網野学舎
人材はいつもここから旅立っていく
全国商業高等学校協会が実施する各種検定において、3種目以上1級合格者が本校で8名表彰されました。代表の2名の生徒に高校生活を振り返ってもらいました。
【五冠】 ビジネス計算実務・簿記実務・ビジネス文書実務・情報処理・商業経済
安田和奏さん(3年3組・丹後中)
様々な資格が取得でき、興味があった地域活性化のための取組ができる点に魅力を感じ、私は早いうちから企画経営科に入学したいと考えていました。
この3年間はまさに「挑戦」の連続でした。発表が苦手だった私は、高校で自分を変えたいと思い、さらには先生方も背中を押してくださり、イベントでの販売実習やプレゼン発表などに多く挑戦をしました。おかげで発表スキルが大きく上達したと感じています。
私はこれまで、地域活性化における改善や発展の案を行動に結びつけるという「企画実践力」を培ってきました。将来は、人と地域をつなぐコーディネーターとして、地元丹後に戻って地域貢献に携わっていきたいです。そのためにも、大学で地域社会についてさらに深く学んでいきたいです。
後輩の皆さん、ビジネスの仕組みや経済について学ぶことができ、普通ではなかなかできない様々な経験や体験ができるのが企画経営科です。自分の中の「好奇心」を大切に、これからも思いっきり勉学に励み、自分自身をさらに鍛えていってください。
【四冠】 ビジネス計算実務・簿記実務・情報処理・商業経済
前川凌万さん(3年3組・網野中)
私は中学生の頃から起業家になりたいという夢がありました。そのために商業のことを早くから学んでおきたいと思い、企画経営科に進学をしました。
企画経営科では、取組によっては地域の大人の方にこちらからお願いに行くことも多く、元々は人見知りの性格だった私も、この3年間で説明力や交渉力を鍛えることができました。普段からビジネスマナーなど応対の仕方も学んでいたので、それも生かすことができたのだと思います。
私は卒業後に短大に進学してより深く経済や経営について学びます。さらに将来は地元京丹後に帰り、伝統産業を活かした会社を起業したいと考えています。
後輩の皆さん、同世代に限らず、大人の方々に対しても、自分を出して積極的に当たっていきましょう。勇気も要るし失敗することがあるかもしれませんが、それは立派な「経験」です。それを重ねていけば学校生活が充実し、チャンスだって掴むことができ、自分に自信がついていきます。頑張ってください。
...こんな風に苦手や弱点、不得意を抱えていた生徒達が、3年間で見違えるほどに成長し、求められる人材として各分野へ今年も数多く旅立っていきました。頑張れ緑風卒業生!
(取材・文 安達卓能)
3月1日(金)、京丹後市長の中山泰様をはじめ多くの御来賓ならびに保護者等の皆様の御臨席の下、令和5年度第2回卒業式を盛大に挙行しました。
式は網野学舎と久美浜学舎の総勢130名が晴れやかに入場して始まりました。卒業証書の授与では、クラス担任が一人一人呼名し、後藤校長からクラスの代表者に卒業証書が授与されました。
式辞で校長は、卒業生が過ごした3年間の学校生活を、様々な思い出を振り返りながら労い、卒業生の成長を喜びました。そして最後にはなむけの言葉として作家吉川英治氏の「我以外皆我師也」を卒業生に贈り、式辞を結びました。
送辞では、在校生代表として網野学舎の中山惠太さんと久美浜学舎の薮彩夏さんが、先輩への感謝の思いと伝統を引き継ぐ者としての決意を込めて読み上げました。これを受けて、網野学舎の滝上妃さんと久美浜学舎の奥田羽南さんが卒業生の代表として揃って登壇し、高校生活の思い出を振り返り、成長を支えてくれたすべての人たちへの感謝の思いを込めて答辞を述べました。
最後は参加者全員で、巣立っていく卒業生を大きな拍手で見送りました。
式終了後、久美浜学舎では、会議室を会場に「卒業生を送る集い」が行われました。網野学舎では、思い出が詰まった教室で仲間との最後のホームルームが行われました。卒業生たちは、大きな笑いと別れを惜しむ涙が入り交じった「最後のひととき」をしっかりと心に刻んでいました。皆さん、御卒業本当におめでとうございます!
2月29日(木)の午後、令和5年度卒業式前日表彰式を行いました。受賞された3年生の皆さん、本当におめでとうございます。 (以下、敬称略)
1 皆勤賞・精勤賞
(1) 皆勤賞 (5名)
井上 純一、森 莉央、髙村 真桜、松本 未來、小森 知己
※3年間、全ての授業・学校行事等において無遅刻・無欠席
(2) 精勤賞 (6名)
木本 朱音、吉野 凪紗、川戸 唯、木下 広之、嶋津 渚、本井 晴大
※3年間、全ての授業・学校行事等において全日欠席0かつ欠課時間5時間以内
2 企画経営科各種表彰 (延べ29名・実人数17名)
(1) 産業教育振興中央会会長表彰 本井 晴大
(2) 京都府産業教育振興会会長表彰 安田 和奏
(3) 全国商業高等学校協会成績優秀者表彰 廣瀬 久瑠実
(4) 京都府高等学校商業教育協会成績優秀者表彰 井藤 己純
(5) 全国商業高等学校協会3種目以上1級合格者表彰
[5種目] 安田 和奏
[4種目] 河井 天真、廣瀬 久瑠実、前川 凌万、本井 晴大
[3種目] 井藤 己純、小森 知己、嶋津 渚
(6) 京都府立高等学校職業に関する専門学科生徒教育長表彰 (17名)
井藤 己純、入江 蓮、緒方 厚太、亀井 萌、河井 天真
川戸 唯、木下 広之、小森 知己、嶋津 渚、高田 侑
中垣 俊介、廣瀬 久瑠実、前川 凌万、本井 晴大、森 真帆呂
森戸 璃央、安田 和奏
3 京都府高等学校体育連盟表彰
(1) 両丹支部村尾体育記念賞表彰 (2名)
坂根 海琉子(レスリング)、谷口 央弥(体操)
(2) 両丹支部長表彰 (3名)
坂根 海琉子、三浦 紘輝(レスリング)、谷口 央弥
3 京都新聞ジュニアスポーツ賞 (2名)
坂根 海琉子、谷口 央弥
4 クラブ後援会表彰 (3名)
坂根 海琉子、三浦 紘輝、谷口 央弥
体育館の一角。顧問の先生の見守る中、卓球部のメンバーは毎日自分達で練習メニューを決めて、今日もフォアとバックのラリーで、互いのエリアに球を打ち返して汗を流しています。
卓球を中学校の頃から続けている部長の梅田太一さん(2年2組・網野中)は、「現在は少人数ですが、部員とコミュニケーションを取って毎日伸び伸びと練習に取り組んでいます。時には他校と合同練習をして自分の技を磨くとともにい、他校の生徒からもいい刺激をもらっています。来年度は部員をもっと増やして、さらに他校との練習も増やして、部員みんなでさらにレベルアップしていきたいです。」と、柔らかな物腰で答えてくれました。
陸上競技部は男女合わせて総勢23名。中・長距離パートはジョグやペース走、インターバル走を、短距離パートはリレーのバトン練習やスタート練習、ミニハードルを使った練習などをして、皆それぞれが掲げる目標の記録を目指して毎日トレーニングを積んでいます。
中・長距離が専門であるキャプテンの石崎奨さん(2年2組・峰山中)は、「練習はみんな真剣に取り組んでいますが、普段は学年やパートの壁を越えてみんなとても仲が良いです。これからも真剣に取り組む時と休む時のオン・オフをしっかりと切り替えてチームの良い雰囲気を保ちながら、春の両丹大会、そして夏のインターハイを目指して、メンバー同士で切磋琢磨し合っていきたいです。」と、決意に満ちている様子でした。
この1月から2月にかけて、2年生は進路講演会や職業別ガイダンス、チューター面談、そして進路ホームルームと、様々な形で進路研究や志望校固めにつながる取組を重点的に行ってきました。この間、生徒達は自分自身の将来を真剣に考えながら、進路調べに積極的に取り組んでいる様子でした。
2年生の皆さん、希望進路の実現を目指して、ここからさらに頑張っていきましょう!
琴線に「びんびん」触れた今年の美書展
2月17日・18日に開催された第51回美術書道作品展において、芸術の各授業で取り組んだ作品を出品・披露した3名の代表に話を聞きました。
吉岡莉緒さん(2年1組・峰山中)
書道の授業で、私は木に留まっている烏の水墨画を描きました。墨を水で薄めて黒や灰色の濃淡で立体感を出し、小筆の先や腹を使い、滲ませ方も工夫しながら描きました。完成した作品を書道の先生が褒めてくれたときには嬉しかったです。書道については小学生から習っていましたが、水墨画ははじめての挑戦でした。それでも、いろいろな人からたくさん好評を頂き、大きな自信になりました。書道はとても好きなので、自分が納得し、たくさんの人に認められる作品をこれからも書き続けていきたいです。
伊達宗茂さん(1年2組・大宮中)
イタリア歌曲の「カーロ・ミオ・ベン」を独唱しました。文化祭でも歌いましたが、周りからリクエストがあったのと、私もせっかくならもう一度挑戦しようと思って歌いました。前回とは違い、今回はマイクなしの発声で歌わなければならず、愛する人を想う切ない思いをどうやって観衆に響かせるかが特に難しかったです。歌い終わった後で「良かったよ」と、友人だけでなく見ず知らずの方からも声を掛けて頂き、本当に嬉しかったです。この経験を通して、これからも様々なことに勇気を持って挑戦していきたいです。
今井大聖さん(3年1組・丹後中)
私は初めてのスプレー・アートで太陽系の8つの惑星をそれぞれ作成しました。惑星ごとの特徴を調べ、参考動画を観ながら6色のスプレー缶を駆使して作っていきました。吹きかける順番に気をつけたり力加減を変えながら、時には削ったり伸ばしたりしてそれぞれの星を表現していきました。先生や両親は私の作品を観て感動してくれました。最後の卒業制作の作品をこんな風に高く評価をしてくれて、とても嬉しかったです。美術の授業で磨いた発想力や表現力を、大学進学後や将来の進路でぜひ生かしていきたいです。
...物事に感動する心を琴の弦に例えて、良いものや素晴らしいモノに触れて感銘を受けることを「心の琴線に触れる」と言います。今年も多くの来場者の心の琴線に「びんびん」と触れた最高の美書展となりました。
(取材・文 安達卓能)
マネージャーを含めた15名の男女バスケットボール部員は、体育館でレイアップなどの基礎練習や、3対3、5対5の対人練習に打ち込み、来たる対外試合に向けて毎日練習を行っています。
部長の松下南智さん(2年2組・網野中)は、「私達バスケ部は先輩後輩関係なく、みんなで仲良く、とても良い雰囲気で活動をしています。引退された3年生のOBも練習に時々参加してくださり、後輩と一緒に汗を流してくれています。私は、部を引っ張るのは自分だという強い思いで、4月の公式戦を目指して毎日練習に励んでいます。これからも、『今日も部活に行きたい』と、部員が毎日楽しく練習に参加できるような部活動にしていきたいです。」と、意気込みを語ってくれました。
2月17日(土)、18日(日)に網野体育センターにて「第51回美術・書道作品展」を開催しました。芸術科以外にもたくさんの教科が学習の成果を展示・発表し、来場者に網野学舎の学びの一端を知っていただく機会となりました。また、文化系部活動の展示・発表に加え、体操部が生演奏とコラボした演技を披露するなど、新たな試みも行われました。当日は好天に恵まれ、多くの方に会場に足を運んでいただきました。御来場いただいた皆様、ありがとうございました。
2月17日(土)網野体育センターにおいて「京都府立丹後緑風高等学校網野学舎第51回美術・書道作品展」が開催され、経営実習部は久美浜学舎アグリサイエンス科とのコラボ商品である農商連携米「こめこぼ~ろ」を販売いたしました。
アグリサイエンス科と企画経営科の生徒が協力して田植えを行った米を原料とした「こめこぼ~ろ」はあみの福祉会カフェこぴーぬ様に加工・製造していただき販売にこぎつけました。なお、販売と同時に田植えや商品開発の様子を紹介する内容のプレゼンテーションを経営実習部の2年生が行いました。100個商品を用意いたしましたが、地域の皆様に御購入いただきお蔭様で完売することができました。収益については「京丹後市にどんな障害がある人も暮らせるグループホームをつくる会」に寄付させて頂きます。御協力ありがとうございました。
明日から2日間の日程で「第51回美術・書道作品展」を開催します。
芸術科以外の教科もたくさん参加し、網野学舎での学びを知ってもらえる内容となっています。
また、文化系クラブの展示・発表の他、体操部による生演奏とコラボした演舞、企画経営科が久美浜学舎アグリサイエンス科とコラボした商品の販売など、盛りだくさんな内容です。
ぜひ、網野体育センターへお越しください!
表彰は「頑張った後についてきたもの」
教育長表彰の受賞者が確定し、本校企画経営科からは過去最高の17名が選ばれました。代表の2人に喜びの声を聞くと同時に、3年間の高校生活を振り返ってもらいました。
本井晴大さん(3年3組・網野中)
受賞のラインには早い段階から達していましたが、取るならもっと高いレベルで受賞したいと思いひたすら勉強に励みました。私は得意の簿記だけで全ポイントの半分を獲得することができました。特に難関の日商簿記2級試験に関しては、試験の3箇月以上前から取り組み、いつ試験があっても合格できるというところまで仕上げて臨みました。
私は中学校までは勉強に対してそこまで意欲的ではありませんでした。しかし、企画経営科に入学後、簿記など熱中できる専門科目に出会えて、そこから他の教科に対しても挑戦してやろうと力を入れるようになり、勉強に対する意識や姿勢が大きく変わりました。今後は簿記をさらに究め、日商簿記1級を獲り、将来は公認会計士を目指すつもりです。
先生方は私に様々な挑戦を促し、私に進むべき将来の道を示してくださいました。本当に感謝しています。
私は常に、高校では「一番になるんだ」という思いで勉強をしてきました。この思いはこれからも絶やさず、自分の夢に向かって勉強にさらに熱を入れていきます。
小森知己さん(3年3組・網野中)
私は受賞そのものよりも、目の前の一つ一つの検定やプレゼンテーションにこれまで真剣に取り組んできた努力の結果が評価されたことが嬉しかったです。
私は陸上競技部の活動や練習を3年間最後までやり抜きました。時にはいったん練習を切り上げて検定の勉強をし、終わってからまた部活動に戻ることもありました。苦しいこともありましたが、最後まで勉強と部活の両立に挑戦をしました。
企画経営科では授業や実習を通して、社会に役立つ様々なことを学びました。そして「情報処理」という私の得意な分野を見つけることができました。卒業後は進学をして、プログラミングを含めた様々な専門的な資格をたくさん獲り、将来はIT関係の仕事に就き、システムエンジニアとして活躍したいです。
これまで支えてくれた先生方や両親はもちろん、共に競い合い、時には楽しく教えあったクラスの仲間には本当に感謝しています。将来挫折しそうになっても、高校時代にこうして乗り越えてきたことを思い出し、自分ならできると信じて頑張っていきます。
...本井さんについては、文部科学省後援秘書技能検定2級試験において成績上位わずか0.3%に入り、「日本秘書クラブ会長賞」に輝くという本校初の快挙も達成しました。
この教育長表彰は、「一番を目指そう」、「文武両道を貫こう」という彼らの強い信念とこの3年間の「頑張り」の証しに他なりません。皆さん、本当におめでとう。
(取材・文 安達卓能)
2月14日(水)企画経営科2年生を対象に、蒸-五箇-サウナの足立樹律様、松本駿平様をお招きし、「社会人講師授業」を実施しました。今の職に至る経緯や地域の現状などをお話しいただき、生徒にとって自身のキャリアを考える機会となりました。講義の中で、「一瞬の恥が一生の後悔にならないように」や「幸せのモノサシは人それぞれで自身の幸せをつかみましょう」など、愛溢れるメッセージをいただきました。人生の先輩からの教訓は、今後の高校生活だけでなく、その後の人生においても参考になる貴重な講義でした。お忙しい中、ありがとうございました。
活動場所は放送室。普段は発声練習をし、大会前には台本の読み合わせや立ち稽古をして、来たる舞台に向けてこつこつと備えています。また警察や地元自治会などから依頼を頂いて、防犯寸劇などのボランティア活動にも積極的に参加をして地域貢献の活動にも取り組んでいます。
部長の倉野怜音さん(2年2組・網野中)は、「3年生が抜けてからは部員は少なくなってしまいましたが、それでも先輩後輩関係なくみんなで一緒に遊びに行ったりして、とても仲良く楽しく活動をしています。4月には新しくメンバーを増やして、さらに楽しく活動をしていきたいです。」と、笑顔で話してくれました。
2月8日(木)企画経営科2年生を対象に、久美浜観光園の山岡怜亜様をお招きし、「社会人講師授業」を実施しました。農業のイメージや京丹後市の農業の現状などをお話しいただき、第1次産業の現状を知ることができました。またSNSやショート動画など若者向けに発信し、就農者を増やす取組などを行っておられ、発信することの重要さを学びました。そして何より行動することの大切さを学び取ることができました。お忙しい中、ありがとうございました。
2月4日(日)に京都工芸繊維大学で行われました「令和5年度京都フロンティア校 研究成果発表会」に、久美浜学舎の生徒と共に参加しました。網野学舎はプレゼン発表を行い、企画経営科1年生が本校のこの1年間の取組についての研究成果発表を行いました。久美浜学舎はポスターセッションを実施しました。企画経営科1年生が本校のこの1年間の取組についての研究成果の発表を行いました。
京都府の高校26校が参加した研究成果発表会でしたが、堂々とした、素晴らしい発表になり、来年度に向けて、良いステップアップできる機会になりました。