2月25日(土)に、工学探究科2年生が「探究実習」の授業で、5回20時間で取り組んだ「自ら設定した工業に関する課題」の成果として,下記の内容による発表会を実施しました。
1.Javaによるゲーム製作
2.機械加工
3.電子工作
4.自立型ロボットの製作
Javaによるゲーム製作班はグループで分担してプログラムを作り、アナログ時計の表示、テトリスと同じドロップブロックゲームを製作しました。
機械加工班では旋盤を使って、自分たちがこれまでにしたことのない加工技術を用いて、鉄や真鍮を切削し、一輪挿しとアクセサリーを製作しました。
電子工作班では動かしたらチェッカーフラグが見える「エアーチェッカーフラグ」、明るさに応じて音量を変える「手トロンボーン」、風を受けたら様々な光り方をする「電子風鈴」、羊毛フェルトで動物の形を作り、その目にLEDライトを利用した「羊毛フェルトでふわピカ動物」の製作をしました。
自立型ロボットの製作班では、ジャイロセンサーを用いて倒れないLEGOロボットの製作をしました。
各班ともに、短い期間の中で自ら設定した課題が達成でき、来年度に取り組む課題研究につながる内容となりました。
平成29年1月26日(木)、工学探究科一年生40名が「工業技術基礎」の一環で、京田辺市企業見学へ行ってきました。京田辺市商工会工業部会、並びに京田辺市産業振興課の御協力をいただき、同志社大学連携型 起業家育成施設 D-egg 様 へ見学させていただきました。
この施設には様々な会社が入居しており、D-egg様の支援を受けて起業した会社を見学させていただきました。株式会社シン・コーポレーション様では、高静水圧下で酵素と腐敗の話から、イワシが液状化する動画を見せていただき、また、実際にカップ容器へ5MPaの圧力を加える実験を通して、カップ容器が小さくなる様子などを見学させていただきました。普段、見ることができない高静水圧の世界を間近で見て触ることができ、高水圧で物が変化していく様子に、とても関心を持ったようでした。アイ'エムセップ株式会社様では、アンモニアを利用したエネルギーシステムについての研究や、溶融塩炭素めっき技術などを見学させていただきました。この最新技術に生徒達からの質問もあり、炭素めっきが通常の1割程度の費用で形成することができるなど、現在開発されている最新技術に生徒達も、とても感心をしていました。
本日、御協力いただいた皆様に大変感謝しております。ありがとうございました。
3年生 工業技術科・自動車科では、1月19日(木)2,3,4限目の授業を利用して,3年生がこの1年間で取り組んできた「課題研究」の成果として,下記の内容による発表会を実施しました。
1.エコデンカーの製作+災害探査ロボット
2.モーター三輪自転車
3.植物栽培用LED照明装置の製作(京都フロンティア校支援事業)
4.自然エネルギー発電
5.省エネルギーと地域連携
6.自動ホワイトボード消し
7.おもしろ自転車の製作
8.ピッチングマシンの製作
9.空飛ぶ車いす
10.実習用エンジンの製作&自動車のレストア
11.食堂横の荒れ地テラス計画
12工事担任者DD3種攻略本作成 電気工事士1種
発表では「試走したとき歩くスピードより遅くて、どうしたら速く走るのかを考えて工夫した。(モーター三輪自転車)」「アーム軸は電線管ではすぐに曲がるのでガス管を用いた。(ピッチングマシンの製作)」、「電気班(ソフト班)と機械班(ハード班)に分かれて作業して、協調性の向上に繋がった。(自動ホワイトボード消し)」などの内容だけでなく、工夫や苦労した点、成果を発表してくれました。
感想では、「初めは単純な作業だと思っていたが、想像以上に困難が多かった。(自動ホワイトボード消し)」、「三年間の技術を全て生かし、出来ないことが出来るようになっていたことを実感できた。(実習用エンジンの製作&自動車のレストア)」、「この学校に何か残せるモノを作れてよかった(食堂横の荒れ地テラス計画)」などがありました。
発表会には、保護者や地域の方々など多くの方に参観して頂きました。
また、工業科の2年生も発表を聞き、来年度に取り組む課題研究の参考になりました。
工学探究科では、理工系進学を目指し、将来の技術者として問題を解決するために必要な思考力・判断力・表現力その他の能力をはぐくみ、主体的に学習に取り組む態度を養うことを目的に、11月21日(月)に2年生の実習の授業で「dyson問題解決ワークショップ」を行いました。
1,2時間目は、掃除機の分解・組立をして、内部の構造や空気の流れ、デザインについて学びました。それによって生徒がエンジニアリング、問題解決の重要さについて理解し、技術への関心をより高めることができました。
3,4時間目は、生活の中での問題を見つけ、グループ内で問題を再確認し、エンジニアの視点から問題解決策の決定と試作品のスケッチを行いました。
生徒たちは、楽しく積極的に取り組むことができ、身近なものに使われている技術やデザイン、エンジニアについて興味・関心を高めることができました。
11月30日(水)に一般財団法人 ジェームズダイソン財団の講師によるエンジニアリングに関する講義を予定しています。
工学探究科では、大学へ出向き工業に関する内容の講義を受講し、大学の施設や先端技術の一端を見学することにより、今後の学習と進路に役立てることを目的に「高大連携」を行っています。奈良先端科学技術大学院大学(NAIST)への見学会は、その一環として実施しました。NAISTでは、最先端のロボットと、それを支えるセンサー類や制御プログラム、人工知能による試行錯誤の様子などを見学し、今後の科学技術の発展に様々な可能性を感じることができたようでした。なお、この事業は、京都田辺ロータリークラブの皆さんのお力添えで実現しました。ありがとうございました。
~生徒感想~
いつか自分も、何かの役に立つような機械を作れるように勉強をしようと思いました。
XBOXのゲームのキネクトを使って空間を認識させるとは思いもしなかったし、輪ゴムを2回縛る際には、3つのキネクトを使用して死角を消すと話されたときは、なるほどと思いました。
すごい勢いでロボットが進化をしていて、少し怖さを感じました。もっと進化をしていけば、すごく便利になるので自分でもロボットの製作に関わりたいと思いました。
10月16日(日)に同志社中学校にて、第4回宇宙エレベーターロボット競技会関西大会が行われました。
競技は、レゴ・マインドストームで組み立てたロボットにピンポン玉を載せ、制限時間内にどれだけステーションに登っていって運ぶことができるかを競うものです。
本校の工学探究科2年生の1チーム3人が出場し、24ポイントを獲得し、同点優勝となりました。
生徒たちは、試行錯誤を重ねた努力の成果が出せて、とても喜んでいました。
この取組を通して、知識や技術の習得だけでなく、自ら考え行動する力やコミュニケーション能力、協調性などを多くのことを身に付けることができました。この経験を活かして、今後の人生のステップアップに役立つと考えております。
10月24日(月)正式に賞状が届きました。