スーパーサイエンスハイスクール(SSH)
育て!未来の科学技術系人材 羽ばたけ!世界へ
文部科学省よりSSHの指定を受けた学校では、科学技術系人材の育成のため、各学校で作成した計画に基づき、独自のカリキュラムによる授業や、大学・研究機関などとの連携、地域の特色を生かした課題研究など様々な取組を積極的に行っています。
府立高校では、
平成16年度から洛北高等学校(洛北高等学校附属中学校)
平成22年度から桃山高等学校
平成24年度から嵯峨野高等学校の3校が指定を受けています。
さらに、府立嵯峨野高等学校は、平成25年度から令和3年度まで全国のSSH校の中でも、特に拠点的な役割を担う科学技術人材育成重点枠校(主な取組:京都サイエンスフェスタ、アジアサイエンスワークショップ)の指定を受けていました。
府立高校のスーパーサイエンスハイスクール3校の取組は、京都府教育委員会が行うスーパーサイエンスネットワーク事業を通して、京都府全体の理数教育の発展に貢献しています。
![]() 先進的な科学技術、理科・数学教育を通じて生徒の科学的な探究能力などを培う高等学校等を指定・支援し、将来国際的に活躍しうる科学技術人材を育成する取組です。 平成14年度の事業開始以来、全国各地の指定校において様々な特色ある取組が行われており、現在、卒業した生徒たちが国内外で科学技術人材として活躍し始めています。 →科学技術振興機構(JST)のスーパーサイエンスハイスクール(SSH)のページはこちら ![]() |
府内SSH指定校が開発した主な成果物(教材・ルーブリック等)の一覧
※成果物(教材、ルーブリック等)の詳細については、各校のHPで御確認ください。
府内SSH指定校の成果発表会(令和6年度)
校名 | イベント名 | 開催日時 | 開催場所 |
---|---|---|---|
府立嵯峨野高等学校 | 京都府立嵯峨野高等学校校有林巡検(全国のSSH指定校及び府内高等学校関係者対象) | 令和6年6月8日(土)13:00~16:00 | 京都府立嵯峨野高等学校及び校有林 |
SSN京都関係校 | みやこサイエンスフェスタ(京都府立校合同生徒研究発表会) | 令和6年6月9日(日)10:40~16:00 | 京都大学百周年時計台記念館 |
府立嵯峨野高等学校 | SSH成果報告会(全国のSSH指定校、府内の高等学校の教職員及び教育関係者対象) | 令和6年6月10日(月)9:00~9:40(質疑応答については、同日の16:30~17:00) | 京都府立嵯峨野高等学校 |
府立嵯峨野高等学校 | Sagano Global Forum for Student Research(生徒研究成果発表会) | 令和6年6月10日(月)9:50~17:00 | 京都府立嵯峨野高等学校 |
SSH指定校 | 府立洛北高校・府立嵯峨野高校・府立桃山高校3校合同SSH成果報告会 | 令和6年11月9日(土)10:30~11:55 | 京都工芸繊維大学 |
SSN京都関係校 | 京都府立高校生による課題研究発表会 みやびサイエンスガーデン(南部) 海の京都サイエンスガーデン(北部) | 令和6年11月9日(土)12:30~15:10 令和6年11月9日(土)13:00~16:30 | 京都工芸繊維大学(南部) 福知山公立大学(北部) |
府立嵯峨野高等学校 | 京都府立嵯峨野高等学校校有林巡検(全国のSSH指定校及び府内高等学校関係者対象) | 令和6年11月10日(日)9:00~12:00 | 京都府立嵯峨野高等学校及び校有林 |
府立嵯峨野高等学校 | 京都府立嵯峨野高等学校SSH成果報告会及び探究成果発表会 | 令和7年1月31日(金)13:00~16:00 | 京都府立嵯峨野高等学校 |
府立桃山高等学校 | 自然科学科2年生「令和6年度SSH課題研究発表会」 | 令和7年2月1日(土)8:50~12:30 | 京都府総合教育センター講堂棟 |
府立洛北高等学校 | 探究指導者のためのワークショップ | 令和7年3月11日(火)10:00~12:00 | 京都府立洛北高等学校 |
府立洛北高等学校 | 課題研究発表会 | 令和7年3月11日(火)12:30~16:30 | 京都府立洛北高等学校 |
※各SSH指定校において開催される発表会等について、学校別に掲載しています。
※参加方法や内容等については、各校のHP等で御確認ください。
府立洛北高等学校(洛北附属中学校)

課題研究発表会
2025年3月11日(火)に、課題研究発表会を実施しました。
京都府教育委員会、SSH運営指導委員及び指導に携わりました大学教員・TA、また、全国SSH指定校、府内中高一貫教育校の先生方及び本校卒業生を合わせて55名が参加し、盛況な発表会となりました。
閉会式の中で運営指導委員長の丹後弘司先生が、「生徒が活き活きと発表していた。何か面白いテーマだと難しい内容でも聴衆は惹きつけられる。」と講評されており、生徒の今後の研究活動にエールを送っていました。

校外学習
2025年2月21日(金)に、総合地球環境学研究所を訪問しました。
京都の地形のでき方、窒素循環の課題、インドの大気汚染への取組について、3人の研究者の方々にお話しいただきました。また、研究所内にあるクリーンルームや低温保管室、微量元素も検出できる質量分析装置など、設備の紹介もしていただきました。
研究所内の見学は、時間の関係上できませんでしたが、研究者の方からお話を聞き、地球環境についての謎や課題にどのようなアプローチがなされているのか、知見を広げることができました。

サイエンスチャレンジ
2025年2月19日(水)に、「宝石の科学」と題して、サイエンスチャレンジ企画を実施しました。
宝石といえるものはどれか?というクイズからスタートし、宝石がどのような構造を持ちどんな場所で作られるか、同じ構造を持つけれど色が異なるベリル(アクアマリン、エメラルド、モルガナイト、ヘリオドール)などの仕組みを学び、蛍石がなぜ「蛍」という名前がついているのかなどを実験で確かめました。また、研磨体験として、蛍石(フローライト)をダイヤモンドやすりや耐水ペーパーを使って、自分の好きな形でピカピカに磨きました。

サイエンス部
2025年1月18日(土)、19日(日)に開催された、CoRE-2(The Championship of Robotics Engineers-League2):2025京都カップに、サイエンス部のロボットチームが出場しました。
今年度は、知恵産業創造の森及び次世代ロボットエンジニア支援機構の支援のもと、ロボット機材の一式を支援していただき、初めてCoREに参加しました。ロボットは苦労しながらもなんとか完成し、他のチームと激しいバトルや協力・交流をすることができました。

京都Scienceコミュニティ連携企画
2024年10月26日(土)に、ペーパーローラーコースターコンテスト(PRCC)を実施しました。
このコンテストは京都Scienceコミュニティに登録している学校間をオンラインでつなぎ、同時に科学競技を行うものです。今年度は京都府立高校だけでなく、全国のSSH校も参加し、最終的に8道府県、16校、52チームのエントリーがあり、白熱した戦いが繰り広げられていました。

SHOOT Lab
2024年9月21日(土)に、京都大学で行われた第18回分子科学討論会に、本校から、昨年度SHOOT Labにおいて京都工芸繊維大学の今野研究室に参加し、合成した分子の蛍光について研究したチームとサイエンス部化学班が参加しました。
討論会では特別講義、大学の先生方や大学院生とのランチ交流、ポスター発表が行われました。ポスター発表では、他校の生徒だけでなく、来場した多数の大学の先生方や大学院生の方々に発表を聞いていただき、研究についてのアドバイスやお褒めの言葉をいただきました。
府立桃山高等学校

企業訪問
2025年3月25日(火)に、南陽高校・附属中学校の自然科学部と合同で、GSユアサの栗東事業所を訪問しました。
リチウムイオン蓄電池の製造工程についての講義のあと、実際に生産ラインを見学し、さらに社員の方々との交流会を行いました。
交流会では開発に携わる方々の情熱に触れたり、価格交渉という分野で製品に携わる方のお話を聞いたりすることができ、最後まで生徒からの質問が尽きない交流会となりました。

台湾研修旅行
2025年3月13日(木)~15日(土)に、国立台南第二高級中学(高級中学は日本の高等学校に相当します)を訪問しました。
ウェルカムセレモニーの後、キャンパスツアーや両国のお茶に関する文化の交流会を行い、「これからの社会で目指すべき豊かさとは?」というテーマでディスカッションを実施しました。
また、台南市政府安平水資源回収中心では、台南市内における水のリサイクル過程の様子を見学したり、観夕平台では、砂浜に落ちているゴミを回収しながら、落ちている場所とゴミの種類について調査を行いました。

高大連携講義
2025年1月20日(月) に、大阪公立大学教授大西利和氏による「電波観測で探る星の誕生と銀河の形成」と題した講演会を行いました。
教科書に掲載されている宇宙像がどのように明らかになったのか、可視光以外の電磁波を観測することでどのようなことが分かるのか、そもそもどのような機器を用いて観測しているのかなど、普段は聞くことができない専門的な内容を聞くことができ、宇宙の空間的時間的なスケールの大きさを感じられる講演会でした。
講演会後の座談会では、大西先生に宇宙に関する多くの質問をし、1つ1つ丁寧に回答いただき、宇宙への疑問が様々な学問分野につながっていることを感じられる時間でした。

サイエンスイングリッシュキャンプ(SEC)
2024年12月12日(木)、13日(金)に、京都リサーチパークにて、サイエンスイングリッシュキャンプ(SEC)を行いました。SECは、2学期に取り組んだプレ課題研究の成果を英語で発表する取組です。
ベルリッツのネイティブスピーカーの講師の方に、英語での発表方法を指導していただき、2日目の午後には発表コンテストを行いました。
指導の中で、難しい内容をどうすれば聞き手に伝えることができるのかを考え抜き、英語表現や身振り手振り、目線の持っていき方など教わりました。発表コンテストでは、英語での発表だけでなく、講師の方からの質問にも英語で回答しました。

琵琶湖湖上実習
2024年9月23日(月・祝)に、滋賀大学環境総合研究センターの「びわ湖・瀬田川オブザベトリ」においてSSH事業「琵琶湖を探る」が実施されました。
滋賀大学石川俊之教授の指導の下、午前中は実習船「清流」で、表面水の採水と水温・電気伝導度測定、採水と採泥、透明度測定、プランクトンの採集と観察、鉛直プロファイラーによる水質観測を行い、午後は採集したプランクトンの観察と、琵琶湖の環境に関する講義を受けました。フィールド調査をはじめ、五感で琵琶湖を感じるという、貴重な体験ができました。

SSH生徒研究発表会
2024年8月7日(水)、8日(木)に、「令和6年度スーパーサイエンスハイスクール生徒研究発表会」が神戸国際展示場にて開催されました。
校内審査で選ばれたグローバルサイエンス部エネルギー班が「垂直軸型風車における集風装置の取り付け位置の検討」についての発表を行いました。発表はポスター発表形式で行い、発表ブースに来られた方が興味深く発表を聞いてくださり、質疑応答もとても充実していました。
府立嵯峨野高等学校

高校生理科研究発表会
2025年2月16日(日)に、令和6年度高校生理科研究発表会が京都市青少年科学センターで行われ、スーパーサイエンスラボ生物ラボから2チームが発表しました。
初めての参加であったので、生徒たちは緊張している様子でしたが、生徒同士や他校の先生との白熱した議論を通して、新たな発見を得ることができ、今後の研究に向けての意欲をさらに高められる機会になりました。

韓国全南科高等学校との交流
2025年2月13日(木)に、韓国の全南科学高等学校と交流しました。
全南科学高校は、韓国において科学に特化した教育を行う高校で、卒業生の多数が韓国科学技術院(KAIST)等の名門大学に進学するトップ校の1つです。
両校から2件ずつ、英語による成果発表や活発な質疑応答を交わしたり、日本の伝統的な遊びの体験や、一緒にお昼ご飯を食べたりするなど、とても充実した時間を過ごしました。

探求成果発表会
2025年1月31日(金)に、探究成果発表会を開催し、2年生全生徒とサイエンス部の1年生がポスターセッション形式で、発表を行いました。コロナ禍以降途絶えていた保護者の参観も復活し、厳しい寒さにもかかわらず、多くの来賓や学校関係者、保護者の方々に参加していただきました。
発表生徒たちは、1年間かけて取り組んできた探究の成果を6分という短い時間で伝えるために、様々な工夫を凝らし、熱心に発表していました。質疑応答では、投げかけられる質問に対して、説明を加える姿が印象的でした。次の発表に移るための移動時間も惜しんで、発表者と聴衆とが活発にやりとりをしている姿も見られました。

環境活動フォーラム
2024年11月16日(土)、17日(日)に、奈良学園奈良中学校・高等学校主催の「環境活動フォーラム」に参加しました。
1日目は、オンラインで各校の環境活動発表に参加しました。本校は、11年に渡る校有林での課題研究活動について報告しました。2日目は、主に奈良学園奈良中学校・高等学校の所有する学校林「森の学校」で行われました。内容は、①「里山の萌芽更新と実生調査 」、②「里山保全実習」です。
環境活動について、参加生徒間で討議を行い、各校の生徒は、それぞれの研究課題を中心に意見交流し、たくさんの気づきがある時間を過ごしました。

サイエンスレクチャー
2024年10月21日(月)、京都大学大学院農学研究科の丸岡毅さんから「ムシのフンってどんな味?」という講義が行われました。
丸岡さんが行っておられる「蛾のフンからお茶をつくる」というユニークな研究が注目されており、その成果の1つとして商品化された「虫秘茶」は、一流の料理人にも高く評価されています。
さまざまな葉を餌とした蛾の糞のサンプルの意外な良い香りに驚かされたあと、蛾が葉を消化する過程で起こることや、虫の種類によって生じる違いなど詳細な分析結果について教わりました。また、分析に用いた機器とその測定原理についても詳細に説明していただき、現在の学びが将来の研究につながっていることを実感できました。

サマーセミナー
2024年8月6日(火)、7日(水)に「東京・つくばサイエンスツアー」を実施しました。
1日目は国立科学博物館で様々な展示を楽しみ、東京大学先端科学研究センターの訪問では、極小デバイス理工学分野の研究をされている岩本敏教授からの特別講義を受講し、実験室を見学しました。2日目はつくば市の施設を見学し、地形や鉱石、最新の研究などに触れました。
サイエンスツアーを通して、生徒たちは改めてサイエンスの面白さや主体的に学ぶ姿勢の大切さを実感しました。