京都府立の高校と、支援学校の一部には専任の学校図書館司書が配置されています。その研究会活動の一環として、この度リーフレット「高校生にすすめる本セレクション2025」を発行しました。
洛西高校図書館でもこのリーフレットに掲載された本のコーナーを作っています。春休み休館期間にもリーフレットを昇降口等に設置して希望する生徒に配布しています。
リーフレットのお薦め図書リストは、京都市内・乙訓地域の府立高校・府立学校の学校図書館司書が、2023年1月~2024年10月の間に日本国内で出版された本(文庫化・新書化された本を含む)の中から、高校生のみなさんに特におすすめしたい本を、フィクション(小説・ストーリー漫画など)、ノンフィクションに分けて選定・紹介するものです。
リーフレットの画像を、紹介文の執筆者と出版社の許可を得て掲載します。
洛西高校図書館公式インスタグラムでは、1冊ずつ切り分けて紹介しています。併せてごらんください。
セレクションのラインナップは下記のとおりです。
★フィクションの部★
♪1位♪『宙わたる教室』 伊与原新著 文藝春秋
2位 『八秒で跳べ』 坪田侑也著 文藝春秋
2位 『リカバリー・カバヒコ』青山美智子著 光文社
4位 『銀河の図書室』 名取佐和子著 実業之日本社
4位 『うまいダッツ』 坂木司著 文藝春秋
6位 『君と宇宙を歩くために』泥ノ田犬彦著 講談社
6位 『歌われなかった海賊へ』 逢坂冬馬著 早川書房
6位 『死んだ山田と教室』 金子玲介著 講談社
6位 『午後のチャイムが鳴るまでは』阿津川辰海著 実業之日本社
6位 『地雷グリコ』 青崎有吾著 KADOKAWA
★ノンフィクションの部★
♪1位♪『本を読んだことがない32歳がはじめて本を読む』
かまど、みくのしん著 大和書房
2位 『きょう、ゴリラをうえたよ』水野太貴文 KADOKAWA
3位 『わたしのeyePhone』 三宮麻由子著 早川書房
3位 『「好き」を言語化する技術』三宅香帆著
ディスカヴァー・トゥエンティワン
3位 『アイヌもやもや』 北原モコットゥナシ著
田房永子漫画 303BOOKS
6位 『検証ナチスは「良いこと」もしたのか?』
小野寺拓也著 田野大輔著 岩波ブックレット
6位 『注文に時間がかかるカフェ』大平一枝著 ポプラ社
文部科学省では、子供の読書活動についての関心と理解を国民の間に深め、子供が積極的に読書活動を行う意欲を高める活動を推進するため、特色ある優れた実践を行っている学校・園、図書館、団体・個人に対し、毎年文部科学大臣表彰を行っています。
3月21日、令和7年度の被表彰者が公表され、本校も表彰されることとなりました。詳しくは文部科学省のHPをご覧ください。表彰式は4月23日に東京で行われます。
平成14年からの施策だそうです。歴代の受賞者を見ていると京都府では毎年2校~4校が「子供の読書活動優秀実践校」に選出されていますが、小学校が選ばれることが多く、京都の公立高校で受賞したのは5校目になります。
生徒たちの豊かな読書体験と学習の展開に寄与するために、洛西高校図書館としてこれからも精進してまいりたいと思います。
今日、3月10日、学年末考査が終了しました。洛西高校図書館では、蔵書点検のため1週間余り休館していましたが、本日より春休み特別貸出を始めました。久しぶりに館内に生徒の姿が見られ、うれしいひと時でした。ほかにもこの時期ならではのイベントを行っています。今学期の開館日はあと少し。たくさんの利用を待っています。
◎春休み特別貸出実施中です。
実施日:2025年3月10日~13日、3月19日(いずれも12時30分ごろまで)
貸出冊数:1人20冊まで(ゴールドカードの人も同じです)
返却期限:2025年4月8日(1学期始業式の日)
◎保管期限の切れた雑誌、差し上げます。
実施日:同上
館内入り口付近の「TAKE FREE」箱に入ったものを持って帰ってください。
雑誌の種類等は3月10日発行の「図書館ニュース」をご参照ください。
◎3月13日放課後「Spring Concert in 図書館」を開催します。
詳細はポスターをどうぞ。洛西高校図書館公式Instagramでもご案内しています。
★2025年2月のコーナー展示から・・・その3★
◆2月23日は富士山の日◆
富士山に関する本~科学的な本・ノンフィクション・フィクションetc.~と火山に関する知識の本を並べたミニコーナーです。
寒い毎日です。温泉やお風呂をテーマにした本、温泉を舞台にした小説などはいかがでしょうか。
★2025年2月のコーナー展示から・・・その2★
2024年の年間ベストセラーや、第172回芥川賞・直木賞等の2024年度下半期の各賞受賞作、「キノベス2025」「本屋大賞2025(ノミネート)」などのブックセレクションを一挙に並べました。
また、昨年12月発行の京都府私立学校図書館協議会司書部会による「中高生におすすめする司書のイチオシ本2024」の関連書も展示し、紹介リーフレットを配布中です。今回の選定・編集には公立高校の学校図書館教職員にも声をかけていただき、本校の司書も協力いたしました。
京都府立高等学校図書館協議会司書部会市内ブロックによる「高校生にすすめる本セレクション2025」は、現在リーフレットを鋭意編集中ですが、ラインナップをこのコーナーでフライング紹介しています。
大勢の人に評価された2024年の話題作が揃っています。ぜひ今からチェックして春休みの読書等に生かしてほしいと思っています。
★「中高生におすすめする司書のイチオシ本2024」のリーフレットは、本校を含む参加各校図書館のほか、京都府内の多くの書店でも配布されています。発行者の了承のもと、下記に画像を掲載します。読書のご参考に。
2月になりました。
今年度の通常貸出は2月27日(返却期限)で終了します。3月上旬は蔵書点検・蔵書整理のため閉館です。3月中旬より春休み特別貸出と古雑誌の払出(「ご自由にお持ちください」箱を設置)を行います。
2月は祝日や前期入試の関係で学校の休日が多いので、下記の日程で「特別貸出」を実施します。
2月6日・7日、2月13日・14日、2月20日・21日、つまり2月21日までの木曜日と金曜日には、ひとり5冊まで貸出できます。ゴールドカードの人は7冊まで貸出できます。
また、2月7日から2月21日までの間に貸出利用した人は、1日1回「猫名言おみくじ」がひけます。「大吉」という青いスタンプがおしてあれば、景品を差し上げます。景品はアニメや映画のポスター・クリアファイル・文具類など、雑誌の付録や出版社の販促グッズです。初日から3日連続大吉というラッキーな生徒もいます。
*「猫名言おみくじ」は 「人生はニャンとかなる! 」カレンダー(トライエックス刊)の旧版を利用させていただいています。
2月の館内装飾モチーフはハート&チョコレートと猫。「可愛い!」と歓声が上がっています。
★2025年1月のコーナー展示から・・・その3★
今から80年前の1945年1月27日は、ナチスドイツによる強制絶滅収容所「アウシュヴィッツ=ビルケナウ強制収容所」が連合軍によって解放された日です。2005年国連総会で、1月27日を「ホロコースト犠牲者を想起する国際デー(International Day of Commemoration in Memory of the Victims of the Holocaust)」と定めることが決議されました。
『アンネの日記』や『夜と霧』をはじめナチスやその時代について書かれた本、強制収容所の本などを集めました。関連の本はこのコーナー以外にもたくさんあります。
◆1月29日は昭和基地開設記念日◆
1月29日は「昭和基地開設記念日」。1957年 1月29日、日本の第1次南極地域観測隊が南極大陸のリュツォ・ホルム湾東岸にあるオングル島に上陸したことにちなんでいます。
南極に関する本をピックアップしました。スペースの関係でここには展示できませんでしたが、洛西高校図書館にはペンギンに関する本も数冊あります。合わせて楽しんでください。
★2025年1月のコーナー展示から・・・その2★
◆巳年 蛇の本・爬虫類の本◆
1月は毎年干支に関する本のコーナーを作っています。蛇に関する本・蛇が登場する本に加え、爬虫類に関する本も並べました。縁起のよさそうなモビール、貝合わせ風オブジェも添えて。
◆節分、鬼の本・豆の本・巻きずしの本◆
鬼が登場する物語、大豆に関する本、節分のための料理が載ったレシピなどを集めてコーナーを作りました。古来の行事を楽しんでください。今年の恵方は西南西だそうです。
ところで「節分は2月3日だと勘違いしている人が多い」というweb記事を見つけました。各種暦や国立天文台HPによると今年の節分は2月2日ですが、節分が2月2日になるのは2021年以来4年ぶり。そして2021年よりの前に2月2日だったのは明治時代までさかのぼり1897年だそうです。
◆もうすぐ卒業の季節・巣立つ日の前に◆
卒業がモチーフの小説や、一人暮らしの本などを集めました。本を並べていたら「これ読みたかった!」と言って早速借りてくれる生徒がいました。
写真の裏側には、18歳で成人を迎えたときの注意点が載っている本も並べています。
★3学期の貸出利用と開館日について★
◆3年生特別貸出(1月31日~2月21日)には登録が必要です◆
3年生の通常貸出は1月31日(返却期限)で終了です。1月31日以降も本を借りたい場合は、別途登録が必要です。所定の申込書を提出してください。申込書は1月17日付「図書館ニュース」に掲載しています。
◆1・2年生の通常貸出について◆
1・2年生の通常貸出は2月27日(返却期限)までです。
春休み特別貸出については3月中旬ごろ発行の「図書館ニュース」で連絡します。
◆2月28日からしばらく休館です◆
卒業式の後、蔵書点検と館内整理のため3月上旬は閉館します。3月の開館日については、上記同様3月中旬ごろ発行の「図書館ニュース」で連絡します。
12月17日昼休み、本校コーラス部に出演していただき、「クリスマスコンサートin図書館」を開催しました。席が足りずに立ち見が多数出るほど入館者があり、美しいハーモニーに聞きほれました。
♪「荒野の果てに」
♪「スターライトパレード」(SEKAI NO OWARI)
♪「COSMOS」
★2024年12月のコーナー展示から・・・その2★
◆2024年年間ベストセラー◆
先月末、出版取次店大手2社や情報会社から2024年(2023年11月下旬から2024年11月下旬)の年間ベストセラーが発表されました。本校蔵書の中で各社ベストセラーにランクインしたものから9冊集めました。読書の参考にしてください。
ラインナップは下記の通り
・『変な家』『変な家2』『変な絵』雨穴著(飛鳥新社)
・『大ピンチずかん』『大ピンチずかん2』鈴木のりたけ作(小学館)
・『成瀬は天下を取りにいく』『成瀬は信じた道をいく』宮島未奈著(新潮社)
・『新版 科学がつきとめた「運のいい人」』中野信子著(サンマーク出版)
・『頭のいい人が話す前に考えていること』安達裕哉著(ダイヤモンド社)
◆時は元禄十五年◆
「赤穂浪士の討ち入り」に関する本を集めました。冬休みの貸出の制限冊数(47冊)は、ここから取っています。洒落です。
◆もうすぐお正月◆
年末年始の行事にかかわる本を集めました。この一角に「駅伝小説」を固めてみました。読み比べてみるのも一興ではないでしょうか。箱根駅伝の関連小説のほか「全国男子駅伝」の小説もあります。
★2024年12月のコーナー展示から・・・その1★
◆ノーベル平和賞&文学賞 2024◆
先月、日本原水爆被害者団体協議会のノーベル平和賞受賞報道を受けて、関係の本と新聞記事を集めてコーナーを作りました。今回、授賞式の記事を加え、また、ノーベル文学賞受賞の、ハン・ガン氏の著作『別れを告げない』(白水社)『すべての、白いものたちの』(河出書房新社)と関連新聞記事も一緒に並べました。ちなみに写真には写っていませんが、ノーベル賞の理系の三賞(医学生理学賞・物理学賞・化学賞)については、雑誌「Newton 2024年12月号」をこのコーナーの後ろに置いています。
◆クリスマスの本◆
クリスマスにぴったりなパーティー料理やお菓子のレシピ集、クリスマスの知識の本やインテリアの本、クリスマスをテーマ・舞台にした小説や絵本などを集めました。
クリスマスツリーのペーパークラフトや手芸品などを添えて。
12月の室内装飾のモチーフはクリスマス。華やかで楽しい雰囲気にしています。
ひとり47冊まで貸し出しできます。ゴールドカードの人は49冊までです。返却は冬休みが明けてからです。冬休み中にシリーズを読破したいと思っている人には特にチャンスです。連日普段は利用していない生徒が本を抱える姿が見られます。
また、12/9~12/20の貸し出しには特典を設けています。特典1は「しおりコンテスト」応募作品デザインしおりプレゼント。特典2は貸出日に一日一回おみくじ(笑門来福名言くじ)がひけることです。おみくじで大吉が出ると景品がもらえます。大吉が出ることを祈りながら、毎日1~2冊ずつ借りていく生徒もいます。中には始まってからの5日間で4回当たった生徒もいて、うらやましがられています。景品は出版社の販促グッズや洛西高校図書館オリジナルのブックカバー、チャーム等です。今年は正和堂書店さんのオリジナルブックカバーもそこに加えました!予想を超える人気を博しています。
★2024年11月のコーナー展示から・・・その2★
ミッキー&ミニーマウスが登場する本を集めたミニコーナーです。
去る10月31日、「第12回京都本大賞」が発表されました。
大賞受賞作は『スピノザの診察室』 夏川草介著 水鈴社。今年の本屋大賞でも4位に選ばれています。
ほかのノミネート作2冊(『月曜日の抹茶カフェ』青山美智子著 宝島社文庫、さんかく』千早茜著 祥伝社文庫)に、2021年~2023年の大賞受賞作も添えて「京都本大賞コーナー」を作っています。今年の大阪ほんま本大賞受賞作も隣において。
なお、洛西高校図書館には歴代の京都本大賞受賞作がすべてそろっています。
洛西高校図書館でも、各学年のテーマ~「ノーマラゼーション、共生社会」「多文化共生社会、外国人と人権」「労働と人権」~に合わせた関連書を集めてコーナー展示しています。折しも12月2日は奴隷制度廃止国際デー、12月3日 は国際障害者デー、12月10日は世界人権デーなど人権に関する国際デーが続きます。ぜひ書籍からも人権に関する学習や知見を深めてください。
「食欲の秋」関連コーナー第2弾!スポーツ部活や受験勉強、ちょっと調子の悪い時などに効くレシピ集をピックアップしました。栄養学の親しみやすい本やお料理小説も少しだけ添えて。
11月の室内装飾は紅葉。まだ「山粧う」様子の見られなかった11月初旬から窓飾りやガーランドで紅葉の美しさを表現しています。
さて、読書週間行事の締めくくりとして、11月20日~22日、スタンプラリーのポイント交換会を行っています。
スタンプポイントを集めたり、クイズや抽選でポイントを獲得した生徒たちが三々五々と集まってきては、交換したい景品を選んでいます。景品は雑誌の付録や出版社販促グッズなどです。教職員が寄付してくれた本もあります。中には「もっと集めたらよかった」「こんなにいい景品があるのなら私も(読書週間行事のあれこれに)参加したらよかった」と後悔する姿も見られましたが、欲しかった特撮のポスターを手に入れて嬉しさのあまりスキップで帰っていく、好きなキャラクターのグッズを見つけて思わず快哉を叫ぶなど、喜ぶ顔、満足げな顔がたくさん見られました。
★2024年11月のコーナー展示から・・・その1★
◆ 追悼・谷川俊太郎さん◆
11月19日、現代日本を代表する詩人・谷川俊太郎氏の死去が報道されました。
絵本で、国語や音楽の教科書で、スヌーピー(PEANUTS)やマザーグースなどの翻訳で、高校生にもなじみの深いお名前だと思います。
洛西高校図書館の蔵書から谷川俊太郎氏の著書をピックアップしてコーナーを作りました。関連する新聞記事を添えて。