本校の露地野菜は4年前から「化学肥料」を使用せず、「学校給食残渣を利用した有機堆肥(給食堆肥)」に全面切り替えを行っています。

1年に1回、土の化学分析(土の健康診断)を実施し、土の変化を調べています。

 

鹿背山北地区の里山活動 今年も無事終わりました。

大規模宅地造成工事の計画変更を受けたこの地区は、地元ボランティア団体や行政、企業、NPOなどが参加し自然に親しむ里山としての再生が図られてきました。システム園芸科もこの取組に賛同し、10数年来通い続けています。現在の使命は、里山へのアプローチ道路の維持管理。毎週月曜日に里山を巡ります。今年も4月の授業開始以来、夏休みを除いてほぼ毎週活動をしてきました。山道は人が通らないと直ぐにわからなくなります。この活動を通じ自然の豊かさを守り育てる人を育てたいと考えています。

新年は、1月から活動開始です。

 

今年収穫したお米が「第14回全国農業高校お米甲子園2023」に入賞。特別奨励賞を受賞しました。

12月2日(土)新潟県津南町で開催された、「第25回 米・食味分析鑑定コンクール国際大会inつなん(米・食味鑑定士協会主催)」において最終審査と表彰式が行われ出席しました。この大会での入賞は通算9回目。美味しいお米をつくる常連校と言ってもおかしくないと思います。

今年大会には、全国の農業高校より201点の応募がありました。京都府からは、木津高校を含めて4校が出展しています。

審査は、穀粒判別器、食味分析計を使用した1次審査、これを通過したものが測定される味度計の2次審査、1次審査と2次審査の総合点が高いものから14校程度が最終審査にノミネートされます。表彰式当日に「官能食味検査(資格を持つ審査員が食べて判定する)」を受け一番のお米が決定されます。

本校のお米は、整粒値76.8 食味スコアー85.3 味度値76.4 合計161.7 でした。最終審査の結果、一歩及ばず今年も金賞を逃しました。

来年度は、お米の種籾の関係で、お米の品種を変更します。新品種での新たな挑戦となりますが、循環型農業を深め、様々な生き物たちの力を得ながら、より美味しいお米を育ててたいと思います。

〇木津高校のお米をより身近に味わっていただきために「レンジアップごはん」を作成し販売ました。ぜひお求め下さい。


 

11月23日、宇治市植物公園「紅葉フェスタ」で木津高校の農産物を販売しました。

生徒たちが栽培をしてきたダイコン、ブロッコリー、キャベツなどの野菜や紅茶、ハーブティーなどの定番製品、お米、パックライス、花苗、葉ボタンなどの商品を販売しました。

販売会には1年生と3年生が取り組みました。


 

野菜の収穫作業がピークを迎えています。

出荷調整を行うとどうしても発生する「野菜クズ(残渣)」。今までは、畑に戻していましたが今年度からは新たな活用として「奈良鹿愛護会」が収容している「保護鹿の餌」として提供をはじめました。これまでも、せん定枝葉やドングリの提供などを行っています。

このような取組を通じ生徒たちに、動物愛護をはじめとした社会問題に向きあう力を付けていきたいと考えています。

 

11月17日(金)、茨城県つくば市にある「農研機構」で研修を行いました。

研修はGloval.GAPチームの3名が参加しました。

農研機構本部で研究機構の取り組んでいる内容や組織の概要について説明を受けました。シャインマスカットの開発に取り組まれた方の話や、新しい品種を作る取組、スマート農業の研究、研究成果が農業現場で活かされるのかなど経済的な視点から検証を進めているチームの話など日常の授業では触れることがない最新の話題を聞きました。

その後、「ジーンバンク」で施設見学と育種や種などの遺伝資源を守る取組を学習しました。広大な研究圃場を見学しながら「食と農の科学館」で農研機構の実用化された研究成果を研修を行いました。

職員のみなさんもたいへん親切で丁寧な説明をいただき、有意義な研修を行うことができました。

当日は、あいにくの雨で 予定されていた「果樹研究所」での研修が中止になり残念でした。

「つくば」日帰りという「超過密スケジュール」でしたが、充実した1日となりました。

〇この研修は、慶応大学「全国農業高校デジタルコンテストHP部門」での「農研機構理事長賞」受賞特典として招待され、出席に至ったものです。

これからも、さまざまな取組を通じ生徒たちの学びを深める機会を増やしていきたいと考えています。

 

木津川市立恭仁小学校の生徒が「茶の授業」を体験するために来校しました。

茶園や茶工場を見学した後、お茶に関しての授業を受け、木津高校が作っている色々なお茶を飲み比べました。

 

14日(火)、システム園芸科と普通科生活探究コースが合同で木津川市の「おうち保育室sora」の園児と芋掘り体験を行いました。

高校生たちは小さな子供と共に畑で芋掘りを楽しみました。

システム園芸科の生徒たちはこの日のために栽培の管理を行ってきました。

サツマイモを楽しく掘っている園児たちの歓声が栽培管理の苦労をたたえているように感じました。

 

11月12日(日)、「SKYフェスタ2023」(公益財団法人京都SKYセンター)が「みやこめっせ」で開催。

高校生横丁コーナーで本校栽培の野菜・花苗・パックごはん・緑茶・紅茶・ハーブティーの販売と呈茶を行いました。

外は、肌寒く秋本番の気温となりましたが、高校生たちの熱気溢れるパワーで会場を大いに盛り上げました。


 

11月9日(木)、1年生が栽培してきたダイコンの収穫と品評会を実施しました。

例年になく気温が高温で推移しているためダイコンの生育も予定が立ちにくい状況でした。

計画していた収穫予定をダイコンの生長に合わせて少し早めました。

種をまいてから2ヶ月余り。大きく育ったダイコンを手に品評会に臨みました。


 
 
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