1年生の化学基礎の授業で、「炎色反応の観察」を行いました。塩化リチウムや塩化銅などの試料を時計皿上で純水に溶かし、それを白金線につけて炎にかざすことで、赤色や青緑色など、化合物に含まれる金属元素に特有の色の炎が観察できました。
リチウム元素の炎色反応。
深紅のバラとでもいえましょうか。
生徒からは「きれい」「みそ汁こぼした時もこんな黄色の炎だった」などの感想があがったほか、「赤色の炎色反応が起きているときは、青色の炎色反応が起きているときより炎の温度は低くなっているのだろうか?」「実験で使った金属元素は周期表の左2列の元素が多かったが、他の元素でも炎色反応は起きるのだろうか?」「実験で使った化合物すべてが塩化○○だったが、塩素が含まれていたことには何か意味があるのだろうか?」などの疑問や、
「これらの化合物をまぜて加熱したら、それぞれの炎色反応の色が混じったり、花火になるんじゃないだろうか」「銅の化合物には青色の色素が含まれていて、熱することでそれが飛び散っているんじゃないだろうか」などの意見がでてきました。
塩化銅は青色の結晶で、炎色反応も青がかった緑色。「結晶の色と炎色反応の色って同じになるのかな?」「でも、他の結晶は全部白なのに炎の色はそれぞれ違うよ?」......実験をしながら、さまざまな疑問や意見がとびかいました。