SAGANO BLOG

5月21日(日),スーパーサイエンスラボ[校有林調査ラボ]と,アカデミックラボ[数学活用ラボ]に所属する3年生8名が,千葉県で開催された日本地球惑星科学連合2023大会にて学会発表を行いました。

発表タイトルは次の4件です。

・嵯峨野高校校有林土壌の岩石風化層(Ⅽ層相当)の陶土利用

・嵯峨野高校校有林の健康診断 ~林分材積、胸高形数、相対幹距比~

・フラクタル図形の日除けへの利用に向けた特性評価

・フラクタル日除けの放射環境への影響の定量的評価



これまでに経験のない大きな舞台でも堂々と,また丁寧に説明する姿が見られました。

説明を重ねる度に質疑応答が上手くなっていく様子に頼もしくも感じました。

研究を伝える難しさを感じたり,さらなる研究課題に気づくこともできたようです。

この経験が,生徒の今後にとって意味のある時間となることを願っています。



全国の高等学校からの研究発表,大学や企業の展示も多数あり,高校生に向けて科学する面白さを伝える雰囲気に溢れていました。

前日には,国立科学博物館に出向き,科学の歴史を身体で体感しました。

 

全国の高等学校からの研究発表,大学や企業の展示も多数あり,高校生に向けて科学する面白さを伝える雰囲気に溢れていました。

前日には,国立科学博物館に出向き,科学の歴史を身体で体感しました。

 

アカデミックラボの文化・デザインラボでは、嵯峨美術大学の日本画コースの仲先生をお招きし、「文化財の保存を考える」をテーマに特別講義をしていただきました。
私たちが住む京都には数多くの寺社仏閣や文化財があります。仲先生は建造物彩色絵画修復のご専門で、これまで二条城の障屏画の模写保存や京都各地にある寺社の建造物の彩色修復を行ってこられました。
文化財修復と言っても、ただきれいにすることが求められているわけではなく、歴史的価値や行政、国、所有者、修復を行う技術者の様々な意向やモラルが大きく関係し、その文化財に最適な修復の方法をとっていることを具体的な事例をもってお話しされました。さらに、これからの時代を生きる生徒たちに、「誰のために何のために文化財を保存修復するのかを考え続けていかなければならない」と、メッセージを話され、これまで漠然と文化財を見てきた私たちにとっては新たな視点で考えるきっかけになりました。

 

4月28日(金)のアカデミックラボの時間に、文化・デザインラボでは、河井寛次郎記念館にフィールドワークに行きました。
河井寬次郎記念館は、大正・昭和に活動した陶工・河井寬次郎の住居・仕事場をそのまま記念館にした施設です。生徒達に「暮らすことと工芸の繋がり」を肌で感じ考えてほしいと思い、このフィールドワークを計画しました。
建物の設計、館内の家具や調度品は河井寛次郎がデザイン・制作しており、室内の隅々まで河井寛次郎の美意識を感じることができます。
現代と大正・昭和の住居や暮らし方の違いを確認しつつ、どこか懐かしく、居心地の良い空間に生徒たちははじめは物珍しそうにウロウロと館内を鑑賞していましたが、時間が経つにつれ椅子に座ってじっくりと窓の外の風景を見たり、展示されているオブジェに関心を持って思いを馳せてみたりと思い思いに時間を過ごし、閉館時間までたっぷりと鑑賞しました。
これからこの体験がどのように生徒たちの探究活動に活かされるか楽しみです。

 

2023年3月23日


アカデミックラボ 数学活用ラボ所属の2年生5名が、第一薬科大学・日本薬科大学・横浜薬科大学主催「高校生サイエンス研究発表会2023」(全国から243件の研究発表)にて、研究発表を行いました。

研究発表1 最後の一粒をすくえ!


「炒飯のご飯粒など最後に残った一粒をどうしたら簡単にすくえるのか」という身近な疑問をきっかけに、スプーンの厚さや平皿とスプーンのなす角(入射角)が物体のすくいやすさにどのような影響を与えるのかについて、力学的視点から力のモーメントのつり合いに着目した研究


研究発表2 癒し空間をつくるフラクタル図形の日除けへの利用


「木漏れ日が心地いいと感じるのはなぜか」,「"日を適度に遮り,適度に風が抜ける"この"適度"とは具体的にどの程度なのか?」という問いのもとで、実測予定日に合わせた遮光角をもつシェルピンスキーの四面体で日除けを自作(3Dプリンター)し,日除けの放射環境への影響を捉える研究

今回、この2チームは学校外の研究発表会に初めて参加しました。


研究を伝える難しさや、テーマのおもしろさを伝えるための工夫の余地など、今後に向けた課題も見つかったようです。研究発表会への参加経験は、多くの気づきと学びを与えてくれます。

この経験を自信につなげて、今後さらに研究の奥深さと楽しさを感じてほしいと願っています。

2023年3月25日

 

2月1日(水)午後に、2年生のアカデミックラボ課題研究発表会を実施しました。

2年生が1年間かけて、アカデミックラボで取り組んだ探究活動の成果をポスターセッションの形式で発表しました。聴衆として1年生の生徒や探究活動でお世話になった方々を校外からお招きし、活発な質疑応答で盛り上がる発表会となりました。

2年生にとっては1年間の集大成であるとともに、次年度の6月に予定されている英語でのスライドプレゼンテーションに向けてさらなる改善点が見つかるきっかけとなりました。1年生にとっては、次年度のアカデミックラボの活動で目指し超えるべき目標と向き合う時間となりました。嵯峨野高校の探究活動がさらに深まっていくことが楽しみです。

開会式の様子
発表の様子
興味津々な聴衆
閉会式
 

課題探究学習アカデミックラボの【数学活用ラボ】に所属する2年生3名の生徒は、スプーンのすくいやすさに着目した探究活動を行っています。
探究テーマ設定の理由は、炒飯を食べるときなど、レンゲやスプーンで最後の一口がうまくすくうことができないもどかしさからでした。数学活用ラボではこうした身の回りの疑問や課題に対して、数学を活用して解決することを目指しています。
11月に京都工芸繊維大学で行われた「みやびサイエンスガーデン」では、京都府内の他の高校生や全国から参加されている教員、大学教授などの方々に向けて、中間成果を発表しました。研究内容に関心をもった多くの方々から課題解決につながるアドバイスや意見をいただき、最終発表に向けてさらなる探究活動が始まっています。


令和4年も終わりが近づき、探究活動に取り組むことができる時間も残りわずかになってきましたが、どういった成果が得られるのか楽しみです。

3Dプリンタで作成したスプーン
みやびサイエンスガーデンでの発表の様子
 

源氏物語の世界を体験
~干菓子の詰め合わせ~

嵯峨野高校生が源氏物語の登場人物を干菓子で表現しました。鍵善良房とのコラボ商品として販売します。

嵯峨野高校の生徒が授業「京・平安文化論ラボ」で『源氏物語』を研究するなかで、味覚と視覚から源氏物語に親しんでいただきたい、という思いから源氏物語に登場する人物をモチーフに干菓子をデザインしました。ラボ生達は嵯峨野、個性豊かな17名の登場人物を表現しています。そのデザインを基にした干菓子17種の詰め合わせを鍵善良房に作っていただきました。
1月中旬に嵯峨野高校生限定で販売をしますが、店頭や通販でも販売されることとなりました。多くの皆様に和菓子を通じて古典の世界に親しんでいただけると思います。付録として、登場人物の説明をお付けします。源氏物語の世界を、どうぞお楽しみください。
 
■ 概 要
○ 日  時 令和5年1月17日(火)から 期間限定で販売の予定
○ 販売場所 鍵善良房 京都市東山区祇園町北側264番地
○『源氏物語』に登場する人物をイメージした干菓子(17種)

左上から 扇:夕顔、朧月:朧月夜、十三夜の月:明石の君、薔薇:玉鬘、朝顔:空蝉、桜:紫の上、藤:藤壺、紅花:末摘花、カーネーション:匂宮、菊:光源氏、猪:柏木、渦巻:六条御息所、紫陽花:女三宮、蓮の花と蓮の葉:浮舟、川の流れ:薫、葵:葵の上、向日葵:桐壺更衣
 

9月30日(金)に、ソーシャルビジネスラボで行った取り組みを紹介します。
この日は、つい最近開発されたばかりのボードゲームをプレイすることで、日本を代表する経営者である「松下幸之助」の経営哲学を体感し、自らの成長や人とのつながりを通して、チームで目標を達成する難しさと尊さを味わうワークショップを実施しました。
最大プレイ人数は6人です。21人の生徒が参加できるように、ボードゲームのファシリテーションをしていただける協力者の方々に依頼し、快くお引き受けいただいたおかげで実現した企画です。結果的に、普段の学校生活では関わるチャンスが少ないビジネスパーソンの方々と交流できる貴重な機会となりました。
企業で働くことの大まかなイメージ、ビジネスの場におけるコミュニケーションの重要性と難しさ、チームの中での効果的な役割分担のしかた、そして何よりも社会に貢献するという大きな目標を見失わずに全体を見渡しながら仕事をすることの大切さなどに気づくことができました。

 

 本日のラボでは、はじめに理数探究プロジェクトリーダーの谷口先生から、数学ラボからぜひ学会をはじめとする発表の場に積極的に出てみては、とのお話がありました。数学ラボの活動内容について励ましの言葉もあり、生徒達の表情も前向きだったように見えました。

 その後は各班に分かれて前回からの続きです。先週は祝日だったため2週間ぶりの活動ですが、前回に各自が調べておく内容をまとめておき、調査結果を持ち寄ることで、スムーズに始められていました。

 「安全性」に関する活動を行っていく中で、通学路周辺のマップを皆で調べています。さて、数学ラボとしてどういう方向性にもっていくのでしょうか。

 後半では黒板の周りに集まって板書をしながら活発にやり取りしていました。何やら変数を設定して2つの不等式について論じているようです。これまでに授業の中で学習した内容がかなり色濃く反映していたようでした。
 グループ内で、ああでもない、こうでもないと論じていく中で数学を活用しながら探究を深めていく面白さが増幅されていくのかもしれません。

 次週は定期テストのためラボ活動はお休みです。この計算の続きは4人にとっては再来週の「お楽しみ」となりました。


 

7月8日(金)の6限に、2・3年生アカデミックラボ交流会を実施しました。
探究活動をスタートさせた2年生が、3年生からアドバイスをもらいます。
3年生は、1年間+αの探究活動を振り返り、苦労した点や探究する上で役立った情報を2年生に伝えました。
先輩から後輩へとさまざまな知恵やノウハウが引き継がれていくことで、探究の質が上がっていきます。
嵯峨野高校の歴史・伝統がまた、一段高く積み重ねられました。

 

アカデミックラボ 「京・平安文化論」です。
「京・平安文化論」のラボでは、源氏物語の魅力を学び、その素晴らしさを多くの方々に伝えていく活動をしています。
 今年は、「源氏物語オリジナル商品」の製作・販売をお願いするため、鍵善良房様へプレゼンテーションにうかがいました。17名の生徒が源氏物語の登場人物を一人ずつ選び、特徴や性格等を研究しています。その人物をイメージした落雁(干菓子)を、江戸時代から続く老舗「鍵善良房」様に形にしてもらうことに決定しました。

まずは、名刺交換からです。

そして、プレゼンテーションです。

最後に、鍵善良房店主 今西善也様より、落雁(干菓子)についてのお話を伺いました。

今西様からは、「人物の研究をしっかりして、イメージを持つことが大切です。良い物を作っていきましょう。」というお言葉をいただきました。購入した方には、登場人物の紹介カードをお渡しする予定です。良いものができましたら、店頭でも販売していただけるということでした。お菓子の世界から、源氏物語や古典文学に興味を持っていただけるきっかけにしていただけたらうれしく思います。どうぞお楽しみに!

 

5月6日、13日の2週にわたり、アカデミックラボ「京の文化財ラボ」では、外部の方をお招きし、特別講義を行いました。

6日は、京都国立博物館研究員の方から、「文化財の面白さと文化財研究について」ご講義いただきました。京都には数多くの文化財がありますが、先人たちの積み重ねてきた歴史にどのように自分たちの探究を繋げていくのかが難しいところです。
今回の講義では、高校生の目線に立った文化財研究のお話をしてくださりました。
また、文化財を広い意味でとらえると「誰かが残したいと思ったものが文化財である」というお話は、これからの生徒の活動へのヒントになりそうです。

13日は嵯峨美術大学の仲教授から「古画とは何か」という内容でご講義いただきました。
文化財修復師として活躍されていた時に感じられていた「文化財修復はどうあるべきか」というお話は、プロフェッショナルなお仕事をされていたこそのお話でした。
人にとって「文化」がどれほど大切なのかを、様々な作品やご経験から熱く語っていただきました。

 

5月6日(金)6・7限に第2回のアカデミックラボの授業が実施されました。
ソーシャルビジネスラボでは、日本政策金融公庫の職員さんをお招きし、ビジネスプランの種の探し方についてのレクチャーを受けました。高校生という立場を活かして、地域や社会の課題解決につながるアイデアを具体的なビジネスプランとして発表できるよう、探究活動に取り組んでいきたいです。

 

4月15日(金)6・7限に令和4年度のアカデミックラボ第1回の授業が実施されました。
2年生の普通科・京都こすもす科共修コースの生徒が取り組むアカデミックラボでは、一人ひとりの希望に基づいて13種類のラボに分かれます。1年次のロジカルサイエンスや情報の科学の取組を土台として、1年間の探究活動を行い、次世代のグローバルリーダーとしての資質を身に付けることを目指す取組です。
初回となったこの日は、ラボの担当者・メンバーとの顔合わせを行い、すべてのラボで共通して「問いづくりワークショップ」に取り組みました。このワークショップは、探究の過程において最も重要なプロセスの一つである「課題設定」を行っていくために必要な「問い」を見出す力を身に付けることを目的としています。解決の道筋がすぐには明らかにならない、あるいは唯一の正解がない「問い」を見つけることは簡単ではありません。
普段の授業よりもさらに深く頭を働かせる活動を通して、批判的思考の難しさと大切さを実感するとともに、自分の明らかにしたい内容に応じた「問い」の使い分けを意識できるようになりました。
自分の興味・関心を深められるような問いに出会い、充実した探究活動が行われることを期待しています。

閉じた問いと開いた問いの分類(日本文学から見る近・現代ラボ)
身に付けたい力の説明(ソーシャルビジネスラボ)
理科ラボの様子
数学活用ラボの様子
図書館ロフトでの活動(京・平安文化論ラボ)
図書館AVホールでの活動(躍動する時代-中・近世-の文芸ラボ)
 

2月4日(金)6・7限に「令和3年度アカデミックラボ課題研究発表会」を校内で実施しました。


発表者と聴衆は、次のとおりです。
発表者:2年生普通科及び2年生京都こすもす科共修コースに属する全生徒
聴 衆:本校生徒(1年生普通科及び京都こすもす科共修コースに属する全生徒と2年生京都こすもす科専修コースに属する全生徒)、教職員、関係者の方々


コロナ感染症感染防止のため、ホームルーム教室や特別教室に分散して、グーグルスライドを使用したプレゼンテーション形式で開催しました。当日は、橋長校長によるオンライン開会宣言に続き、一年近くかけて各チームが取り組んできた課題研究の発表(全59本)と質疑応答を、休憩や換気の時間を挟みつつ実施しました。


数学的視点から郵便ポストの配置やポーカーの効率的な戦い方、エスカレーターの使い方などについて考察した発表や、廃棄物を活用した日焼け止めや油脂を用いた洗剤の開発に関する発表、桜石や京町家といった京都の文化財に関する発表、日本の貧困問題やジェンダーに関する課題を取り上げた発表など、非常に多種多様な発表が行われました。


聴衆は間隔を開けて指定席に座り、発表に熱心に耳を傾け、発表後は積極的に質問をしていました。ここで出た質問は、発表者にとって今後の探究に向けた貴重なヒントとなることでしょう。また、1年生の生徒たちにとっては、先輩たちが探究してきた内容について学びつつ、今後1年間で自分たちは何をどう研究し、どのように発表しようか、思いを巡らせる大変良い機会になりました。


アカデミックラボでは今後、各チームが研究内容を文章にまとめるとともに、次年度6月に予定されている英語での発表会の準備として、発表資料の翻訳や発表の練習を行います。


なお、2月14日からはグーグルクラスルームを利用してバーチャル発表会を開催する予定です。

各会場に分かれての発表となりました。
熱心に説明していました。
活発な質疑応答が行われました
書記担当の1年生も頑張りました。
1年生はタブレット端末を使用して コメントを記録していました。
 

 アカデミックラボ 「京・平安文化論」です。
 「京・平安文化論」のラボでは、源氏物語の魅力を学び、その素晴らしさを多くの方々に伝えていく活動をしています。
 11月には、源氏物語や紫式部にゆかりのある清水寺や天龍寺、仁和寺など11ヵ所の神社仏閣に御協力いただき、「ちゅう源氏と巡る源氏物語 京都スタンプラリー」を開催し、大変盛況でした。ご参加いただきました皆様、本当にありがとうございました。
 そして、1月は「源氏物語オリジナル和菓子」の製作・販売をいたしました。12名の生徒が源氏物語の登場人物を一人ずつ選び、特徴や性格等を研究しました。その人物をイメージした和菓子をデザインし、和菓子製造会社の「鶴屋長生」様に形にしてもらいました。購入した方には、その登場人物の紹介カードをお渡ししました。1月21日に校内限定で販売いたしましたが、大変好評であったため、「鶴屋長生」様の店舗で一般の方に向けて販売されることになりました。また、楽天市場でも購入でき、全国に向けて発送されています。期間限定の受注生産で「鶴屋長生」様のホームページ、店頭か電話(0120・22・4168)で予約が必要です。たくさんご注文いただいているようで、お手元に届くまで少しお待ちいただくことになるようです。和菓子から、源氏物語や古典文学に興味を持っていただけるきっかけにしていただけたらうれしく思います。

上段  六条御息所  葵の上  藤壺  末摘花
中段  空蝉  玉鬘  明石の上  桐壺更衣
下段  夕顔  女三宮  紫の上  朧月夜

 

 9月30日(木)7限に、本校普通科及び京都こすもす科共修コースの1年生を対象に、来年開講するアカデミックラボのガイダンスが行われました。新型コロナウイルス感染対策のため、オンラインによる各教室から参加する形式となりました。
 生徒それぞれが課題・テーマを設定し1年間の探究活動をおこなうアカデミックラボでは、日本の文学や京都の食、歴史と文化、数学、理科、スポーツと環境、国際問題など13の分野から選んだ一つのラボに所属し、自ら立てた問いに対して、グループで探究を進めていきます。
 最初に、柴田副校長先生が挨拶され、本校における探究活動とアカデミックラボの変遷、探究に向けた姿勢などにについてお話されました。
 次に、教務部国際(アカデミックラボ担当)の岡本領子先生が、探究活動の意味や目的、活動の進め方、今後のスケジュールなどについて説明されました。その後、各ラボによる活動紹介動画(Digital Story Telling)を視聴し、ラボ活動への理解を深めました。
 

 本格的な取組は2年次からとなりますが、生徒たちは自分たちの興味関心を元に、また各ラボの紹介動画を見ながら、どのラボに所属したいかを真剣に考えている様子でした。

 

2月5日(金)6・7限に「令和2年度アカデミックラボ課題研究発表会」を校内で実施しました。


 発表者と聴衆は、次のとおりです。
 発表者:2年生普通科及び2年生京都こすもす科共修コースに属する全生徒
 聴 衆:本校生徒(1年生普通科及び2年生京都こすもす科共修コースに属する全生徒と2年生京都こすもす科専修コースに属する全生徒たち)、教職員、関係者の方々


 昨年度までは全ラボが体育館に集合し、全国からの聴衆に対してポスターセッション形式で一斉に口頭発表を行っていましたが、今年度は人数を制限し、ホームルーム教室や特別教室に分散して、プロジェクターを使用したプレゼンテーション形式で開催しました。これは、コロナ禍により非常事態が宣言されている状況下であっても、なんとか発表の場を設けたいと3密回避の工夫を凝らした結果によるものです。


 当日は、適宜休憩と換気の時間を挟みつつ実施し、小川校長によるオンライン開会宣言に続き、この1年近くかけて各チームが取り組んできた課題研究について発表(全57本の発表)と質疑応答を行いました。1チームにつき約13分の持ち時間で、発表者たちはiPadを活用してスライドをスクリーンに投影し、6交代制で実施しました。聴衆は、間隔を開けて指定席に座り、発表に熱心に耳を傾けていました。


 当日の内容としては、源氏物語の登場人物をモチーフに、地元の和菓子店と協力して和菓子の企画販売などを行った発表や電子レンジを用いてオーロラの再現を試みた発表、雨にぬれにくい傘の形状について調べた発表、難民問題を取り上げ、歴史的経緯を踏まえて、多くの人がこの問題について無関心であることへの問題提起をした発表などがあり、かなり多彩な発表が行われました。


 どの発表においても、質疑応答の時間には次々に手が上がり、座長役の生徒が制限時間を理由に「次を最後の質問とします。」と制御せざるを得ないほどでした。ここで出された多くの質問は、発表者にとって今後の探究に向けたヒントとなることでしょう。


 最後の閉会式では、橋長副校長による挨拶の中で、「発表者、座長、タイムキーパー、視聴者、全ての参加者の努力と真剣な取組で、コロナ禍でもすばらしい発表ができたことに、嵯峨野生の底力を感じた。2年生は、次年度の英語での発表に向け、1年生は来年の自分たちの発表に向けて、研究内容を充実させ、聴衆を引きつけるような発表をめざしてほしい。」という労いと励ましの言葉が発表者たちに贈られました。


 アカデミックラボでは、今後、各チームが研究内容を文章にまとめます。また、次年度の英語での発表会に向けて、翻訳準備も始めます。


 なお、関係者限定となりますが、当日の発表内容をオンライン公開する予定です。

校長先生の挨拶
質疑応答の時間
みな、真剣に聞いていました。
右側の座長役の生徒もがんばりました。
熱心に説明
会場に分かれ、座席指定で発表を聞きました。
 

アカデミックラボ「京・平安文化論」主催
「ちゅう源氏と巡る 源氏物語京都スタンプラリー」


今年も実施します!


【日程】
10月31日(土)11月1日(日)7日(土)8日(日)の4日間です。

【場所】
スタンプラリーは、京都市内の『源氏物語』ゆかりの社寺等12ヵ所。
①下鴨神社  ②上賀茂神社  ③雲林院  ④仁和寺  ⑤清凉寺  ⑥野宮神社
⑦天龍寺   ⑧廬山寺    ⑨清水寺  ⑩渉成園  ⑪東寺
〔特設会場〕古典の日フォーラム2020(事前に応募登録された方のみです)

【台紙の配布】
・本校事務室
・京都市バス・京都バスの車内
・社寺11ヵ所(古典の日フォーラムを除きます)

【景品】
スタンプを3つ集めると、「ちゅう源氏」オリジナルクリアファイルをプレゼントします!

日本の文化である『源氏物語』を、身近に感じてもらおうと企画しました。

最新情報は、Twitterでお知らせします。
Twitter @kyo_heian_labo です。

たくさんの方の御参加をお待ちしています!

ファイル名:201030.pdf

※PDFを開くには下記「秋の京都を満喫!スタンプラリーに御参加く...」をクリックして下さい。

源氏物語スタンプラリー.pdf
 
 
 
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