本日、3年生「生物」の授業で蚕の繭を使い、「蚕の繭から生糸を繰る」という実験が行われ、チーム対抗でその長さを競いました。
40分煮て柔らかくした1つの繭を、「さらに水につけるとふやけて伸びやすい」
という教員からのアドバイスを受け、生徒たちは黙々と繭から糸を紡いでいました。
格闘すること15分、勝利チームは「のばしたったぜチーム」(記録約9.5m)でした!
(1つの繭から上手に繰れば、約1km程度の糸をとることができるそうです。)
同じ太さで撚り続けることができたチームは、途中で切れることなく伸ばしていくことができたようです。
本校では、京都工業繊維大学から蚕の幼虫を譲り受け、幼虫からさなぎ、
成虫の産卵まで、蚕の短い一生を観察します。
無事カイコガになれる蚕がいる一方、繭を作ることはできても、
繭から出る段階で命を落とす蚕がいるなど、
命の不思議さ、力強さを生徒に教えてくれる大切な存在です。
そして人の暮らしに長く寄り添ってきたことから、
我々の生活の営みにも思いを馳せることができる存在でもあります。
ちいさな蚕を通じて、たくさんのことを感じてほしいと思います。