宮津学舎
 3月1日(火)、宮津高校第74回卒業証書授与式を挙行しました。
 卒業生たちは、3年間の思い出を胸に、通い慣れた学び舎を巣立っていきました。多くの生徒が故郷を離れて、新たな生活をスタートさせていきます。
 今年の卒業生は宮津高校全日制の最後の生徒となります。卒業式に引き続き、宮津高校全日制から宮津天橋高校への継承式を行いました。脈々とつないできた宮津高校の歴史と伝統は、宮津天橋高校へと受け継がれていきます。

 
 
 
 


 式後のLHRでは生徒1人1人がクラスへのメッセージを述べ、最後の別れを惜しみました。失敗を恐れずに、チャレンジする気持ちを忘れずに、広い世界に羽ばたいていってください。

 
 
 
 

 建築科1年生が木造耐力壁実験を行いました。
 講師に(一社)京都府建築士会 山本 晶三 様と冨家 裕久 様に来校していただき、耐力壁実験の解説や伝統構法・京町家についての講義をしていただきました。
 4種類の壁面モデルを使ってどの構法が荷重に強いかなどを実験によって調べました。また、荷重をかけた時の壁面の変形や破壊するときの違いなどにも注目しました。
 教科書で木造の壁面構法を学ぶだけでは、どの構法がどのように力の変化によって強いのかが目で見て分かり、実験によってより深く学ぶことができます。
 実際の木造住宅などの建物では、この4種類の壁面がそれぞれ単体で使用されているわけでなく、組み合わせられた壁を使用することで、風や地震の水平荷重や積雪などの垂直荷重など様々な荷重に耐えられるように造られています。
 1年生にとって、建築構造の授業で木造について学習しているので、教科書とは違い実際に目で見て壁面の耐力を学べる有意義な講義となりました。

 

 

 1年生の音楽選択者が授業で演奏会を行いました。1・2組、3・4組、5組の3講座にわかれて1年間音楽に親しんできました。講座ごとに開催された1年間の集大成となる演奏会です。
 グループで、もしくは個人で、楽器と曲を選び、アレンジも考えながら、授業や放課後の時間を使って練習してきました。多くの生徒は、初めて楽器の演奏に取り組むことになりましたが、友人の前で緊張しながらも練習の成果を披露していました。

 
 
 

 

 毎年10月に行われる「トレース技能検定試験」において、今年度 建築科がこれまでの実績等を認められ、全国で1校のみ与えられる「文部科学大臣賞(団体賞)」を受賞しました。
 これまで、団体優秀賞に選ばれることはありましたが、最上位の賞である「文部科学大臣賞(団体賞)」の受賞は初めてになります。
 建築科では1年生は3級、2年生は2級を全員受験しています。毎年、3級は9割以上、2級は8割以上の合格率で、年度によっては3級の受検者全員が合格している年もあります。
 この「トレース技能検定試験」は、『京都府教育長表彰』や全国工業高等学校長協会の『ジュニアマイスター顕彰』での得点にもなり、多くの生徒が表彰されるために欠かせない検定試験となっています。また、この技能検定によって線を美しく引く練習にもなり、製図など作図の技術向上に繋がっています。
 これからも建築科として、多くの生徒が合格できるように、また個人でも「文部科学大臣賞(個人賞)」が受賞できるよう指導していきます。

        
 
1年5組(建築科)のコミュニケーション英語です。
 教科書のイグノーベル賞について書かれた英文を読んでいます。授業の冒頭では単語テストを行い、前回までに学習した内容の復習をした後、リスニング形式のTrue or Falseでリスニング力を鍛えました。
 雪の影響で登校するのも一苦労でしたが、5問のTFを全問正解できた生徒もおり、耳と頭を使ってしっかり考えられていたようです。


 

 12月22日(水)・23日(木)、建築科1年生がCAD講習を受講しました。
 ㈱福井コンピュータアーキテクトの方を講師として、3DのCADソフトの使い方を説明していただきました。
 今回使用しているCADソフトは、㈱福井コンピュータアーキテクトの建築専用ソフトで、平面図(上から見た図)ができれば、後は設定ができれば自動で柱や壁を立ち上げ、3Dのパース(透視図)として立体に仕上げてくれます。
 3Dの立体になることで細部の様子も確認でき、家具や照明、樹木や人なども自由に配置することができます。
 2年生になると、コンペやコンテストに応募するようになり、図面を仕上げる時の1つのツールとしてCADソフトを使うこともできます。
 生徒たちは、2Dの図面が3Dになった時にすごく驚いていました。今回の講義をもとにCADソフトを活用できるようになり、コンペやコンテストに積極的に応募してもらいたいです。

 

 

 12月21日(火)、建築科3年生学びコースの7名が、宮津市立日置保育所に「ままごとハウス」を寄贈しました。
 ままごとハウスと一緒に宮津中学校の生徒に作ってもらった「積み木」も一緒に届けました。
 ままごとハウスを設置する間も、園児たちはワクワクする気持ちが高校生にも伝わるくらいに楽しみに待っていてくれて、設置後は走って駆け寄ってくれていました。
 積み木などを園児に渡して記念撮影した後は、高校生と一緒にままごとハウスを使ってお店屋さんごっこで楽しんでくれていました。
 高校生にとっては、園児が喜んでくれる姿を見て、嬉しさと達成感を感じていました。
 短時間でしたが和やかな一時を過ごせました。

 

 

 建築科1・2年生が透視図実技研修として、透視図の着色技術を学びました。
 講師は本校建築科卒業生の松山義宗様でした。
 1年生は初めての透視図の着色でしたが、筆の持ち方や絵の具の混ぜ方、着色方法など細かく指導していただき、作品を完成させました。2年生は昨年度に続いて2回目となり、1回目よりも良い仕上がりの作品を完成させていました。
 講義の最後に、松山先生から透視図の着色を仕事にされた経緯や経験などから学んだ社会人として身につけておくことなどの話をしていただき、技術だけではなく進路に関わる研修にもなりました。



 

 

 12月15日(水)、建築科2年生が現場見学に行きました。今回、京都府建設業協会、宮津建設業協会にご協力いただいて、初めに舞鶴西道路の建設現場を見学しました。
 建設途中の道路の橋脚の様子を見学し、実際に事務所から遠隔でクレーンを操作しているところも見ることができました。



 次に国土交通省近畿地方整備局にある「近畿インフラDX推進センター」を見学しました。
 車いす体験・白杖を使っての歩行体験・遠隔操作できるショベルカーラジコンの操作体験などインフラ整備に関わる説明を受けたり体験をしました。
 高速道路の建設現場などインフラに関わることを学べる現場見学となりました。
 

 
 建築科3年生が校門アーチを製作しました。
 9月に予定していた学校祭が緊急事態宣言により中止となりました。文化祭で展示予定だった校門アーチも途中で作業を止めることになりました。展示できる機会をうかがいながら製作を進め、ようやく12月の期末考査明けに展示できることとなり、設置しました。
 今回のアーチのテーマは「コロナの収束」です。 『宮津高校建築科』としては最後のアーチになるため、「今までにないアーチを」「地域の方々と一緒に盛り上げる」「大勢の人に見ていただく」「見学に来られた方も参加していただく」「最近の話題に関連したアーチ」「地域の歴史を知る機会に」をコンセプトに今回のアーチになりました。
 無病息災などを願って赤べこ・茅の輪・三春駒・蛇綱・麒麟・絵馬など地域の民芸品や伝統行事で使用されるものをアーチにしました。
 中でも「絵馬」は、生徒会の協力を得て、教職員や全校生徒に呼びかけて医療従事者の方々に向けた感謝や応援メッセージを書いてアーチの一部に掲げてもらいました。生徒の思いが詰まったアーチになりました。


 赤べこ:福島県の民芸品で疫病退散を願うものであり、昨年の干支「丑」と東日本大震災から10年目の節目にあたり復興支援の応援メッセージになるように。
 茅の輪:多くの地域で6~7月頃に疫病退散を願って飾られていますが、「オリジナルデザイン」「無限大」「地域と学校のつながり」「宮津天橋高校の加悦谷学舎とのつながり」などの思いを込めて、2つの輪が絡まったデザインにしました。
 三春駒:福島県の民芸品で京都府と深い縁があります。白は「老後安泰・長寿」、黒は「子宝・安産・子育て」を願うお守りして作られています。
 蛇綱:上宮津の今福地区の伝統行事が有名で、疫病退散を願うものです。今回はもち米の藁で編みました。市内の「辻町ふれあいサロン」の方々に製作指導をしていただきました。
 麒麟:一昨年の大河ドラマ「麒麟がくる」の「戦のない世の中を願って」を「コロナ収束で安全な世の中に」と捉え、コロナ収束を願うものにしました。麒麟のイラストを丹後ちりめんに描きました。
 絵馬:医療従事者の方々への応援メッセージを全校生徒に呼びかけて書いてもらい、茅の輪と茅の輪を結ぶ縄に掲げてもらいました。
 
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