2月15日(水) ある日のお話し会より

校長室

 1年生がお話し会の中で出てきた話題の一つ、「夜に地域の山の上で光っている『てん』は何なのか」について話していました。1年生の考えは、①蛍が集まっている、②東京タワー、③流れ星のかけら、④太陽が沈む時の反射、⑤山の家の燈、⑥キャンプの燈でした。何でも話すことができるあたたかい雰囲気の中で、たくさん素朴な考えが出ます。そして話は続きます。
 ▶「東京タワーは違う。あれは東京にある。」「あっ、きっと山の上にある電線の塔のことじゃない?」「いや、絶対東京タワー。」
 ▶「蛍(が見られるの)は夏やで」「夏ならお父さんと蛍を見に行ったことがあるけど…。」「夏に見られる蛍が集まっているとしたら、山の上はあたたかいはず。」「山に登った時、山の頂上は寒かったからあたたかくはないと思う。」
 ▶「山の上に家はないよ。」「えっ、あったで。(昼間に)見たもん。」
 ▶「流れ星のかけらやったら、えらいことになるで。」

 子どもたちは、お話し会の中で自分の知識や経験をもとに話すことができていますね。
 「考えが間違っているかもしれないから、言わないでおこう。」「知らないことが多いから自信が無い。」と子どもたちが思っていたり、最初から「そんなのおかしい。」と言われるような雰囲気では、このような素朴な考えは出てきません。素朴な考えを受け入れる雰囲気が大切なのは言うまでもなく、それらが出るから、みんなの疑問となり、みんなで考える雰囲気ができます。そして、自他の考えをもとに、たくさん話せ、聞くことができる時間となります。このような経験を低学年の時にたくさんすることが大切です。
 お話し会で出てきた疑問は、時には、学級の学習課題となり、生活科や教科の学習につながっていきます。みんなで解決しようという雰囲気の中で、必然性が生まれ、自分事として学びを進めることができます。
 吉津小学校の子どもたちは、毎日、多様な話題に触れ、たくさんのやりとりの中で、お話し会を楽しみながら「学びの土台」を拡げています。

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