府立高校生、京の伝統文化に学ぶ!
~令和3年度「高校生伝統文化事業」~
「茶道」「華道」「古典」「京の文化継承・価値創造推進校」の4つの領域で伝統文化の学習を実施

◆ 京都府教育委員会は、「高校生伝統文化事業」を実施しています。
◆ この事業は、府立高校において伝統と文化への関心を高めるとともに、豊かに生きる力を育むことを目的として実施するものです。
◆ 新型コロナウイルス感染症拡大により、教育活動についても大きな影響を受けました。しかし、各校の状況に合わせて工夫しながら、十分な感染対策を講じた上で、多くの府立高校が京都府にゆかりの深い「茶道」に取り組んでいます。また、指定を受けた30校が「華道」を、「古典」の指定を受けた27校は、文学、音楽、美術、演劇、伝統芸能、演芸、生活文化その他の文化芸術、学術又は思想の分野において、自校の状況に合わせて取り組んでいます。
 昨年度から実施している「京の文化継承・価値創造推進校」17校は、「和食」に関連する取組を含み、地域の文化財、伝統文化や芸術などを学び、次世代に継承していくよう小・中学生への伝承や「日本語」「英語」での紹介などにも取り組んでいます。

◎令和3年度 秋の歌会 【京都府立鳥羽高等学校】

 令和3年10月27日(水)、本校講堂にて秋の歌会を行い、1、2年生のスポーツ総合専攻とグローバル科の生徒が雅やかな時を過ごしました。歌会では、2年生が1年生の時に「秋虫」の兼題で作歌したものから選ばれた5首を、披講研究部が披講しました。その後、公益財団法人冷泉家時雨亭文庫常務理事の冷泉貴実子先生による御講評をいただきました。【歌会に参加した生徒の感想】「歌を詠んでいるときは、会場が静かな雰囲気につつまれ、身動きを最小限にしないといけないという緊張感がその場に漂っていましたが、私はその緊張感を心地良いと感じていました。和歌を詠むときの独特なイントネーションや間の取り方がなぜかすごく心地良く、平安時代はこれが頻繁にあったのかと思うと、穏やかな日常を過ごしていたことが想像できました。普段時間に追われて過ごしていますが、たまにはその情景を思い浮かべて穏やかな時間を過ごしたいなと思いました。」

 
              

◆経緯
 平成22年度に、「高校生伝統文化はぐくみ事業」として発足、茶道12校についてのみ実施しました。
 平成23年度は、茶道を全校で、華道を6校で実施しました。
 平成24年度には、本事業が「京都創発事業」に認定されました。
 京都にゆかりのある「茶道」等を通じて、伝統文化の学習を推進し、「京都の伝統と文化を守り、受け継ぎ、新たな文化を創造する心」「礼儀作法を通じての規範意識や社会性」「人を思いやり、尊重する心」「豊かな感性、情緒」などの育成を図る取組であること、また、都道府県立高校において、全校実施(平成23年度から)で「茶道」を学ぶのは全国初の取組であることが認められ、「京都創発事業」として認定されました。
 平成25年度は、「古典の日に関する法律」の施行を受け、「茶道」「華道」「古典」の3領域で実施しました。
 平成29年度には、新たに「文化歴史推進校」の領域を加え4領域で実施しました。「文化歴史推進校」は、平成30年度に「伝統文化推進校」に改称、令和2年度からは「京の文化継承・価値創造推進校」と改称し、京都府にゆかりの深い文化にまつわる活動を取り上げての体験活動やフィールドワーク、また、ユネスコ無形文化遺産に登録された和食について学ぶ授業など、京都の本物の文化を次世代に継承するとともに新たな価値を生み出す取組を進め、伝統文化への関心の高揚、自ら発信・アピールできる人材の育成、豊かに生きる力の育成を目指して実施しています。
 茶道以外は、実施校限定の取組ですが、希望校も増加しています。

問合せ先:高校教育課指導第2係 (075)414-5854

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