SAGANO BLOG

2023年8月1日以降のブログをすべて時系列に掲載しています。

 

 シンギュラリティバトルクエスト2025万博大会の決勝戦が8月1日に開催され、嵯峨野高校コンピュータ部の2年生からなるチームが、AIクエストで1位、サイバークエストで3位を獲得しました。

 シンギュラリティバトルクエストとは、高校生がAI/ICTのスキルを競う大会で、2025年は大阪・関西万博の開催に合わせて、2025万博大会が開催されました。

 AIクエストの課題は、Codenamesというカードゲームを戦うAIエージェントを作成することでした。AIエージェントとは、人間のように自律的に判断・行動する人工知能プログラムのことす。近年では、生成AIを構成要素として利用することで、より高度なタスクの遂行が可能になっています。 

決勝大会では各チームが作成したAIエージェントがトーナメント方式で戦い、嵯峨野高校のAIエージェントは接戦を制して見事1位を獲得しました。

 サイバークエストは、情報セキュリティに関するクイズ形式の問題を、セキュリティの知識やソフトを駆使して、隠された言葉(Flag)を見つけるCTF形式の競技です。嵯峨野高校のチームは7時間にわたる戦いの結果3位を獲得しました。

 応援ありがとうございました!

02.png

AIクエスト優勝おめでとう

AQ_final.png

AIクエスト決勝戦(BLUE teamが嵯峨野)

 

国語のサマーセミナー

平安時代体験~源氏香・薫物づくり~を実施しました!

香道教林坊流 葭風会の早川光菜先生をお迎えし、源氏香と薫物(たきもの)づくりを体験しました。

まず、源氏香です。

源氏香とは、日本の伝統的な香道の遊びの一つで、貴族や武士の間で楽しまれてきました。

5種類の香木を順番に聞き、それぞれの香りが同じか異なるかを判別し、その組み合わせの図案を表す香遊びです。その図は『源氏物語』の全54帖のうち、遊びに使う組み合わせに対応する「源氏香図」として命名されています。

5つの香を生徒が選びました。それを順番に焚き、香を一つずつ聞いていきます。

各香が、前に聞いた香と同じか異なるか記録します。

同じ香りを線で結んだ「香図」を描きます。香図は全部で52通りあり、それぞれが『源氏物語』の帖の名前と対応しています。

香りの記憶力と感覚が問われる遊びで、みんな静寂の中で集中して香りを聞いていました。

答えが発表されましたが、参加者43名中2名が正解していました。風雅な遊びでした。


次に、薫物づくりです。

薫物は、香木や香料などを調合して香りを作る、日本の香文化の一つです。特に、平安時代以降の貴族社会では重要視され、その香りは人柄や美意識を表すものとされていました。

粉末状になっている材料を配合します。

つなぎとなるものを入れ、練り合わせます。乾燥させてから、焚いて楽しむものです。

香りは目に見えないものです。その見えないものの美しさを感じ取ることができました。そして、「嗅ぐ」のではなく「聞く」という表現を用いていますが、香りに心を研ぎ澄まして、内面と対話することが重要だということがわかりました。

『源氏物語』や『枕草子』の世界に生きた人々が愛した香り。それは、千年の時を経て、今に伝わっています。香道を学び、古典の世界とつながることができました。

 

 7月31日(木)に、大阪大学の吹田キャンパスを訪問し、午前中は理学研究科の先生から御講義、午後は工学研究科の2つの研究室を訪問・見学しました。

 午前の講義会場は「大阪大学感染症総合教育研究拠点」(CiDER)の、出来たばかりの新棟「大阪大学・日本財団 感染症センター」の講義室を借りていただきました。世界的な建築家 安藤忠雄氏の監修によるものだそうです。

 この講義室で、大阪大学大学院 理学研究科 物理学専攻の川畑貴裕教授から「原子核と元素合成の秘密~フェムトワールドの探検」というタイトルで御講義いただきました。金やプラチナなどのような、金やプラチナなどのような、鉄よりも重い元素が如何にして生まれたのか?この謎を、宇宙の始まりや星の一生と結びつけて解明を試みるお話は、難しい内容にも関わらず、「2時間も経ったように感じなかった(生徒談)」ほど惹きつけられるものでした。質疑応答終了後にも、個別に質問をする生徒もいました。また、御講義後は建物内も見学させていただきました。

 学生食堂で昼食後、生徒は20名ずつの2班に分かれて工学研究科の研究室を訪問・見学しました。

 1つの班は工学研究科応用化学専攻を訪問しました。有機金属化学領域の星本陽一先生は一酸化炭素や二酸化炭素など不純物を多く含む「粗水素」から、エネルギー消費の大きい不純物除去プロセスを経ることなく直接水素を分離・貯蔵可能な触媒を開発されています。この技術を用いれば、天然ガスやバイオマスからの水素製造が格段に効率化されると期待されています。まさに「化学が世界を変えていく」ということが実感できるお話でした。また、有機工業化学領域の仲本正彦先生は「高分子化学で生命をコントロールする!」というタイトルでお話をいただきました。仲本先生は、生体から着想を得た高分子機能の開拓に取り組んでおられ、生物・化学そして医療への応用まで、領域にとらわれない研究について話していただきました。

 御講義後、いくつかの小グループに分かれて有機金属化学領域と有機工業化学領域の実験室を見学させていただき、グローブボックスでの作業体験や液体窒素を用いたデモンストレーションなどを交えて、研究室の雰囲気を感じ取ることが出来ました。嵯峨野の卒業生も修士課程の学生として在籍しており、研究の世界をより身近に感じることが出来ました。

 もう1つの班は、工学研究科 物理学系専攻 応用物理学コースの坂本研究室を訪問しました。坂本研究室では固体表面上に形成した低次元構造体(数原子程度の厚さや太さのナノ物質)の電子構造について研究しています。また、本校卒業生の寺川成海先生が助教として研究に取り組んでおられます。坂本一之教授の御講義の後、寺川先生について研究室を見学させていただきました。また、学生の皆さんに教えていただき、シリコンウェハーを割る体験もさせていただきました。

 この日も非常に暑い一日でしたが、大阪大学の皆様のおかげで、大変充実した有意義な1日を過ごすことが出来ました。 

 

7月30日(水)に、京都府立図書館において、サマーセミナー「本と交わる夏休み 人生を豊かにする文学入門」を実施しました。

前半は、京都教育大学の天野知幸先生をお迎えし、「表現の自由/不自由について――検閲の歴史から考えてみる」というタイトルで御講義いただきました。生徒たちは、検閲制度について学んだ後、太宰治「トカトントン」を題材に、検閲によって表現が削除されるということが作品にどのような影響を与えるのか、生徒同士の対話も交えながら理解を深めていました。

後半は、京都府立図書館の概要や利用方法について職員の方からお話を伺い、バックヤードツアーに参加しました。
専門書等を中心に扱っている京都府立図書館の強みや、便利な利用方法も教えていただきました。さっそくレポート作成等で利用しようと考えている生徒も多かったようです。

また、普段は入ることのできない書庫にも足を踏み入れ、昔の教科書や雑誌、台本といった貴重な本も見せていただくことができました。特に、広大なスペースに収められた本のコンテナを機械が出し入れする自動化書庫の見学では歓声が上がりました。



 

 7月29日にサマーセミナーとして京都工芸繊維大学ショウジョウバエ遺伝資源センターを訪問しました。

 ショウジョウバエ遺伝資源センターは常時3万系統のショウジョウバエの変異体を維持・継代している施設であり、世界の研究者へ向けて研究に使うショウジョウバエを送っています。日本では国立遺伝学研究所と並び有数のショウジョウバエ資源センターとなっています。

IMG_0218 (1).JPG  IMG_0221 (1).JPG

 生徒達は研究室を見学し、実際に野生型、White(白眼の変異体)、Curly(翅が曲がる変異体)、Antennapedia(触覚が脚に変わる変異体)など教科書に載っている有名な変異体を直に観察し、熱心に説明を聞いていました。

IMG_0230 (1).JPG

 その後、センター長の高野先生からショウジョウバエが希少疾患の治療の研究に使われているという講義をしていただきました。遺伝学研究では必須のモデル生物であるショウジョウバエですが、生徒達はハエをより身近に感じて研究の面白さを体感できました。

 京都工芸繊維大学ショウジョウバエ遺伝資源センターの皆さんありがとうございました。

 

 7月30日にサマーセミナーとして武田薬品京都薬用植物園を訪問しました。

 京都薬用植物園は、武田薬品工業株式会社が絶滅危惧種を含む重要な薬用・有用植物資源の収集・保全を行い、環境教育の支援活動のために開放されている施設です。園内では、3班に分かれて見学を行いました。

DSC07877.JPG

DSC07881.JPG

園内には身近なハーブや野菜として普通に食べているゴボウやシソも栽培されており、薬用植物であると知って驚きでした。

DSC07933.JPG

DSC07907.JPG

また、生薬や漢方薬として栽培されている植物種の中には、味や匂いを体験できるものもあります。案内してくださった社員の皆様のアドバイスを聞きながら、実際にその植物の味見にチャレンジしました。

最初はおそるおそるだった生徒達も、五感で感じられる植物の魅力に惹かれ、次第に積極的に触れようとしていました。また、質疑応答の時間には歴史と植物のかかわりなどの幅広い質問が出ました。

武田薬品工業株式会社の皆様、ありがとうございました。

 

武田綾乃先輩、ありがとうございました。

s-IMG_3077.jpg

「響け!ユーフォニアム」や嵯峨野高校が舞台のアニメ「花は咲く、修羅の如く」、現在全国で上映されている映画「愛されなくても別に」で有名な作家・武田綾乃先輩が私たちのために講演してくださいました。 テレビ局も取材に来られました。

まさに「ほんまもんの学び」です。

s-IMG_3077.jpg s-20250725_142953.jpg
この日の講演はテレビのニュースでも流れました 文芸部後輩から先輩へ花束贈呈

講演の前には、3年生とランチミーティング

s-IMG_3070.jpg s-E23F5AEE-14F9-4507-93DB-9B578DDB5645.jpg
夏季補習中の昼食時間を利用して3年生と懇談会 3年生と記念写真

講演の後には、文芸部・吹奏楽部・放送部の生徒たちと座談会

「響け!ユーフォニアム」や「花は咲く、修羅の如く」などのキャラにも質問がありました。文芸部員からの作品制作についての突っ込んだ質問にも、丁寧にお答えいただきました。

s-IMG_9078.jpg s-IMG_3078.jpg
文芸部・吹奏楽部・放送部の生徒たちと 文芸部員へ温かいアドバイスも


#花修羅アニメ 聖地にて

お忙しい中、写真におさまっていただきました。ありがとうございました。

s-IMG_9116.jpg s-IMG_9104.jpg
 

 7月19日、本校ESS部は、京都市立日吉ヶ丘高校にて開催されたパーラメンタリーディベート(即興型英語ディベート)交流会に参加しました。

2025KyotoPDAsummer1.jpg

 本校からは3チームが参加、それぞれ2試合を戦い、2・3年生による合同チームが優勝を勝ち取りました。最後は各校代表で編成したチームによるエキシビジョンマッチも行われ、本校からも選ばれた1年生1名が参加しました。

2025KyotoPDAsummer5.jpg  2025KyotoPDAsummer6.jpg

2025KyotoPDAsummer8.jpg  2025KyotoPDAsummer7.jpg

 3年生は高校生活最後の対外試合で、これまで培ってきた実力を発揮していました。今年は1年生の参加者が例年以上に多く、2年生もいい刺激を受けながら、他校の生徒やジャッジの先生方から多くのことを学ぶ機会となりました。

2025KyotoPDAsummer3.jpg  2025KyotoPDAsummer2.jpg

2025KyotoPDAsummer4.jpg  2025KyotoPDAsummer9.jpg

 ディベートに意欲的な生徒数が過去最多規模となっている嵯峨野高校ESS部、今後も楽しみながら英語ディベートに取り組んでいきます。

2025KyotoPDAsummer11.jpg  2025KyotoPDAsummer10.jpg


 

7月29日(火)に、サマーセミナーの一つとして法学フィールドワークを実施しました。

スクリーンショット 2025-07-30 123118.png

午前中は京都地方裁判所で、裁判所の方から裁判の仕組みや裁判員制度の説明を受けたのち、法廷の見学や法服の試着を行いました。ドラマや映画ではない「ほんまもん」の法廷内に入ることができる貴重な機会になりました。その後、実際の裁判を傍聴し、法廷内の厳粛な雰囲気と人生を左右するような判決を下す裁判官の迫力と責任感を肌で感じることができました。

午後からは、裁判所の隣にある京都弁護士会館で、弁護士の先生から刑事裁判の原則について講義を受けたのち、コンビニエンスストアで起こった強盗傷害事件を題材として模擬裁判を行いました。弁護士の先生方の指導の下、裁判官、検察官、弁護士、被告人、証人などの役になってロールプレイをしたのち、各班でどのような判決が妥当かについて議論し、発表しました。「事実」と「評価」を分けて考えることや、多角的な視野で判断することに難しさを感じつつも、生徒たちは無罪の推定や疑わしきは被告人の利益にといった刑事事件の原則を学ぶことができました。

スクリーンショット 2025-07-30 123241.png

スクリーンショット 2025-07-30 123453.png

最後に、班ごとに分かれて6つの弁護士事務所を訪問し、弁護士の先生方に仕事の内容や苦労、やりがいなどの話を聞きました。生徒たちは1日を通して、司法に関わる仕事の意義と面白さを体感することができ、将来の展望を描くうえで「ほんまもん」に触れる貴重な機会になりました。

 

7月28日(月)、1・2年生を対象に卒業生講話を実施しました。
本校を卒業した16名の大学生・大学院生が、大学での学びや自身の高校生活3年間について話してくれました。

IMG_1407.jpeg IMG_1420.jpeg IMG_1427.jpeg IMG_1428.jpegIMG_1439.jpeg IMG_1405.jpeg

特に1年生の文理選択・科目選択で悩んでいる生徒にとって、今回の講話が自分の進路を考えるための参考になったことと思います。

生徒からは次のような声が聞かれました。

「文理選択で迷っていたので、お話が聞けて良かったです。」

「大学生活の具体的なイメージができました。」

「オープンキャンパスにも積極的に行って、もっとよく知りたいと思いました。」

IMG_1400.jpeg IMG_1425.jpegIMG_1397.jpeg IMG_1398.jpegIMG_1410.jpeg IMG_1401.jpeg

後輩のために熱く語ってくださった卒業生の皆さん、ありがとうございました。

 
いよいよ最終日。2年生は昨日立てた計画や分担を、その意図も含めて1年生に伝えていきます。

準備も念入りに行い、最終日の調査に向かいました。2日間で準備をした土壌断面調査では、教員の一言一言を聞き漏らすまいと集中する生徒の姿がありました。化学分析を行う班は土壌の様子も確かめながらサンプリングを行い、土壌貫入強度班は、慣れた手つきの2年生の横で1年生が手際よく記録を取っていきます。

無線でお互いに連絡を取りながら、何とか時間内に調査を終えた生徒達。最後の記念写真では、やり切った表情を見せてくれました。

学校に帰ってきてからも、参加した生徒達は採集したサンプルの分析や調査をさっそく始めています。

また、9月13日~15日には熊本県玉名郡にて、熊本県立第二高等学校、鹿本高等学校とともに調査(JFR in 熊本)を行います。今回の経験を活かして、さらに研究を深めていくことを期待しています。

 

2日目も天気に恵まれた中での実施でした。

引き続き調査地点の選定を行う班もあれば、測量班は本調査地点の測量を引き続き行いました。1年生も、2年生サイエンス部や校有林調査ラボの先輩とともに行動し、研究の基礎を身につけていきます。


「せーの!」

つる性植物班は、現地に生えていた大型のつる性植物を発見。が、掛け声とともに数人がかりで引っ張っても、まだまだつるは抜けません。

綱引きの要領で何度も声を掛けながら引っ張り、ようやく取れたつるは、なんと全長18m! つるどうしで絡み合っている部分なども観察できました。


2日目の調査を終え、振り返りも行いほっと一息......かと思いきや、2年生はそのまま、明日の作戦会議に入りました。限られた時間内に調査を終えるため、あとどの調査が残っているのか、どれくらいの時間と人数が必要なのか、昨年度のJFRを経験したメンバーだけでなく、全員での議論が進みます。

準備期間そして調査の3日間の中で、教員が指示をしなくても、自分達で計画を立てて動けるようになっていく背中が、頼もしくなってきました。

 

7月19〜21日にかけて、SSH事業の一環としてジャパンフィールドリサーチ(JFR) in 丹後を、京都府立丹後海と星の見える丘公園で実施しました。 本取組の一部は、公益財団法人 中谷財団の科学教育振興助成を受け実施しました。研究タイトルは「京都府丹後半島の森林小流域における土壌生成に関する研究」です。 今年度の参加者は、校有林調査ラボとサイエンス部の生徒合計25名という大人数。また、昨年度嵯峨野高校を卒業した先輩がTAとして参加してくれました。

1日目は現地に到着後、公園内を歩き調査地点をどこにするかの選定を行いました。本校地理教諭の案内で山を登りながら、道端に落ちている石や地形1つ1つの解説を受けることで、生徒の興味も広がっていきます。

「木に実がなってる!」と生徒が見上げるのは、宿舎の部屋名の1つにもなっているヤマモモの木。施設職員の方に許可をもらい、ちぎって食べてみました。 「すっぱい!」「この実はおいしかった」「どのくらいの色の実が熟しているんだろう」気付きを口に出すことで、さらに興味が広がります。

事前に計画を立てていた中で、調査地点が決まった班はさっそくセッティングへ。動物班は、獣道とみられる箇所を見つけ、角度を調整しながら赤外線カメラを設置しました。ここから、2日。果たして生き物の姿は捉えられるでしょうか?!

夜には満天の星空が広がり、さそり座を中心に夏の星座を観察することができました。京都市内では見られない光景に、生徒達の視線も釘付けでした。

 

 7月19日(土)・20日(日)におこなった中学3年生対象学校説明会では、生徒の広報委員が大活躍しました。


 受付では揃いの半被(はっぴ)を着て、にこやかにお出迎えしました。 



 全体会の司会も広報委員の生徒が担当します。



 物理・化学・生物・地学の4つの実験室、図書館、陶芸・染色の実習室では、広報委員が出迎えて説明します。



  校舎内の誘導や、説明で立っている広報委員に中学3年生が話しかけていました。



 広報委員による相談コーナーは大盛況で、大勢の中学3年生とその保護者の方が来場されました。学校生活のこと、受験勉強のこと、部活動のことなど、いろいろ質問されましたが、笑顔で答え、安心して帰っていただくことができました。

 



 

 

 7月19日(土)・20日(日)に、中学3年生対象学校説明会を開催しました。第1回から第4回までほぼ満席で大盛況でした。


 吉村 要校長の挨拶では、まず最初に、「高校3年間は心身ともに大きく成長する時期。どのような環境(高校)を選ぶのかが大切なので、自分が成長できる環境(高校)選びをしてほしい。」ということを伝えました。本校の環境について説明のあと、「嵯峨野高校なら成長できそうだと思われる方はぜひチャレンジしてください。」と締めくくりました。


 教育推進部からは、本校の教育活動について説明しました。授業や進学補習はもとより、学校行事やラボ活動(探究活動)、国際交流が充実していること、特にラボ活動においては、スーパーサイエンスラボ(専修コース)は自然科学分野に特化しており、充実した設備のもと本格的な探究活動を、アカデミックラボ(普通科・共修コース)は、自然科学分野だけでなく平安文化論や、法学、スポーツなど多彩な分野に分かれて探究活動に取り組むことができることが説明されました。国際交流では短期、中期の留学制度だけでなく、海外校生徒との交流が盛んであることが伝えられました。


 また、在校生が、学校生活や、嵯峨野高校の魅力、そしてラボ活動について説明しました。自分が中学3年生だったとき嵯峨野高校を志望した理由などについて話してくれました。

 


 さらに、卒業生が自分自身の高校生生活を振り返り、嵯峨野高校の特色や魅力、そして現在の研究について語ってくれました。嵯峨野高校の魅力としては、「多くの仲間に巡り会えた環境」、「自主性や探究心を尊重したラボ活動」、「充実したサポート体制」、「英語運用能力が向上する指導」、「恵まれた学習環境」、などをあげてくれました。

 奈良県立医大で脳神経内科の研究・臨床をしている先輩、京都大学で固体型電池を研究している先輩、国際政治学を研究している先輩、昆虫の変態の進化を研究している先輩に発表していただきました。ありがとうございました、そして、嵯峨野高校サポートチームとして引き続きよろしくお願いします。


 

7月14日(水)、GIの授業で1年2組の生徒が、トルコの学生たちとオンラインで交流しました。参加クラスの国際交流委員がその様子をまとめてくれました。

IMG_0360.JPG IMG_0346.JPG

『今回は、トルコの高校生とオンラインでお互いの学校を紹介し合いました。私たちは嵯峨野高校についてプレゼンテーションを行い、図書室や校内の様子を英語で紹介しました。これまでクラスメイトの前で発表する機会はありましたが、海外の人たちに英語で説明するのは初めてだったので、しっかり伝わるか不安もありました。その分、相手のリアクションがあるととても嬉しかったです。』

IMG_0361.JPG IMG_0349.JPG


『トルコの高校のことを聞いたり、伝統料理について教えてもらったりして、お互いの文化について理解を深めることができました。日本文化に興味を持ってくれている相手と日本語で交流する機会もあり、日本のアニメを通して日本語を勉強しているという話には驚きました。たとえ完璧ではなくても、自信を持って話す姿を見て、私ももっと前向きに英語を話していきたいと思いました。』

『トルコの生徒たちとの交流はとても新鮮で、印象的なことがたくさんありました。中には15歳なのに立派なひげを生やしている人もいて、日本との文化の違いを感じました。この交流を通して、英語が得意でなくても、自分から話しかけたり、身振り手振りを交えて伝えようとすることが、交流をより楽しく、深いものにしてくれるのだと思いました。これからもさまざまな国の人と関わる機会があると思いますが、そのたびに「挑戦する姿勢」を大切にしたいと思います。』


 

終業式に続き、1学期に顕著な成績を上げた部活動の紹介と、伝達表彰式を行いました。伝達表彰式で校長先生より賞状や優勝カップを手渡されるときには、緊張の中にも誇らしい表情が見られました。


左:ワンダーフォーゲル部男子(京都府高等学校総合体育大会 登山の部男子 第1位)

右:ワンダーフォーゲル部女子(京都府高等学校総合体育大会 登山の部女子 第2位)


左:放送部(京都府高等学校放送コンテスト アナウンス部門 第5位)

右:放送部(京都府高等学校放送コンテスト 創作ラジオドラマ部門 第1位)


左:放送部(京都府高等学校放送コンテスト ラジオドキュメント部門 第2位)

右:放送部(京都府高等学校放送コンテスト 創作テレビドラマ部門 第1位)


左:将棋部(全国高校将棋京都府選手権大会 男子個人 第2位) 同(全国高校将棋京都府選手権大会 男子団体 第2位)

右:スーパーサイエンスラボ「辺連結度を中心とした交通ネットワークの評価指標」(システム制御情報学会高校生ポスター発表セッションの部 優秀発表賞)


左:スーパーサイエンスラボ「ルービックキューブを用いた耐量子計算機暗号のアルゴリズムの開発」(システム制御情報学会高校生ポスター発表セッションの部 優秀発表賞)

右:スーパーサイエンスラボ「正確で簡易な陶土の可塑性評価方法の検討」(日本地球惑星科学連合 高校生ポスター発表の部 奨励賞)


最後に、全国大会に出場する部活動の壮行会を行い、生徒会長から激励の言葉がありました。

 

 7月18日(金)1学期の終業式を行いました。

 猛暑の折、スタジオから各ホームルーム教室に映像をLIVE配信しました。

 校長式辞では夏休みを迎えるにあたり、次の3点についてお話しました。

 1つ目は、NHKのシリーズ「人体Ⅲ」から「生命の神秘や奇跡」を強く感じたことを受け、「世界中で人の命を奪い合うような行為が絶えないが、どんな生き物の命も想像を絶する奇跡の積み重ねによって生まれてきたものであり、自分の命だけでなくあらゆる命を大切にすること、そして自分がこの世に生まれてきたことの奇跡を感じながら日々を大切に丁寧に生きてほしい」というメッセージを送りました。

 2つ目は、3年生に向けて、進路実現へのエールを送るとともに、選挙権を持つ人は、参議院選挙で人生初となる投票にぜひ行ってほしいと呼びかけ、1・2年生に向けて、日頃できない経験をするなど「ほんまもんの学び」と出会う夏休みにしてほしいとありました。

 最後に、「生徒のみなさん、健康に十分注意しながら、日頃できない経験などを通じて充実感のある夏休みにしてください。そして、「生命の神秘や奇跡」という壮大なテーマについてもぜひ考えてみてください。自分という存在の「奇跡」を感じることで、きっと前向きな気持ちが生まれてくるに違いありません」と伝えました。

続いて、進路指導部長の円山教諭からは、「自分に向いている進路を選ぼう」とよく言われるが、「自分にはこれしかない」と考えるよりも、たとえ理想通りではなくても、自分の方から合わせるという気持ちを持つことでうまくいくこともある。自分が期待されていることを懸命に頑張ることが大切なのではないか。と話しました。

 

嵯峨野高校図書館では、「絵本を届ける運動」(公益社団法人シャンティ国際ボランティア会主催)に参加しています。この運動は、日本の絵本に現地語の翻訳シールを貼り、アジアの国々に送る活動です。

7月に図書館にてJRC(青少年赤十字)部とのワークショップを実施しました。司書や2年生による説明を受け、支援先のひとつであるミャンマーの図書室や子どもたちの様子がわかる映像を見た後、1年生は翻訳絵本の作成に取り組みました。

今回作成したのは、平和や職業についての絵本や、知識の絵本でした。
まず最初に絵本を読み、お互いにその内容を紹介しました。

2年生は、シャンティ国際ボランティア会やJRC部の活動を紹介するポスター作成を行いました。絵本とともに館内で展示しています。嵯峨野高生の作った絵本が、たくさんの子どもたちに読んでもらえますように。

※写真の絵本
『きょうせんそうがはじまると』(藤代勇人/作 塚本やすし/絵、ニコモ、2023年)
『おおきくなったら、なんになる?』(刀根里衣/著、NHK出版、2022年)
『バナナのはなし』(伊沢尚子/文 及川賢治/絵、福音館書店、2013年)

 
 
Copyright (C) 京都府立嵯峨野高等学校 All Rights Reserved.