1学期のKRPが終わりました。
今回は6月~7月にかけての活動内容を紹介していきます。

「探究活動」についてガイダンスを通して理解した次は、実際にテーマ選びを進めていきます。とはいえ、一体何の教科について探究していくか、決めるのはなかなか難しいです。
そこで、各教科の担当教員より教科別ガイダンスを行いました。生徒たちは小グループに分かれて各教科に分散し、数週間に渡り教科間をローテーションしていくという方式でガイダンスを受けました。

↑理科のガイダンスの様子です。錯視について、教員からのプレゼンテーションがありました。

↑地歴公民のガイダンスの様子です。興味のある京都の文化財について、その魅力の調べ学習を進めました。

↑英語のガイダンスの様子です。単語をより効率よく覚えられる姿勢を調べてみました。

↑数学・情報のガイダンスです。今回はコンピュータの扱いを学びました。

具体的に各教科ごとに探究活動の一端に触れたことで、生徒たちのイメージも膨らんでいるようでした。
2学期には正式にテーマを決定し、本格的に探究活動を進めていく予定となっています。

 

研究発表会-1

2020年2月26日(水)

これまでの研究内容をまとめた発表会を行いました。

発想から研究結果の考察に至るまでの経緯を
わかりやすく説明するためにポスターを作成し、
話す内容や分担も班ごとに工夫してこの日を迎えました。

人文科学や社会学、経済、数学、物理、化学、生物など
テーマはさまざまな分野にわたり、今ある知識をフル活用して
研究を進めてきました。

今年度は全部で16のテーマについての研究が行われました。

 

研究発表会-2

各班5分間の発表を計4回行い、
他の班の発表を聴く時間も4回ありました。
徐々に納得できる発表に深まっていったようです。

やりたいことを突き詰めるには
時間が足りないと感じたかもしれません。
学習や研究を進めるには、時間の使い方も重要です。

目標を設定する、
目標に向かってやるべきことを抽出する、
目標達成までの時間を逆算する、
メンバーの強みを知り、生かす、
考える、
やってみる、
また考える、
まとめる、
伝える。

これまでの経験を通して得たたくさんの力は、
これからも役に立つはずです。

 

ポスター作成

2020年2月10日(月)

最終発表会に向けて、ポスターを作成しました。
これまでの経緯やデータを整理して、
伝わりやすい発表を目指します。

PCでの資料作成

資料の配置を検討

配置や色使いを工夫している班もありました。

次回は発表会です。
ポスターに合わせて話す内容や分担を決めておきましょう。

 

研究報告書の作成

2020年2月3日(月)

KRPでは、班ごとの追加実験や検証がほぼ終了し、
研究報告書を作成しています。
文書にまとめることで、記録が整理され、他者に伝えやすくなります。
高校での探究活動の成果を示す大事な資料にもなりますので、
丁寧に作り上げましょう。

報告書作成中

データ測定中

データ検証中

報告書作成の相談中

PC室での報告書作成とポスター準備

次回は、発表会に向けてポスターを作成します。
話す内容も考えておきましょう。

 

検証結果まとめ

2020年1月20日(月)

追加実験も含め、結果をまとめる作業を進めています。

実験を行い、データを追加する班もあります。

かき氷作り

着色前の氷

香りと味の関係は?

最終発表のデータはオンラインで作成します。

見せ方を工夫してグラフを作る班もありました。

データが揃ったら、研究内容を一枚の報告書にまとめます。

自分達の実験や調査を知らない人が見ても理解できるように
説明することがポイントです。
わかったこと、わからなかったこと、考えられることなどを
整理していきましょう。
報告書が仕上がったら、発表資料作成もスムーズに進むはずです。

 

追加実験・調査

2020年1月10日(金)

明けましておめでとうございます

新年最初のKRPは、2学期の中間発表を踏まえて
追加実験や調査をする時間でした。

冬休みを挟んで始動に時間がかかる班もありましたが、
結果まとめに向けて相談したり、調査をしたり、実験をしたりして、
それぞれの班で活動を進めました。

記憶テスト

ロゴについて

墨汁テスト

次回からはまとめに入っていきます。
最終発表に向けて流れも考えていきましょう。

 

中間発表の総括

2019年12月16日(月)

年内最後のKRPでした。

前回の発表会をふり返る総括の時間となりました。
指摘されたポイントや質問されたことについて、
どのように対応していくか、データを取り直すのか、
考察をアレンジするのか、ゴールをどのように設定するのか、
冬休みになる前に考えておきたいことがたくさんあります。

追加検証を行うなら、年明け早々に実施する必要があります。
そのためには今のうちに計画を立てておかねばなりません。
冬休み中に継続してデータを取っていく班もあるようです。

また、来年2月末には最終発表会があります。
研究内容をまとめた報告書も必要です。
班のメンバーで協力して準備を進めるために、
インターネットを介して共同作業のできるシステムがあります。
今日は、そのためにG-Suiteの使い方を学びました。

デジタル機器の操作には慣れた様子の生徒たちです。
うまく活用して、わかりやすい報告に仕上げていきましょう。

 

中間発表会

2019年12月2日(月)

まだ1回しか実験できてない!まとめる時間が足りない!
などの声も聞こえる中、中間発表会が行われました。

何を意図して、どうような仮説を立て、どのように検証したのか、
これまでにもたくさん考えて準備して実践してきました。
自分たちで計画を立てて準備することがどれだけ大変で大切なことか、
やってみて実感できるようになったのではないでしょうか。

現段階で完全な答えが出ることは求められていません。
今に至る経緯を他者に説明することで自分たちの考えをまとめ、
別の観点はないか、見落としていることはないか、
ゴールをどのように設定するか、などたくさんの意見をもらって
今後の研究を深めていくことが、この発表会の目的です。
そのためには、生徒どうしの質問交流も大切です。
生徒たちは、他の班の発表にも真剣に耳を傾けていました。

また、龍谷大学の先生方にも発表を見ていただき、
各班に質問と丁寧なコメントをいただきました。
先生方は、それでも本当はもっといろいろ話したかった、
興味深い内容だった、最終発表もとても楽しみにしている、
と言っておられました。

改善点や不足していることが見えてきた班もあるはずです。
納得できる結果を得るために今後何ができるか、
次回は振り返りと計画修正の時間となります。

 

中間発表準備

2019年11月25日(月)

計画から取り組んできた実験や調査の結果が集まってきました。

今回のKRPでは、これまでに確認できたことや考察したことを、
他者に伝えるための資料づくりを行いました。

どのように見せればわかりやすいか、工夫が必要です。

ICT機器を駆使する班もありました。

資料に合わせて話す内容も考える必要があります。
班内で分担して、3分間の発表にまとめます。
発表についての質疑応答も予定しています。
各自がしっかり内容を把握して臨めるように準備しておきましょう。

次回12月2日(月)は中間発表会です。

 

2019年11月18日(月)

探究活動での実験や調査は、実施して終わりではありません。
結果を確認するための実験や調査ではないからこそ、
結果やデータを分析し、何がわかって何がわからないのか、
まとめておく必要があります。

そして、まとめた内容やこれからの展望を発表し、
他者から意見をもらうことで探究が進んでいきます。

今回は、発表する時に気をつけるべきことについて
特別講義を行っていただきました。

講師は、株式会社リブセンス取締役の中里基様です。

講義のテーマは「行動につながるプレゼンテーション」

ポイントはたくさんありました。
・知ること、できるようになることは本来楽しいこと
・似たものどうしには共感が生まれ、異なる点から成長する
・相手を知るためには、まず自分をオープンにして知らせること
・良い点だけをアピールするのは、かえって怪しい
・悪い面があるとしても、ポジティブに表現すること
・主語、述語を使って文章にする
そして最後に
・メッセージ(主張)を自分で信じて話すこと

講義の後半には、プレゼンテーションの演習を行いました。
お題は「1年前の自分(中3生)に桂高校をアピールしよう」です。

発表内容を検討

発表資料を作成

発表

短い時間で、発表をまとめることができました。

中里様より、
・資料構成も発表内容も工夫があって良かった
・校風が自由、しかし自己責任が伴うという展開に感心した
との講評をいただきました。
特に、2点目については、社会に出てからの生き方にも
つながる姿勢として大切な考え方だということでした。

研究内容についても自信をもって話せるように、
プレゼンテーションの準備をしましょう。

 

実験・調査実施

2019年11月11日(月)

いよいよ、実験・調査を実行する日がやってきました。
事前準備の整っていた班は、さっそく実験に取り組みました。

ジャンケン必勝法?!

洗剤の効果

まだ準備が必要な班は、もう一歩入念に打ち合わせを進めました。

好まれる顔とは

最短経路を考える

今後は、結果の確認と分析を行い、
中間報告に向けて資料をまとめていきます。

次回のKRPは、プレゼンテーションについての特別講義です。
中間発表会に向けて、ポイントを押さえていきましょう。

 

研究実施準備

2019年10月28日(月)

先月受験したGPS-Academic(思考力テスト)の
結果が返ってきました。

点数で細分化されているものではなく、
問いの種類によって能力が分けられており、
自分の得意な分野がわかるようになっていました。

ふり返り(個人)

自分の強みを知ることに加え、
グループの仲間の強みを生かして活動することも大切です。
探究班のメンバーで、相手の強みについて意見交換を行いました。

意見共有

この後、「調査・実験実施」に向けて
手順の確認や必要なものの洗い出しを行いました。
アンケート用紙を作成する班もありました。

念入りに考えたつもりでも、当日に不備が見つかったりするものです。
予備も含めて準備しておきましょう。

 

研究計画

2019年10月 7日(月)
2019年10月21日(月)

10月のKRPでは、テーマごとの班に分かれ、
研究計画を練っています。

実験やアンケート調査の内容を考えているうちに、
知りたいことは何なのかわからなくなってしまったり、
先行研究を調べてみたら既に同じ実験が行われていたりして
生徒たちは苦労しながら計画を立てています。

しかし、これがKRPならではの考えどころなのです。
既に結果のわかっていることを確認するための実験ではなく、
知りたいことを探すところから始めて、
研究内容を組み立て、準備することに価値があります。
仮説を立て、それを証明するためには何が必要か、
どのような結果が得られるかを予想して計画を立てていきます。

担当の先生(「ファシリテーター」と呼んでいます)に
アドバイスをもらいながら調査実施に向けて知恵を絞っています。

11月の実施に向けて、計画を完成させましょう。

 

2019年9月30日(月)

テーマごとの探究チームに分かれ、
具体的な方法を考えていくことになったKRPです。

実験をしよう、アンケートをしよう、などと
様々なアイデアが出てきていますが、
実施する前に考えておかなければならないこともあるのです。

実験ではどのようなデータを取ればよいか、
得られたデータをどのように分析するか、
どのようなアンケート項目を設定すればよいか、
項目どうしの関連をどのように調べればよいか、
などなど、よく考えないで始めると後が大変です。

そこで、今回はデータ処理に関する特別講義を実施しました。

講師は滋賀大学データサイエンス学部の伊達平和先生です。
もともと文系だったという伊達先生ですが、
社会調査を進めるうちに、データ処理や統計を扱うことが多くなり、
データサイエンスの専門家になられたそうです。

講義のテーマは「データサイエンスと探究活動」
~調査票を用いた社会調査のコツ~

これからの皆さんに必要な知識とスキルを教えていただきました。

・課題を解決するために社会調査が行われている。
・母集団の一部に対して標本調査を行うことで、
 母集団の特性を推定することができる。

調査票のポイント
・何を知りたいのか(しくみや特徴/理由や原因)
・回答形式(量/質)
・問いの形式
・選択肢の作り方
・時系列

分析のポイント
・平均値(意味がない場合もある)
・グラフ
・クロス集計(変数の組み合わせ、行に原因・列に結果)

たくさんのポイントを踏まえて演習にも取り組みました。

相関と因果関係にも注意する必要があります。

自分たちの知りたいことを知るための調査とは?
今後は具体的な調査方法を考え、必要なものを揃えていきます。
やってみなければわからない、の前に!もう1段階深く考えてみましょう。

 

探究班分け

2019年9月24日(火)

今回の目標は「探究テーマを決める」です。

前回の仮チームで調べてきた内容について
グループ内で紹介するプレゼンテーションを行いました。

テーマ紹介

それぞれのテーマについて、より良い探究テーマとするためには
どのような問いを立てればよいか、仮説の根拠は何か、
どうすれば検証できるか、などディスカッションを行いました。

生徒による司会と記録で進行しました。

このあと、調べてみたいテーマごとにチームに分かれ、
これから探究活動を進めるための正式班が決定しました。

次回からは、検証実施に向けて方法と計画を練っていきます。

 

探究テーマ候補

2019年9月9日(月)

夏休みの課題として考えてきた探究テーマについて
発表と交流を行いました。

似た分野のテーマごとに4つのグループに分かれる
   ↓
グループ全員に自分のテーマを発表する
   ↓
探究してみたいテーマを2つ選ぶ(個人)
   ↓
隣の生徒と交流し、2人で2つのテーマを選ぶ
   ↓
グループ内で、ペアで選んだテーマを紹介する
   ↓
グループで4つのテーマを選ぶ
   ↓
テーマごとに4つのチームに分かれる

テーマ発表(個人)

テーマ交流(ペア)

グループでの交流は、進行や書記も生徒がつとめました。

テーマとして興味深いかどうかも大事ですが、
実現可能性も検討する必要があります。

1つのテーマでも、何について探究するか、
リサーチクエスチョンと仮説の設定がカギとなります。

次回までに、テーマごとのチームでさらに課題を掘り下げ、
探究できる問いを作成してくることになりました。

次回は、実際に探究できそうなテーマとして発表し、
探究メンバーを決定します。

 

GPS-Academic

2019年9月2日(月)

まだまだ暑い夏休み明け
最初のKRPでは、GPS-Academicという
思考力を判定するテストに挑戦しました。

計算や知識の正誤を問うものではなく、
解答も1つとは限りません。
解答に至る過程や何通りも考えられる答えについて
どのように説明するか、思考力や表現力が試されます。

昨年の研究コース生徒も1年生で受験しています。
今年は研究コース1・2年生で受験しました。

1年8・9組

2年8組

2年9組

どのような結果が返ってくるか、
受験した生徒には予想が難しいかもしれません。
ふり返り学習の機会も予定していますので、
相手の主張をくみ取り、自分の言いたいことを伝えられるような
表現の工夫につなげていけるように活用していきます。

 

問いづくりの練習

2019年7月18日(木)

夏休み前最後のKRPでした。

夏休みには、大事な課題があります。

今後の探究活動に向けて、
・各自で夏休み中にテーマの候補を挙げる
・選んだテーマについて既に分かっていることを調べる
・何について探究すれば良いか考える
・検証するために必要なものを考える
・下書き用も含めて3枚のシートのうち、1枚を提出する

提出期限:8月27日(火)<始業式>

9月には、各自のテーマを他の生徒に紹介する時間があり、
探究グループや探究テーマを決めていきます。

意見交流中

次に、質問をつくる練習をしました。
頭をフル回転させての2時間となりました。

・とにかくたくさん質問を出す
・分類する
・「みんなにとって」大事な質問を選ぶ
・答えを予想してみる<仮説>
・検証方法を考える
・グループで共有する

先行研究や知識のない状態で仮説を立てるのはとても大変です。
夏休みには是非いろいろな事例を調べて、
新しい観点、誰も気づいていなかった疑問などに
焦点を当ててみてほしいと思います。

充実した夏休みを過ごしてください!

 

課題研究を始めよう

2019年7月8日(月)

1学期期末考査が終了し、セミも鳴き始めて
夏の気配が濃くなってきました。

KRPは、これからいよいよ本番、
課題研究に取り組んでいきます!

これまでのKRPで準備は整っているはず、ですね。
でも、何を課題としてどのように研究すればよいのでしょう?

そこで今回は、
「課題研究とは何か?」「課題研究の7つのステップ」
について考えてみました。

課題研究は、すでに分かっている事例をまとめる調べ学習ではありません。
誰も調べていないことについて、また、これまでとは異なる観点で
研究してみることが大切なのです。
そして、得られた研究結果を他者に伝えるためには、
客観的なデータをもとに考察を深める必要があります。

では、「客観的」って、どういうこと?

データがあれば「客観的」と言える?

どういう反論が考えられるか、意見交流中

課題研究の7つのステップ
①研究テーマを決める
②リサーチクエスチョンを定める
③仮説を立てる
④研究の計画を立てる
⑤調査・実験を実施する
⑥結果をまとめ、考察する
⑦結果を他者と共有する
必要に応じて前のステップに戻り、くり返す

次回は、希望分野に分かれ、グループ内でテーマを検討します。
壮大なテーマでなくて良いのです。
日頃の身近な不思議や疑問を探究してみましょう。

 
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