2023年8月1日以降のブログをすべて時系列に掲載しています。
みやこサイエンスフェスタは、洛北・桂・桃山・南陽・亀岡・福知山・西舞鶴・宮津天橋高校(宮津学舎)と本校からなる「サイエンスネットワーク京都」の各校から2件ずつの代表が集まって行われる口頭研究発表会です。京都大学百周年時計台記念館のホールを会場として毎年実施されています。
本校からは以下の2件の発表を行いました。
◆「N進法におけるx!の末尾の0の数についての考察」
どんな自然数の階乗の値も10進法で表したときと9進法で表したときの末尾の0の数に大きな差は見られないことに気づき、その性質を調べた研究です。みんなに理解してもらえる様、基本確認の資料も準備したうえで、興味の赴くままに真理を探究しようとする熱意が伝わる発表でした。
◆「嵯峨野焼プロジェクト〜校有林土で釉薬開発〜」
本校で継続研究として目指してきた、嵯峨野高校校有林の岩石風化層(以下、校有林土)を用いた陶器製作"嵯峨野焼"作りに関する発表を行いました。今回は校有林土の釉薬としての活用を検討した報告でした。聴衆に問いかけをするなど、聴衆を惹きつけながら発表を行いました。
また、京都大学大学院農学研究科の博士後期課程に在籍する本校の卒業生が、研究の面白さと、高校生に向けたメッセージを伝えて下さいました。タイトルは「土の中の運び屋-ミミズと福島の放射性物質」。ミミズが大量の土を食べることから、福島のセシウム137の土壌中での移動と生態系との関連性について御講義されました。高校生の質問で「なぜミミズを研究対象に?」と問われ、「面白いから」と回答されたことについて、京都大学の松原誠二郎先生は講評中で、面白いことを突き詰める京都大学の伝統は今も生きていることに、今後の期待を感じておられました。
発表生徒にとっても、百周年記念ホールを埋めた高校生にとっても、アカデミックな体験の詰まった一日となりました。
午前中の3年生の研究発表を聴講したあと、1年生はミニ探究の発表会を行いました。これまでの総合的な探究の時間(「ロジカルサイエンス」)で取り組んできたグループ探究の成果を4分間のプレゼンテーションにまとめ、報告しあいました。
テーマは「新たな価値を生み出すアップサイクルのアイデア」。
廃棄される予定の素材や製品に、デザインや機能などの面で新たな付加価値を与えて再利用する創造的な営みです。
5限目は各クラスでの発表会で代表グループを決定し、6限目はその代表グループが1年生全体にアイデアを紹介しました。
学年全体での発表会では以下のようなアップサイクルのアイデアが提案されました。
・チョークを人工サンゴに
・制服を車のシートに
・落葉を合羽・傘に
・果物の皮を上靴や繊維・衣服に
・鉄道切符をカイロに
・コンタクトレンズ容器を肥料・絵具に
どのグループからも、新たな価値をいかに生み出すのかを論理的に考え、そのオリジナリティを説得的に訴えようとする姿勢を感じました。
3年生の発表に刺激をうけつつ、自らも探究発表をおこなうことで、探究の面白さや難しさを実感する機会になったのではないかと思います。
今後、夏休みの体験型企画(「サマーセミナー」)や2年生での探究に向けた所属ラボの選択があります。
興味のある研究分野や自身のキャリアについて考えながら、高校での探究を楽しんでほしいと思います。
毎年恒例となっている表題の実験教室を実施しました。今年は常磐野小学校の4~6年生29名が来校し、実験や実習を通じて科学の面白さを体験しました。TAはサイエンス部と有志からなる生徒11名が務めました。
本校はプラネタリウムドームと専用投影装置を保有しており、小学生全員がプラネタリウムを見学しました。専用ソフトウェアにより、宇宙を自由自在に旅して様々な天体の観察と講義を楽しみました。
5・6年生は「化学の力で秘密文字」というタイトルの実験に挑戦しました。まず、ヨウ化カリウム溶液で布に文字や絵を描くのですが、そのままでは見えません。ここに霧吹きで薄い過酸化水素水を吹きかけると、あら不思議!文字が浮き出します。さらにビタミンC(L-アスコルビン酸)の水溶液を吹きかけると、今度は文字が消失します!これは酸化還元反応を利用した実験です。本校生徒が、できるだけ小学生にも興味を持ってもらえる様に解説を試みました。
4年生は「チリメンモンスターを探せ!」に取り組みました。ちりめんじゃこを丹念に観察すると、実は様々な生き物が混じっています。小学生は本校生徒TAに説明を受け、ときには顕微スコープで観察しながら分類して、生き物の多様性を実感しました。
最後は化石のお土産も持って帰ってもらいました。小学生も本校生徒も充実の半日を過ごすことができました。
6月9日(火)、1・2年生が劇団芸優座さんによる「ベニスの商人」の公演を鑑賞しました。
作品の時代をリアルに表す立体感のある背景や音楽、そして何よりも笑いもふんだんに交えた魅力的な演技に、生徒たちは引き込まれていました。休憩中や終演後に、内容について熱心に語り合う姿も見られました。
終演後は、文化委員を中心としたメンバーが劇団の方の案内で舞台を見学したり、実際の衣装を着てみたりといった体験をさせていただきました。また、質疑応答の時間を持つこともできました。
9月に行われる、とこのは祭(文化の部)での発表に向けて、感じたこと、学んだことをいかしていきましょう!
こちらの記事の続きです。
昼休みには、SGFにゲストプレゼンターとして参加してくれたジュピター高校、フニペロ・セラ高校の生徒達と国際交流委員がランチミーティングで交流しました。参加生徒がその様子をまとめてくれました。
『ランチミーティングでは、SGFに参加してくれたジュピター高校とフニペロ・セラ高校の生徒たちと一緒に昼食をとりながら交流しました。学校生活や部活動、将来の夢、好きなお菓子や飲み物など、さまざまな話題について話しました。また、日本での滞在やSGFの発表についての感想も聞くことができました。特に、アメリカでは高校生が自分で車を運転して通学していることや、授業時間や学期の仕組みが日本と異なることに驚きました。事前に調べていたアメリカのお店について質問したり、日本の食文化やマナーについて紹介したりすることもでき、充実した交流になりました。』
『交流の中では、国が違っても共通点がたくさんあることに気づきました。好きなスポーツや部活動、アニメ、音楽などの話題では特に盛り上がり、同じ趣味を持つ人を見つけることもできました。「ちいかわ」などの日本のアニメがアメリカでも人気になりつつあることや、日本料理が広く親しまれていることを知り、日本文化が海外にも浸透していることを実感しました。また、InstagramなどのSNSも共通の話題となり、交流後も簡単につながることができると知りました。お菓子を交換したり、おすすめの音楽を教えてもらったりしながら、国境を越えて自然に仲を深めることができました。』
『今回のランチミーティングを通して、完璧な英語よりも積極的にコミュニケーションを取ろうとする姿勢が大切だと改めて感じました。実際に会話をしてみると、文法を少し間違えても伝わることが多く、分からないことは聞き返したり言い換えたりすることで交流を続けることができました。また、自分の国や学校について話すことで、相手の国との違いや共通点について会話を広げやすいことにも気づきました。勇気を出して話しかけることで交流が深まり、異なる文化や考え方を受け入れることの大切さや、コミュニケーションそのものの楽しさを実感することができました。』
6月12日(金)3年生が探究学習の成果を発表する「Sagano Global Forum for Student Research」が開催されました。姉妹校提携を結んで10年目のフロリダ州ジュピター市にあるジュピター高校・カルフォルニア州サンマテオにある私立のカトリック系男子校フニペロセラ高校も参加してくれました。開会式は英語で行われ、もちろん司会の生徒も英語で進行します。
3年生は、主に2年次の1年間をかけて、テーマを決めて探究・研究を行ってきました。その集大成としての発表を大勢の聴衆の前で行いました。アカデミックラボに属する「京・平安文化論ラボ」「言語文化ラボ」「数学活用ラボ」「物理・化学領域ラボ」「生命領域ラボ」「法学ラボ」「ソーシャルビジネスラボ」「地理・地図ラボ」「食と生活ラボ」「Worldwide Learningラボ」「文化・デザインラボ」「スポーツと環境ラボ」の計58グループと、スーパーサイエンスラボに属する「物理ラボ」「化学ラボ」「生物ラボ」「数学ラボ」「校有林調査ラボ」及び「サイエンス部」の計33グループがスライドを使ってそれぞれの探究・研究を発表しました。
3年生は今まで取り組んできた探究活動の成果を熱く語り、1・2年生は素晴らしい発表を行う先輩を少し眩しげに眺めながら熱心に聞いていました。アカデミックラボの発表は英語でおこなわれ、質疑応答も英語でおこないましたが、たくさんの質問が出て大変盛り上がっていました。
フニペロセラ高校が本校のこのイベントに参加するのは今年で3年目。毎年、Creative Solutionという取り組んでいるプロジェクトを発表してくれています。今年は8人の生徒が7つのプロジェクトを発表してくれました。ジュピター高校は、5人の生徒が2つのプレゼンテーションをもって参加してくれました。
6月8日(月)、アメリカのカリフォルニア州フニペロ・セラ高校から9名の来校があり、国際交流委員がランチミーティングで親交を深めたのち、1年生1,6組の生徒がGIの授業で交流しました。国際交流委員がその様子をまとめてくれました。
『昼休みには、フニペロ・セラ高校の生徒たちと一緒に昼食をとりながら交流しました。一緒に「いただきます」と言ってから食事を始め、日本に来て驚いたことや食べたもの、飛行機の中でどのように過ごしていたかなど、さまざまな話題で会話を楽しみました。また、学校生活についても話し合い、アメリカでは学期の始まる時期が日本と異なることを知って驚きました。会話の中では、言いたい単語がすぐに出てこなかったり、相手の言葉が聞き取れなかったりすることもありましたが、言い換えたり聞き返したりしながら積極的にコミュニケーションを取ることができました。事前にアメリカで人気のお店について調べていたことで質問もしやすく、交流をより楽しむことができました。』
『GIの授業では、日本文化について英語で紹介しました。私たちのグループは忍者について発表し、その歴史や特徴を説明しました。昔の日本文化について英語で伝えるのは難しかったですが、フニペロ・セラ高校の生徒たちの中には忍者を知っている人もいて、興味を持って質問してくれたことが印象に残っています。また、お互いの学校生活や文化についても話し、日本のアニメやゲームがアメリカでも親しまれていることを知りました。相手が興味を持って話を聞いてくれたことで、日本文化を紹介する楽しさを感じることができました。自分たちの文化についてもっと知り、分かりやすく説明できるようになりたいと思いました。』
『日本の伝統的な遊びを通して交流する時間では、めんこやEnglishかるた、将棋などを一緒に楽しみました。私たちのグループではめんこを行いましたが、日本人の私たちよりもフニペロ・セラ高校の生徒の方が上手にひっくり返していて、とても盛り上がりました。Englishかるたでは真剣勝負になり、発音を教えてもらう場面もありました。遊びをしながら好きなアニメや部活動、学校生活についても話し、自然と会話が広がりました。最初は緊張していましたが、共通の話題や一緒に楽しめる活動があると、国や言語の違いをあまり感じずに交流できることが分かりました。完璧な英語でなくても、笑顔やジェスチャーを交えながら伝えようとする気持ちがあれば、十分に心を通わせることができると実感しました。』
6月8日(月)、アメリカのフロリダ州ジュピター高校から7名の来校があり、1年生3,4組の生徒がGIの授業で交流しました。参加クラスの国際交流委員がその様子をまとめてくれました。
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『私たちはジュピター高校の生徒に校内案内を行いました。理数解析室や事務室など、英語で説明するのが難しい場所もありましたが、知っている語彙を使って言い換えながら紹介しました。案内を通して、お互いの学校生活や学校設備の違いについて知ることができ、とても興味深かったです。また、フロリダの自然環境や学校の様子についても質問し、日本との違いを学ぶことができました。今回の交流を通して、完璧な英語でなくても、相手に伝えようとする気持ちが大切であることを実感しました。もっと質問を準備しておけば、さらに充実した交流になったと思います。』
『私たちは嵯峨野高校の特色や学校生活についてプレゼンテーションを行いました。お互いに学校生活や文化について紹介し合う中で、アメリカでも日本のアニメやゲームが広く親しまれていることを知り、とても驚きました。任天堂のゲーム機を持っている生徒もいて、日本文化が世界に広がっていることを実感しました。また、環境問題についての話題では、国が違っても共通して考えるべき課題があることに気づきました。交流の中では聞き取れない表現もありましたが、もっとリスニング力やスピーキング力を伸ばしたいという意欲につながる貴重な機会となりました。』
6月6日(土)・7日(日)に行われた、第73回NHK杯全国高校放送コンテスト京都大会において以下の結果となり、7/20(月)~23(木)に東京のオリンピックセンター及びNHKホールにて行われるNHK杯全国高校放送コンテストへの出場が決定しました。
◎朗読部門 1年生女子 第5位
◎アナウンス部門 2年生女子 第2位 3年生女子 第4位
◎ラジオドキュメント部門 第1位
6月6日(土)に行われましたインターハイ兼近畿大会京都府予選会において、女子団体の部で京都府第5位に入賞し、近畿大会への出場をきめました。男子団体は、ベスト16で残念ながら近畿大会出場を逃しましたが、男女とも今の力を出した結果でした。今まで応援ありがとうございました。
近畿大会に出場する女子は、京都府の代表として近畿大会までの1ヶ月あまりでさらに力をつけていってくれることと思います。
5月25日(月)、台湾の復興実験高校からおよそ80名の来校があり、1年2,3,4,6組の生徒がGI(グローバルインタラクション)の授業で、2年7,8組の生徒がSE(サイエンスイングリッシュ)の授業でそれぞれ交流しました。参加クラスの国際交流委員がその様子をまとめてくれました。
『私たちは、日本の文化紹介として、浴衣や着物、柔道着、日本のアニメなどについて紹介しました。台湾の生徒たちは「ドラえもん」や「呪術廻戦」など日本のアニメをよく知っていて、とても盛り上がりました。また、浴衣を実際に着てみたいと言ってくれた男子生徒もいて、一緒に楽しく交流することができました。台湾の文化についても紹介してもらい、お土産としてお菓子やカード、写真などをいただきました。日本語でメッセージを書いてくれたり、「よろしくお願いします」と話してくれたりしたことがとても嬉しく、相手の国の言葉を使おうとする姿勢の大切さを感じました。』
『SEの授業では、台湾の学生たちと協力して、マシュマロを遠くまで飛ばす装置を作りました。言葉だけでは説明が難しい場面もありましたが、ジェスチャーや簡単な単語を使いながら、「どんな形にするか」「どうすればもっと飛ぶか」を一緒に考えました。お互いの学校生活や授業について話す中で、普段の検索では分からないようなリアルな話を聞くこともでき、とても新鮮でした。国が違っても、同じ目標に向かって協力することで自然と打ち解けることができたと思います。』
『GIの授業では、めんこや折り紙、だるま落としなど、日本の伝統的な遊びを通して交流しました。めんこは難しく、なかなか成功しませんでしたが、ひっくり返るたびにみんなで盛り上がりました。折り紙では、台湾でも鶴の折り方が知られていたり、日本とは少し違う折り方があったりして興味深かったです。ゲームや遊びの説明を英語でするのは難しかったですが、笑顔やリアクション、ジェスチャーを使いながら伝えようとすることで、楽しく交流することができました。今回の交流を通して、英語が完璧でなくても、相手を理解しようとする気持ちや積極的に関わろうとする姿勢が大切なのだと感じました。』
5月15日(金)、韓国のハンイル高校からおよそ120名の来校があり、2年1~6組の生徒が英語の授業で交流しました。参加クラスの国際交流委員がその様子をまとめてくれました。
『最初に、お互いの学校紹介やパフォーマンス披露を行いました。嵯峨野高校からは剣道やバトントワリング、韓一高校からはテコンドーが披露され、どの演技もとても迫力がありました。特にテコンドーは実際に見るのが初めてだったので、木板を割る技などに圧倒されました。相手校の生徒が剣道やバトントワリングを「かっこいい」と言ってくれたのも嬉しかったです。お互いの文化を実際に見せ合うことで、それぞれの学校や国への理解が深まったと感じました。』
『グループ交流では、お互いの探究活動やSDGsに関する研究について英語で発表しました。EV車や環境問題、水不足の経験をもとにした探究など、さまざまなテーマについて知ることができ、とても刺激を受けました。英語で質問したり説明したりするのは難しい場面もありましたが、ジェスチャーを使ったり、分かる言葉で言い換えたりしながら交流することができました。相手の発表を理解しようとする姿勢や、積極的に話しかけることの大切さを改めて実感しました。』
『発表以外の時間には、学校生活や趣味、日本で訪れた場所などについて自由に会話をしました。アニメやサッカーの話で盛り上がったり、日本語を交えながら話してくれたりして、とても楽しい雰囲気でした。最初は緊張していて何を話せばよいか分からない場面もありましたが、勇気を出して話しかけることで自然と会話が続くようになりました。笑顔やリアクションがあると話しやすく、お互いに安心して交流できるのだと感じました。』
『今回の交流を通して、英語は完璧でなくても「伝えたい」という気持ちがあればコミュニケーションができるのだと実感しました。また、相手の文化や考え方を尊重することが、より深い交流につながることも学びました。同じ高校生として共通する部分も多く、韓国をより身近に感じることができました。これからも英語だけでなく、韓国語や韓国文化についても学んでいきたいと思いました。』
図書館では、毎年1年生を対象に、オリエンテーションをおこなっています。
図書部の先生方の紹介と司書による利用案内の後、新書を使った「おためし読書」に取り組みました。
新書の様々な箇所をチェックすることで、内容をおおまかに確認することができます。ワークシートを用いたチェックの後は、お互いに選んだ新書について紹介し合いました。
1年生探究(ロジカルサイエンス)の時間では、
今後の活動の準備として、司書による「文献検索」のレクチャーがおこなわれました。
嵯峨野高校図書館の資料検索のほか、公共図書館や新聞記事データベース等の検索を体験しました。

2年生探究(アカデミックラボ)の時間では、探究活動での調べものやグループでの話し合い、テーマ探しで図書館が利用されています。探究のスキルが身につき、みなさんの「探究の種」が見つかるよう、図書館もサポートしていきます。
4月29日(水・祝)、地理・地図ラボ、地学ラボ、サイエンス部、校有林調査ラボの希望者を対象に、令和8年度地理地学丹後巡検を実施しました。教科・ラボを越えて、今後本格化する課題研究に向けた視点や知識を得ることを目的に、2年ぶりに実施しました。以下では主な巡検箇所と学習内容を紹介します。
⓪バス車内
丹後地域に向かうバスの車内では、亀岡以北の地域の地学的・地理的知見について、オンラインミーティングで資料を提示しながら、教員が講義を行いました。これがこの巡検の特色のひとつです。例えば、
「〇〇〇、△△△の道も遠ければ、まだふみもみず□□□」
この和歌から読み取れる丹後・中丹地域の位置や、亀岡の気象、保津峡の地形、城下町・宮津の空間構造、市町村合併や市庁舎の立地をめぐる行政の地理など、多様な視点から地域・空間を捉えるポイントを紹介しました。参加生徒はバスの車窓を観て、メモをとりながら、理解を深めました。
後述の「京都府立 丹後海と星の見える丘公園」に行く前には、嵯峨野高校がこれまで現地にて行ってきた調査について、校有林調査ラボ、サイエンス部の2年生がわかりやすく説明してくれました。
①天橋立
「三人寄れば文殊の知恵」で知られる知恩寺・文殊堂(南側)から、古代に丹後国の国府が設けられた府中側(北側)に向けて、松並木を歩きました。
松並木の入り口近くには廻旋橋があります。観光船やニューカレドニアからのニッケルを運ぶ艀(はしけ)船を通すため、一時的に歩行者などの通行を止めて、橋を廻旋させて航路を作る必要があります。
しばらく歩くと「磯清水」と呼ばれる真水が湧き出るポイントがあります。生徒は、「海水に挟まれた天橋立の砂州内で、なぜ青々とクロマツが生育するのか」について考えました。この仕組みは真水の地下水がレンズ状に砂州下に存在する「ガイベン・ヘルツベルクのレンズ」という現象で説明できます。参加生徒のレポートからは、この現象に特に興味をもったことがうかがえました。
②京都府立 丹後海と星の見える丘公園
宮津市里波見(さとはみ)に位置する、海と山に囲まれた自然豊かな公園施設です。嵯峨野高校では約10年に渡り、森林や土壌の調査地として訪問しています。ここでは、課題探究に向けたサンプリングを行ったり、山地での調査に向けた教員の講義を聴いたりしました。
ここでは昼食もとりました。参加生徒は天橋立を渡り切ったあとにある地元スーパーで購入したお弁当などを食べました。地域ならではの食を楽しんだ生徒もいたようです。
③伊根の舟屋
漁村として初めて重伝建(重要伝統的建造物群保全地区)に指定された「伊根の舟屋」を道の駅から見学しました。1階が船のガレージ、2階が居室になっている舟屋ですが、なぜこのような形態がみられるのか。主な理由として、伊根湾が日本海側に対して南を向いているため波が比較的穏やかであり、また、湾口に位置する青島が天然の防波堤として役割を果たしているため、このような空間利用が可能であったと考えられます。
伊根地域では伝統的に鰤(ぶり)漁が行われてきました。1階部分のガレージは主に鰤漁に出るための船を停留させておくために設けられました。現在は、農林水産業をめぐる変化や造船技術の進歩などを背景に、1階部分のコンクリートによる埋め立てや宿泊施設としての利用もみられます。社会環境の変化と景観の変化の関連について、学びを深めました。
④山陰海岸ジオパーク
日本で11か所指定されているユネスコ世界ジオパークのひとつです。ここでは、丹後半島海岸部の地形の多様性について確認しました。
丹後半島最北端の経ヶ岬灯台付近にみられる断崖絶壁。この一帯では海食崖という地形が見られます。西に進むと、この海食崖から一転、海岸段丘と呼ばれる、段々状になった海岸地形がみられる地域へと移り変わります。マグマが貫入した岩脈のひとつである「屏風岩」も車窓から確認しました。
さらに西に進んで旧網野町地域の「琴引浜」を訪問しました。海沿いの砂浜で砂を集め、両手でそれを擦るような動きをすると、「キュッキュッ」と音が鳴ります。鳴き砂です。このような体験ができる場所は国内でも限られています。丸く研磨された石英粒などの構成比率が大きいこと、冬の比較的大きな波によって砂が十分に洗浄されること、そして、砂浜が人為的に汚れないように保全や啓発活動を進めることなど、さまざまな条件が必要です。ガイドの方の説明に耳を傾けながら、体験的に自然を捉えることができました。
⑤郷村断層(小池地区)
最後に、京丹後市網野町郷(ごう)にある断層について学習しました。写真からは1927年北丹後地震の際にずれ動いたことがわかります。撮影者からみて奥側が左にずれていることから、左横ずれ型の地震に分類されます。
よく耳にする「活断層」という語句は、この北丹後地震とこの郷村断層(地震断層のひとつ)を背景に使用されるようになったとされています。教科書で出てくる語句の起源が、実は京都の地形にあるのです。参加生徒は、京都という地域について新たな視点を得ることができたようです。
さいごに
「地形・水・地質といった自然条件が人間の生活や社会制度、防災に大きく関わっていることを実感した。今後は、単に地形を知識として覚えるだけでなく、それが人間活動にどのような影響を及ぼすのかという視点を持って学習を深めていきたい。」
ある生徒が提出したレポートの一部です。
参加生徒は、地理や地学をはじめ、複数のレンズを使って事象を捉える重要性を感じてくれたようです。
今後本格化する課題探究にむけて、自ら現地を訪れ、様々な視点で物事を追究する、そしてその営みを楽しむという「ほんまもんの学び」を大事にしてほしいと思います。
4月24日、3年生は神戸散策に出かけました。天候にも恵まれ、京都では普段、見ることのできない海を見たり、古い洋館が今も残る神戸旧居留地や活気のある中華街を散策して歴史を感じたりと班ごとに思い思いの活動をしました。
4月24日(金)、1年生が、探究活動の原点であり核となる問いについて深める「問いづくりワークショップ」に励みました。
「質問はどんなふうに分類できる?」「それぞれの長所と短所は?」「探究に向いている問いとは?」グループに分かれ様々な視点から問いについて深め、嵯峨野高校の探究活動のメインとなるラボ活動に向けて第一歩を踏み出しました。
「こどもの読書週間」に関連して、春の図書館企画を実施しました。
新年度を迎え、生徒や教職員のみなさんに図書館に親しんでもらうための取り組みとしておこなっています。
■Library Concert (軽音楽部・吹奏楽部)
軽音楽部で今年11代目となったユニット「Kawamura house」は、ライブラリーコンサートが始まったときから毎年同じ曲を披露してくれています。メンバーが入れ替わっても受け継がれる演奏はいつも好評で、自然と観客の手拍子が加わります。
吹奏楽部は小編成合奏で、明るく気分が盛り上がる3曲を演奏しました。
■Library KYOGEN (狂言部春公演「魚説経」)
魚の名前が数多く登場する長い台詞に圧倒され、静かに観ていた人からも最後には笑い声が挙がっていました。
■茶道部「お茶点て体験会」
図書館上階ロフトにておこないました。茶道部員さんに教えてもらいながら、自分でお茶を点てました。
いつもとは少し違う雰囲気の図書館を楽しんでもらいました。
今年度も、様々な機会で利用される図書館づくりをすすめていきます。
4月8日晴れ 桜吹雪の舞うなか320名の新入生が入学しました。
前日より体育系部活動のみなさんを中心に、大勢の生徒が入学式会場設営の準備をしてくれました。新入生を心待ちにしている2・3年生は準備にも力が入ります。
いよいよ新入生が入場してきました。どの顔も緊張しているものの希望に満ちた表情でした。
新入生の代表が決意を述べてくれました。
新入生のみなさん、全校をあげてみなさんを歓迎します。今日からみなさんは仲間です。最初はよく分からないことや、戸惑うこともあるかもしれませんが、先輩や先生に何でも聞いてください。
すぐに嵯峨野高校の一員としてたくましく活躍してくれるようになることでしょう。一緒に頑張りましょう!

