宮津学舎
 建築科3年生が校門アーチを製作しました。
 9月に予定していた学校祭が緊急事態宣言により中止となりました。文化祭で展示予定だった校門アーチも途中で作業を止めることになりました。展示できる機会をうかがいながら製作を進め、ようやく12月の期末考査明けに展示できることとなり、設置しました。
 今回のアーチのテーマは「コロナの収束」です。 『宮津高校建築科』としては最後のアーチになるため、「今までにないアーチを」「地域の方々と一緒に盛り上げる」「大勢の人に見ていただく」「見学に来られた方も参加していただく」「最近の話題に関連したアーチ」「地域の歴史を知る機会に」をコンセプトに今回のアーチになりました。
 無病息災などを願って赤べこ・茅の輪・三春駒・蛇綱・麒麟・絵馬など地域の民芸品や伝統行事で使用されるものをアーチにしました。
 中でも「絵馬」は、生徒会の協力を得て、教職員や全校生徒に呼びかけて医療従事者の方々に向けた感謝や応援メッセージを書いてアーチの一部に掲げてもらいました。生徒の思いが詰まったアーチになりました。


 赤べこ:福島県の民芸品で疫病退散を願うものであり、昨年の干支「丑」と東日本大震災から10年目の節目にあたり復興支援の応援メッセージになるように。
 茅の輪:多くの地域で6~7月頃に疫病退散を願って飾られていますが、「オリジナルデザイン」「無限大」「地域と学校のつながり」「宮津天橋高校の加悦谷学舎とのつながり」などの思いを込めて、2つの輪が絡まったデザインにしました。
 三春駒:福島県の民芸品で京都府と深い縁があります。白は「老後安泰・長寿」、黒は「子宝・安産・子育て」を願うお守りして作られています。
 蛇綱:上宮津の今福地区の伝統行事が有名で、疫病退散を願うものです。今回はもち米の藁で編みました。市内の「辻町ふれあいサロン」の方々に製作指導をしていただきました。
 麒麟:一昨年の大河ドラマ「麒麟がくる」の「戦のない世の中を願って」を「コロナ収束で安全な世の中に」と捉え、コロナ収束を願うものにしました。麒麟のイラストを丹後ちりめんに描きました。
 絵馬:医療従事者の方々への応援メッセージを全校生徒に呼びかけて書いてもらい、茅の輪と茅の輪を結ぶ縄に掲げてもらいました。
 
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