第3学年福祉教育「点字体験学習」から

トピックス

 先週の第6学年、第4学年の福祉教育に続き、本日は、第3学年で福祉教育「点字体験学習」を実施しました。講師は、長年に渡り町内2小学校の「点字体験学習」でお世話になってきました 岸本 英子 様でした。
まず、第3校時に、目の不自由な人の生活と関わって以下の話をしてくださいました。
◆目の不自由な人も含め、障がいのある人は「可哀想ではなく」、生活する上で「不便で
 ある」ということ。
◆目の不自由な人は、「白杖」という白い杖をつきながら歩かれ、前方の状況を察知され
 ていること。
◆生活する上で「不便である」ことを解決することが大切であり、社会では以下のような
 さまざまな工夫がなされていること。
 ア 日常生活をする上で使用する様々な物に、点字・突起が打ってあること。また、そ
  れをユニバーサルデザインということ。このことに関して岸本先生が子どもたちに知
  っていることを聞かれると、以下のように結構多くのユニバーサルデザインが出てき
  ました。
 【子どもたちから出たユニバーサルデザイン】
  →シャンプーの容器の一番上の所の突起、洗濯機のボタン上の突起、缶ビールの缶
   の突起、テレビのリモコンの突起、電子レンジのボタンの突起など
   岸本先生も、教材としてドレッシングやソース、調味料などの実物を提示してくだ
  さいました。

岸本先生からシャンプーの容器の一番上の突起についての説明を聞く3年生

 イ 横断歩道を渡る際に音が鳴ること
   (東西方向:カッコー、カッコー・・。南北方向:ピヨ、ピヨ、ピヨ・・。)
◆盲導犬について
  盲導犬訓練センターで訓練を受けた犬が目の不自由な人の生活を助けること。また、 盲導犬への指示は、言葉と物・人などが1対1対応しない「日本語」(1人称が私、ぼく、おれ等さまざま)ではなく1対1対応する「英語」(1人称はIだけ)であること。

盲導犬についての説明を聞く3年生

◆点字について
京都府民だより(8ページほど)が点字にすると、分厚い冊子ほどの量になること。

「府民だより」とそれを点字にした冊子を提示し説明される岸本先生

 そして、第4校時には、点字の書き方(打ち方)を教えていただきました。
 まず、点字は、縦長の長方形の枠に縦3横2の合計6個の穴をあけることができ、そのあけ方の組み合わせで五十音や濁音、半濁音、長音、促音などを表すことができることを、点字一覧表をもとにひとつひとつていねいに教えてくださいました。

「点字」の書き方を教えてくださる岸本先生

 その後、子どもたちは一覧表を見ながら「あ行」「か行」「さ行」・・と点字を書いて(打って)、点字を書く(打つ)作業に慣れていった後、最後に、一人一人が自分の名前を点字で打ちました。

「点字」でか行、さ行・・と書いていく3年生1
「点字」でか行、さ行・・と書いていく3年生2
点字一覧表を見ながら自分の名前を書く3年生1
点字一覧表を見ながら自分の名前を書く3年生2

 どの子も目の不自由な人の「不便」を取り除くさまざまな工夫や点字に興味を持って、意欲的に学習に取り組んでいました。
 この後は、自分の名前を点字でタックシールに書いて(打って)、持ち物に貼る予定です。

タイトルとURLをコピーしました