4月15日(金)6・7限に令和4年度のアカデミックラボ第1回の授業が実施されました。
2年生の普通科・京都こすもす科共修コースの生徒が取り組むアカデミックラボでは、一人ひとりの希望に基づいて13種類のラボに分かれます。1年次のロジカルサイエンスや情報の科学の取組を土台として、1年間の探究活動を行い、次世代のグローバルリーダーとしての資質を身に付けることを目指す取組です。
初回となったこの日は、ラボの担当者・メンバーとの顔合わせを行い、すべてのラボで共通して「問いづくりワークショップ」に取り組みました。このワークショップは、探究の過程において最も重要なプロセスの一つである「課題設定」を行っていくために必要な「問い」を見出す力を身に付けることを目的としています。解決の道筋がすぐには明らかにならない、あるいは唯一の正解がない「問い」を見つけることは簡単ではありません。
普段の授業よりもさらに深く頭を働かせる活動を通して、批判的思考の難しさと大切さを実感するとともに、自分の明らかにしたい内容に応じた「問い」の使い分けを意識できるようになりました。
自分の興味・関心を深められるような問いに出会い、充実した探究活動が行われることを期待しています。
2月4日(金)6・7限に「令和3年度アカデミックラボ課題研究発表会」を校内で実施しました。
発表者と聴衆は、次のとおりです。
発表者:2年生普通科及び2年生京都こすもす科共修コースに属する全生徒
聴 衆:本校生徒(1年生普通科及び京都こすもす科共修コースに属する全生徒と2年生京都こすもす科専修コースに属する全生徒)、教職員、関係者の方々
コロナ感染症感染防止のため、ホームルーム教室や特別教室に分散して、グーグルスライドを使用したプレゼンテーション形式で開催しました。当日は、橋長校長によるオンライン開会宣言に続き、一年近くかけて各チームが取り組んできた課題研究の発表(全59本)と質疑応答を、休憩や換気の時間を挟みつつ実施しました。
数学的視点から郵便ポストの配置やポーカーの効率的な戦い方、エスカレーターの使い方などについて考察した発表や、廃棄物を活用した日焼け止めや油脂を用いた洗剤の開発に関する発表、桜石や京町家といった京都の文化財に関する発表、日本の貧困問題やジェンダーに関する課題を取り上げた発表など、非常に多種多様な発表が行われました。
聴衆は間隔を開けて指定席に座り、発表に熱心に耳を傾け、発表後は積極的に質問をしていました。ここで出た質問は、発表者にとって今後の探究に向けた貴重なヒントとなることでしょう。また、1年生の生徒たちにとっては、先輩たちが探究してきた内容について学びつつ、今後1年間で自分たちは何をどう研究し、どのように発表しようか、思いを巡らせる大変良い機会になりました。
アカデミックラボでは今後、各チームが研究内容を文章にまとめるとともに、次年度6月に予定されている英語での発表会の準備として、発表資料の翻訳や発表の練習を行います。
なお、2月14日からはグーグルクラスルームを利用してバーチャル発表会を開催する予定です。
アカデミックラボ 「京・平安文化論」です。
「京・平安文化論」のラボでは、源氏物語の魅力を学び、その素晴らしさを多くの方々に伝えていく活動をしています。
11月には、源氏物語や紫式部にゆかりのある清水寺や天龍寺、仁和寺など11ヵ所の神社仏閣に御協力いただき、「ちゅう源氏と巡る源氏物語 京都スタンプラリー」を開催し、大変盛況でした。ご参加いただきました皆様、本当にありがとうございました。
そして、1月は「源氏物語オリジナル和菓子」の製作・販売をいたしました。12名の生徒が源氏物語の登場人物を一人ずつ選び、特徴や性格等を研究しました。その人物をイメージした和菓子をデザインし、和菓子製造会社の「鶴屋長生」様に形にしてもらいました。購入した方には、その登場人物の紹介カードをお渡ししました。1月21日に校内限定で販売いたしましたが、大変好評であったため、「鶴屋長生」様の店舗で一般の方に向けて販売されることになりました。また、楽天市場でも購入でき、全国に向けて発送されています。期間限定の受注生産で「鶴屋長生」様のホームページ、店頭か電話(0120・22・4168)で予約が必要です。たくさんご注文いただいているようで、お手元に届くまで少しお待ちいただくことになるようです。和菓子から、源氏物語や古典文学に興味を持っていただけるきっかけにしていただけたらうれしく思います。
上段 六条御息所 葵の上 藤壺 末摘花
中段 空蝉 玉鬘 明石の上 桐壺更衣
下段 夕顔 女三宮 紫の上 朧月夜
9月30日(木)7限に、本校普通科及び京都こすもす科共修コースの1年生を対象に、来年開講するアカデミックラボのガイダンスが行われました。新型コロナウイルス感染対策のため、オンラインによる各教室から参加する形式となりました。
生徒それぞれが課題・テーマを設定し1年間の探究活動をおこなうアカデミックラボでは、日本の文学や京都の食、歴史と文化、数学、理科、スポーツと環境、国際問題など13の分野から選んだ一つのラボに所属し、自ら立てた問いに対して、グループで探究を進めていきます。
最初に、柴田副校長先生が挨拶され、本校における探究活動とアカデミックラボの変遷、探究に向けた姿勢などにについてお話されました。
次に、教務部国際(アカデミックラボ担当)の岡本領子先生が、探究活動の意味や目的、活動の進め方、今後のスケジュールなどについて説明されました。その後、各ラボによる活動紹介動画(Digital Story Telling)を視聴し、ラボ活動への理解を深めました。
本格的な取組は2年次からとなりますが、生徒たちは自分たちの興味関心を元に、また各ラボの紹介動画を見ながら、どのラボに所属したいかを真剣に考えている様子でした。
2月5日(金)6・7限に「令和2年度アカデミックラボ課題研究発表会」を校内で実施しました。
発表者と聴衆は、次のとおりです。
発表者:2年生普通科及び2年生京都こすもす科共修コースに属する全生徒
聴 衆:本校生徒(1年生普通科及び2年生京都こすもす科共修コースに属する全生徒と2年生京都こすもす科専修コースに属する全生徒たち)、教職員、関係者の方々
昨年度までは全ラボが体育館に集合し、全国からの聴衆に対してポスターセッション形式で一斉に口頭発表を行っていましたが、今年度は人数を制限し、ホームルーム教室や特別教室に分散して、プロジェクターを使用したプレゼンテーション形式で開催しました。これは、コロナ禍により非常事態が宣言されている状況下であっても、なんとか発表の場を設けたいと3密回避の工夫を凝らした結果によるものです。
当日は、適宜休憩と換気の時間を挟みつつ実施し、小川校長によるオンライン開会宣言に続き、この1年近くかけて各チームが取り組んできた課題研究について発表(全57本の発表)と質疑応答を行いました。1チームにつき約13分の持ち時間で、発表者たちはiPadを活用してスライドをスクリーンに投影し、6交代制で実施しました。聴衆は、間隔を開けて指定席に座り、発表に熱心に耳を傾けていました。
当日の内容としては、源氏物語の登場人物をモチーフに、地元の和菓子店と協力して和菓子の企画販売などを行った発表や電子レンジを用いてオーロラの再現を試みた発表、雨にぬれにくい傘の形状について調べた発表、難民問題を取り上げ、歴史的経緯を踏まえて、多くの人がこの問題について無関心であることへの問題提起をした発表などがあり、かなり多彩な発表が行われました。
どの発表においても、質疑応答の時間には次々に手が上がり、座長役の生徒が制限時間を理由に「次を最後の質問とします。」と制御せざるを得ないほどでした。ここで出された多くの質問は、発表者にとって今後の探究に向けたヒントとなることでしょう。
最後の閉会式では、橋長副校長による挨拶の中で、「発表者、座長、タイムキーパー、視聴者、全ての参加者の努力と真剣な取組で、コロナ禍でもすばらしい発表ができたことに、嵯峨野生の底力を感じた。2年生は、次年度の英語での発表に向け、1年生は来年の自分たちの発表に向けて、研究内容を充実させ、聴衆を引きつけるような発表をめざしてほしい。」という労いと励ましの言葉が発表者たちに贈られました。
アカデミックラボでは、今後、各チームが研究内容を文章にまとめます。また、次年度の英語での発表会に向けて、翻訳準備も始めます。
なお、関係者限定となりますが、当日の発表内容をオンライン公開する予定です。
アカデミックラボ「京・平安文化論」主催
「ちゅう源氏と巡る 源氏物語京都スタンプラリー」
今年も実施します!
【日程】
10月31日(土)11月1日(日)7日(土)8日(日)の4日間です。
【場所】
スタンプラリーは、京都市内の『源氏物語』ゆかりの社寺等12ヵ所。
①下鴨神社 ②上賀茂神社 ③雲林院 ④仁和寺 ⑤清凉寺 ⑥野宮神社
⑦天龍寺 ⑧廬山寺 ⑨清水寺 ⑩渉成園 ⑪東寺
〔特設会場〕古典の日フォーラム2020(事前に応募登録された方のみです)
【台紙の配布】
・本校事務室
・京都市バス・京都バスの車内
・社寺11ヵ所(古典の日フォーラムを除きます)
【景品】
スタンプを3つ集めると、「ちゅう源氏」オリジナルクリアファイルをプレゼントします!
日本の文化である『源氏物語』を、身近に感じてもらおうと企画しました。
最新情報は、Twitterでお知らせします。
Twitter @kyo_heian_labo です。
たくさんの方の御参加をお待ちしています!
アカデミックラボでは「地域と環境」というテーマを柱として、2年次から探究活動に取り組みます。人文科学・社会科学・自然科学など、幅広い分野でラボが構成され、共修コース6クラス240名が希望するラボに所属します。
10月2日のLHRでは1年生が来年度のラボを選択するためのガイダンスを各教室に分かれて、オンライン同時配信で行いました。
副校長先生の話の後、担当教員からアカデミックラボの概要について説明を受け、資料と照らし合わせながら真剣に聞いていました。
いよいよ各ラボの紹介です。今年は初の試みでラボごとに3分程度の紹介動画を上映しました。生徒たちは各ラボのユニークな動画を食い入るように見つめていました。
ガイダンス終了後、友達とどのラボにしようかと胸に期待を膨らませて楽しそうに話していました。
昨年度の発表時のスライドを10月末まで図書館に展示しています。
今回は、6月12日の6限と7限に行われたアカデミックラボの授業をご紹介したいと思います。
「躍動する時代-中・近世-の文芸」ラボにおいて、大阪大学大学院文学研究科より中尾薫先生をお招きして、「外国から見た歌舞伎」というテーマでご講演をいただきました。
コロナウイルス感染拡大防止の観点から、zoomによる遠隔講義を行っていただきました。
コロナ禍における現在の劇場の状態や、伝統演劇の研究の必要性、GHQがどのように歌舞伎を見ていたのかなど、様々な角度から歌舞伎についてのお話をいただきました。
zoomを使った講義ではありましたが、まるでその場で講義をされているような臨場感がありました。生徒達も真剣に耳を傾けていました。
講演の最後には質疑応答の時間も設けられ、双方向性のやりとりが行われました。