網野学舎
10月23日(日)、『桃山の里ふれあいフェスタ2022』にスタッフとして参加しました。
新型コロナウイルスの影響で3年ぶりに開催され、全員が初めての経験でした。気持ちの良い秋晴れのもと、様々な方々とふれあい充実した活動となりました。生徒は桃山の里利用者様に付き添い、会場内の移動をサポートしました。
10月14日(金)午後、企画経営科2年生が国際的な海洋環境保護活動として八丁浜海岸で漂着物調査を行いました。今回で4回目となる同調査は、京丹後市立網野北小学校6年生と一緒に秋の「ICC:国際海岸クリーンアップ(JEAN主催)」に参加している取組です。実は前日も他クラスが海岸清掃ボランティアを行っていましたが、まだまだ多くのゴミが落ちていました。中には危険な注射針もあり、軍手をしながら慎重に分別を行いました。調査を終えて、参加した高校生は「ゴミ拾いを続けるだけではなく、私たち一人ひとりが普段の生活を見直さなければなりません。」と話していました。12月には、昨年に引き続き、台湾基隆市の高校生と調査結果についてZoom交流し、情報共有をしたいと思います。
9月26日(月)宮津中学校2年生を対象に、職場体験前マナー講座を実施しました。この出前授業も人気ある講座の一つで中学校からのオファーが増えています。今回も企画経営科2年生4名が講師を務め、挨拶やおじぎ、電話応対等、実習を交えながら中学生にビジネスマナーの一部を伝えました。宮津中学校2年生の皆さん、職場体験はいかがでしたか。出前授業の内容が一つでもお役に立てることがあれば嬉しいです。
純粋にこの本を読んでもらいたい一心
9月から10月にかけて行われた1・2年生各学年のビブリオバトルで、優勝をした二人にそれぞれインタビューをしました。
1年生の部 優勝 大垣柚斗さん(1年3組・弥栄中)
「キャラクター」 長崎尚志 著
ある漫画家と殺人鬼の物語を描いたこの本は、面白いだけでなく、いろいろと考えさせられる内容だったので、みんなにもぜひ読んでもらいたいと思い選びました。決勝戦での発表は、ほとんどの人が初めての経験だったビブリオバトルにも関わらず、どれもレベルが高く、私はプレッシャーを感じながら見ていました。私は、喋りたい内容をすべて言い切ること、観ている人に伝わりやすいようにゆっくり明確に伝えることを意識してプレゼンをしました。アクションや手振りは、どうすれば観ている人の心を引きつけられるかという思いから本番で自然に出たものでした。優勝者に選ばれて最高に嬉しかったです。私はこのビブリオバトルがあったおかげで本を読み、その面白さを知ることができました。これからも本から知識をたくさん得て、企画経営科生として必要なプレゼン力を磨いていきたいです。
2年生の部 優勝 井上明日香さん(2年1組・網野中)
「あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。」 汐見夏衛 著
私は表紙にあったタイトル文字の色使いと帯の添え書きにひきつけられて、この本を読もうと決めました。読み進めていくと「戦争」という重い内容だったので、ビブリオバトルにふさわしいのかどうか少し悩むところもありましたが、最後まで読んだ後は、純粋にこの本をたくさんの人に読んでほしいという思いに変わっていました。決勝での発表順は最後でした。他のプレゼンは本のジャンルも発表の仕方も私と全く違って面白いものばかりだったので、私は自分の発表を忘れてしまうほど引き込まれてしまいました。私の番が来たときには緊張のあまり、自分でもわかるくらい手が震えていました。ですがいざ始まると自分の伝えたかった思いを一気に最後まで発表することが出来ました。淡々と喋ってしまった予選の反省を踏まえ、決勝では私が本の中で一番印象に残った部分である、出征を前にした男の、愛する人への本心を記した手紙の一文を最後に抜粋して読みました。優勝で名前が呼ばれると、たくさんの拍手の中、友達や担任の先生が祝福してくれて本当に嬉しかったです。これを機に、自分から進んで本を読むことで多くの知識や考え方を吸収して、たくさんの選択肢や引き出しを私の中でどんどん増やしていきたいです。
...読書は人を「深く」してくれます。多くの人に深みを与えるきっかけを作ってくれたビブリオバトル出場者全員に、大きな拍手を送りましょう。
(取材・文 安達卓能)
10月14日(木)4時間目のLHRにて、2年生のビブリオバトルを行いました。
前回行われた1年生のビブリオバトルと同様、プレゼンターは身振り手振りや質問、問いかけを交えながら、各自5分間の発表を行います。いじめについての本、自分で読む順番を決められる本、アッと驚くような裁判の判決が書かれた本などなど・・・。それぞれのおすすめ本が紹介されました。
発表終了後、参加した2年生全員で「自分が読みたいと思った本」(=チャンプ本)に投票を行いました。チャンプ本には、2年1組井上明日香さんが紹介した、汐見夏衛著『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら』が選ばれました。
10月2日(日)~5日(水):FUKAI SQUARE GARDEN足利(足利市民体育館)
少年男子フリースタイル
65kg級 細川周 優勝(選抜大会・インターハイ・国体の3冠達成)
71kg級 本橋知大 5位
80kg級 伊藤大輝 3位
女子フリースタイル
53㎏級 坂根海琉子 5位
少年男子グレコローマンスタイル
55㎏級 伊藤優隼
60㎏級 松田來大 3位
【卒業生の活躍】
成年男子フリースタイル
65㎏級 土井璃音 5位
86㎏級 高橋夢大 5位
令和4年度京都府高校生レスリング・グレコローマン選手権大会
第9回京都府高校生女子レスリング選手権大会
9月10日(土):海洋高等学校
グレコローマンスタイルの部
51kg級 北島魂 2位
55kg級 芹沢敬士 優勝
60kg級 松田來大 優勝 ・ 上武春輝 3位
65kg級 三浦紘輝 優勝
71kg級 細川周 優勝 ・ 本橋知大 2位
80kg級 伊藤大輝 優勝 ・ 水崎竣介 2位
女子の部
軽量級 坂根海琉子 優勝
重量級 竹元紫凛 優勝
本日はサッカー部の活動を紹介します。
部員はマネージャーを含めて総勢21名で活動しています。毎日筋トレや走り込みなどの基礎練習を入念にした後、シュート練習、そして最後は実践形式のミニゲームをして、明るく活気溢れる掛け声をグラウンドに響かせています。
現在、勝ち上がっている選手権大会でさらなる上位を目指してグラウンドで部員達に指示を送っている部長の芦田幸祐さん(3年3組・網野中)は、「個性豊かなメンバーといつも明るく楽しく、ときには厳しく毎日練習をしています。メンバーが充実している今年は上位に食い込めるチャンスの年だと捉えているので、しっかり戦いきって次の世代にいい形でバトンをつなげていきたいです。」と意気込みを語ってくれました。
今回は書道部の活動の様子を紹介します。
三階の書道室。部員達はそれぞれ自身の作品を仕上げるために、毎日半紙に向かって真剣に筆を走らせています。集中した時間が一旦終われば部員みんなで少しブレイクタイム。窓から景色を眺めては笑顔で談笑したりと、普段の高校生の素顔に戻る瞬間です。
先月、無事に丹後文化祭典を終えた部長の田茂井涼々さん(3年1組・網野中)は、「書くときは集中して、リラックスするときは楽しくおしゃべりする。みんなとても仲がいいのが書道部です。これからも、書道パフォーマンスや展示される私達の作品などを通して、生徒だけでなく地域の方々とのつながりも大切にしていきたいです。」とにこやかに話してくれました。新しい部員さんも募集中だそうです!
10月5日(水)6時間目のLHRにて、1年生のビブリオバトルを行いました。
各クラスでの予選を勝ち残った計6名が、自分のおすすめする本を全体に紹介しました。
プレゼンターは身振り手振りや質問、問いかけを交えながら、各自5分間の発表を行います。それぞれのプレゼンターが行う様々な発表の工夫に、会場の空気も惹きこまれていきました。
発表終了後、参加した1年生全員で「自分が読みたいと思った本」(=チャンプ本)に投票を行いました。チャンプ本には、1年3組大垣柚斗さんが紹介した、長崎尚志著『キャラクター』が選ばれました。
「2分の壁」を破れたのは、「1秒」にこだわってきた結果
10月8日から9日にかけて、たけびしスタジアム京都にて開催された 第57回京都府高等学校ジュニア陸上競技対抗選手権大会において、陸上競技部の小森さんが800m走の部で見事優勝し、京都府1位に輝きました!
800m 第1位
小森知己さん(2年3組・網野中)
私は高校に入学してから、それまで専門としてきた短距離から中距離に転向しました。スピード感も費やす体力もまるで違うので、はじめは少し苦労をしたものの、今ではこの中距離がしっくりと合っています。
この大会にエントリーをしたのは中長距離パートからは私だけだったこともあり、練習は一人で別メニューに取り組みました。スタートダッシュの練習の他、ハードルやボールを使った筋力や体幹を鍛える練習を一人で黙々とこなす自分との闘いでした。それでも、隣で走る長距離メンバーの頑張っている姿を見て、「私も負けていられない」と勇気をもらいました。
大会当日は肌寒かったので、アップを入念にしてレースに臨みました。「1秒にこだわれ」の言葉を胸に、私は得意の800mのスタートラインに立ちました。体の調子が良く、予選では自己ベストを1秒更新することができました。いい流れのまま迎えた決勝では、最終コーナーで先頭に出て一気にゴールを目指しました。終盤、大型スクリーンに映った自分と後ろとの距離を見て勝利を確信しました。結果は予選よりもさらに3秒もタイムを縮めて、自分自身が掲げていた「800mで1分台に乗せる」という今年の目標を達成することができました。本当に嬉しかったですし大きな自信になりました。
これからも企画経営科や陸上競技部で培った気持ちの良い挨拶や礼儀正しい振る舞いを大切にし、勉強や走ることだけでなく、人間性もさらに磨いていきたいです。
...時には孤独なルーティーンであっても、目標を見据えて、焦らずひたむきに取り組んでいけば、自分史上最高の「壁」でさえも打破できることを、小森さんはこの大会で見事に示してみせました。
(取材・文 安達卓能)
10月13日(木)、中間考査を終えたばかりの1・2年生の普通科の生徒達が学校近くの海岸に出向き、クラス単位になって海岸清掃のボランティアを行いました。試験勉強で疲れた頭や心を、仲間との海岸清掃を通して体を動かしてリフレッシュ。いい気分転換にもなったようです。
先輩よ、心も体もますます強くあれ!
9月12日から30日までの3週間、教育実習で母校に帰ってきた元レスリング部の二人に、実習を終えた感想や将来の目標などを伺いました。
清水美海さん(日本大学文理学部体育学科4年生)
レスリングを始めて以来、指導者の方から様々なことを学んできました。もし指導する立場になったらしっかりと教えられるようになりたいと思い教職課程を取りました。
科目は保健と体育でしたが、特に保健では、必死に伝えたいと思うあまり、自分ばかり喋ってしまい、理想にしていた「生徒と一緒に作り上げていく授業」がなかなかできずに苦労しました。他の先生方の授業を見学し、発問の仕方や工夫を含め、自分に足りないところを発見し、多くのことを学ぶことができました。学級経営についても、生徒とのコミュニケーションの取り方や距離の取り方も担任の先生の姿から学ぶことができました。
生徒の皆さんからは、私の高校時代以上の元気な挨拶でこちらも元気をもらいました。一方、授業は本当に落ち着いた環境でできているなと感心しました。
まだ将来の進路は決まっていませんが、私はレスリングに作ってもらったと言っても過言ではありませんので、これからも人のために何かできる強い自分でありたいです。
未熟で不慣れな私でしたが、皆さんが私の授業をしっかり聞いてくれて本当に嬉しかったです。皆さん、何事も他の誰かがいることでできていることなので、周りへの感謝を忘れずに、これからも毎日を悔いなく送ってください。頑張ってください。
田村生吹さん(日本体育大学体育学部体育学科4年生)
私もレスリングを通して、恩師である顧問の先生方の姿を間近で見てかっこいいなと憧れを抱いていたこともあり、大学では教職課程を取りました。
教育実習では、生徒だった時とは違い、生徒を指導する立場や目線で先生方の仕事の姿を見ることができました。教科指導でも学級経営でも、生徒に何を気付かせ何を考えさせたいか、その「引き出し」を先生方はいくつももっていることに驚きました。私も知識や経験をたくさん積んで、多くの引き出しを持つ人間になりたいと思いました。
現役生は、私達の高校時代に比べてとても素直で笑顔がカワイイと感じました。授業ではこちらを向いて話を聞き、しっかりと応えてくれるのでとてもやりやすかったです。
私は今後もレスリングを続けていきます。辛いことも多いですが、それ以上に楽しいし大好きです。続けていく限り、目標はもちろん「オリンピック出場」です。
実習中はうまくいかないこともたくさんありましたが、先生方に支えていただき、何より生徒の皆さんの「わかった!」や「できた!」の喜ぶ笑顔に、たくさん助けられました。私も自分の笑顔で周りの人を笑顔にする、そんな人間に成長していきたいです。3週間の短い間でしたが、本当にありがとうございました。
...二人はそれぞれの夢に向かってここからまた新たな歩みを開始しました。清水さん、田村さん。全校生徒、そして教職員一同、お二人の前途をこれからも応援しています!
(取材・文 安達卓能)
【前期選抜】(A方式)
【全国部活動特別選抜】(対象部活動:レスリング部)
〇令和4年度 京都府立丹後緑風高等学校網野学舎 学校公開
令和4年11月12日(土) 13時00 分から15 時35 分まで(受付時間12時40分~13時00分)
※部活動体験に参加する生徒は、16時30分までに随時解散
実施要項と野球部参加同意書
今回は美化委員会の取組を紹介します。
美化委員会は文字通り、校内の美化を目的に、年に数回重点的な清掃や除菌を推進することで、生徒の美化意識を高める活動に取り組んでいます。
本日は「ぴかぴか強化週間」に向けて美化委員会を開催しました。委員長の髙坂萌奈さん(2年1組・大宮中)は、「今回の取組は、生徒の皆さんが気持ちよくテストに臨めるように、テスト直前の週に教室をよりきれいにしていこうというものです。網野学舎は校内はもともときれいなのですが、それをもっときれいに維持することができればいいなと思っています。」と爽やかな笑顔で答えてくれました。
凛々しさと 清々しさと 芯の強さと
9月24日・25日に行われた第27回丹後高等学校文化祭典(丹文祭)で最後の活躍を見せた3年生の二人に、部活引退の思いと将来の夢を伺いました。
坪坂美波さん(3年2組・久美浜中)
私は「上手く書を書くことができたらかっこいいかな」という単純な思いと、新しいことにも挑戦したい、そして部の居心地の良さもあって書道部に入部しました。
今回出品した作品はニ八サイズの1点と半切サイズの2点の合わせて3点でした。高校で出品するのがこれで最後だったので、私は一番好きな書体である隷書で書くことに決めました。今年の四月から構想を練って、顧問の先生の指導を仰ぎながら何度も何度も書き直し、時間も苦労もかけて仕上げた作品でした。この書が特別賞に選ばれたことに嬉しさの余り驚いていますが、三年間をいい形で締めくくることができて本当に良かったです。
作品に向かう私の書道部の三年間はまさに自分との闘いでした。うまくいかずに悩んだり、大変で辛いと思うこともありました。そんななかでも部員たちと休憩中に三階の書道室の窓を開けて景色を眺めたり談笑したりして息抜きをしたほんの些細なひと時も、私達にとってはいい思い出でした。みんなよく頑張ったし、よくやり切ったと思います。
私は書道で培った集中力をフル活用して、将来はドクターの意志を汲み取り、それを踏まえて患者様に対して適切な処置を行う、現場の最前線で活躍する歯科衛生士になりたいです。これから始まる受験でも集中力と忍耐力で頑張って乗り越えていきたいです。
西中歩羽さん(3年2組・久美浜中)
2年生の時、体験入部でお点前をする先輩方のきれいな所作に私は一目惚れをしてしまいました。お菓子もお茶も大好きだった私は茶道部への入部を即決しました。
丹文祭では丹後の他校の茶道部が集まっての合同お茶席を催しました。コロナ禍だったこともあり、今回は私達3年生にとっても、もちろん下級生達にとっても初めての丹文祭でした。高校によって流派も細かな所作も違うため、当日は始まる直前まで入念にすり合わせを行いましたが、他校の生徒の所作や言葉遣いは私達以上に美しくて感心しきりでした。この丹文祭は私達にとってもお点前を実践するいい機会でしたし、たくさんの方にお茶席を体験していただくいい機会になったのではないでしょうか。
茶道部の活動はのんびりとしたいい時間でしたが、実践の場であるお茶席はコロナ禍で開けず、先の見えない辛い期間が続きました。イライラすることもありましたが、部長や部員たちの温かさにいつも支えられました。最後の年にこうして練習の成果を披露できて本当に良かったです。この二年は早かったと思うと同時に、今は少し寂しい気持ちです。
私の夢は言語聴覚士になることです。茶道で培った言葉遣いや礼儀作法などを生かして広い世代の患者様に優しく接し、言葉に悩む方を一人でも救っていきたいです。
...継続は力なり。様々な試練や困難を乗り越えて最後までやり切った二人の表情には、凛々しさと清々しさと芯の強さを感じることが出来ました。次なる夢に向かってさらに頑張ってください。
(取材・文 安達卓能)