宮津学舎

 12月10日(金) 、建築科2年生が「木材」についての講義を受けました。
 (一社)京都府建築士会 岩井 清 様から、主に建築材料で使用される「杉」・「松」・「桧」を中心に詳しく説明していただきました。全部で約100種類の銘木見本を持って来られ、それぞれの特徴の説明を受けながら、匂いや肌触りなどを順番に見ました。
 講義の終盤には、「杉」・「松」・「桧」の木材を当てるクイズを行い、木の匂いや木目など講義内で説明していただいた特徴を思い出しながら必死に答えていました。
 建築科では木材を使って「ままごとハウス」や「ベンチ」など地域の方から依頼されたものを製作します。加工している木材が何か分からないままでは、「ただ作っているだけ」になり、木の特徴を知っているだけで、木の堅さや強度、加工のしやすさも変わるので、それに合わせて製作することができます。
 授業で使用する木は「桧」・「杉」・「松」がほとんどで、この講義で学んだ知識をこれからの実習などで活かしてもらいたいです。

  

 

 12月9日(木)、「なにわ出前塾」として、竹中工務店大阪本店の設計部の方々を講師にお迎えし、建築科2年生が設計の手法を指導していただきました。
 今回は、「ヒト・コト・モノに出会う場所 ~人とまちをつなげる海の駅~」をテーマに6つの班に分かれて設計しました。
 宮津のミップル周辺に「海の駅」を設計するというテーマのもと、客層のターゲットや売店やカフェ、展示場などどう活用するかなど、班ごとに相談して模型を製作しました。
 限られた時間の中でしたが、講師の方々からのアドバイスで生徒たちの発想もより夢が広がるような提案が出てきたり、利用者目線でのストーリーができあがったりして、短い時間の中で模型を作り上げることができました。
 最後に各班から建物の活用方法やコンセプトなどの発表を行い、別の班から質問して答えるような時間を設定し、思わぬ質問に困りながらも各班しっかりと答えていました。
 今後、東屋の提案やコンペ・コンテストへの応募などをしていくので、今回の設計の手法をプロの方から直接手ほどきしてもらえたことは、貴重な経験となりました。

 

 

 11月26日(金)、建築科2年生5名が宮津中学校で積み木の製作指導を行いました。
 限られた時間の中でしたが、高校生が全体説明を行った後、中学生に製作してもらいました。
 積み木の製作はのこぎりで木材を切る作業・紙やすりで切り口や角を面取りする作業・色を塗る作業があり、中学生が各作業に分かれて製作し、高校生が注意点などのポイントに気をつけながら作業を見守っていました。
 その後、中学校ではボランティア活動として参加していなかった生徒も放課後などを使って多くの積み木を製作していただきました。
 完成した積み木は、建築科3年生が製作しているままごとハウスと一緒に寄贈しました。

 

 11月18日(木)、建築科2年生が鉄筋組立実習の出前講座を受講しました。
 関西鉄筋工業協同組合の12名の講師の方から、3級鉄筋組立の技能試験に必要な知識や技術について指導していただきました。
 早く組み立てるだけではなく、鉄筋を結束する中での正確さや図面に記された通りに組立てられているかなどの技術が必要で、技能試験に向けて見落としやすいポイントなどを説明していただきました。

 

 
 1年1組の化学基礎の授業です。
 本日のテーマは中和滴定で、次回の授業で行う中和滴定の実験に向けて、理論や実験方法を学びました。授業の後半には、中和したとき、(酸の物質量)×(酸の価数)=(塩基の物質量)×(塩基の価数)の公式が成り立つことから、水溶液の濃度を求める問題に取り組みました。単位に気を付けて焦らずに計算すれば、それほど難しい問題ではありません。
 理論をしっかりと把握したうえで、実験に臨みましょう!

 
 
 
 1年3組の数学の授業です。
 授業の前半では恒等式の考え方を用いた問題を解き、後半は証明問題の解き方を学びました。どちらも2年生の学習を進めていくにあたって基礎となる内容となります。
 今日学習した内容を、反復して問題を解くことで自分のものにして、数学をこれからも楽しんで学んでいきましょう!

 
 
 
 2年2組の地理の授業です。
 本日のテーマは『人口』で、資料集の地図を参考にしながら、人口の移動を地理的要因・歴史的要因から読み解きました。既習のオーストラリアに関する発問には、間髪入れずに答える様子も見られ、「なぜフランスにはアフリカからの移民が多いのか」、「アメリカ合衆国の南部にはどのような人種の人が多いのか」などは、1年次に学習した世界史の知識も総動員しながら考えました。
 地歴公民科の授業を通して、社会を分析する力をしっかりと身に付けていきましょう!
 
 
 2年3・4組の文系の生徒が受講している現代文の授業です。
 本日は、森鴎外の代表作『舞姫』の終盤の読解をしました。国費留学生として日本からドイツへ渡欧したが、異国の地で踊り子エリスとの恋に落ちた豊太郎。日本への帰国を迫られた豊太郎は、どのような決断をするのか、豊太郎の考えを読み取りながら授業が展開されました。
 明治時代に書かれたため、古文のような表現も使われている難しい文章の読解を頑張っています。

 
 
 
 2年生は授業の時間や放課後の時間を使いながら、10月の中間報告会での指摘や感想を踏まえて、それぞれの探究を深めてきました。
 最終報告会を終えた2年生は、これからレポート作成に取り掛かります。

 
 
 学校での探究活動は一区切りですが、自分で問いを立てて解決を目指す力は社会に出てからも必要な力です。これからの学校生活でも課題発見力・課題解決力を養っていきましょう。
 

 3学期が始まって1週間が過ぎました。年末は大雪となり、校内の除雪から始まった日もありました。
 事務室前の松の木には毎年「雪吊」が施され、積雪による枝折れの被害を防いでいます。今年度は、例年とは少し違いオシャレになっています。生徒の中には気づいている人も多いとは思いますが、雪吊の頂点部分に宮津高校と宮津天橋高校の校章が取り付けられています。

 

 校内では積雪の影響で樹木に被害がでました。正門を入ってすぐ右にある大きな松の木の枝や4棟裏の桜の木の枝が折れるなど、同様な被害が多くの木に見られました。
 一部の枝は折れてしまいましたが、樹木の根幹はまだまだ元気に成長し続けています。松の地面付近では新しい枝が大きく成長し始めています。

 

 

 生徒の皆さんも、心が折れる出来事があるかもしれません。しかし、今回の松の木のように、枝が折れても根幹は元気で新しい枝を大きく成長させる強い生命力を持っています。心が折れてしまった出来事でも強い精神と体力で気持ちを切り替えて、最後まで諦めずに挑戦しましょう。樹木のようにもっともっと成長し続けましょう!

 
COPYRIGHT (C) 京都府立宮津天橋高等学校