2023年8月1日以降のブログをすべて時系列に掲載しています。
8月26日の午後、2学期始業式をyoutube配信で実施しました。
始業式に先立ち、AETの先生の着任式を行いました。
これから本校でさまざまな場面でご活躍いただくことと思います。生徒の皆さんもぜひ積極的に交流を深めてください。
始業式では、校長から2つの話がありました。
1つ目は、7月末に発生した熊本地震と8月中旬の千葉豪雨についてです。これらの災害を受け、これまでの常識では想定できなかった災害が私たちの日常にも起こり得ること、決して他人事と捉えず教訓として生かしていくことの大切さについて話しました。また、被災された方々に思いを寄せることの重要性についても触れました。
その一例として、本校吹奏楽部が8月に開催したサマーコンサートにおいて、部員の発案により会場ロビーで熊本地震で被災された方々の支援のために募金活動を実施し、10万円を超える寄付が集まったをことも紹介しました。
2つ目は、AIの活用についてです。ある大学生を取材した新聞記事を例に挙げ、AIとの向き合い方について話がありました。
その大学生は当初、AIに頼らず自ら学習に取り組んでいましたが、次第にAIを利用する機会が増えていきました。当初は自分で努力することなく成果を得ることに違和感を覚え、無力感を感じるようになります。次第に自分の存在意義まで見失いそうになりながらも、AIを手放すことができなかったそうです。
校長は、「因小失大」という四字熟語を紹介しながら、将来への影響を十分に考えずにAIを利用することの危険性について話し、生徒たちに無知であることを自覚することによって、知ることへの敬意を持ってほしいと呼びかけました。
続いて、教務部長から講話がありました。ご自身がこの夏に訪れたナミビア共和国での体験を通して得た感動について紹介しました。また、スマートフォンのない時代の海外旅行での経験から、失敗を恐れず挑戦することで新たな経験や知識が広がることの大切さを伝えました。
また、今回も放送部の皆さんの協力のもと配信を行いました。それぞれの分担にそってテキパキと動き、スムーズな進行をしてくれました。
始業式の後、夏季休業中に顕著な成績を上げた生徒の表彰と報告を行いました。結果は以下の通りです。
放送部 第73回NHK杯全国高校放送コンテストアナウンス部門 準決勝進出
軽音楽部 第1回kyoto summer contest 奨励賞 バンド名「落ちてくるナイフはつかむな」 その結果、第46回近畿高等学校総合文化祭に京都府代表で出場
華道部 第5回近畿地区学生いけばな競技会 準優秀賞
数学ラボ 第49回日本神経科学大会 第69回日本神経化学大会 第36回日本神経回路学会大会「NEURO2026」高校生ポスター発表 優秀賞
ESS部 全国国際教育研究大会 第46回高校生英語弁論大会 全国国際教育研究協議会会長賞(下記画像)
8月1日に開催された高校生模擬裁判選手権に、法学ラボ所属の12名が出場しました。生徒たちは本日に至るまで支援弁護士・支援検察官の先生方の御支援を受けながら裁判の準備を進めてきました。当日は午後の部の試合で検察官側として出場しました。残念ながら入賞はできませんでしたが、審査員の方々や傍聴された方々からは論理的な組み立てを評価していただきました。生徒たちは達成感を持って終えることができたとともに、法的思考力を身に付ける良い経験になりました。
最後になりましたが、大会までの間、刑事手続きの意味から立証活動の具体的方法に至るまで丁寧に御教授くださった支援弁護士・支援検察官の皆様、また教材作成から法廷での証人・被告人役の演出・審査に至るまでの大会の企画・運営にあたられたすべての法曹関係等の皆様に、心より感謝を申し上げます。ありがとうございました。
7月29日(水)・30日(木)に、サマーセミナーの一つとして法学フィールドワークを実施しました。
7月29日は京都弁護士会館で、弁護士の先生から刑事裁判の原則について講義を受けたのち、刑事事件を題材として模擬裁判を行いました。弁護士の先生方の指導のもと、裁判官・検察官・弁護士・被告人・証人などの役になってロールプレイをしたのち、各班でどのような判決が妥当かについて議論し、発表しました。「事実」と「評価」を分けて考えることや、多角的な視野で判断することに難しさを感じつつも、生徒たちは講義で学んだ「無罪推定の原則」や「疑わしきは被告人の利益」にといった刑事事件の原則を理解することができました。その後、班ごとに分かれて7つの弁護士事務所を訪問し、弁護士の先生方に仕事の内容や苦労、やりがいなどの話を聞きました。
7月30日は京都地方裁判所で、裁判所の方から裁判の仕組みや裁判員制度の説明を受けたのち、法廷の見学を行いました。その後、実際の裁判を傍聴し、法廷内の厳粛な雰囲気を肌で感じることができました。生徒たちは2日間の学びを通して、司法に関わる仕事の意義と面白さを体感することができ、将来の展望を描くうえで「ほんまもん」に触れる貴重な機会になりました。
7月29日(水)は、京都大学の人間・環境学研究科を19名の生徒が訪問しました。この日は、京都大学の松原誠二郎教授のコーディネートにより、様々な所属・分野で研究に取り組んでおられる先生方4名に御講義いただき、普段聴くことのできない広汎な学問領域に視野を広げることができました。
竹邊日和先生は、学術情報メディアセンターに所属されており、研究者の実験に関する情報管理について研究されています。御講義では本校HPで公開されている「ラボ活動ハンドブック」を引用しながら研究プロセスについて説明され、紙のノートの大切さを伝えつつ、時代はデジタルノートに移行している変化について解説されました。
佐山葉先生は、大学院情報学研究科の博士後期課程に在籍しておられます。本校の卒業生でもあり、本校のラボやフィールド調査活動においてTAとしてもお世話になっています。佐山先生は福島における放射性Csに着目し、ミミズによる土壌攪乱ならびに深層土壌への移動について研究されている内容について御講義くださいました。
坂野慧悟先生は、大学院農学研究科の博士後期課程 に在籍しておられます。アリを専門に研究されており、マレーシア・サラワク州(ボルネオ島)の森林を研究フィールドとされており、貧栄養な熱帯林で生きる植物の戦略について御講義いただきました。
藤田健一先生は、人間・環境学研究科の教授で、環境調和型物質変換反応の開発に取り組んでおられます。この日は『「水素エネルギー」って何?―水素を使いこなすための研究―』というタイトルで御講義くださり、高校生へのメッセージもいただきました。
御講義後は、藤田先生の研究室を見学させていただき、実際の研究の最前線を実感することができました。非常に有意義な一日となりました!
8月4日(火)に高校生数学交流会及び全国高等学校数学教員コミュニティ第1回研修会を実施しました。
午前中は、本校のサイエンス部数学班の生徒たちが桃山高校、西京高校、堀川高校の生徒たちと数学の話題で交流を行いました。

探究で取り組んでいることだけでなく、最近知った面白いと感じたトピックや数学オリンピックの問題の紹介など、様々な内容の発表あり、みんなで一緒に同じ問題について考えるなどして盛り上がりました。
また、NTTコミュニケーション科学基礎研究所から2名の研究員の方々に来ていただき、ご講演とご助言をいただきました。ありがとうございました。

午後からは今年度から本校のSSHの取組の1つとして発足した「全国高校数学教員コミュニティ」の研修会を行いました。
まず、京都産業大学理学部数理科学科 長瀬 睦裕 准教授より「数学探究をどう指導するか 生徒が問いを生み出す授業づくり」についてご講演いただきました。数学の探究において最も難しい問題作成の手法についてお話しいただきました。

その後はグループに分かれて交流を行い、各校の課題や授業における工夫などについて話しました。それぞれ参考になる取組があり、よい研修になりました。
今回の研修会の内容はコミュニティ内で後日共有する予定です。今後はオンラインの研修も実施し、さらに交流を進めていきたいと考えています。
7/29(水)に神戸市会議事堂にて、全国政策甲子園近畿地区予選が行われました。本校から全3チーム、10名の生徒が出場しました。それぞれが日本の政策に課題意識を持って取り組み、高校生らしい新しい発想で政策を考え、発表をおこないました。全チーム堂々と発表し、審査員からの質疑応答にも臨機応変に対応する姿が見られました。残念ながら、全国出場とはなりませんでしたが、どのチームも準備してきたプレゼンをおこなうことができ、達成感を持って、終えることができました。これを機に現在の政治に関心を持ち、他の様々な取組にも参加して欲しいと思います。



8月1日(土)に実施された第49回日本神経科学大会・第69回日本神経化学会大会・第36回日本神経回路学会大会「NEURO2026」高校生ポスター発表において、数学ラボの2年生が演題「有限幅非線形ネットワークにおける周波数原則に基づく収束性評価」について発表し、優秀賞を受賞しました!

8月5日・6日に、表題の研究発表会が神戸国際展示場で開催されました。全国のSSH指定校および経験校 239 校の代表が一堂に会して、各校1件ずつのポスター発表が行われ、活発な質疑応答など交流を行いました。5日はポスター発表校から代表校12校が選ばれました。6日は代表校の口頭発表が行われ、審査を経て表彰が行われました。
本校からは今年度はスーパーサイエンスラボで生物分野のテーマ「上方からの光刺激がオカダンゴムシ(Armadillidium vulgare)の交替性転向反応に与える影響」について取り組んだ1名が代表として研究成果を発表しました(共同研究者1名は部活動と重なり参加できませんでした)。惜しくも表彰は逃しましたが、多数の高校生や先生方とディスカッションや交流ができた貴重な経験となりました。
また、本校1・2年生の希望者(両日併せて14名 延べ16名)が見学団として参加しました。全国から集まった多数の高校生と交流し、レベルの高い研究に大いに刺激を受けた2日間となりました。
7月31日(金)、京都大学大学院農学研究科の土壌学分野研究室を訪問しました。こちらの研究室では、持続的な土地管理法の確立/多様な生態系における土壌の特徴と物質動態の解明/人間と土壌・自然・農業の関わり を主なテーマとして研究しておられます。
まず、渡邉哲弘先生から窒素がどのように循環していくかについて御講義いただきました。植物には窒素化合物が不可欠です。空気中の窒素は窒素原子が共有結合で強固に結びついており、そのままでは不活性ですが、マメ科植物の根粒菌などの細菌によるアンモニア合成(生物学的窒素固定)や、稲妻の放電による窒素酸化物合成などを経て土壌に取り込まれ、植物に吸収されていく過程を学びました。
その後、理学研究科植物園と、農学部の畑それぞれで土を採取し、水抽出して濾過後、濾液中のアンモニウムイオンと硝酸イオンの含有量の違いをパックテスト®により評価し、森の土はアンモニウムイオンが多く、畑の土は硝酸イオンが多いことを確認しました。さほど離れていない2カ所の土壌を比較しても、窒素の存在状態が大きく異なることを実感することができました。なお、実験のTAとして、本校のOGもご指導くださいました。
実習終了後に研究室を見学させていただきました。我々が生活している身近な土を研究するためには、高度な科学的原理に基づく様々な装置が必要であり、いずれも高価で、研究には資金も大切であることを感じることができました。
全体実習終了後、「ジャパンフィールドリサーチ(JFR)」で土壌調査研究に取り組んでいる5名は、研究室に移動して渡邉先生に加えて真常仁志先生とディスカッションし、取り組もうとしている研究テーマに関する貴重なアドバイスをいただくことができました。大変有意義な半日間となりました。
7月30日(木)大阪大学吹田キャンパスを生徒36名が訪問し、午前中は核物理に関する御講義を聴講し、午後は核物理研究センターで御講義を聴講後、加速器実験施設を見学しました。
午前は大阪大学大学院理学研究科の川畑貴裕教授から御講義をいただきました。理学研究科は豊中キャンパスにあるのですが、川畑先生は吹田キャンパスまで来て下さり、感染症総合教育研究拠点(略称 CiDER)で御講義下さいました。
御講義タイトルは「原子核と元素合成の秘密~フェムトワールドの探検」。宇宙の始まりとともに水素やヘリウムなどの軽い元素から重い元素が合成されていく過程で、金やプラチナなどの重い元素が如何にして生成したのかは未だ謎を秘めており、川畑先生はご自身の研究成果も交えながら、現在考えられている仮説について、壮大な御講義をしてくださいました。また、勉強とは、知識を得るだけでなく、得た知識を元に自分で考え判断するために重要であることもお伝えくださいました。終了後は、質疑応答の時間では足りず、移動前のわずかな時間も使って質問をしている生徒の姿が見られました。
学生食堂で昼食後は、核物理研究センターを訪問しました。加速器は原子核などの荷電粒子を加速させて原子核の核変換や発生する放射線について研究する施設で、ここには光速の70%まで陽子を加速することができるリングサイクロトロン、その入射器としても使われているAVFサイクロトロン、さらに世界でもトップクラスの運動量分解能を誇るグランドライデン・スペクトログラフを有しています。
まず、松田洋平先生から「サイクロトロン加速器に潜むアインシュタインとピカチュウ」というタイトルで御講義をいただきました。ピカチュウなみの高電圧で荷電粒子を加速する基本原理、アインシュタインの特殊相対性原理により粒子が光の速さに近づくにつれて加速しにくくなること、その課題を解決するための特別な技術は高校と大学で物理学を学ぶことにより理解できるようになることを御講義いただきました。核物理研究センターの加速器が宇宙の始まりや原子核研究に重要な実験設備であることはもちろん、ガンの治療など医療分野への応用にも取り組んでいることも御講義いただきました。
その後、2グループに分かれて加速器施設の見学を行いました。松田先生と、午前にお世話になった川畑先生が案内してくださいました。加速器は1つの部屋に収まるようなものではなく、粒子を加速・誘導したり分析したりする設備が広大な敷地の部屋にわたって設置されており、巨大なリングサイクロトロンをはじめ、そのスケールに圧倒されました。
物理学の最先端に触れた有意義な一日となりました!
7月15日、30日の2日間、嵯峨美術大学の仲政明教授に御協力いただき、「保存修復師と巡る文化財鑑賞ツアー」を実施しました。
今回、鑑賞させていただいたのは、仲先生が以前修復を手掛けられた文化財が多数ある西本願寺です。
15日は事前学習として、本校で事前講義を実施しました。西本願寺を訪れるうえで、知っておきたい親鸞聖人の教えや、仲先生が文化財保存、修復に携わられた中で経験されたことを中心にお話しいただきました。中でも印象的だったのは御影堂の修復のお話です。一口に修復と言っても、復元、補彩、現状保存などさまざまな方法があります。文化財の状態や置かれた環境、歴史的背景などを踏まえながら、所有者、保存修復師、自治体、国など多くの関係者の考えを尊重し、最適な方法を選択していく必要があります。
また、西本願寺は貴重な文化財であると同時に、多くの門信徒や参拝者にとって大切な信仰の場でもあります。そのため、修復においては文化財としての価値だけでなく、人々の信仰心にも十分に配慮することが求められます。
「誰のために、何のために、修復するのか」このことを心に置きながら、修復にあたっておられた経験談は、生徒の心にも深く響いたようです。
30日の鑑賞ツアーでは、西本願寺の職員の方にもご同行いただき、一つ一つ丁寧な説明を受けながら、様々な場所や障壁画を見させていただきました。
事前学習では、十分に理解しきれなかったところも、文化財を前にすると、点と点が線で繋がる感覚で、理解が深まりました。
今回の企画には、「自分とは何者か 文化財を通して考える」という裏テーマがありました。日本美術の素晴らしさや人々が繋いできた価値観に思いを巡らせることで、自分自身の在り方についても自然と考える機会ができていたのではないかと思います。
7月29日に読売テレビ本社を訪れ、「芸術と社会の関わりを知るフィールドワーク(FW)」を実施しました。
芸術系大学を卒業後、テレビ局の美術部で活躍されている社員の方から、芸術を学んで身に付けた力が社会でどのように生かされているのかについて、実例を交えながら具体的にお話しいただきました。
その後の社内見学では、スタジオセットや美術倉庫などを見学させていただきました。
生徒の感想には、「社員の皆さんがいきいきと仕事をされている姿が印象的だった」「テレビ番組は、自分が想像していた以上に多くの人が関わり、それぞれの思いをもって制作されていることが分かった」といったものがありました。
「大学で美術を学んだ先には、どのような進路があるのだろう」という疑問を抱く人は少なくありません。しかし、美術を学ぶことで培われる力は、社会のさまざまな場面で生かすことができます。また、それは自分の人生を豊かにする力にもつながります。今回のFWを通して、芸術を学ぶことが将来の可能性を広げることにつながるということを、生徒たちは実感できたのではないかと思います。
7月29日(水)の午後は、学食で昼食後、大阪大学大学院工学研究科の物理学系専攻 応用物理学講座を訪問し、御講義聴講や研究室見学・実習指導をしていただきました。こちらの研究室では、自然界に存在しないナノ物質の創製と、それらナノ物質で発現する新奇物理現象の解明、さらにナノ物質を用いたデバイス創出への応用研究を展開しておられます。
坂本一之先生からは、量子力学が見せる不思議な世界について、「シュレディンガーの猫」など有名なエピソードを交えて簡単に御説明いただき、量子力学の特徴が顕在化するナノの世界、特に表面原子の割合が高い原子層物質が見せる特異な物理的性質について研究されていることを御講義いただきました。
ひきつづき寺川先生からは、本日の実習内容について御講義・御説明をいただきました。ちなみに寺川先生は本校の卒業生です。
実習・見学内容は、「光の回折実験」、「シリコンウェハーの劈開(へきかい)実験」、「光電子分光・電子回折実験」でした。光の回折は光の波動性を示す現象で、微細構造を解析するための基礎となる実験です。シリコンウェハーは、原子層物質を作製する基板となりますが、「劈開面」が直線となる事を確認することで、シリコンが結晶構造を持つことを体感できます。「電子回折」装置は、電子の波動性を利用して結晶構造を、「光電子分光」装置は、物質に光を照射して飛び出す光電子のエネルギーと放出角度を同時に測定し、原子層物質の電子状態を調べる装置です。
午前中の応用化学系と併せて、「材料科学」の面白さを知ることができた、貴重な一日となりました!
7月29日(水)に、大阪大学吹田キャンパスを20名の生徒が訪問し、工学研究科の研究室で御講義・見学・実習をさせていただきました。午前の部は応用化学分野で研究をされている二人の先生とTAの学生の方々にご指導いただきました。
星本陽一先生は高反応性分子の精密設計と反応性制御に基づく革新的な水素活用技術の開発研究に取り組んでおられます。今回の御講義では、研究内容の他、アンモニア合成が世界に与えた影響を例に「化学がなぜ重要なのか?」について、また、人々がチョコレートに魅了される理由を分子構造と作用から考察することで、化学の奥深さと「分子レベルで物質を組み立てる唯一の技術者」であることのやりがいについて御講義くださいました。
仲本正彦先生は高分子システムズケミストリーに関する研究に取り組んでおられます。タイトルは「高分子化学で生命をコントロールする!」。例として、がん細胞によるアミノ酸取り込みと細胞内酵素活性を利用し、細胞内で蛍光性高分子を合成することでがん細胞をイメージングする研究について説明いただき、ライフサイエンスへ応用する意義と面白さを御講義いただきました。
御講義後は、実際に実験室を見学させていただくとともに、液体窒素による凍結、グローブボックスを用いた実験操作、液性変化と紫外線照射による蛍光実験なども体験させていただきました。なお、グローブボックスを指導してくださったのは、本校を卒業した先輩の大学院生です!
非常に有意義な一日でした。生徒は学食で食事後、引き続き応用物理系の研究室を訪問しました(PartⅡへ続く)。
8月3日(月)にサマーセミナー「企業訪問フィールドスタディ」を実施しました。
1・2年生の希望者がそれぞれ、株式会社マイナビ、株式会社京都新聞社、合同会社LOHAS KYOTOを訪問しました。

どのような仕事をされているのか、社会課題にどう向き合っておられるのか、ということを学ぶことができました。
探究したい課題や自分自身のキャリアについて考える機会となりました。
7月28日(火)に、標記の巡検に1,2年生23名が参加しました。
巡検とは、自ら地域をじっくり「歩いて、観察して、学ぶ」というプロセスを大切にするフィールドワークの形態です。このセミナーは、大阪市の都心部を舞台に、地理、歴史、政治、経済のそれぞれの知識を結集して、「地域の捉え方」を学ぶという巡検です。昨年度に続き2回目の取組です。
主な訪問箇所と学習内容は次の通りです。
①北大江公園
「ブラタモリ」も訪れた公園。都心部の台地・低地の対照性とそれに対応した土地利用
②北船場(きたせんば)
大坂城の城下町、都心地域の都市機能(学術、証券・金融、薬などの地域特化)
③大阪取引所(案内付き見学ツアー)
大阪の金融経済の変遷、「デリバティブ(金融派生商品)」取引の内容
④中之島・「水の都」
蔵屋敷の立地、「大大阪」時代の都市問題の発生と都市整備
⑤大阪堂島浜タワー展望台
キタ・船場・ミナミの都市景観の特質、CBD(Central Business District:中心業務地区)の形成
⑥「うめきた」地区
バブル経済崩壊以後の都市の再生、大規模再開発の展開とその実態
以下は参加した生徒が提出したコメントの一部です。
「今回のサマーセミナーに参加して、街の見え方が変わった気がしました。普段何気なくみていた風景にも、その風景が形成された背景があって、地理的な要因や歴史的な要因、政治的な要因などが絡み合って街が作られていることがわかりました。」
教科書にある世界だけでなく、実際に現地を訪れ、まさに「ほんまもん」に触れて学習するよい機会になったのではないかと思います。
何気なく存在しているような「空間」や「景観」、「地域」も、それを捉えるツールがあれば、鮮やかに、色づいてみえてきます。
そして、ふとしたことを疑問に感じたり、興味深く思ったりします。こうした営みを今後も大事にしてほしいと思います。
7月28日(火)・7月29日(水)に、計57名を対象として、松下幸之助理念経営実践ゲームというボードゲームを用いたワークショップを実施しました。初対面の生徒同士でグループを組み、ボードゲームを楽しみながら松下幸之助の経営哲学を体感し、将来の仕事に向き合う心構えを学びました。なかなか難易度が高いゲームですが、ゲームのゴール条件を達成し、拍手が沸き起こるチームもあれば、達成したチームを見て悔しがるチームもありました。また、機会があれば再挑戦してもらいたいと思います。
7月27日(月)、1・2年生を対象に卒業生講話を実施しました。
本校を卒業した17名の大学生・大学院生が、大学での学びや自身の高校生活3年間について話してくれました。
特に1年生の文理選択・科目選択で悩んでいる生徒にとって、今回の講話が自分の進路を考えるための参考になったことと思います。
生徒からは次のような声が聞かれました。
「大学生活を具体的にイメージすることができ、進路について考える良いきっかけになりました。」
「実際の学生生活や学びについて知ることができ、今後の進路選択の参考になりました。」
「お話を聞いて大学への興味が深まり、これからの学習へのモチベーションが高まりました。」
後輩のために熱く語ってくださった卒業生の皆さん、ありがとうございました。
7月28日(火)武田薬品工業株式会社さんの「京都薬用植物園」を訪れ、見学させていただきました。
薬用植物園の施設の概要や、薬用植物園設立の経緯や沿革などの説明を受けました。栽培されている植物種数など、日本一の規模を誇る薬用植物園だそうです。研究員さんに案内していただき、園内を見学しました。
薬用植物の臭いを嗅いでいます。左は漢方薬で有名な「トウキ」です。
上左は「ウコン」、 上右は風邪薬等に使われている「麻黄」、 下左はダイエット甘味料「ステビア」の原料植物です。
薬用植物を手に取って見せていただいています。左は松の根に寄生する菌の塊で、漢方薬の材料になるそうです。右はウコンの根で、目にも鮮やかな黄色が印象的でした。
見るだけでなく、触れたり、臭いを嗅いだり、時には口に含んで味を確認したり(研究員さんの指示のもと行っていますのでもちろん安全です)貴重な体験ができました。また、植物の成分が創薬に生かされているということをあらためて実感しました。

