SAGANO BLOG

今日から研修旅行に出発しました。飛行機の遅れにより一部のクラスの出発が遅れるというトラブルがありましたが、最終的に全クラス北海道に到着することができました。予定通り到着したクラスはそれぞれのクラスで決めた行先に向かい、そこでの体験を楽しみました。到着が遅れたクラスは白い恋人パークに向かい、買い物を楽しみました。

明日は自然体験の予定です。

 

 9月18日(木)、京都こすもす科専修コースの3年生を対象に、表題のサイエンスレクチャーを実施しました。講師は京都大学名誉教授の柴田一成先生に来ていただきました。柴田先生は京都大学大学院附属花山天文台において太陽、宇宙について幅広く研究に取り組んでこられ、数々の研究成果をあげてこられました。また、天文学の普及活動を積極的に推し進めておられ、近年は花山宇宙文化財団理事長として御活躍されています。

 今回の御講演では、太陽で起きている激しい活動と、その活動が地球におよぼす影響を、貴重な観測映像を用いながらわかりやすく御講義していただきました。また、「宇宙人は存在するか?」という、誰もが抱く命題について、人類とコンタクト可能な文明の数の推定なども交えながら、興味関心を大きくかき立てられる内容でした。

 御講演後の先生のまわりには、新たに生まれた疑問について先生に教えを請うべく、多くの生徒が先生のまわりに集まり、気がつけば昼休みが終わろうとしていたほどでした。

 柴田先生、ありがとうございました。

 

9月27日(土)に行われました第3回京都府公立高等学校剣道大会において上記の成績を収めました。

京都府の公立高等学校の各学校の代表が出場し試合を行った結果、本校の2年生が5回勝利し、見事優勝しました。

また男子の団体戦は、優勝校をあと一歩まで追い詰めましたが、惜敗しました。女子の団体戦は、1回戦に4名で臨みましたが見事勝利し、2回戦に駒を進め、そこで京都府3位の強豪校に敗れました。
新チームなって初めての公式戦でしたが、男女ともチームとしての試合ができるようになってきており、11月の新人戦に向けて自信をもつことができたと思います。その一方で課題も明らかになったので、日々の稽古で1つずつ克服していってくれると思います。
引き続き応援よろしくお願いします。

 

9月20日(土)嵯峨野高校進学説明会を行ないました。

吉村 要 校長は挨拶に続けて、高校受験のことだけを考えるのではなく入学した高校で何ができるかをしっかり考えて学校選びをしてほしいと話しました。その後、森田 教育推進部長が嵯峨野高校の入学者選抜概要について説明しました。


続いて国語・数学・英語・理科・社会(地歴公民)の本校教諭がそれぞれ、嵯峨野高校「京都こすもす科」の独自学力検査問題の出題意図、出題傾向、そして、どのような姿勢で勉強に取り組んでほしいかということを説明しました。


また、今年入学した1年生が、嵯峨野高校の魅力や、合格に向けてどのように勉強したか、そして成功の秘訣などを"熱く"語ってくれました。


今回の説明会も、生徒の広報委員が、受付・司会・会場までの誘導・会場整理・施設見学の説明・在校生による相談コーナーなどに分かれて大活躍してくれました。

 

本日のLHRで来週9月30日から10月3日まで実施する研修旅行の結団式を行いました。

はじめに団長の大西副校長先生からの挨拶があり、続いて引率教員の紹介、研修旅行委員の紹介、研修旅行委員長からの挨拶、学年部長からの挨拶があり、最後に研修旅行担当教員からの諸注意を行って締めくくりました。

健康と安全に気をつけて、学年全体で素晴らしい思い出を共有できるような研修旅行にしていきたいと思います。

なお、随時こちらのブログに研修旅行の様子をアップロードしていく予定です。

 

 嵯峨野高校の課題研究活動の1つであるジャパンフィールドリサーチ(JFR) in 熊本を9月13日~15日にかけて実施しました。熊本県玉名郡和水町の「ゆるっと!ひふみ亭」を拠点とし、周辺の森林・竹林や土壌などのフィールド調査研究を行う取組で、今年で3年目となりました。スーパーサイエンスラボの「校有林調査ラボ」およびサイエンス部の生徒10名が3日間にわたって活動しました。

 久留米駅までは新幹線で、そこからはバスで移動です。車中では地理教諭による即席「久留米レクチャー」を聴きながら、昼食をとりました。

 

「ゆるっと!ひふみ亭」に到着後、前 和水町教育長の岡本貞三 先生の御案内で、周辺の森林を見聞し、活動を行うポイントの選択・確認を行いました。その後、残り時間で可能な範囲で予備活動を実施しました。

2日目は熊本県立第二高等学校、熊本県立鹿本高校の生徒と先生、さらに東海大学農学部の井上弦教授と学生の方が加わりました。前 和水町教育長の岡本貞三先生から「和水町の自然について」の御講義を受けた後、それぞれが調査・作業に取りかかりました。ひふみ亭でおいしい昼食もごちそうになりました。

 出発前の予報では天候が危ぶまれ、屋外活動が殆ど行えない可能性もありましたが、いざ始まってみると、活動を妨げるほどの雨は殆どなく、ほぼ計画通りの調査活動を3日目の午前中まで行うことが出来ました。熊本の高校生とも交流ができ、充実の3日間となりました。

 今回の調査結果および得られたサンプルについて今後検討を行い、まずは11月22日の「みやびサイエンスガーデン」で研究成果を発表する予定です。

追記

 嵯峨野高校公式Instagramには、さらに写真や動画を載せています。よろしければご覧ください;

https://www.instagram.com/saganohs1950/


 

9月16日(火)2年7・8組の生徒がSE(サイエンスイングリッシュ)の授業内で、1学期に続いて考古学者のDr. Noxonを招き3Dモデルについての特別講義を受けました。該当クラスの国際交流委員がその様子をまとめてくれました。
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『私たちはiPadを使って、身近なオブジェを写真で撮影し、3Dモデルを作成する活動を行いました。撮影の角度が重なるとうまく形が出なかったり、思いがけず変な形になったりすることもありましたが、無料のアプリでここまでリアルな立体像が作れることに驚きました。現実の物体がデジタル上で立体的に再現されるのを見たときは感動しました。』

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『3Dスキャンを成功させるためには、250枚近くの写真を撮る必要があることを知って驚きました。細かな模様や質感まで忠実に再現できることに技術の進歩を実感しました。今回の体験を通じて、3D技術が私たちの創造や学びを大きく広げてくれるものだと感じました。』

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 本年も文化祭でお茶会を実施しました。浴衣を着用し、部員がデザインしたお菓子をお出ししてお点前を行いました。嵯峨野生のみならず、教員や卒業生、保護者の方と、2日間で100名を超える方に参加いただきました。
 日ごろのお稽古の成果を発揮する良い機会となりました。今後もさらに稽古を積んでいきたいと思います。

 

京・平安文化論ラボは「NAKED meets 二条城2025 観月」コラボ企画を行います!

「NAKED meets 二条城2025」は、京都・二条城で開催されるプロジェクションマッピングなどのデジタルアートイベントです。

伝統的な歴史建築と最新のデジタルアートを融合させ、幻想的な空間が生まれることが魅力です。

この度、私たちがこちらの企画に参加させていただくことになりました!

テーマは「観月」ということで、「月」や「秋」をテーマとした和歌の世界を光りアートで表現します。


【会期】2025年10月31日(金)~12月7日(日)38日間

【会場】元離宮二条城


現在は、生徒1人につき和歌を1首選定しています。

そして、光アートのデザインも、私たちの手で創り上げていきます。

光アートが美しいのはもちろんですが、和歌の解説や私たちの「推しポイント」もご紹介するために、解説書を作成しています。

絵巻物のような和歌の世界を五感で感じてみませんか?

秋の二条城へ、ぜひお越しください!



イベントの内容・チケットの購入方法等の詳細は、下記のURLをご覧ください。

https://event.naked.works/nijojo/autumn/ja/


 

吉村 要校長による校長式辞

吉村校長より、主に以下の3点についてお話しがありました。

まず、戦後80年が経ち、多くの人が肌感覚としての戦争の実態を知らない現状に触れ、平和は当たり前のものではなく、意識してその維持のために行動していかなければならないこと、生きているだけで奇跡で、その奇跡をいとも簡単に失うのが戦争であることを伝えました。次に膨大な情報があふれ、偏った情報や間違った情報が拡散している現在においては、多様な情報を自分から探しに行く姿勢を持ってほしい」と伝えました。
最後に、この夏、それぞれの生徒が経験した「ほんまもんの経験」が「ほんまもんの学び」に繋がるように頑張ってほしい、しんどい時は人に頼って、時には視野を広げ「生きているだけで奇跡だ」と俯瞰してみて欲しいというメッセージで締めくくられました。


校長式辞に続いて教務部長より講話がありました。旅行を例に、計画して準備すること、また不慮の出来事に対応する力の大切さなどを伝えました。また今後活用が進むであろう生成AIを使用する際の注意点を説明しました。

【写真左】岡本 教務部長の話 【写真右】スタジオよりLIVE配信しています




夏季休業中に顕著な成績を上げた個人・団体の伝達表彰と報告を行ないました。

【写真左】第62回吹奏楽コンクール 高等学校の部A 金賞 【写真右】第18回高校生模擬裁判選手権関西大会 弁護側 準優勝




【写真左】第3回全国高校生政策甲子園西日本予選 自由設定部門第1位 【写真右】化学グランプリ2025 銀賞


最後に生徒会長より、スマートフォンのルールの確認と、生徒会連絡掲示板の設置および、生徒会の活動の報告がありました。

【写真左】生徒会長より連絡 【写真右】LIVE配信を教室で見ています         



 

この夏、図書館では閲覧室のカーペット張替工事がおこなわれました。
本棚の移動に伴い、図書の箱詰めを図書委員1・2年生で作業しました。箱詰めした段ボール、およそ600箱!

有志の生徒も手伝ってくれました。ありがとう!

※カーペット張替工事の様子

工事後の搬入作業は、吹奏楽部員1・2年生の協力もありスピーディーに終わりました。
カーペットは以前と似た雰囲気の色にしているため、変化は気づきにくいですが、常連さんたちは「明るい!」「空気が違う!」とすぐに気付いていました。
たくさんの人たちの協力でさらに快適になった図書館を、2学期からもぜひ使ってください。

 

8月11日から15日の4泊5日で、本校生徒14名が韓国での研修に参加してきました。

日韓高校生グローバル公民権プロジェクトはグローバル化する社会の中で活躍できるリーダーシップの育成と日韓両国に対する理解と協力を土台としてグローバル課題に対応できる能力の育成を目的として、全羅南道(チョルラナムド)州の国際教育院が主催するプログラムです。月1回の英語によるオンラインワークショップと韓国・日本での対面交流のハイプリッドで実施され、今年度も本校生徒が招待を受け韓国の全羅南道州にある高校の生徒20名と交流を続けています。

今回の海外研修は、このプログラムの一環である韓国での対面交流として実施したものです。11日から14日の朝までは韓国全羅南道州の順天(スンチョン)にあるSuncheon Youth Training Center に滞在し、韓国生徒との各種の活動を通して、異文化理解と国際親善・協力の意義を体験的に学びました。

14日昼からは、韓国第二の都市である釜山(プサン)に移動し、以前から交流のある南岳(ナマク)高校の生徒とフィールドワークを実施しました。以下では、現地での主な活動を紹介します。


サマーキャンプ@韓国・順天

① Opening Ceremony & Ice Breaking

釜山空港に到着後、送迎のバスに乗車し、高速道路で西に向かうこと約2時間半。滞在先の"Suncheon Youth Training Center" に到着しました。順天の市街地からは車で30~40分ほど離れた山あいに位置します。

到着後すぐにOpening Ceremonyが開かれ、これから始まるサマーキャンプに向けて気持ちを高めました。最初は緊張した面持ちでしたが、韓国の生徒のホスピタリティによってすぐに打ち解け、本校生徒も積極的にコミュニケーションをとりながらリラックスして交流を楽しむことができました。


② Building Friendship

2日目(12日)以降は本格的にサマーキャンプの活動を行いました。まず始めは、"Building Friendship"。

3つのグループにわかれ、オールイングリッシュのワークショップに参加し、韓国生徒との友情を深めました。英語で意思疎通をしながら他者と対面で作業をするというタスクの難しさ、そして、うまくいったときの達成感を感じることができました。


③ Field Trip

2日目(12日)の夜には、"Field Trip" として、"Suncheonman National Garden(順天湾国家公園)"を訪問しました。韓国最初に指定された国家庭園で、2013年・2023年に国際庭園博覧会も開催された地です。あいにくの天気でしたが、地域の環境保全の取り組みを学ぶとともに、のんびりと散策を楽しみました。


④ Activities

3日目(13日)の日中は、ロッククライミングや、"Nationl Flag(国旗)"づくりのワーク、グループ対抗のスポーツ大会が行われました。Nationl Flagづくりのワークは細かい作業も多く、 最初は苦労したようですが、徐々にコツをつかんでいったようです。そのコツを教えあいながら取り組む姿が印象的でした。


⑤ Talent Show

3日目(13日)夜は順天での最後の活動です。メインイベントである"Talent Show" が行われました。これは日韓混合のグループおよび日韓別々のグループを作って、各々レクリエーションをするという企画です。

サマーキャンプ以前から準備と練習を進めており、嵯峨野高校単位のグループは、日本のアニメや伝統文化、食文化に関するクイズと、ダンスを行いました。その内容に韓国の生徒も興味津々で、大盛り上がり。本校の生徒が韓国の生徒にK-popの振り付けを教える場面もあり、思わぬ形での文化交流もありました。順天最後の夜にふさわしい催しとなりました。



⑥ Food at Suncheon

3日間を通して、順天では様々な韓国料理を楽しみました。宿泊先では主にビュッフェ形式で、生徒同士で分担して配膳を行いました。2日目の夜には順天市街の有名店で本場のキムチ鍋を食べました。その辛味と旨味に舌鼓をうちました。


フィールドワーク@韓国・釜山

① Transportation and Temple

4日目(14日)朝に、順天で韓国生徒とお別れしたあとは、1日目と同様、高速道路を使って釜山市に向かいました。ここでは、新たに南岳(ナマク)高校の生徒と合流し、フィールドワークを行いました。主な訪問先は、釜山市郊外の海岸で絶壁にそびえる「海東龍宮寺」と、韓国一のビーチと呼ばれ、釜山有数の観光地である海雲台(ヘウンデ)に整備された「ブルーラインパーク」。夜には韓国有数の財閥であるロッテのプレミアムアウトレットでショッピングも行いました。

韓国の宗教史や釜山郊外の開発、現在の経済構造などを、実際に訪問することでリアルに学ぶ機会となりました。


② Food at Busan

釜山でも韓国料理を楽しみました。釜山の市街地の「四面(ソミョン)」という地区の有名店で、本格的な韓国クッパをいただきました。また、前述のアウトレットでも、日韓混合のグループで自由に店を選び、韓国最後の夕食を味わいました。


最後に

はじめは緊張感もあったサマーキャンプでしたが、参加生徒は、現地の生徒と交流するなかで徐々に自分たちらしくコミュニケーションをとれるようになりました。キャンプの終了後は、英語や韓国語、韓国・朝鮮半島の歴史や文化をもっと勉強したいという声がたくさん聞こえてきました。

このプログラムは年末まで続きます。12月には順天で交流した生徒が本校に来校する予定です。このサマーキャンプで得た学びと気づき、さらに学びたい・よりよくもてなしたいという熱意を絶やさずに、今後も、真のグローバルリーダーとなるべく研鑽を積んでほしいと思います。

最後になりましたが、本サマーキャンプにつきまして様々なご支援・ご協力をいただいた方々に感謝申し上げます。ありがとうございました。

 

こんにちは、京・平安文化論ラボです!

「古典の日推進委員会」公式HPにて、今年度「古典の日絵巻」というコーナーを、京・平安文化論ラボが担当しています。

今年の4月から来年の3月までの1年間、嵯峨野高校が連載させていただくことになりました。

題して「古典の魅力を伝え隊!~高校生が読む古典の世界~」です。

アカデミックラボ 京・平安文化論ラボでは、平安文学や平安文化について探究しています。

平安時代の人々の暮らし、感性、文学の魅力を、高校生の目線からわかりやすくお伝えします。

私たちと一緒に、平安の世界をのぞいてみませんか?



4月号:京・平安文化論について             5月号:光源氏の母桐壺更衣(きりつぼのこうい)


6月号:『古事記』のさまざまな愛            7月号:光源氏の憧れの女性、藤壺(ふじつぼ)


8月号:光源氏の妻、紫の上(むらさきのうえ)      9月号:『枕草子』と長谷寺



絵巻物のように、時を超えて出会う古典の魅力を、ぜひご一緒に!



掲載場所:古典の日推進委員会HP

https://hellokcb.or.jp/kotennohi/home/picture/

更新:毎月1日(予定)

 

 とこのは祭(文化祭)のお茶会に向けて、表千家堀内流の若宗匠である堀内先生のご指導の下、夏季特別稽古を行いました。堀内先生宅(釜座)にも訪問させていただいて、お点前の流れや作法についてご指導いただきました。初めてお点前する1年生もいて緊張の面持ちでしたが、お手伝いに来てくれた本校茶道部OB・OGの方に個別レッスンをしてもらいながら一通りやりきることができました。
 また、京都光華女子大学で開催された茶道指導者生徒講習会にも参加しました。とこのは祭(文化祭)のお茶会の成功に向け、さらに稽古を積んでいきたいと思います。

 

 シンギュラリティバトルクエスト2025万博大会の決勝戦が8月1日に開催され、嵯峨野高校コンピュータ部の2年生からなるチームが、AIクエストで1位、サイバークエストで3位を獲得しました。

 シンギュラリティバトルクエストとは、高校生がAI/ICTのスキルを競う大会で、2025年は大阪・関西万博の開催に合わせて、2025万博大会が開催されました。

 AIクエストの課題は、Codenamesというカードゲームを戦うAIエージェントを作成することでした。AIエージェントとは、人間のように自律的に判断・行動する人工知能プログラムのことす。近年では、生成AIを構成要素として利用することで、より高度なタスクの遂行が可能になっています。 

決勝大会では各チームが作成したAIエージェントがトーナメント方式で戦い、嵯峨野高校のAIエージェントは接戦を制して見事1位を獲得しました。

 サイバークエストは、情報セキュリティに関するクイズ形式の問題を、セキュリティの知識やソフトを駆使して、隠された言葉(Flag)を見つけるCTF形式の競技です。嵯峨野高校のチームは7時間にわたる戦いの結果3位を獲得しました。

 応援ありがとうございました!

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AIクエスト優勝おめでとう

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AIクエスト決勝戦(BLUE teamが嵯峨野)

 

 7月29日(火)生徒23名が京都大学吉田キャンパスを訪問し、化学を軸としたフィールドワークを行いました。

 松原誠二郎先生(京都大学 国際高等教育院吉田カレッジ 特定教授)の御講義では、自分のベースとなる学問領域を極めることの大切さや、AIが発達しても人間にしか出来ないことがあり、そこを切り開いていくことが重要であることを御講義いただきました。

 竹邊日和先生(京都大学 学術情報メディアセンター 助教)からは、失敗した実験データをAIに記憶させ、それを活用して研究をアシストするシステムの構築について御講義いただきました。論文で発表されるのは主に成功した実験ですが、うまくいかなかった例も重要であるというお話は、なるほどと納得させられました。

 藤田健一先生(京都大学大学院 人間・環境学研究科 教授)の研究室では、環境調和型物質変換反応の開発に取り組んでおられ、研究室の見学をさせていただきました。「科学のこれからを担うのは君たちだ」と励ましのお言葉もいただきました。

 充実した半日を過ごさせていただき、生徒もさらにがんばってくれるでしょう。ありがとうございました。

 

国語のサマーセミナー

平安時代体験~源氏香・薫物づくり~を実施しました!

香道教林坊流 葭風会の早川光菜先生をお迎えし、源氏香と薫物(たきもの)づくりを体験しました。

まず、源氏香です。

源氏香とは、日本の伝統的な香道の遊びの一つで、貴族や武士の間で楽しまれてきました。

5種類の香木を順番に聞き、それぞれの香りが同じか異なるかを判別し、その組み合わせの図案を表す香遊びです。その図は『源氏物語』の全54帖のうち、遊びに使う組み合わせに対応する「源氏香図」として命名されています。

5つの香を生徒が選びました。それを順番に焚き、香を一つずつ聞いていきます。

各香が、前に聞いた香と同じか異なるか記録します。

同じ香りを線で結んだ「香図」を描きます。香図は全部で52通りあり、それぞれが『源氏物語』の帖の名前と対応しています。

香りの記憶力と感覚が問われる遊びで、みんな静寂の中で集中して香りを聞いていました。

答えが発表されましたが、参加者43名中2名が正解していました。風雅な遊びでした。


次に、薫物づくりです。

薫物は、香木や香料などを調合して香りを作る、日本の香文化の一つです。特に、平安時代以降の貴族社会では重要視され、その香りは人柄や美意識を表すものとされていました。

粉末状になっている材料を配合します。

つなぎとなるものを入れ、練り合わせます。乾燥させてから、焚いて楽しむものです。

香りは目に見えないものです。その見えないものの美しさを感じ取ることができました。そして、「嗅ぐ」のではなく「聞く」という表現を用いていますが、香りに心を研ぎ澄まして、内面と対話することが重要だということがわかりました。

『源氏物語』や『枕草子』の世界に生きた人々が愛した香り。それは、千年の時を経て、今に伝わっています。香道を学び、古典の世界とつながることができました。

 

 7月31日(木)に、大阪大学の吹田キャンパスを訪問し、午前中は理学研究科の先生から御講義、午後は工学研究科の2つの研究室を訪問・見学しました。

 午前の講義会場は「大阪大学感染症総合教育研究拠点」(CiDER)の、出来たばかりの新棟「大阪大学・日本財団 感染症センター」の講義室を借りていただきました。世界的な建築家 安藤忠雄氏の監修によるものだそうです。

 この講義室で、大阪大学大学院 理学研究科 物理学専攻の川畑貴裕教授から「原子核と元素合成の秘密~フェムトワールドの探検」というタイトルで御講義いただきました。金やプラチナなどのような、金やプラチナなどのような、鉄よりも重い元素が如何にして生まれたのか?この謎を、宇宙の始まりや星の一生と結びつけて解明を試みるお話は、難しい内容にも関わらず、「2時間も経ったように感じなかった(生徒談)」ほど惹きつけられるものでした。質疑応答終了後にも、個別に質問をする生徒もいました。また、御講義後は建物内も見学させていただきました。

 学生食堂で昼食後、生徒は20名ずつの2班に分かれて工学研究科の研究室を訪問・見学しました。

 1つの班は工学研究科応用化学専攻を訪問しました。有機金属化学領域の星本陽一先生は一酸化炭素や二酸化炭素など不純物を多く含む「粗水素」から、エネルギー消費の大きい不純物除去プロセスを経ることなく直接水素を分離・貯蔵可能な触媒を開発されています。この技術を用いれば、天然ガスやバイオマスからの水素製造が格段に効率化されると期待されています。まさに「化学が世界を変えていく」ということが実感できるお話でした。また、有機工業化学領域の仲本正彦先生は「高分子化学で生命をコントロールする!」というタイトルでお話をいただきました。仲本先生は、生体から着想を得た高分子機能の開拓に取り組んでおられ、生物・化学そして医療への応用まで、領域にとらわれない研究について話していただきました。

 御講義後、いくつかの小グループに分かれて有機金属化学領域と有機工業化学領域の実験室を見学させていただき、グローブボックスでの作業体験や液体窒素を用いたデモンストレーションなどを交えて、研究室の雰囲気を感じ取ることが出来ました。嵯峨野の卒業生も修士課程の学生として在籍しており、研究の世界をより身近に感じることが出来ました。

 もう1つの班は、工学研究科 物理学系専攻 応用物理学コースの坂本研究室を訪問しました。坂本研究室では固体表面上に形成した低次元構造体(数原子程度の厚さや太さのナノ物質)の電子構造について研究しています。また、本校卒業生の寺川成海先生が助教として研究に取り組んでおられます。坂本一之教授の御講義の後、寺川先生について研究室を見学させていただきました。また、学生の皆さんに教えていただき、シリコンウェハーを割る体験もさせていただきました。

 この日も非常に暑い一日でしたが、大阪大学の皆様のおかげで、大変充実した有意義な1日を過ごすことが出来ました。 

 

 7月29日(火)の午後、京都大学桂キャンパスを訪問し、電子工学・電気工学に関する講義の聴講と研究室見学をしました。

 まず、集積機能工学研究室(米澤研究室)を訪問しました。米澤研究室では超伝導・真空電子デバイスに関する研究に取り組まれています。米澤進吾先生からは、物質の磁性・相転移・磁区に関する講義をしていただきました。時折演示なども交えた、高校1・2年生にもわかりやすい御講義でした。超伝導については、液体窒素を用いて超伝導材料を冷却し、超伝導状態になったときに生じるマイスナー効果による磁気浮上など、好奇心をかき立てられる演示でした。

 さらに、修士課程1年の学生さんと博士課程3年の学生さんが、なぜ米澤研究室に入ったか、研究室での生活はどのようなもので、研究が如何に面白いかをお話しくださいました。研究を楽しんで取り組んでいることが伝わってくるお話でした。

 最後に研究室を見学させていただきました。米澤研究室の他、電気工学専攻の薄研究室と、電子工学専攻の木本研究室も見学させていただきました。薄研究室は先端数理情報学とそのエネルギー・モビリティ・ロボットへの応用、木本研究室は半導体パワーデバイスの性能向上についてそれぞれ研究されており、基礎知識や概念について説明いただきました。生徒達は、所狭しとならぶ高度で高価な装置群と、学生の方々の活気から大いに刺激を受けました。

 

7月30日(水)に、京都府立図書館において、サマーセミナー「本と交わる夏休み 人生を豊かにする文学入門」を実施しました。

前半は、京都教育大学の天野知幸先生をお迎えし、「表現の自由/不自由について――検閲の歴史から考えてみる」というタイトルで御講義いただきました。生徒たちは、検閲制度について学んだ後、太宰治「トカトントン」を題材に、検閲によって表現が削除されるということが作品にどのような影響を与えるのか、生徒同士の対話も交えながら理解を深めていました。

後半は、京都府立図書館の概要や利用方法について職員の方からお話を伺い、バックヤードツアーに参加しました。
専門書等を中心に扱っている京都府立図書館の強みや、便利な利用方法も教えていただきました。さっそくレポート作成等で利用しようと考えている生徒も多かったようです。

また、普段は入ることのできない書庫にも足を踏み入れ、昔の教科書や雑誌、台本といった貴重な本も見せていただくことができました。特に、広大なスペースに収められた本のコンテナを機械が出し入れする自動化書庫の見学では歓声が上がりました。



 
 
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