11月3日~9日にドイツ・ケルン市のAltes Pfandhaus(住所:Kartäuserwall 20, 50678 Köln)にて開催された、「京都の伝統産業品商談・展示会」にて、本校3年生が生活文化の授業で製作した京こまの展示が行われました。
 この展示は、京都市が令和5年度に姉妹都市提携60周年を迎えるドイツ・ケルン市との民間交流の一環として、京都市・日本貿易振興機構(ジェトロ)・ケルン独日協会により共同で開催され、京こま匠 雀休 代表 中村 佳之様が参加されました。
 会場では中村様の京こまの作品とともに、生徒が授業で製作した京こまを展示していただき、また講演会の中で、本校での製作の様子も紹介していただきました。
 展示を見ていただいたドイツの方々や独日協会の方々より、「美しい、生地とコマ自体の色が考えられている」「こんなコマが存在する事を知らなかった」「自分も作ってみたい」などの感想をいただきました。
 京都の伝統文化である京こまの魅力を海外の方々にお伝えすることができる貴重な機会をいただいたことを感謝するとともに、今後も京都の伝統文化の理解を深め、発表の機会がいただけるよう授業での取組をすすめて参りたいと思います。

 

 去る1118日(土)兵庫県駒ヶ谷運動公園体育館にて第70回近畿高等学校バドミントン選手権大会女子ダブルスが行われ、本校より2年生山本安紗美さん、1年生浅見結音さんのペアが出場しました。
 1回戦は滋賀県の比叡山高校の選手と対戦し、結果はファイナルゲームの末、見事勝利しました。2回戦は奈良県の奈良大附属高校の選手と対戦し、敗れてしまいましたが、今できる自分たちのプレーを全力でやってくれたと思います。
 この試合で得たものをしっかりと次につなげて年明けの新人戦、インターハイ予選に臨んでほしいと思います!
 今後とも応援よろしくお願いいたします。

 バドミントン部ではインスタグラムでも情報を発信しています。近畿大会の詳細も投稿しています!下のリンクよりご覧いただき、是非フォローお願いします!

URLhttps://www.instagram.com/katsurabadminton/

 

 11月8日(水)3、4限目に普通科選択の生活文化講座では、古典の日に関連した取組としてお香体験を実施しました。
 香老舗 松栄堂 専務取締役 畑 元章 様、企画事業部 秀島 佑典 様をお招きし、お香の種類や原料、お香の歴史、和歌や古典文学との関わり等の講義を受けた後、2種類の香木を焚いていただき、香りを鑑賞する聞香を体験しました。
 演習では、お香の原料を見せていただき、それぞれの香りを確認した後、香りのタブレットを15個選び、各自が好きな香りを作りました。組み合わせ方によってさまざまな香りになるので、どのように組み合わせるか生徒達は思考力を働かせ、自分だけの香り作りに取組みました。

 

 こんにちは!桂高校放送部です。

 放送部はこの11月5日に京都文教大学で行われた「第40回京都府高等学校総合文化祭放送部門」に、2年生1名、1年生3名が参加しました。その結果、2年生の町田佳憐さんが予選を勝ち進み、アナウンス小部門で1位となりました!

 町田さんは来年8月2日・3日に岐阜県で行われる第48回全国高等学校総合文化祭岐阜大会(清流の国ぎふ総文2024)に京都を代表して出場します。皆さん、応援宜しくお願いします!

 また、1年生吉田逢花さんも朗読小部門新人戦で予選を通過し決勝を体験しました。残念ながら入賞はしませんでしたが、来年への大きなステップになったと思います。

 今年は多くの1年生部員が入部し、みんな意欲的に参加しているので今後も大きな期待をしたいところです。

 そして何よりみんなとても仲が良く常に前向きに頑張っています。これからもみんなで楽しい部活動を目指します!

 

 

 毎年恒例となっております桂高校植物クリエイト科・園芸ビジネス科で生産している野菜やお花の販売会ですが、今年度は校内での定期販売会は行わず、様々な場所で出張販売を行います。
 日時、開催場所等ご確認いただき、ぜひ、この機会に桂高校の生産物をご購入ください。

販売物:秋のお野菜やお花(詳しい種類はその時によって異なります。)

開催日時等:

  • 10月31日(火)・・・阪急洛西口駅前 15:00 頃~
  • 11月 3日(金・祝)・・・いちょうまつり in 西山別院 10:00~
  •         ・・・嵐山レールウェイフェスティバル (嵐山駅構内) 10:00~
  • 11月 14日(火)・・・阪急洛西口駅前 15:00 頃~
  • 11月15日(水)・・・高島屋京都店での桂高校フェア
      ~21日(火)
  • 11月21日(火)・・・ 阪急洛西口駅前 15:00 頃~
  • 11月23日(木・祝)・・・京都ポルタ販売会 11:00~
  • 11月28日(火)・・・阪急洛西口駅前 15:00 頃~

「桂高校秋の生産物販売会のご案内」(pdf)

ファイル名:50ad8d0f7e75815f8c9b96d52f5016f3bed75793.pdf

※PDFを開くには下記「秋の生産物販売会の御案内」をクリックして下さい。

 
 

京こま作り体験

10月18日(水)3、4限目に3年生普通科選択 生活文化講座で「京こま作り体験」を実施しました。
 京こま匠 雀休より、中村 佳之様、中村 かおる様をお招きし、京こま作りを指導していただきました。
 木綿素材の紐6本をボンドで止めながら芯棒に巻きつけていき、ニスを塗った後に、最後は自宅から持ってきた端切れを巻いて仕上げます。巻きつけ方が弱いと何度も巻きなおすことになるので、生徒達は真剣な表情で集中して取組んでいました。
 出来上がりのイメージを頭に浮かべながら、紐の色の組合せや巻きつける順番を考えて作業し、各自の個性が感じられるオリジナル作品が完成しました。
 京こま作りを通して、京都の伝統文化についての理解が深まったとともに、SDGsについて学ぶ良い体験になりました。

 

着物着付け体験

10月4日(水)3、4限目に3年生普通科選択 生活文化講座で「着物着付け体験」を実施しました。
 三宅てる乃アカデミーより、加畑 康子先生、浜野 久美子先生をお招きし、前半は各自が製作した浴衣の着付けを、後半は浴衣の着付けを応用した着物の着付けを指導していただきました。
 初めて自分で着付けをする生徒がほとんどでしたが、先生方が優しく丁寧に教えて下さったことで、楽しく着付け体験ができ、家でも自分で着てみたいという感想が多く見られました。 
 着付けを通して、着物に親しみ、伝統文化への理解が深まったとともに、将来は着付け師を目指したいという生徒達にとっては、専門的に学べる良い機会になりました。

 

第75回文化祭

 9月6日(水)~9月8日(金)の3日間にわたり「打ち上げよう 青春の詰まった花火」をスローガンに第75回文化祭を開催しました。1年生はダンスパフォーマンス、2年生は小演劇、3年生は演劇に挑戦しました。文化系クラブの展示・発表や生徒会企画なども盛りだくさんでした。それぞれのクラスやクラブで協力し合って準備を進め、当日はひとりひとりが大いに活躍し、みんなで盛り上げ、たくさんの笑顔が見られました。3年生は思い出に残る文化祭に、1・2年生は来年度に繋がる文化祭になりました。

 

 この度、本校が「京都府交通対策協議会交通安全功労等表彰」を受賞しました。

 この表彰は、府域の交通安全対策の推進に積極的に取り組んだ個人・団体に対し、交通事故抑止に対する顕著な功績を讃えるとともに、更なる交通安全意識の高揚を図るために表彰されるものです。

 令和5年8月22日に京都府公館で表彰式が行われ、西脇府知事より表彰を受けました。

 これまで、生徒会を中心に生徒による正門前横断歩道や阪急桂駅付近にて行ってきた交通安全の啓発運動や、自動車運転者に向けた運転マナーの向上への活動、また、近隣小学校での交通安全指導等の継続的な取り組みを評価いただいたものだと考えています。

 桂高校は、引き続き交通安全意識を高め、「事故に合わない、起こさない!」を推進してまいります。

 

8月3日~6日北海道札幌市、真駒内セキスイハイムアイスアリーナで行われました、

全国高等学校総合体育大会に本校弓道部、女子団体が出場しました。


8月2日から現地入りし、開催地での練習を経て、8月4日の予選に出場しました。

予選は、四つ矢5人の的中数、上位32チームが決勝トーナメントに進出します。慣れない環境、全国大会の緊張の中で調子を崩す学校も多い中、桂高校は団体12中で決勝トーナメントに駒を進めることができました。

8月5日がトーナメント1回戦でした。1回戦、対大垣商業高校11中、桂高校10中で残念ながら敗退となってしまいました。全国入賞の目標は残念ながら達成できませんでしたが、練習の成果をよく発揮してくれました。8月6日に決勝戦を観戦し、帰途につきました。

北海道の穏やかな気候と、他の出場校や現地の人々の温かさにふれ、競技以外の面でも非常に思い出深い、すばらしい5日間を過ごさせていただきました。出場メンバーにとっても貴重な経験になりました。お支えいただいた保護者、OB、学校関係者の方々に深く御礼申し上げます。

 

7月20日(木)
オンラインによる校内放送で令和5年度1学期終業式が行われました。

~桂プライドを胸に、地域から信頼され愛される桂高校を目指して!~

柏木校長先生の式辞のなかでは、「桂高校の特色を活かしながら、地域から信頼され愛される学校づくりを目指しましょう。」というメッセージが生徒たちに送られました。生徒たち自身が、充実した楽しい学校生活を送っていることを周りの身近な人たちに伝えることができれば、地域から信頼され愛される学校へとつながるというお話でした。「皆さんこそが、桂プライドを持って桂高校の魅力を発信できるのです。」という言葉が校長先生から生徒たちに贈られました。

また、式辞のなかで全校生徒に向けて、以下の2点を強調されました。
・「笑顔であいさつを!
 毎朝、校門前で生徒たちに「おはよう」の声かけをするなかで、笑顔であいさつを返してくれる生徒、恥ずかしそうにあいさつを返してくれる生徒、会釈してくれる生徒など、いろいろな生徒たちと挨拶を交わしました。人から笑顔であいさつをもらえると気持ちも晴れます。挨拶は人とのコミュニケーションを円滑にする重要な役割を果たします。皆さんはコロナの影響により、人と大声で話したりすることを制限されてきた経験をしているからこそ、かつての学校生活が戻りつつある今、笑顔でのあいさつをきっかけに人との密な繋がりを築いていってほしいと思います。クラスメートと大きな声で笑顔であいさつを交わすことから一日をスタートさせましょう!

・「思いやりを大切に!
 思いやりとは、相手の気持ちになって気遣いができることです。思いやりのある人とは、他人も自分も同じだと考えて、相手への見返りを求めず、気遣いを持って行動できる人です。日頃の何気ない学校生活での自分の行動を思い出してみてください。相手の気持ちになって行動できているかを見直してみてください。思いやりを持つことは信頼できる人間関係を築くうえでとても重要です。思いやりを大切に、心から信頼できる友人をたくさん作ってもらいたいです。

最後は、「明日から夏休みが始まりますが、3年生は進路実現に向けて、1,2年生は部活動や進学講習など、目標に向かって頑張る充実した期間にしてください。全国大会出場者たちは憧れの目標にしていた全国大会での場所で緊張もすると思いますが、最高のパフォーマンスができるようにと期待しています。全国大会での更なる活躍を期待しています。そして2学期始業式は、元気な姿で笑顔のあいさつで始めましょう。」という言葉で締めくくられました。

 その後、教務部長、生徒指導部長、進路指導部長がそれぞれ、夏休み中に生徒たちに注意してほしいことやチャレンジしてほしいことについての話がありました。3年生は進路実現を中心に、全国大会出場者たちは最高のパフォーマンスが発揮できるように、それぞれの生徒たちが「桂プライド」を忘れずにチャレンジできる夏にしてほしいと思います。

 

専門学科:7/17(月・祝)京都駅地下街のポルタで販売会

桂高校販売実習 Porta

ファイル名:a98d0c05f7e515ea9400b89a052213f59faafd7a.pdf

※PDFを開くには下記「専門学科:7/17(月・祝)京都駅地下街...」をクリックして下さい。

 
 

 こんにちは!桂高校放送部です。
放送部はこの6月3日・4日に京都ノートルダム女子大学で行われた「第62回京都府高等学校放送コンテスト」兼「第70回NHK杯全国高校放送コンテスト京都府大会」に、2年生1名、1年生1名が参加しました。その結果、2年生の町田佳憐さんが予選を勝ち進み、アナウンス部門で準優勝となりました!町田さんは7月に東京で行われる全国大会に京都を代表して出場します。皆さん、応援宜しくお願いします!
 今年はさらに多くの1年生部員が入部し、みんな意欲的に発声や滑舌など基礎から練習しています。技術力を上げることはもちろんですが、それ以上にみんなで和気あいあいと楽しい部活動を目指しています。

 

 3月25~27日に東京都立大学で行われました日本地理学会2023年春季学術大会 高校生ポスターセッションにおきまして、本校KRP『災害と神社の関係』班のポスターが会長賞に選ばれました。
 フィールドワークはもちろん、府立図書館からたくさんの本をお借りしての文献調査、など、充実した探究活動を経ての受賞となりました。

※KRPとは、1学期に行う基礎プログラム、2・3学期に行う探究プログラムの講義・講演等を通じて、5つの力(創造的思考力、論理的思考力、協働的思考力、表現力、時間管理力)の習得を目指す授業です。

詳しくははこちら→KRP

 

411()

 新入生オリエンテーションを体育館で行いました。柏木校長先生の新入生歓迎の挨拶からはじまり、そのあと各担任からの自己紹介がありました。新入生は教務部、進路指導部、生徒指導部、保健部より高校生活にあたり具体的な説明をうけました。最後に性教育講演会を行いました。
 昨日入学式を終えた新入生は、緊張と期待のなか登校して高校生活第一歩をスタートさせました。桂プライドを胸に、学校生活を楽しみ、勉強や部活に励み、挑戦する気持ちを大切にしてほしいと思います。
 昼食後、午後からは生徒会主催の新入生歓迎会を行いました。
 実演やビデオによる部活動の紹介なども行い、高校生活での楽しく盛り上がる一端を紹介しました。

 

~桂プライドを胸に目標に向かって挑戦する学校生活を!~

4月10日()午前は新2・3年生の令和5年度1学期始業式を行いました。そして、午後には、令和5年度入学式を行いました。入学許可ののち、新入生代表の挨拶があり、高校生活のさまざまなことに全力で取り組むことを宣誓しました。

柏木校長先生の式辞のなかでは、生徒たちが桂プライドを忘れずに目標に向かって頑張る姿を期待するメッセージが送られました。特に以下の3点を強調されました。

・「物事にはメリットとデメリットがあることを意識すること」自分の身に起こるデメリットでしかないと思うことも、少し違った角度から見つめ直すとメリットと思えるような発見がある。

・「思い込みと感情だけで行動するのではなく、常に冷静な選択ができるようになること」

・「周りで支えてくれる人たちの意見に耳を傾けて、より多くの経験と、より豊かな知識を身につけること」部活動などを通して健やかな身体をつくり、さまざまな経験を土台に豊かな学びを創造して進路実現を目指す。

 

新入生は希望と限りない可能性を3年間かけて本校で探っていってほしいと思います!

桂高校新学期がいよいよスタートです。

教職員一同全力でサポートさせていただきます。どうぞよろしくお願いいたします。

 

 3月20日(月)に3学期終業式が体育館で行われました。山下校長先生の式辞では、「学校生活や人生における目標設定の大切さ」についてのお話がありました。例として、大谷翔平選手が高校時代に使っていた目標達成シート(マンダラチャート)を挙げられました。大元となる目標を明確にし、それを達成するための具体的な項目を可視化したフレームワークのことです。自分の目標に対する思考を整理して、その実現のための具体的なアクションを理解することが目標達成への道であるというお話でした。

また、ベンジャミン・メイズ氏の名言の紹介もありました。

FAILURE IS NOT REACHING YOUR GOAL, BUT IN HAVING NO GOAL TO REACH.

(人生における悲劇は、目標を達成しなかったことにあるのではない。それは人生に目標を持たなかったことにある。)

 目標を達成できずに悔しい思いをすることはあるだろうけれど、少なくとも目標を持つことができたことを評価するのも大事なことです。目標は達成できなかったかもしれないが、目標を持たなかったことよりは幸いと言えるはずです。「真の自分の力を信じて、自分の大きな可能性を信じて行動してほしい」というメッセージが送られました。

 山下校長先生は、昨年度1学期終業式の式辞においても、「SMART」という目標設定の基準を例に挙げて、目標設定とその具体的アクションとの組み合わせの大切さを生徒の皆さんに伝えていました。「SMART」とは、それぞれ、Specific(具体的な)Mesurable(測定可能な)Achievable(達成可能な)Realistic(現実的な)Time-bound(時間制約のある)という意味で、これらを踏まえて目標を設定することです。

 何かを始める時には、その目的・目標・手段を明確にすること。目標の実現には常に努力を伴う取組が必要であるが、周りで支えてくれる人たちのあたたかさや思いやりが必ず生きていく上での大きな力になること。常に周りの人たちへの感謝を忘れずに生徒一人ひとりが目標に向かって頑張ってほしいとのメッセージがありました。

 最後に、「一年間本当にお疲れさまでした。健康に留意して、桂プライドを忘れずに目標に向かって頑張り、桂高校をますます発展させていってほしい」という言葉で締めくくられました。

 そして、全校生徒へ向けて、心の底からの"Good luck! & Good bye."という言葉を送られました。

 その後、教務部長、生徒指導部長、進路指導部長がそれぞれ、春休み中に生徒の皆さんに注意してほしいことやチャレンジしてほしいことについて話されました。

 

 3月1日(水)に本校にて第74回卒業証書授与式を挙行いたしました。卒業生たちは入学当初から新型コロナウイルス感染症拡大の影響により、教育活動における制限が多い高校3年間を過ごすこととなりましたが、勉強に、部活動に、学校行事に全力で取り組み、自主自律の精神で大きく成長した皆さんを心から祝福します。

以下に答辞を全文記載いたします。


答  辞

時と光の花束

吹く風は爽やかに巡り、降り注ぐ暖かな陽が春の訪れを告げる季節となりました。その眩い光を受けて、校庭の花々の蕾が美しく花開く、今日の善き日に、このような素晴らしい卒業式を迎えられることを心から嬉しく思います。挙行くださりました先生方、在校生の皆さん、ご多忙の中ご臨席賜りましたご来賓の皆様、保護者の皆様に私たち卒業生一同、感謝の気持ちでいっぱいです。本当にありがとうございます。

この場に立つと、懐かしく思い起こされるのは入学の日です。ふと時計をみると、今もその針は零(ゼロ)から十二までを一秒一秒刻み続けていて、入学からの時間(とき)の流れを感じます。そして、私たちの高校生活も時計の針が一周する動きと同じように零(ゼロ)からのスタートでした。

入学式、始まりはこの体育館から。真新しい制服に身を包み、期待と不安を胸に入学した1年生の4月、私たちの時間は動きはじめました。しかし、いざ授業を受けることができたのは6月です。新しい校舎と制服、新しい教科、そして新しい仲間たち。中学校までとは異なる高校での生活に戸惑うことも多く、それに加えて、未曾有の感染症の脅威に襲われた私たちは右も左もわからないでいました。

そんな中、慣れないクラスですぐにスタートしたのは文化祭の準備です。中学校までとは違い、企画からすべて自分たちで行うという難しさに悩みながらも、仲間と少しずつ打ち解け合い、協力していけるようになったと思います。仲間と共に成功と失敗をそれぞれ噛み締め、先輩方のパフォーマンスを観て、次の大きな目標を得ることができました。

2年生になり、間も無く実施された遠足。はじめて経験するカヤックでのレースは練習も当日、本番も当日でしたが、各クラスのチームワークで協力し合い、みるみる上達することができました。勝敗関係なく笑い合い、帰り道では次なる行事が楽しみで仕方なかったです。

そしていよいよ始まった文化祭準備。前年の経験もあり、ますます力を入れて夏休み前から準備を進めていました。しかし、二学期始業の直前に突然知らされた中止の一報。私たちの努力は、その先の成功は、一体どこへ消えてしまったのか。時計の針が丁度半周した2年生の9月、私たちの時間は止まりました。

落ち込んでいる暇もなく、日常の波は押し寄せます。各教科の授業内容は一層レベルアップしたものとなりました。得意だった科目が上手くいかなくなったり、模試での点数が伸び悩んだり、不安は募るばかりです。しかし、そんな中でも高い成績を維持する仲間の姿を見て刺激をもらい、頑張ろうと思うことができました。専門学科では基礎から発展した活動へと移り、積み上げた経験を糧に多種多様な研究を行うようになりました。そこで知ったのは興味を持つことの大切さと追求することの面白さです。各種大会やより専門的な分野へと世界を拡げ、精力的に取り組んで行きました。

年が明け、研修旅行が目の前となった3学期はじめ。感染症の影響は収まるところを知らず、実施の可否は直前まで定まらないものでした。ですが、123日、私たちは無事北海道の地に足を着きました。行きたいという強い思いと、それを実現するために3年生全員で感染対策を徹底した1月。強い信念を持った行動は必ず実ると体感し、止まっていた時間が再び動き出したように思えました。決行すると決断いただいた先生方には感謝してもしきれません。北海道の自然を一望し、スキーという非日常的なスポーツに触れ、京都とは違う文化を味わった4日間。仲間たちとの一生の思い出です。

気がつけば3年目の春。長く取り組んできた部活動やTAFS、生徒会活動もいよいよ大詰めです。新しく入ってきた一年生の姿を見ると私たちの今までが記憶に甦りました。ただひたすら先輩の背中を追い続け、努力し続けた日々。それがいつしか憧れを抱かれる立場となっていました。そして、最後の試合、研究、発表まで無事に走り抜くことができました。

9月、最後の学園祭。はじめて文化祭、体育祭ともに実施となり、私たちはまるで一年目のように新鮮でワクワクする気持ちを抱きました。そこから、未だかつてなかった燃えるような熱意と、成功と勝利への憧れが芽生えました。夏休み、放課後、授業の合間までをも使い準備した文化祭での演劇。魅せるための工夫と努力を重ねた練習、そこに込められた強いメッセージ、3年間の集大成とも言える演劇となりました。全学年が一つのグラウンドに集まり白熱した体育祭。団長の力強い選手宣誓で始まった一日は、学年の垣根を越えた協力と切磋琢磨し合う友情とで大きな感動を生みました。クラス、学年、桂高校全体での絆をまさに体現できたと思います。この学園祭は私たちの最高の青春です。

冬、冷たい風がどこか物悲しさを伝える季節。別れへのリミットを感じながらも私たちは戦いました。それぞれの進路、目標、夢に向けて。勉強もスポーツも芸術も、自分自身との勝負であると共にいつだって団体戦です。目を閉じると私たちの瞼の裏にはともに戦い応援してくれる仲間たちの姿が広がります。離れていても、道は違えど私たちの心は一つ。諦めずに立ち向かい続けました。

そして、ようやく戦(いくさ)を終え目を開けると、ここにあるのは仲間たちの姿です。3年間を終える今、時計の針は十二を、はじめと同じこの体育館を指します。私たちの時間は長いようで短く、しかしかけがえのないものでした。同じ方向を向き、一丸となり、様々なことに挑戦したこの3年間。私たちの時計の円盤にはまさにその軌跡を示すように、数え切れないほどの思い出が詰まっています。そして、そこに間違いなく刻まれているのは大切な人たちの姿です。

憧れであった先輩方、付いてきてくれた後輩たち。私たちがここまで諦めず前へ進むことができたのはその存在が励みになったからです。ありがとうございました。挫けそうになったとき、悩み、立ち止まったとき、手を差し伸べてくださった先生方。私たちのためを一番に思い、優しく、ときに厳しく、愛のあるご指導をしてくださりました。そのご恩はとても大きなものです。本当にありがとうございました。

そして、一番近くで私たちを支え、愛し、育ててくれた家族。身近であるからこそ、素直に接せず、酷い言葉をぶつけ、ときには反抗したこともありました。かけた心配は数え切れなかったと思います。それでも、朝早くに起きてお弁当を作り見送ってくれた。汗まみれの練習着も、泥まみれの実習服も、綺麗に洗ってくれた。帰りが遅くなる私たちを待ち「おかえり」という言葉をかけてくれた。家族はまさに私たちの原動力となった存在です。数多くの我儘を口にし、それでもお礼の言葉ひとつも言えない日々が続いても、変わらず見守り応援してくれたこと、すべてを受け入れてくれたこと。どんな言葉を並べてもその感謝は伝えきれないけれど、まずは一言、「本当に、本当に、ありがとう」。続きは私たちのこれからの人生で、貰った以上の愛で、恩返しさせてください。

最後に、一番強く刻まれている姿。今日まで共に笑って、泣いて、喜んで、悔しんで、戦って、歩んできた3年生の仲間たち。お互いの悩みを打ち明け合ったこと、譲れない考えをぶつけ合い喧嘩したこと、肩を組み手を取り合い喜びを分かち合ったこと。そんなささやかな幸せの一つ一つが今となっては大切な宝物です。別れの寂しさも募るばかりですが、記憶を辿ると甦るその笑顔を見ると、自然と元気が湧いてきます。いつだってそうでした、辛いことも乗り越えられた、高い壁にも恐れず挑めた、希望を持って成功を目指せた。いつでも側に仲間がいたからです。共に過ごした日々を決して忘れることはありません。心から、ありがとう。これからもかけがえのない仲間であってください。

さて、たくさんの人たちのお陰で、時間(とき)は今新たに刻まれ、私たちの針はこれからの未来を指し示します。いよいよ旅立ちのときが近づいてきました。指針の先を見れば、待っているのは期待や希望、そしてまた未知や不安が押し寄せる世界です。退くことのない感染症の流行、グローバル化する経済、インフレ進行と少子高齢化問題、AIの普及により高度化する職業。変化し続ける社会を目の前にして私たちはきっと幾度となく立ち止まり、昔を懐かしんでしまいます。しかし、時計の針を巻き戻して時間を振り返ることはできても、私たち自身は過去に遡ることはできません。ですが、私たちは間違いなく失うことのないものを3年間の高校生活で手にしました。

基盤の「基」という字に「土」が含まれるように、私たちの基盤となったこの桂高校はまさに其(そ)の土に例えられます。そこへ入学した私たちは言わば花の種であり、成長するため3年間をかけて努力し続けました。勉強、実習、部活動で得た学びの肥料。行事で仲間と切磋琢磨し、一喜一憂して得た学校生活の潤い。そして、支えてくれた大切な人たちの温かい光。それらを受けて私たちは様々に花開き、今この体育館で一つの花束となっています。互いの色を認め合い、協力し合って取り組むこと、その先に成功と大きな感動が待っているということを3年間で学びました。仲間とならこの先何度迷っても挫けても必ず立ち上がって進んで行(ゆ)ける。今の私たちの姿はその証明です。

そして、花が自らの輝きで人の心を癒し、元気付けるように、私たちは次世代を担うものとしてこの社会、日本、世界を照らす、光る花束であり続けたい。途絶えることのない時間の中を、私たちはその手にした色褪せない輝きでどこまでも前に突き進んでいきます。決して諦めず、努力を惜しまず、たくさんの思い出と溢れる感謝の気持ちを胸に。また、多くの人の助けとなれるようにと決意を込めて。私たちは今、桂高校を卒業します。

降り注ぐ暖かな陽が私たちを照らし、私たちが花開いたこの善き日に。次なる時間へ、行ってきます。

 

令和五年三月一日

卒業生代表

三年五組 西川春太郎

 

西京区感謝状授与(2023年1月13日)

華道部は季節や行事をテーマとしたフラワーアレンジメントを毎月2回制作し、区長室に飾らせていただいています。この取り組みに対して西京区長様より感謝状をいただきました。これからも花でみな様を笑顔にしていきたいと思います。

 

【京町家見学】

1月11日(水)に3年生普通科選択 生活文化講座の取組で京町家見学を実施しました。
京町家ひより 店主の嶋田似見様より、京町家の構造や暮らしについてお話を伺った後、さまざまな生活文化体験の指導をしていただきました。

 
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