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京都府立京都八幡高等学校

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教育内容

 5月15日(木)6・7限、2年生「人間科学Ⅱ」の授業で、(専)京都中央看護保健大学校の副学校長 阿形奈津子先生をお招きし、水銀フリー血圧計の測定方法を学びました。ほとんどの生徒がコロトコフ音を聴診することができ、「正しい知識と正しい技術の習得の重要性を知り、対人援助職に就くための態度を養う」という目標を達成しました。※コロトコフ音とは、マンシェットで動脈を圧迫し、圧力を徐々に下げる際に血管から聞こえる音のことで、この音は、心拍に同期して血管壁が振動することで発生します。

《生徒感想(抜粋)》初めて手動で血圧を測ったが、想像以上に難しかった。上腕動脈を見つけるのが少し大変だったが、集中して探すことで見つけることができた。1回目の測定では、聴診器を当てる場所が間違っていたので、コロトコフ音を聴取することができなかったが、2回目はしっかりと聴取することができた。数値によってコロトコフ音が変わると教えてもらったので、次回はその変化に気付けるようにしたい。

 

 「車いす体験」を2週に渡り実施しました。5月7日(水)は、車いすに関する講義の後、校舎内でキャスター(前輪)上げを練習し、実際に段差を乗り越えてみました。5月14日(水)は、校舎の外で体験をしました。校舎内とは違い、少しの段差や傾斜があるため声かけをするなどの介助をするときの注意点を考えることができました。

《生徒感想(抜粋)》車いす体験を終えて、1回目よりも2回目の方がティッピングレバーを踏んでのキャスター上げがやりやすかった。1回目より、お互いの信頼関係があったからだと思う。またどこに進むか分かっていても押す側が無言であると、乗っている側は不安感があった。押している人が見ている世界と乗っている人が見る世界は違う。「こんなことでも?」と思ったとしても伝えることが大切であり、信頼関係を構築していくためには必要であると感じた。

 

 5月9日(金)3・4限、人間科学科3年生が校外車いす体験を行いました。先月末に校内で車いす体験を行い、車いすの構造や各部の名称などを復習し、今回の体験に臨みました。校外に出ると、道路の段差や緩やかに傾いているところでハンドルを取られたり、歩行者や車にも気を配らねばならなかったりと、新たな気付きを得ることができました。

【生徒感想抜粋】校内は平らな道が多くてキャスター上げがすぐにできていたが、校外になるとちょっとした坂道やグレーチングでキャスター上げが思い通りに動かすことができず難しいと感じた。/トラックなどが多くて歩道の縁石がない場所はトラックや車にも気を付けて車椅子を押すことが大切だと分かった。/乗っている時に「声掛けをこまめにやって欲しい」と感じた。しかし、いざ介助者になってみると、声掛けを忘れてしまったり、傾いた坂で道路に出かけたりなど怖い思いをさせてしまったので、次にまたやるときは気を付けたい。

 

 52日(金)34限、人間科学科3年生がインスタントシニア体験を行いました。車椅子で家庭科室に移動し、様々な体験をしました。(①デジタルとアナログの両方のはかりで重さをはかる。②サランラップをカップにかける。③ナイロン手袋を三枚つけた状態で、水の温度を比較する。④布巾を洗って絞る。⑤布巾を干す。⑥新生児と同じ重さの赤ちゃんの人形を抱く。⑦車椅子で昇降口に移動し、時計の時刻を確認する。⑧元の部屋に戻って自分の名前を紙に書く。)

【生徒感想抜粋】久しぶりにインスタントシニア体験をして、前は補助してくれる人がいたので安心して階段を移動できたが、今回は一人だったので歩くことですら不安で怖かった。/平らな道でも高齢者の方が転んで怪我をすることがあるが、自分も足に重りをつけると本当につまずいて転びそうになった。/赤ちゃんを抱っこする時に自分の腕が重いのに加え、余計に重さがかかってとても辛かったので、高齢者の方は自分で買い物をして袋を持つとなったら辛く感じて買い物に行く気が起きなくなるのではないかと感じた。/今回の体験を通して高齢者の方が不便に感じることや困っていることが分かったので、少しでも手伝いができるようにしたいと感じた。

 

 52日(金)34限、人間科学科3年生がインスタントシニア体験を行いました。インスタントシニア体験とは、白内障用ゴーグルを付けたり、肘や膝にサポーターを巻いて関節を曲がりにくくすることで、高齢者の方の身体的衰えや心理的変化を実感する体験です。1年生の人間科学Ⅰの授業で、校内の短い距離を移動したり、軍手を付けた状態でお箸を使って小さいボールを移動させたりする体験などをしていますが、今日の授業では車椅子も使って校内を移動し、様々な体験をしました。白内障用ゴーグルを着けると視界が狭く、はっきり見えにくい状態で新聞を読んだり、小さな電卓で計算してみたり、針に糸を通そうと挑戦してみたり...。普段は簡単にできることがなかなか思うようにできず、高齢者の方の大変さを実感していました。【その2】へ続く。

 

4月30日(水)、「人間科学Ⅰ」で初めての体験授業となる「手洗い体験」をしました。手洗いチェッカーを手に塗り、水洗いで普段の手洗いをし、ブラックライトを手に当てて洗い残しをチェックしました。想像以上の洗い残しに驚きながら、どの部分に洗い残しがあるかを確認し、次はハンドソープを使って丁寧に洗いました。それでも洗い残しがあることを体験しました。

《生徒感想(抜粋)》

手洗い体験をしてみて、「百聞は一見にしかず」とあるように体験をしなければわからないことは本当にあると実感した。自分ではきれいに洗えているつもりでも実際は洗い残しだらけであった。「もしもしかめよ」を歌いながら手洗いを行うことや秒数などを決める工夫をして今後は手を洗いたい。また、何事でも少しの工夫で大きな改善につながることを知った。

 

 424日(木)3限、人間科学科3年生と八幡支援学校高等部のみなさんとの対面式を行いました。両校の交流について支援学校の先生に説明いただいた後、支援学校、人間科学科の代表生徒がそれぞれ挨拶をしました。全校ダンスの「タッタ」を一緒に踊って、交流を深めることができました。昨年度に昼休み交流や、授業交流などで交流した生徒さんも、今年初めて交流する生徒さんもいて、年齢が近いことで共通の話題などからたくさん話せるのが楽しみ!との声がありました。

 

 昨年度の小学部の児童との交流とは異なり、交流している姿や、対面式終了後に子どもたちとの目線を合わせるのに自然と膝立ちしている姿など、距離感を考え取り組んでいる姿に本校生徒の成長を感じました。これからの交流を楽しみにしています。

 

 4月23日(水)3限、人間科学科2年生と八幡支援学校中学部のみなさんとの対面式を行いました。授業交流・昼休み交流・行事交流の説明、両校代表者のあいさつの後、交流ダンス「タッタ」を2回踊り、交流を深めました。【その2】へ続く!

 

 人間科学科1年生にとって、今回が八幡支援学校小学部の児童との初めての交流で、生徒たちは期待の反面、緊張や不安もありました。今回は、目線を合わす、手をつなぐことを目標に交流しました。交流ダンスも2回踊ることができたので、緊張感も少し和らぎました。対面式終了後、子どもたちを体育館の出口でお見送りする際、皆が膝立ちで子どもたちと目線を合わそうとしている姿を見て、とても感動しました。これからの交流が楽しみです。

 

令和6年度人間科学科2年生は、「人間科学Ⅱ」や「人間探究Ⅰ」の授業を通して様々な活動を行いました。

なかでも特に力を入れて取り組んだものを少し紹介します。

9月から12月まで、高大連携の取組として、大阪国際大学との探究授業を実施しました。

大阪国際 大和田幼稚園の子どもたちに「日本の文化」を伝えることを目標に、事前に何度も練習を重ね、大学の先生方にアドバイスをいただきながら実践発表の準備をしてきました。

12月19日(木)実践発表当日、絵本の読み聞かせを行ったり、お正月にまつわるクイズをしたり、手遊び歌を使っておせちのことを紹介したりと、どのようにしたら子どもたちに楽しんでもらえるかを工夫しながら取り組んでいました。

【生徒感想抜粋】

当日完璧にできるかなと不安な気持ちが大きかったのですが、いざ本番になってみると自然に言葉も出てきて園児の皆さんともコミュニケーションを取ることができて良かったです。そして本番になるまで「この食べ物は言い方をどう変えたら園児がもっと理解できるようになるかな」や「どうヒントを出せば答えが出るかな」など、園児の皆さんに楽しんでもらえるように考えたかいがあったなと感じました。

 

2月4日(火)、本校の専門学科(人間科学科・介護福祉科)2年生が京都SKYシニア大学受講生と交流学習を行いました。この取組は、両学科の学び(人間科学科はアイマスク体験、介護福祉科は片麻痺のある方への支援方法)を高校生が主体となって受講生に体験していただくものです。

この交流を通して、異なる世代間で理解を深めるとともに、本校の学びを外部の方々に知っていただく良い機会となりました。

介助方法の手順動画はこちら

①SKY手順動画(体位変換)

 ②SKY手順動画(着脱)

 ③SKY手順動画(移乗)

  ※データ量による課金契約の方は、ご注意ください。

 


 

 12月6日(金)3・4限、八幡支援学校小学部の児童のみなさんと人間科学科1年生の授業交流がありました。本校生徒が小学部の5クラスに分かれ、遊びの指導・生活単元学習の授業に入らせていただきました。今回で3回目となる授業交流でしたが、生徒たちは今年度の最後の授業交流であることを意識しながら、これまでに気づいたことやできなかったことを実践しようとする姿が多くみられました。

 

《生徒感想(抜粋)》前回の交流で難しく感じた車いすの向きを反対に変えることが、今回はスムーズにできた。児童が私のことを覚えてくれていて、距離もさらに近くなり、児童から話をしてくれることが増え、嬉しかった。この1年、授業交流をして、初めはどのように関わればよいのか全然分からずに過ごしていたが、勇気を出して自分から話しかけることにより、相手も心を開いて仲良くなることができたと感じた。次年度は、中学部との授業交流になるので、もっと生徒の笑顔が見られるように頑張りたい。

 

令和6年12月2日(月)人間科学科1年生を対象に、華道体験を実施しました。この取組は高校生伝統文化事業の一環で、伝統と文化への関心を高めるとともに、豊かに生きる力を育むことを目的としています。

華道家元・池坊華道会の小池美由希先生にお越しいただき、生け花についての講義を受けた上で、体験実習を行いました。生徒たちは、互いに作品を鑑賞し合い、自然の美しさを感じ、日本の伝統的な美意識について学ぶことができました。なお、生徒たちの作品を実習後、昇降口付近に展示したところ、他学年の生徒たちも関心を持って鑑賞する様子が見られました。

 

《生徒感想(抜粋)》今日は、積極的にコミュニケーションを取ることができ、楽しく交流することができた。音楽に合わせて楽器を演奏したり、フラフープを使ったダンスをしたり、とても楽しかった。児童のみんなが何も言われなくても楽器を持って来たり、片付けたりしていたことに驚いた。想像していたより楽器もダンスも覚えられていて、たくさん練習してきたことが分かった。来週も授業交流があるので、今回の交流で満足せずに、新たな目標を作り、もっと積極的に頑張り、どんどん仲を深めていきたい。

 

 1129日(金)3・4限、人間科学科1年生と八幡支援学校小学部の児童のみなさんの授業交流がありました。本校生徒が小学部の5クラスに分かれ、遊びの指導・生活単元学習の授業に入らせていただきました。1学期と同じクラスを担当したので、関わりがより深められ、楽しい時間を過ごすことができました。

 

1114日(木)、岡山県瀬戸内市邑久町にあるハンセン病の国立療養所、邑久光明園でハンセン病学習の校外研修を行いました。午前中は納骨堂で献花、黙祷を行い、慰霊碑や監禁室などを案内いただきました。午後からは、入所者であり自治会の副会長を務める山本英郎さんから当時のお話や、これからの世代に願っていることなど貴重なお話を聞くことができました。

《生徒感想(抜粋)》国の恥だから療養所に入れるという国の方針があって、自分の家に住みたくても、追い出されたり、家族にすら会えなかったりと、もし自分がその立場に立ったらと考えただけで、本当に苦しい思いをしてきたのだなと思った。/ハンセン病患者への差別、隔離など自分では想像できないくらいの苦しい思いを知り、ハンセン病をまだ知らない人に誤解を与えないように正しい知識を教えることが大事だと思った。/辛い状況の中でも、諦めずに自治会を発足したり、橋を架けようとしたり、とても努力して今のようになったと思うと、やっぱり声を上げることが大切だと思った。

 

 1016日(水)午前、八幡市消防本部にて「普通救命講習」を受講しました。救急車が来るまでの「一次救命処置」として、心肺蘇生(胸骨圧迫)の手順とAEDの使用手順を学びました。心肺蘇生の手順は、①安全を確認する→②反応を確認する→③119番通報をしてAEDを手配する→④普段どおりの呼吸があるかを確認→⑤胸骨圧迫→⑥人工呼吸 で、AEDが来るまで⑤⑥を続けます。AEDの使用手順は、①AEDを傷病者の頭の近くに置く→②AEDの電源を入れる→③電極パッドを貼る→④AEDが心電図の解析→⑤AEDが電気ショックが必要と解析した場合、ショックボタンを押す→⑥心肺蘇生の再開 で、AEDは2分おきに自動的に心電図解析を行うので、その後はAEDの音声メッセージに従います。

《生徒感想(抜粋)》いざというときに、自分がどのように行動すべきかを具体的に理解できた。また、講習を通じて、命を救うための技術や知識を身につけることの重要性を、身をもって実感できたので非常に有意義で実践的な経験だった。特に心肺が停止した場合、迅速な対応が生存率を大きく左右することを知った。緊急時に自分がどのように行動すべきかを理解することはできたが、実際その場に遭遇したとき、今日のように冷静には対処できないのではという不安もある。しかし、人の命が助かるのならば、私は躊躇せず率先して助けたい。

 

 10月9日(水)3・4限、包帯の一種である三角巾の学習をしました。三角巾は、傷の大きさに応じて使用でき、広範囲の傷や関節を包帯したり、手や腕を吊したりするのに適しており、応急手当の基本知識の1つです。基本の結び方である「本結び」をマスターした後、手、肩に包帯する方法を学びました。

《生徒感想(抜粋)》今回の授業で、包帯には三角巾や絆創膏など様々な種類があることを学んだ。包帯法は私の将来に大きく関わるので、今回学んだ、緩みにくいが解きやすい「本結び」を忘れないように練習したいと思った。体験自体は楽しく面白かったが、その感情だけでは成長できないので、難しい所や直さなければならない所をしっかり復習し、よい形で今後に生かしていきたい。