【校長室より】9月13日(金) 今日もお話し会から

校長室

 今日もお話し会が始まりました。吉津小学校の朝はお話会から始まります。「お話ししたい人」と司会の子が言うと、静かに手が上がります。一人一人自分で決めた話題で全員が話をします。最近の出来事や育てている野菜のことなど、テーマはどんなことでもいいのです。何か話したそうにムズムズしたり、ぶつぶつとつぶやいたりしている子もいますが、思い思いに聞いています。

 全員が話し終わると、「おたずね」の時間です。「〇〇さんにお尋ねです。」と、疑問に思ったことは何でも誰にでも尋ねることができます。

 このあたりで教室の雰囲気が変わってきます。「おたずね」という「やりとり」を通して、いくつもの話の中から、「焦点」のあたる話題が見えてきます。今日、2年生では、「オクラの葉の穴」「水晶を見つけたこと」「ドッジボールの【いのち】」について、お尋ねをしたり、自分の考えを話したりする子がたくさんいました。「焦点」のあたる話題(子ども)は毎日変わります。子どもたちは、日々多様な話題に触れるだけでなく、自分の話題が教室に広がったり、自分の疑問が「みんなの疑問」となったりする「受け入れられている」という感覚に心地よさを感じるとともに、自分で話題を決めて話すこと、疑問をもちみんなに投げかけることによって面白いことがわかったり、考えが深まったりすることを知っていて、自分なりに価値をもっています。 教師が「テーマ」を限定してしまうと、こういう感覚にはなりませんし、純粋に主体的なものではなく「先生の決めた枠の中」でしか広がりません。子どもは有能であり、素朴で素晴らしい感覚をもっています。これからも「お話し会」を通して、その感覚や価値観を磨き、のびのびと成長できるよう続けていきます。

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