探究活動に入り始めたKRPです。

具体的に仮説の検証方法を計画し、実行していく上で
どのテーマにおいても重要となるのがデータ処理です。

そこで、今回のKRPでは、データ処理のプロをお招きして
特別講義を実施していただきました。

日 時:2019年9月30日(月)
テーマ:データサイエンスと探究活動
講 師:伊達 平和 氏
    滋賀大学 データサイエンス学部講師

データサイエンスは、多量のデータをAIに学習させたり
商品検索や商品推薦システムを運用したりする際に活用されています。

これから探究活動を進めていくにあたって
押さえておくべきポイントやコツを教えていただきました。

まず、知りたいことの形式を考えること。
・しくみや特徴を知りたいのか
・ものごとの原因や理由を知りたいのか

どのような質問がよいか。
・量的質問
・質的質問

調査票の作り方。
・桂高校生を対象としたアンケート例
・モレなく、ダブリなく

分析のポイント。
・どの質問を組み合わせるか
・クロス集計

今後どの分野で探究を進めるとしても必要なスキルとなります。
教えていただいたことを活用して探究活動を深めていきましょう。

「過去の授業」コーナーもご覧ください。

 

桂東小学校来校

小学校の産業教育の一環で本校の農業見学、伝統野菜や栽培している野菜についての交流会を行いました。
普段交流しない小学生と交流したことで、高校生にとっても良い経験となりました。

 

2019年9月30日(月)

テーマごとの探究チームに分かれ、
具体的な方法を考えていくことになったKRPです。

実験をしよう、アンケートをしよう、などと
様々なアイデアが出てきていますが、
実施する前に考えておかなければならないこともあるのです。

実験ではどのようなデータを取ればよいか、
得られたデータをどのように分析するか、
どのようなアンケート項目を設定すればよいか、
項目どうしの関連をどのように調べればよいか、
などなど、よく考えないで始めると後が大変です。

そこで、今回はデータ処理に関する特別講義を実施しました。

講師は滋賀大学データサイエンス学部の伊達平和先生です。
もともと文系だったという伊達先生ですが、
社会調査を進めるうちに、データ処理や統計を扱うことが多くなり、
データサイエンスの専門家になられたそうです。

講義のテーマは「データサイエンスと探究活動」
~調査票を用いた社会調査のコツ~

これからの皆さんに必要な知識とスキルを教えていただきました。

・課題を解決するために社会調査が行われている。
・母集団の一部に対して標本調査を行うことで、
 母集団の特性を推定することができる。

調査票のポイント
・何を知りたいのか(しくみや特徴/理由や原因)
・回答形式(量/質)
・問いの形式
・選択肢の作り方
・時系列

分析のポイント
・平均値(意味がない場合もある)
・グラフ
・クロス集計(変数の組み合わせ、行に原因・列に結果)

たくさんのポイントを踏まえて演習にも取り組みました。

相関と因果関係にも注意する必要があります。

自分たちの知りたいことを知るための調査とは?
今後は具体的な調査方法を考え、必要なものを揃えていきます。
やってみなければわからない、の前に!もう1段階深く考えてみましょう。

 

探究班分け

2019年9月24日(火)

今回の目標は「探究テーマを決める」です。

前回の仮チームで調べてきた内容について
グループ内で紹介するプレゼンテーションを行いました。

テーマ紹介

それぞれのテーマについて、より良い探究テーマとするためには
どのような問いを立てればよいか、仮説の根拠は何か、
どうすれば検証できるか、などディスカッションを行いました。

生徒による司会と記録で進行しました。

このあと、調べてみたいテーマごとにチームに分かれ、
これから探究活動を進めるための正式班が決定しました。

次回からは、検証実施に向けて方法と計画を練っていきます。

 

探究テーマ候補

2019年9月9日(月)

夏休みの課題として考えてきた探究テーマについて
発表と交流を行いました。

似た分野のテーマごとに4つのグループに分かれる
   ↓
グループ全員に自分のテーマを発表する
   ↓
探究してみたいテーマを2つ選ぶ(個人)
   ↓
隣の生徒と交流し、2人で2つのテーマを選ぶ
   ↓
グループ内で、ペアで選んだテーマを紹介する
   ↓
グループで4つのテーマを選ぶ
   ↓
テーマごとに4つのチームに分かれる

テーマ発表(個人)

テーマ交流(ペア)

グループでの交流は、進行や書記も生徒がつとめました。

テーマとして興味深いかどうかも大事ですが、
実現可能性も検討する必要があります。

1つのテーマでも、何について探究するか、
リサーチクエスチョンと仮説の設定がカギとなります。

次回までに、テーマごとのチームでさらに課題を掘り下げ、
探究できる問いを作成してくることになりました。

次回は、実際に探究できそうなテーマとして発表し、
探究メンバーを決定します。

 

GPS-Academic

2019年9月2日(月)

まだまだ暑い夏休み明け
最初のKRPでは、GPS-Academicという
思考力を判定するテストに挑戦しました。

計算や知識の正誤を問うものではなく、
解答も1つとは限りません。
解答に至る過程や何通りも考えられる答えについて
どのように説明するか、思考力や表現力が試されます。

昨年の研究コース生徒も1年生で受験しています。
今年は研究コース1・2年生で受験しました。

1年8・9組

2年8組

2年9組

どのような結果が返ってくるか、
受験した生徒には予想が難しいかもしれません。
ふり返り学習の機会も予定していますので、
相手の主張をくみ取り、自分の言いたいことを伝えられるような
表現の工夫につなげていけるように活用していきます。

 

8月21日(水)22日(木)に奈良県にある奈良県社会福祉総合センターにて「第67回近畿学校農業クラブ連盟大会」が開催されました。
各学校の研究成果や取組についての発表を行いました。

結果:プロジェクト発表の部はⅠ類、Ⅱ類、Ⅲ類ともに優秀賞
   意見発表会の部ではⅡ類最優秀賞

最優秀賞に輝いた意見発表会の生徒は10月23日、24日で開催される「第70回日本学校農業クラブ全国大会南東北大会」に出場が決定しました。

 

7月24日(水)に綾部市にある中丹文化会館にて「第70回京都府学校農業クラブ連盟大会」が開催されました。
各学校の研究成果や取組についての発表を行いました。

結果:プロジェクト発表の部はⅠ類、Ⅱ類、Ⅲ類ともに最優秀賞
   意見発表会の部ではⅡ類最優秀賞、Ⅰ類優秀賞

各部門で最優秀賞に輝いたチームは8月21、22日に奈良県で開催される「第67回近畿学校農業クラブ連盟大会」に出場が決定しました。

 

問いづくりの練習

2019年7月18日(木)

夏休み前最後のKRPでした。

夏休みには、大事な課題があります。

今後の探究活動に向けて、
・各自で夏休み中にテーマの候補を挙げる
・選んだテーマについて既に分かっていることを調べる
・何について探究すれば良いか考える
・検証するために必要なものを考える
・下書き用も含めて3枚のシートのうち、1枚を提出する

提出期限:8月27日(火)<始業式>

9月には、各自のテーマを他の生徒に紹介する時間があり、
探究グループや探究テーマを決めていきます。

意見交流中

次に、質問をつくる練習をしました。
頭をフル回転させての2時間となりました。

・とにかくたくさん質問を出す
・分類する
・「みんなにとって」大事な質問を選ぶ
・答えを予想してみる<仮説>
・検証方法を考える
・グループで共有する

先行研究や知識のない状態で仮説を立てるのはとても大変です。
夏休みには是非いろいろな事例を調べて、
新しい観点、誰も気づいていなかった疑問などに
焦点を当ててみてほしいと思います。

充実した夏休みを過ごしてください!

 

アンケート実施報告

7月13日(土)、桂駅西口徒歩10分の場所にある山田製油「ピッコロモンド・ヤマダ」にて草木染・商品発についてのアンケート調査を行いました。突然の実施にも関わらずアンケートに協力していただき有難うございました。

 

7月13日(土)、桂駅西口徒歩10分の場所にある山田製油「ピッコロモンド・ヤマダ」にて草木染・商品開発についてのアンケート調査を行います。
開催時間は11:30~14:30までと短い時間となりますが、お待ちしています。写真は昨年度の実施の様子です。

 

課題研究を始めよう

2019年7月8日(月)

1学期期末考査が終了し、セミも鳴き始めて
夏の気配が濃くなってきました。

KRPは、これからいよいよ本番、
課題研究に取り組んでいきます!

これまでのKRPで準備は整っているはず、ですね。
でも、何を課題としてどのように研究すればよいのでしょう?

そこで今回は、
「課題研究とは何か?」「課題研究の7つのステップ」
について考えてみました。

課題研究は、すでに分かっている事例をまとめる調べ学習ではありません。
誰も調べていないことについて、また、これまでとは異なる観点で
研究してみることが大切なのです。
そして、得られた研究結果を他者に伝えるためには、
客観的なデータをもとに考察を深める必要があります。

では、「客観的」って、どういうこと?

データがあれば「客観的」と言える?

どういう反論が考えられるか、意見交流中

課題研究の7つのステップ
①研究テーマを決める
②リサーチクエスチョンを定める
③仮説を立てる
④研究の計画を立てる
⑤調査・実験を実施する
⑥結果をまとめ、考察する
⑦結果を他者と共有する
必要に応じて前のステップに戻り、くり返す

次回は、希望分野に分かれ、グループ内でテーマを検討します。
壮大なテーマでなくて良いのです。
日頃の身近な不思議や疑問を探究してみましょう。

 

時間管理術

2019年7月1日(月) 梅雨入り後初のKRPは特別講義でした。 学生のための時間管理ツールとして手帳を作成されている EDUL Design 株式会社より 梶田泰里様をお招きし、 「高校生のための時間管理術」をテーマに 講義を実施していただきました。 探究活動はRPG(旅ゲーム)だ! 最初にキャラ設定が必要 → 自分の強みを知るべし → メンバーの強みを生かして活動する 相手の強みを探して交流中 一日の行動を可視化してみよう 浪費時間を削除し、成果につながる時間を確保しよう 日々の「やるべきこと」は次々と現れる「モンスター」のようなもの。 To Do リストを活用しよう。 現れたらすぐに書き込む → 優先順位をつける → やり遂げたら線で消す・・・ここで「達成感」が得られる! とある先生のTo Do リスト まだ「テスト」ができていないようです・・・ グループでプロジェクトに取り組むときは、 特に「目的意識」が大切です。 目的意識をもって取り組まないと、 作業すること自体が目的になってしまい、 手を抜いた結果、プロジェクトが失敗する。 目標到達のためには、成功イメージとともに 失敗とはどのような状態かを考えておくこと。 いつまでに何をすべきかを「ガントチャート」にしておくと 進捗を共有できます。 今後の探究活動を進めていく際には、 今回の講義内容を意識して取り組んでいきましょう。
 

特別講義(EDUL)

遅い梅雨入り後の晴れ間に
7月のKRPでは特別講義が実施されました。

2019年7月1日(月)

講 師:梶田 泰里 様 
    EDUL Design 株式会社 代表取締役
テーマ:高校生のための時間管理術

仕事を進めるにあたって、時間管理能力は不可欠です。
高校生にとっても、「やるべきこと」を自分で管理できれば
日々の課題に追われることなく目標に向かっていくことができます。

今回は、学生のための教育ツールとして手帳の作成を手がける
EDUL Design 株式会社より、梶田様にお越しいただき、
時間管理の意義とコツを教えていただきました。

時間管理とは、用事をすき間無く詰め込むことではなく、
何のための時間かを意識して成果につながる時間を確保すること
だそうです。

勉強でも仕事でも、目的意識がないと失敗する!
では、失敗とはどのような状態か?どうなっていれば成功か?
そのためには、いつまでに、何が必要か?

目標に到達するためのツールとして
・To Do リスト
・ガントチャート
の活用方法を教えていただきました。

「過去の授業」コーナーもご覧ください。

 

ミニ探究 発表会-1

2019年6月24日(月)

ミニ探究活動の仕上げとして
ポスター発表会を行いました。

探究の流れを知るために、
今回は4つの分野から決められたテーマを選択し、
実験や調査を進めてきました。

同じテーマでも着目するポイントが異なることで
発表内容も多様なものとなりました。

国語分野

歴史分野

 

ミニ探究 発表会-2

数学分野

物理分野

先日訪問した龍谷大学からも先生方が見学に来られ、 たくさんの発表を見ていただきました。

事前に練習時間の取れないスケジュールでしたが、 各班1回3分(+質疑応答2分)の発表を4回こなし、 徐々にうまく説明できるようになっていきました。 発表して初めてわかるようになったことがあり、 また、わからないことが新しく増えることもあります。 新たな疑問に対して改めてリサーチクエスチョンを設定し テーマを深めていくのが探究活動ですが、 今回は「ミニ探究」のため、ここまでで一旦終了です。 今後は、自分たちでテーマを探すこと、 適切なリサーチクエスチョンを立てることから初めていきます。 興味深いテーマが見つかると良いですね。

 

ミニ探究 発表会

ミニ探究の発表会を実施しました。

2019年6月24日(月)5・6時間目
多目的教室にて

今回は探究の練習ということで、
4分野からテーマを選択し、実験や調査に取り組んできました。

国語分野:「~~はる」の機能
歴史分野:物集女車塚古墳
数学分野:行列を使って考える
物理分野:ボールの跳ね返り係数

各分野でさらに少人数班に分かれ、
調べて分かったことや考えられることをポスターにまとめました。

発表や質問によって、より理解が深まったようです。

龍谷大学の先生も見学に来られました。

自分達のテーマについては自分達が一番詳しいはずだから
自信をもってしっかり発表すればいいですよ
とアドバイスをいいただきました。

「過去の授業」コーナーもご覧ください。

 

ポスター作成

2019年6月17日(月)

前回の調査・実験の結果を受けて
ポスター制作に取り組みました。

見本(昨年の作品)を見ながら

内容や構成を考えます。

説明に必要な図やグラフも自作しています。

模造紙に配置して完成です。

次回はポスターの内容を発表します。
予備知識のない人にも伝わる発表を目指しましょう。

 

ミニ探究実施

2019年6月10日(月)

4分野に分かれての探究活動、
前回の計画をもとに、実験や調査を実施しました。

国語分野では
助動詞「~~はる」の機能について

とにかく用例をたくさん書き出してみたり

用法を分析してみたりしました。

歴史分野では
物集女車塚古墳を特別に見学させていただきました。

説明を聞いて

石室へ向かい

石室を見学

数学分野では
テーマパークの回り方を考えます。

どのような回り方があるのか行列を使って計算してみます。

物理分野では
ボールの跳ね返りを測定しました。

バスケットボールの跳ね方

測定方法も工夫しています

ボールの温度は影響するか?

次回は、それぞれに得られた結果をまとめ、
考察を加えてポスターを作成します。

 

ミニ探究活動開始

2019年6月3日(月)

校外学習や講演会で考えを深める練習をしてきたKRPですが、
今回からいよいよ実際に探究活動に取り組んでいきます。

では、何について探究していけば良いのでしょう。

日頃、困っていること、不思議だなと思っていることは?

意見交流中

疑問が出たら、どのように深めていくのでしょう。

探究の進め方

では、いくつかのグループに分かれて、
提示されたテーマについての探究活動に取り組んでみましょう。

京都弁の「~~はる」の機能って?

国語分野

古墳を見に行こう

歴史分野

美術館やテーマパークを効率的に回るには

数学分野

ボールの跳ね返り

物理分野

それぞれのグループでさらに少人数の班に分かれ、
テーマを深めるための問いづくりと、
仮説を検証する方法を検討しました。

来週は、実際に実験や調査を行います。

 
COPYRIGHT (C) 京都府立桂高等学校