8月11日から15日の4泊5日で、本校生徒14名が韓国での研修に参加してきました。
日韓高校生グローバル公民権プロジェクトはグローバル化する社会の中で活躍できるリーダーシップの育成と日韓両国に対する理解と協力を土台としてグローバル課題に対応できる能力の育成を目的として、全羅南道(チョルラナムド)州の国際教育院が主催するプログラムです。月1回の英語によるオンラインワークショップと韓国・日本での対面交流のハイプリッドで実施され、今年度も本校生徒が招待を受け韓国の全羅南道州にある高校の生徒20名と交流を続けています。
今回の海外研修は、このプログラムの一環である韓国での対面交流として実施したものです。11日から14日の朝までは韓国全羅南道州の順天(スンチョン)にあるSuncheon Youth Training Center に滞在し、韓国生徒との各種の活動を通して、異文化理解と国際親善・協力の意義を体験的に学びました。
14日昼からは、韓国第二の都市である釜山(プサン)に移動し、以前から交流のある南岳(ナマク)高校の生徒とフィールドワークを実施しました。以下では、現地での主な活動を紹介します。
サマーキャンプ@韓国・順天
① Opening Ceremony & Ice Breaking
釜山空港に到着後、送迎のバスに乗車し、高速道路で西に向かうこと約2時間半。滞在先の"Suncheon Youth Training Center" に到着しました。順天の市街地からは車で30~40分ほど離れた山あいに位置します。
到着後すぐにOpening Ceremonyが開かれ、これから始まるサマーキャンプに向けて気持ちを高めました。最初は緊張した面持ちでしたが、韓国の生徒のホスピタリティによってすぐに打ち解け、本校生徒も積極的にコミュニケーションをとりながらリラックスして交流を楽しむことができました。
② Building Friendship
2日目(12日)以降は本格的にサマーキャンプの活動を行いました。まず始めは、"Building Friendship"。
3つのグループにわかれ、オールイングリッシュのワークショップに参加し、韓国生徒との友情を深めました。英語で意思疎通をしながら他者と対面で作業をするというタスクの難しさ、そして、うまくいったときの達成感を感じることができました。
③ Field Trip
2日目(12日)の夜には、"Field Trip" として、"Suncheonman National Garden(順天湾国家公園)"を訪問しました。韓国最初に指定された国家庭園で、2013年・2023年に国際庭園博覧会も開催された地です。あいにくの天気でしたが、地域の環境保全の取り組みを学ぶとともに、のんびりと散策を楽しみました。
④ Activities
3日目(13日)の日中は、ロッククライミングや、"Nationl Flag(国旗)"づくりのワーク、グループ対抗のスポーツ大会が行われました。Nationl Flagづくりのワークは細かい作業も多く、 最初は苦労したようですが、徐々にコツをつかんでいったようです。そのコツを教えあいながら取り組む姿が印象的でした。
⑤ Talent Show
3日目(13日)夜は順天での最後の活動です。メインイベントである"Talent Show" が行われました。これは日韓混合のグループおよび日韓別々のグループを作って、各々レクリエーションをするという企画です。
サマーキャンプ以前から準備と練習を進めており、嵯峨野高校単位のグループは、日本のアニメや伝統文化、食文化に関するクイズと、ダンスを行いました。その内容に韓国の生徒も興味津々で、大盛り上がり。本校の生徒が韓国の生徒にK-popの振り付けを教える場面もあり、思わぬ形での文化交流もありました。順天最後の夜にふさわしい催しとなりました。
⑥ Food at Suncheon
3日間を通して、順天では様々な韓国料理を楽しみました。宿泊先では主にビュッフェ形式で、生徒同士で分担して配膳を行いました。2日目の夜には順天市街の有名店で本場のキムチ鍋を食べました。その辛味と旨味に舌鼓をうちました。
フィールドワーク@韓国・釜山
① Transportation and Temple
4日目(14日)朝に、順天で韓国生徒とお別れしたあとは、1日目と同様、高速道路を使って釜山市に向かいました。ここでは、新たに南岳(ナマク)高校の生徒と合流し、フィールドワークを行いました。主な訪問先は、釜山市郊外の海岸で絶壁にそびえる「海東龍宮寺」と、韓国一のビーチと呼ばれ、釜山有数の観光地である海雲台(ヘウンデ)に整備された「ブルーラインパーク」。夜には韓国有数の財閥であるロッテのプレミアムアウトレットでショッピングも行いました。
韓国の宗教史や釜山郊外の開発、現在の経済構造などを、実際に訪問することでリアルに学ぶ機会となりました。
② Food at Busan
釜山でも韓国料理を楽しみました。釜山の市街地の「四面(ソミョン)」という地区の有名店で、本格的な韓国クッパをいただきました。また、前述のアウトレットでも、日韓混合のグループで自由に店を選び、韓国最後の夕食を味わいました。
最後に
はじめは緊張感もあったサマーキャンプでしたが、参加生徒は、現地の生徒と交流するなかで徐々に自分たちらしくコミュニケーションをとれるようになりました。キャンプの終了後は、英語や韓国語、韓国・朝鮮半島の歴史や文化をもっと勉強したいという声がたくさん聞こえてきました。
このプログラムは年末まで続きます。12月には順天で交流した生徒が本校に来校する予定です。このサマーキャンプで得た学びと気づき、さらに学びたい・よりよくもてなしたいという熱意を絶やさずに、今後も、真のグローバルリーダーとなるべく研鑽を積んでほしいと思います。
最後になりましたが、本サマーキャンプにつきまして様々なご支援・ご協力をいただいた方々に感謝申し上げます。ありがとうございました。