SAGANO BLOG

 9月18日(木)、京都こすもす科専修コースの3年生を対象に、表題のサイエンスレクチャーを実施しました。講師は京都大学名誉教授の柴田一成先生に来ていただきました。柴田先生は京都大学大学院附属花山天文台において太陽、宇宙について幅広く研究に取り組んでこられ、数々の研究成果をあげてこられました。また、天文学の普及活動を積極的に推し進めておられ、近年は花山宇宙文化財団理事長として御活躍されています。

 今回の御講演では、太陽で起きている激しい活動と、その活動が地球におよぼす影響を、貴重な観測映像を用いながらわかりやすく御講義していただきました。また、「宇宙人は存在するか?」という、誰もが抱く命題について、人類とコンタクト可能な文明の数の推定なども交えながら、興味関心を大きくかき立てられる内容でした。

 御講演後の先生のまわりには、新たに生まれた疑問について先生に教えを請うべく、多くの生徒が先生のまわりに集まり、気がつけば昼休みが終わろうとしていたほどでした。

 柴田先生、ありがとうございました。

 

 嵯峨野高校の課題研究活動の1つであるジャパンフィールドリサーチ(JFR) in 熊本を9月13日~15日にかけて実施しました。熊本県玉名郡和水町の「ゆるっと!ひふみ亭」を拠点とし、周辺の森林・竹林や土壌などのフィールド調査研究を行う取組で、今年で3年目となりました。スーパーサイエンスラボの「校有林調査ラボ」およびサイエンス部の生徒10名が3日間にわたって活動しました。

 久留米駅までは新幹線で、そこからはバスで移動です。車中では地理教諭による即席「久留米レクチャー」を聴きながら、昼食をとりました。

 

「ゆるっと!ひふみ亭」に到着後、前 和水町教育長の岡本貞三 先生の御案内で、周辺の森林を見聞し、活動を行うポイントの選択・確認を行いました。その後、残り時間で可能な範囲で予備活動を実施しました。

2日目は熊本県立第二高等学校、熊本県立鹿本高校の生徒と先生、さらに東海大学農学部の井上弦教授と学生の方が加わりました。前 和水町教育長の岡本貞三先生から「和水町の自然について」の御講義を受けた後、それぞれが調査・作業に取りかかりました。ひふみ亭でおいしい昼食もごちそうになりました。

 出発前の予報では天候が危ぶまれ、屋外活動が殆ど行えない可能性もありましたが、いざ始まってみると、活動を妨げるほどの雨は殆どなく、ほぼ計画通りの調査活動を3日目の午前中まで行うことが出来ました。熊本の高校生とも交流ができ、充実の3日間となりました。

 今回の調査結果および得られたサンプルについて今後検討を行い、まずは11月22日の「みやびサイエンスガーデン」で研究成果を発表する予定です。

追記

 嵯峨野高校公式Instagramには、さらに写真や動画を載せています。よろしければご覧ください;

https://www.instagram.com/saganohs1950/


 

京・平安文化論ラボは「NAKED meets 二条城2025 観月」コラボ企画を行います!

「NAKED meets 二条城2025」は、京都・二条城で開催されるプロジェクションマッピングなどのデジタルアートイベントです。

伝統的な歴史建築と最新のデジタルアートを融合させ、幻想的な空間が生まれることが魅力です。

この度、私たちがこちらの企画に参加させていただくことになりました!

テーマは「観月」ということで、「月」や「秋」をテーマとした和歌の世界を光りアートで表現します。


【会期】2025年10月31日(金)~12月7日(日)38日間

【会場】元離宮二条城


現在は、生徒1人につき和歌を1首選定しています。

そして、光アートのデザインも、私たちの手で創り上げていきます。

光アートが美しいのはもちろんですが、和歌の解説や私たちの「推しポイント」もご紹介するために、解説書を作成しています。

絵巻物のような和歌の世界を五感で感じてみませんか?

秋の二条城へ、ぜひお越しください!



イベントの内容・チケットの購入方法等の詳細は、下記のURLをご覧ください。

https://event.naked.works/nijojo/autumn/ja/


 

この夏、図書館では閲覧室のカーペット張替工事がおこなわれました。
本棚の移動に伴い、図書の箱詰めを図書委員1・2年生で作業しました。箱詰めした段ボール、およそ600箱!

有志の生徒も手伝ってくれました。ありがとう!

※カーペット張替工事の様子

工事後の搬入作業は、吹奏楽部員1・2年生の協力もありスピーディーに終わりました。
カーペットは以前と似た雰囲気の色にしているため、変化は気づきにくいですが、常連さんたちは「明るい!」「空気が違う!」とすぐに気付いていました。
たくさんの人たちの協力でさらに快適になった図書館を、2学期からもぜひ使ってください。

 

こんにちは、京・平安文化論ラボです!

「古典の日推進委員会」公式HPにて、今年度「古典の日絵巻」というコーナーを、京・平安文化論ラボが担当しています。

今年の4月から来年の3月までの1年間、嵯峨野高校が連載させていただくことになりました。

題して「古典の魅力を伝え隊!~高校生が読む古典の世界~」です。

アカデミックラボ 京・平安文化論ラボでは、平安文学や平安文化について探究しています。

平安時代の人々の暮らし、感性、文学の魅力を、高校生の目線からわかりやすくお伝えします。

私たちと一緒に、平安の世界をのぞいてみませんか?



4月号:京・平安文化論について             5月号:光源氏の母桐壺更衣(きりつぼのこうい)


6月号:『古事記』のさまざまな愛            7月号:光源氏の憧れの女性、藤壺(ふじつぼ)


8月号:光源氏の妻、紫の上(むらさきのうえ)      9月号:『枕草子』と長谷寺



絵巻物のように、時を超えて出会う古典の魅力を、ぜひご一緒に!



掲載場所:古典の日推進委員会HP

https://hellokcb.or.jp/kotennohi/home/picture/

更新:毎月1日(予定)

 

 シンギュラリティバトルクエスト2025万博大会の決勝戦が8月1日に開催され、嵯峨野高校コンピュータ部の2年生からなるチームが、AIクエストで1位、サイバークエストで3位を獲得しました。

 シンギュラリティバトルクエストとは、高校生がAI/ICTのスキルを競う大会で、2025年は大阪・関西万博の開催に合わせて、2025万博大会が開催されました。

 AIクエストの課題は、Codenamesというカードゲームを戦うAIエージェントを作成することでした。AIエージェントとは、人間のように自律的に判断・行動する人工知能プログラムのことす。近年では、生成AIを構成要素として利用することで、より高度なタスクの遂行が可能になっています。 

決勝大会では各チームが作成したAIエージェントがトーナメント方式で戦い、嵯峨野高校のAIエージェントは接戦を制して見事1位を獲得しました。

 サイバークエストは、情報セキュリティに関するクイズ形式の問題を、セキュリティの知識やソフトを駆使して、隠された言葉(Flag)を見つけるCTF形式の競技です。嵯峨野高校のチームは7時間にわたる戦いの結果3位を獲得しました。

 応援ありがとうございました!

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AIクエスト優勝おめでとう

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AIクエスト決勝戦(BLUE teamが嵯峨野)

 

国語のサマーセミナー

平安時代体験~源氏香・薫物づくり~を実施しました!

香道教林坊流 葭風会の早川光菜先生をお迎えし、源氏香と薫物(たきもの)づくりを体験しました。

まず、源氏香です。

源氏香とは、日本の伝統的な香道の遊びの一つで、貴族や武士の間で楽しまれてきました。

5種類の香木を順番に聞き、それぞれの香りが同じか異なるかを判別し、その組み合わせの図案を表す香遊びです。その図は『源氏物語』の全54帖のうち、遊びに使う組み合わせに対応する「源氏香図」として命名されています。

5つの香を生徒が選びました。それを順番に焚き、香を一つずつ聞いていきます。

各香が、前に聞いた香と同じか異なるか記録します。

同じ香りを線で結んだ「香図」を描きます。香図は全部で52通りあり、それぞれが『源氏物語』の帖の名前と対応しています。

香りの記憶力と感覚が問われる遊びで、みんな静寂の中で集中して香りを聞いていました。

答えが発表されましたが、参加者43名中2名が正解していました。風雅な遊びでした。


次に、薫物づくりです。

薫物は、香木や香料などを調合して香りを作る、日本の香文化の一つです。特に、平安時代以降の貴族社会では重要視され、その香りは人柄や美意識を表すものとされていました。

粉末状になっている材料を配合します。

つなぎとなるものを入れ、練り合わせます。乾燥させてから、焚いて楽しむものです。

香りは目に見えないものです。その見えないものの美しさを感じ取ることができました。そして、「嗅ぐ」のではなく「聞く」という表現を用いていますが、香りに心を研ぎ澄まして、内面と対話することが重要だということがわかりました。

『源氏物語』や『枕草子』の世界に生きた人々が愛した香り。それは、千年の時を経て、今に伝わっています。香道を学び、古典の世界とつながることができました。

 

 7月31日(木)に、大阪大学の吹田キャンパスを訪問し、午前中は理学研究科の先生から御講義、午後は工学研究科の2つの研究室を訪問・見学しました。

 午前の講義会場は「大阪大学感染症総合教育研究拠点」(CiDER)の、出来たばかりの新棟「大阪大学・日本財団 感染症センター」の講義室を借りていただきました。世界的な建築家 安藤忠雄氏の監修によるものだそうです。

 この講義室で、大阪大学大学院 理学研究科 物理学専攻の川畑貴裕教授から「原子核と元素合成の秘密~フェムトワールドの探検」というタイトルで御講義いただきました。金やプラチナなどのような、金やプラチナなどのような、鉄よりも重い元素が如何にして生まれたのか?この謎を、宇宙の始まりや星の一生と結びつけて解明を試みるお話は、難しい内容にも関わらず、「2時間も経ったように感じなかった(生徒談)」ほど惹きつけられるものでした。質疑応答終了後にも、個別に質問をする生徒もいました。また、御講義後は建物内も見学させていただきました。

 学生食堂で昼食後、生徒は20名ずつの2班に分かれて工学研究科の研究室を訪問・見学しました。

 1つの班は工学研究科応用化学専攻を訪問しました。有機金属化学領域の星本陽一先生は一酸化炭素や二酸化炭素など不純物を多く含む「粗水素」から、エネルギー消費の大きい不純物除去プロセスを経ることなく直接水素を分離・貯蔵可能な触媒を開発されています。この技術を用いれば、天然ガスやバイオマスからの水素製造が格段に効率化されると期待されています。まさに「化学が世界を変えていく」ということが実感できるお話でした。また、有機工業化学領域の仲本正彦先生は「高分子化学で生命をコントロールする!」というタイトルでお話をいただきました。仲本先生は、生体から着想を得た高分子機能の開拓に取り組んでおられ、生物・化学そして医療への応用まで、領域にとらわれない研究について話していただきました。

 御講義後、いくつかの小グループに分かれて有機金属化学領域と有機工業化学領域の実験室を見学させていただき、グローブボックスでの作業体験や液体窒素を用いたデモンストレーションなどを交えて、研究室の雰囲気を感じ取ることが出来ました。嵯峨野の卒業生も修士課程の学生として在籍しており、研究の世界をより身近に感じることが出来ました。

 もう1つの班は、工学研究科 物理学系専攻 応用物理学コースの坂本研究室を訪問しました。坂本研究室では固体表面上に形成した低次元構造体(数原子程度の厚さや太さのナノ物質)の電子構造について研究しています。また、本校卒業生の寺川成海先生が助教として研究に取り組んでおられます。坂本一之教授の御講義の後、寺川先生について研究室を見学させていただきました。また、学生の皆さんに教えていただき、シリコンウェハーを割る体験もさせていただきました。

 この日も非常に暑い一日でしたが、大阪大学の皆様のおかげで、大変充実した有意義な1日を過ごすことが出来ました。 

 

 7月29日(火)の午後、京都大学桂キャンパスを訪問し、電子工学・電気工学に関する講義の聴講と研究室見学をしました。

 まず、集積機能工学研究室(米澤研究室)を訪問しました。米澤研究室では超伝導・真空電子デバイスに関する研究に取り組まれています。米澤進吾先生からは、物質の磁性・相転移・磁区に関する講義をしていただきました。時折演示なども交えた、高校1・2年生にもわかりやすい御講義でした。超伝導については、液体窒素を用いて超伝導材料を冷却し、超伝導状態になったときに生じるマイスナー効果による磁気浮上など、好奇心をかき立てられる演示でした。

 さらに、修士課程1年の学生さんと博士課程3年の学生さんが、なぜ米澤研究室に入ったか、研究室での生活はどのようなもので、研究が如何に面白いかをお話しくださいました。研究を楽しんで取り組んでいることが伝わってくるお話でした。

 最後に研究室を見学させていただきました。米澤研究室の他、電気工学専攻の薄研究室と、電子工学専攻の木本研究室も見学させていただきました。薄研究室は先端数理情報学とそのエネルギー・モビリティ・ロボットへの応用、木本研究室は半導体パワーデバイスの性能向上についてそれぞれ研究されており、基礎知識や概念について説明いただきました。生徒達は、所狭しとならぶ高度で高価な装置群と、学生の方々の活気から大いに刺激を受けました。

 

7月30日(水)に、京都府立図書館において、サマーセミナー「本と交わる夏休み 人生を豊かにする文学入門」を実施しました。

前半は、京都教育大学の天野知幸先生をお迎えし、「表現の自由/不自由について――検閲の歴史から考えてみる」というタイトルで御講義いただきました。生徒たちは、検閲制度について学んだ後、太宰治「トカトントン」を題材に、検閲によって表現が削除されるということが作品にどのような影響を与えるのか、生徒同士の対話も交えながら理解を深めていました。

後半は、京都府立図書館の概要や利用方法について職員の方からお話を伺い、バックヤードツアーに参加しました。
専門書等を中心に扱っている京都府立図書館の強みや、便利な利用方法も教えていただきました。さっそくレポート作成等で利用しようと考えている生徒も多かったようです。

また、普段は入ることのできない書庫にも足を踏み入れ、昔の教科書や雑誌、台本といった貴重な本も見せていただくことができました。特に、広大なスペースに収められた本のコンテナを機械が出し入れする自動化書庫の見学では歓声が上がりました。



 

 7月29日にサマーセミナーとして京都工芸繊維大学ショウジョウバエ遺伝資源センターを訪問しました。

 ショウジョウバエ遺伝資源センターは常時3万系統のショウジョウバエの変異体を維持・継代している施設であり、世界の研究者へ向けて研究に使うショウジョウバエを送っています。日本では国立遺伝学研究所と並び有数のショウジョウバエ資源センターとなっています。

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 生徒達は研究室を見学し、実際に野生型、White(白眼の変異体)、Curly(翅が曲がる変異体)、Antennapedia(触覚が脚に変わる変異体)など教科書に載っている有名な変異体を直に観察し、熱心に説明を聞いていました。

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 その後、センター長の高野先生からショウジョウバエが希少疾患の治療の研究に使われているという講義をしていただきました。遺伝学研究では必須のモデル生物であるショウジョウバエですが、生徒達はハエをより身近に感じて研究の面白さを体感できました。

 京都工芸繊維大学ショウジョウバエ遺伝資源センターの皆さんありがとうございました。

 

 7月30日にサマーセミナーとして武田薬品京都薬用植物園を訪問しました。

 京都薬用植物園は、武田薬品工業株式会社が絶滅危惧種を含む重要な薬用・有用植物資源の収集・保全を行い、環境教育の支援活動のために開放されている施設です。園内では、3班に分かれて見学を行いました。

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園内には身近なハーブや野菜として普通に食べているゴボウやシソも栽培されており、薬用植物であると知って驚きでした。

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また、生薬や漢方薬として栽培されている植物種の中には、味や匂いを体験できるものもあります。案内してくださった社員の皆様のアドバイスを聞きながら、実際にその植物の味見にチャレンジしました。

最初はおそるおそるだった生徒達も、五感で感じられる植物の魅力に惹かれ、次第に積極的に触れようとしていました。また、質疑応答の時間には歴史と植物のかかわりなどの幅広い質問が出ました。

武田薬品工業株式会社の皆様、ありがとうございました。

 

武田綾乃先輩、ありがとうございました。

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「響け!ユーフォニアム」や嵯峨野高校が舞台のアニメ「花は咲く、修羅の如く」、現在全国で上映されている映画「愛されなくても別に」で有名な作家・武田綾乃先輩が私たちのために講演してくださいました。 テレビ局も取材に来られました。

まさに「ほんまもんの学び」です。

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この日の講演はテレビのニュースでも流れました 文芸部後輩から先輩へ花束贈呈

講演の前には、3年生とランチミーティング

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夏季補習中の昼食時間を利用して3年生と懇談会 3年生と記念写真

講演の後には、文芸部・吹奏楽部・放送部の生徒たちと座談会

「響け!ユーフォニアム」や「花は咲く、修羅の如く」などのキャラにも質問がありました。文芸部員からの作品制作についての突っ込んだ質問にも、丁寧にお答えいただきました。

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文芸部・吹奏楽部・放送部の生徒たちと 文芸部員へ温かいアドバイスも


#花修羅アニメ 聖地にて

お忙しい中、写真におさまっていただきました。ありがとうございました。

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7月29日(火)に、サマーセミナーの一つとして法学フィールドワークを実施しました。

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午前中は京都地方裁判所で、裁判所の方から裁判の仕組みや裁判員制度の説明を受けたのち、法廷の見学や法服の試着を行いました。ドラマや映画ではない「ほんまもん」の法廷内に入ることができる貴重な機会になりました。その後、実際の裁判を傍聴し、法廷内の厳粛な雰囲気と人生を左右するような判決を下す裁判官の迫力と責任感を肌で感じることができました。

午後からは、裁判所の隣にある京都弁護士会館で、弁護士の先生から刑事裁判の原則について講義を受けたのち、コンビニエンスストアで起こった強盗傷害事件を題材として模擬裁判を行いました。弁護士の先生方の指導の下、裁判官、検察官、弁護士、被告人、証人などの役になってロールプレイをしたのち、各班でどのような判決が妥当かについて議論し、発表しました。「事実」と「評価」を分けて考えることや、多角的な視野で判断することに難しさを感じつつも、生徒たちは無罪の推定や疑わしきは被告人の利益にといった刑事事件の原則を学ぶことができました。

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最後に、班ごとに分かれて6つの弁護士事務所を訪問し、弁護士の先生方に仕事の内容や苦労、やりがいなどの話を聞きました。生徒たちは1日を通して、司法に関わる仕事の意義と面白さを体感することができ、将来の展望を描くうえで「ほんまもん」に触れる貴重な機会になりました。

 

 7月19日(土)・20日(日)におこなった中学3年生対象学校説明会では、生徒の広報委員が大活躍しました。


 受付では揃いの半被(はっぴ)を着て、にこやかにお出迎えしました。 



 全体会の司会も広報委員の生徒が担当します。



 物理・化学・生物・地学の4つの実験室、図書館、陶芸・染色の実習室では、広報委員が出迎えて説明します。



  校舎内の誘導や、説明で立っている広報委員に中学3年生が話しかけていました。



 広報委員による相談コーナーは大盛況で、大勢の中学3年生とその保護者の方が来場されました。学校生活のこと、受験勉強のこと、部活動のことなど、いろいろ質問されましたが、笑顔で答え、安心して帰っていただくことができました。

 



 

 

終業式に続き、1学期に顕著な成績を上げた部活動の紹介と、伝達表彰式を行いました。伝達表彰式で校長先生より賞状や優勝カップを手渡されるときには、緊張の中にも誇らしい表情が見られました。


左:ワンダーフォーゲル部男子(京都府高等学校総合体育大会 登山の部男子 第1位)

右:ワンダーフォーゲル部女子(京都府高等学校総合体育大会 登山の部女子 第2位)


左:放送部(京都府高等学校放送コンテスト アナウンス部門 第5位)

右:放送部(京都府高等学校放送コンテスト 創作ラジオドラマ部門 第1位)


左:放送部(京都府高等学校放送コンテスト ラジオドキュメント部門 第2位)

右:放送部(京都府高等学校放送コンテスト 創作テレビドラマ部門 第1位)


左:将棋部(全国高校将棋京都府選手権大会 男子個人 第2位) 同(全国高校将棋京都府選手権大会 男子団体 第2位)

右:スーパーサイエンスラボ「辺連結度を中心とした交通ネットワークの評価指標」(システム制御情報学会高校生ポスター発表セッションの部 優秀発表賞)


左:スーパーサイエンスラボ「ルービックキューブを用いた耐量子計算機暗号のアルゴリズムの開発」(システム制御情報学会高校生ポスター発表セッションの部 優秀発表賞)

右:スーパーサイエンスラボ「正確で簡易な陶土の可塑性評価方法の検討」(日本地球惑星科学連合 高校生ポスター発表の部 奨励賞)


最後に、全国大会に出場する部活動の壮行会を行い、生徒会長から激励の言葉がありました。

 

 7月18日(金)1学期の終業式を行いました。

 猛暑の折、スタジオから各ホームルーム教室に映像をLIVE配信しました。

 校長式辞では夏休みを迎えるにあたり、次の3点についてお話しました。

 1つ目は、NHKのシリーズ「人体Ⅲ」から「生命の神秘や奇跡」を強く感じたことを受け、「世界中で人の命を奪い合うような行為が絶えないが、どんな生き物の命も想像を絶する奇跡の積み重ねによって生まれてきたものであり、自分の命だけでなくあらゆる命を大切にすること、そして自分がこの世に生まれてきたことの奇跡を感じながら日々を大切に丁寧に生きてほしい」というメッセージを送りました。

 2つ目は、3年生に向けて、進路実現へのエールを送るとともに、選挙権を持つ人は、参議院選挙で人生初となる投票にぜひ行ってほしいと呼びかけ、1・2年生に向けて、日頃できない経験をするなど「ほんまもんの学び」と出会う夏休みにしてほしいとありました。

 最後に、「生徒のみなさん、健康に十分注意しながら、日頃できない経験などを通じて充実感のある夏休みにしてください。そして、「生命の神秘や奇跡」という壮大なテーマについてもぜひ考えてみてください。自分という存在の「奇跡」を感じることで、きっと前向きな気持ちが生まれてくるに違いありません」と伝えました。

続いて、進路指導部長の円山教諭からは、「自分に向いている進路を選ぼう」とよく言われるが、「自分にはこれしかない」と考えるよりも、たとえ理想通りではなくても、自分の方から合わせるという気持ちを持つことでうまくいくこともある。自分が期待されていることを懸命に頑張ることが大切なのではないか。と話しました。

 

嵯峨野高校図書館では、「絵本を届ける運動」(公益社団法人シャンティ国際ボランティア会主催)に参加しています。この運動は、日本の絵本に現地語の翻訳シールを貼り、アジアの国々に送る活動です。

7月に図書館にてJRC(青少年赤十字)部とのワークショップを実施しました。司書や2年生による説明を受け、支援先のひとつであるミャンマーの図書室や子どもたちの様子がわかる映像を見た後、1年生は翻訳絵本の作成に取り組みました。

今回作成したのは、平和や職業についての絵本や、知識の絵本でした。
まず最初に絵本を読み、お互いにその内容を紹介しました。

2年生は、シャンティ国際ボランティア会やJRC部の活動を紹介するポスター作成を行いました。絵本とともに館内で展示しています。嵯峨野高生の作った絵本が、たくさんの子どもたちに読んでもらえますように。

※写真の絵本
『きょうせんそうがはじまると』(藤代勇人/作 塚本やすし/絵、ニコモ、2023年)
『おおきくなったら、なんになる?』(刀根里衣/著、NHK出版、2022年)
『バナナのはなし』(伊沢尚子/文 及川賢治/絵、福音館書店、2013年)

 

もうすぐ七夕。図書館には、天の川が流れています。
七夕飾りと共に、短冊が飾られています。みなさんの願いが叶いますように。

天の川のほとりにて、2年生アカデミックラボでの様子です。
探究テーマのアイデアを検討したり、また、上階のロフトでは、卒業生による発表と探究活動へのアドバイス等がおこなわれました。

 

今年度も図書委員会の活動がはじまっています。
1・2年図書委員は班に分かれての活動のほか、昼の図書当番をおこないます。

1学期後半の図書当番を担当するみなさんで、自己紹介と交流を兼ねて、恒例の「たこ文庫」を体験しました。「たこ文庫」とは、兵庫県のあかし市民図書館(明石市立図書館)さんの取り組みで、8冊の本に自分のことを紹介してもらいます。(参考:あかし市民図書館 たこ文庫

今回は、「図書委員のたこ文庫」として、各自が選んだお題カードに合わせて本を紹介し、コメントを書きました。

子どもの頃に読んだ本について話すなかで、うろ覚えだった本のタイトルが判明し、図書館の絵本を一緒に読んだ日もありました。改めて読み返すと印象も変わりますね。
(写真の本は『おおきな木』シェル・シルヴァスタイン/作・絵 ほんだきんいちろう/訳、篠崎書林)

紹介された本とコメントは、館内で展示しています。

また、3年図書委員は、図書館に入れる本の選書に取り組んでいます。
どんな本が入るのか、楽しみに待っていてください。

 
 
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