9月24日(火)
「総合的な探究の時間」において、2年生人文科学コース・文科科学コース 計231人を対象に京都先端科学大学人文学部教授の山本淳子先生をお招きし、「源氏物語はどこがおもしろいのか」と題したご講演をいただきました。
本校がある、嵯峨の地域がどう「源氏物語」の世界と関係しているかを、作品世界に表現された大覚寺や野宮神社といった建物を例に教えて下さいました。また、光源氏がなぜ恋を繰り返すのか、といった作品の核心部分にも、光源氏の生まれ育ちから考察し、「光る」とつけられたあだ名に対し、埋められない心の穴を母の身代わりでもある女性たちによって埋めようとした彼の内実は、暗いものであったと述べられていました。最後に恋をし、愛す人の行いを人生の普遍であり、それが表現された「源氏物語」が長きに亘り愛読された理由であろう、と結んでおられました。
歴史的に嵯峨地域がどんな役割を果たしてきたのか、「源氏物語」とはどんな作品なのか、一端を知ることができたとても有意義な講義でした。山本先生、ありがとうございました!